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2014年12月 1日 (月)

「禍転じて」・・・!?

先日、愉快なコラムを読んだ。
禍転じて 関西大学東京センター長 竹内洋
 管理職をやっている人であれば、こんな経験があるだろう。部下がとんでもない間違いをおこしたと思って叱責したが、まったくの誤解で、バツが悪くなってしまったという経験である。私にも、そんなことがある。それも一人ではなく、大勢の学生相手にである。ある国立大学で、定年退職年度末の授業のことだった。授業中くぐもった携帯の音がした。携帯が流行(はや)りだしたころである。そのうち止めるだろうとおもったが、鳴り止(や)まない。
 最終講義の草稿も準備していた。いままで20年間この大学で授業したが、拙い講義にもかかわらず私語で悩ませられたことは一度もない。すばらしい学生たちだったと書いていた。美しい終わり方だと思っていた。それだけにこれでは私の最終講義の草案が台無しだと思った。そんなこともあって、「いいかげんに携帯を止めんか」とどなった。ところが学生はにやにやしている。注意しているのに、にやにやとはなにごとか。よけい激高した。最近の○○大学の学生の質は大衆化で悪くなったなどと悪態をついた。
 学生たちは教室の隅のほうを指さしている。教室の隅におかれたデイパックあたりから鳴っている。犯人は私だったのである。さんざん説教したあとなので、体裁悪いことこの上なかった。いや大衆化は大学教授のほうでしてとか、しどろもどろの弁解に終わった。
 まもなく、最終講義が行われた。20年間私語には出会わなかったという話のあとにこの逸話を加えた。会場は大笑になった。美しく終わることはできなかったが、「懺悔(ざんげ)」はできた。笑いの中で、胸のつかえがとれたのである。」(2014/11/11付「日経新聞」夕刊p1より)

こんなコラムを読みながら、自分の人生で同じような思い出があるかな・・・と考えてみた。
苦い思い出や、「わざわい」は幾らでも思い出す。しかしそれが転じて・・・となると・・・、思い出さない。
つまり自分の場合、転じないのである。悪いことが良く転じないのである。
アッ!そうだ。若い頃、一度ヨメさんに逃げられそうになったことがあったっけ。でもいまだにそのヨメさんと同居が続いている・・・。
これって、「禍転じて」・・・かな?? いや「禍」のままかも・・・!?? ・・・・・(合掌)

141201seitaikei <付録>「ボケて(bokete)」より

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