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2014年12月19日 (金)

「西洋医がプライベートで使いたい漢方薬」

先日、テレビ朝日の「医者に聞きにくい病気・薬の疑問を解消!! 3時間SP」(2014/12/16 19:00~)という番組で、「西洋医学の医者30人に聞いた!~西洋医がプライベートで使いたい漢方薬講座」を見た。
これは自分の“そのとき”用の備忘録・・・。

この番組では、“西洋医で漢方薬のスペシャリスト”だという帝京大学医学部附属病院 准教授 新見政則氏が解説していた。カミさんによると、この方は結構有名な方らしい。
「西洋医学の医者30人に聞いた」結果、「葛根湯(かっこんとう)」「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」「五苓散(ごれいさん)」「加味逍遙散(かみしょうようさん)」の4つの漢方薬を紹介していた。

「かぜにでも どんなときにも 葛根湯(かっこんとう)」
「かぜ」「インフルエンザ」「腰痛」「肩こり」「扁桃炎」「急性胃腸炎」「中耳炎」「ひざ痛」「筋肉痛」「月経痛」「胃痛」「下痢」「頭痛」
・葛根湯に含まれる麻黄(まおう)という生薬はかぜやインフルエンザ対策になる。
・葛根湯は、痛みには何にでも効く。

漢方薬は様々な症状を治す可能性のある生薬が何種類も集まって出来ている。2種類以上の色々な生薬を足して病気を治そうという足し算の知恵。それに対し、西洋医学は一つの原料から本当に効く成分だけを抽出している。

・葛根湯は体を温め理という7種の生薬が合体。その中で「麻黄」はかぜなどの熱が出る症状の改善に期待。(麻黄湯)
・麻黄は体の中の熱を上げる → 免疫反応が昂進して、汗をかきやすくなる。
・漢方薬は本来ある体の免疫を活性化させて病気を治すのに対し、西洋薬は症状毎に症状を緩和する。

「筋肉が けいれいしたら 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」
「筋肉痛」「月経痛」「腰痛」「肩こり」「胃痛」
・芍薬に筋肉の緊張を緩和する作用があるのではないかと言われている。
・漢方薬が、人によって効果に差がある理由は、漢方薬を分解する役割は腸内細菌なので、人によって持っている腸内細菌が違うため、差が出る。
・処方される漢方薬は、薬局で処方箋がなく買える薬と、成分はほとんど同じ。

「二日酔い お任せ下さい 五苓散(ごれいさん)」
「子どもには どんなときにも 五苓散」
「二日酔い」「めまい」「むくみ」「下痢」「かぜ」「内臓のムカムカ」「頭痛」「胃痛」「急性胃腸炎」
・水のアンバランスを治そうというのが五苓湯の知恵 → 余分な体の水分を排出する効果が期待される。
・桂皮(シナモン)は鎮静・解熱の効果が期待される。
・五苓散が子どもに期待できる症状は、急性胃腸炎(嘔吐、下痢、口喝など)。

「イライラに 女性の味方 加味逍遙散(かみしょうようさん)」
「更年期障」「自律神経失調症」「冷え性」「頭痛」「ひざ痛」「肩こり」「便秘」「しもやけ」
・更年期障害や自律神経失調症の改善が期待される。
・紫胡(さいこ)は精神安定、解熱効果に期待される。
・当帰(とうき)は血流を改善する効果が期待される。

とまあ、こんな調子だが、家の中を探したら、「葛根湯」と「加味逍遙散」が出て来た。でも少々古い・・・

そうこうしているうちに、腹風邪(?)を引いてしまった。早速カミさんが近くの薬局で「葛根湯」を買ってきた。見ると有効期限が、何と2019年11月。5年も先だ。ということは、先に見つかった古い葛根湯も期限ギリギリ??

先の腹風邪!?「葛根湯」が効いたのかどうかは分からないが、まあ治ったことは治った。それに、今の自分には「加味逍遙散」が必要だとカミさんが言うので、これも飲んでみようか・・・
自分も老年になって、あちこち調子が悪い。こんな漢方でバランスを取り戻せると良いのだが・・・。

141219ikane <付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

私は44歳の時、頭痛薬が効かない頭痛に悩まされ、眼科で高眼圧と診断されて、眼圧を下げる目薬を差すようになりました。眼圧は下がりましたが、眩暈、首こり、背中痛などありとあらゆる不快症状におそわれ、更年期の漢方薬を飲むようにと言われました。漢方薬を飲むと1日頭痛が続きました。漢方薬を飲むのはやめました。
それから20年自律神経失調症状に苦しみました。漢方薬は市販されていますが、身体に合わないものもあります。医師の処方の薬と一緒に飲んで症状が悪化した人もあります。
漢方薬も薬ですから自分勝手に飲んではいけませんね。老化は痛みとともにやってきます。未知との遭遇が続きます。この先、どうなることやら、万能薬が出来るのを待っています。

【エムズの片割れより】
自分も漢方薬は色々と飲みましたが、合わない薬は、あっと言う間に下痢になったりして体調が悪くなりました。これは飲んでみないと分かりません。自分に合う薬を見付けるのは大変です。
しかし、いわゆる不定愁訴のような良く分からない症状には、漢方は有り難い存在です。

投稿: 白萩 | 2014年12月20日 (土) 00:30

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