ピアノ独奏版のモーツァルトの「レクイエム」
何度も書いているが、当サイトのコンセプトは「ヘェー!」・・・。クラシック音楽でも、たまにこの「ヘェー」に出くわす。
先日、NHKラジオ深夜便<奥田佳道の”クラシック”の遺伝子⑥>(2014/11/24放送)で、何とピアノによるモーツァルトの「レクイエム」を聞いた。編曲したチェルニーはモーツアルトが亡くなった年の生まれであり、ベートーヴェンを師として持ち、リストの少年時代にレッスンを与えたという。
それでどうも気になって、結局放送で紹介のあった小川京子演奏のCDを買ってしまった。その幾つかを聞いてみよう。
<チェルニー編曲ピアノ独奏版「モーツァルト:レクイエム」より「②キリエ」~小川京子(pf)>
<同ピアノ独奏版「モーツァルト:レクイエム」より「③怒りの日」>
<同ピアノ独奏版「モーツァルト:レクイエム」より「⑤恐るべき御稜威の王」>
<同ピアノ独奏版「モーツァルト:レクイエム」より「⑧涙の日」>
このCDについて、HMVのサイトにこんな解説があった。
「モーツァルト:レクイエムのピアノ独奏版! 編曲はカール・チェルニー
2011年12月、モーツァルト没後220年を記念するコンサートで全曲が演奏され(おそらく日本初演)、モーツァルト・ファンのあいだで話題となったチェルニー編曲によるピアノ独奏版の『レクイエム』。
今回登場するCDはその3ヵ月後にセッション・レコーディングされたもので、演奏・音質共に万全な状態で作品を楽しむことができます。
ピアノの練習曲で知られるチェルニー(ツェルニー)は、交響曲や協奏曲、室内楽なども残しているほか、他の作曲家の作品の編曲もおこなっており、モーツァルトでも、すでに「4手ピアノ伴奏と声楽のための編曲」が知られていました。
今回の演奏は、そこからさらに大胆に音の集約が図られたヴァージョンということで、声楽部分も管弦楽部分も、ピアノ独奏ですべて表現してしまおうという思い切ったアプローチが注目されるところです。ちなみに元のヴァージョンは、よく知られるジュスマイヤー版です。
演奏はこの編曲版の紹介者でもある海老澤敏氏の奥様で、古典派作品に造詣の深いピアニスト小川京子。
レクイエムのピアノ編曲といえば、ナウモフによるフォーレのレクイエム編曲と、ブラーム自身の編曲によるドイツ・レクイエム4手ピアノ版が知られており、どちらもたいへん美しいピアノ曲として楽しむことができただけに、今回のチェルニーによるモーツァルトの編曲にも、期待が寄せられるところです。(HMV)」(ここより)
このトシになると、何を聞いてもあまりビックリしなくなるが、このような異質な音楽(失礼!)には興味が湧く。
ピアノ編曲版というと、ベートーベンの交響曲やベルリオーズの幻想交響曲などのCDは持っているが、前にも紹介したように、ブラームスの交響曲(ここ)や、ワーグナーなどの作品(ここ)もあるようだ。
クラシックも一通り聞いてしまうと、このような番外編も面白い。
ついでに、こんな記事を書きながら、ついピアノ版のブラームスの交響曲第1番のCDを注文してしまった。チャイコフスキーの悲愴や、ドボルザークの新世界のピアノ版もCDがあるらしい。ちょっと聞いてみたくなった・・・
まあ、こんな楽しみ方もあるということで・・・。
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