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2014年12月30日 (火)

「ゴリラの行動の話」~京大総長・山極寿一氏の話

先日、NHKラジオの日曜カルチャー「人間を考える」で、ゴリラ研究の第一人者の山極寿一氏の話を聞いた。氏は、昨年の京大の総長選で、総長就任による研究の停滞を心配した仲間から、投票反対運動が起こったのは記憶に新しい。
氏の話は、前に「目は囗ほどに…大切な対面」(ここ)という記事で書いたことがあった。

この番組も、そんな内容も含む面白い話であった。人間とゴリラの関係は、ゴリラと猿との関係よりも近い。
猿の社会では、必ず相手よりも強いか弱いかを瞬時に決める必要があり、目が合った時に決まる。目を逸らさなければ争いが始まる。そして強い者が食べ物を独占する。
しかしゴリラ(チンパンジー、ボノボ)の世界では、目(特に白目)の状態で挨拶をしたり会話をしている。そして、食べ物も、弱いメスからねだられると、分けてしまう。そして皆で輪になって食べる。まさに人間と同じ・・・
今日はゴリラの行動の話だった。
普段は、通勤の途中で聞き流しているラジオの番組だが、この番組は面白くて、つい2回聞き直してしまった。

<カルチャーラジオ・山極寿一氏の「人間を考える」>

カルチャーラジオ 日曜カルチャー「人間を考える~人間へのメッセージ」(1)講師:山極寿一>~2014/12/7放送
各界の著名人に、豊かな人生経験の中から、様々な感動や発見のエピソードを通して、人間のすばらしさや生きる力等について語っていただく連続講座。12月は「人間へのメッセージ」、<動物から人間へ>をテーマにします。動物の世界に深くかかわってこられた4人の方々をお招きし、それぞれがどのように動物とかかわるようになったか、日ごろ動物とかかわりながら、「人間」がどのように見えてきたか、「動物」から見た「人間世界」や「人間の素晴らしさ」について語っていただきます。

講師:山極 寿一(やまぎわ・じゅいち) 
京都大学学長。1952年東京生まれ。京都大学理学部卒、同大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。カリソケ研究センター客員研究員、(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手を経て、理学研究科教授。専攻はゴリラの社会進化と生態学的適応、ゴリラとチンパンジーの種間関係や霊長類から見た家族の起源とホミニゼーション(人間化)。著書に「森の巨人」「ゴリラとヒトの間」「家族の起源 父性の登場」など多数。10月から京都大学学長(総長)に就任。 」(
ここより)

どれだけの視聴率があるのかは知らないが、NHKのラジオ講座は、なかなかに面白い。

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