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2014年12月21日 (日)

ピアノ独奏によるベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番」

最近、オーケストラ曲のピアノ編曲盤に、はまっている・・・
今までも、交響曲のピアノ編曲盤などを耳にする度に、「ヘェー」と思って挙げてきた(ここなど)。
最近では、モーツァルトの「レクイエム」のピアノ版(ここ)や、ベルリオーズの「幻想交響曲」(ここ)などを挙げてきた。
今日は、色々と聞いてきた中で、演奏者自身のアムランの編曲によるベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番」を紹介しよう。

<ピアノ独奏・ベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第3番」#1~アムラン(pf)>

もともとピアノ曲なので、聞いていて違和感がない。しかしこのマルク=アンドレ・アムラン(Marc-Andre Hamelin)による編曲と演奏。11分過ぎから始まるカデンツァは、相当に違和感がある。アムランが自由自在にピアノをあやつるのは良いのだが、何と「運命」の旋律まで出てくる。この演奏はライブだが、オーケストラと一緒の通常の演奏でのカデンツァは、ここまで出来ない。でも何とも面白い。何度も聞きたくなったCDであった。

それにしても、このようにオーケストラ曲のピアノ編曲盤をわざわざ聞く人は少ないと見え、CDの種類も少ない。
前にも書いたが、これらの作品が作曲された当時は、もちろん録音など無いので、一般大衆がオーケストラ曲を身近に楽しむため、ピアノへの編曲が普通で、よくピアノで演奏されていたという。
作曲者も、チャイコフスキーのように、交響曲をまずピアノで作曲し、それからオーケストラ曲に仕上げていった作曲家もいるし、ブラームスのように、自分で編曲する作曲家や、リストのように、大作曲家の名曲を次々にピアノに編曲した人もいる。
しかし、指揮者が「如何に作曲家が意図したか・・・」を念頭に演奏するのとは逆に、作曲家の意図とは関係無く、このように自由奔放に編曲してしまったものを、好きこのんでCDを買って聞く人は、相当な物好き・・・。
でも自分はどうもその少ない一人のようなのである。つまり、どうも自分は「変種」が好きなようなのである。
今まで、「ヘエー、こんな音楽もあるんだ~」と聞いていたが、この頃はピアノ編曲盤を自分が聞く「一つのジャンル」として捉えて聞いている。つまり素直に「自分はピアノ編曲盤が好きなんだ」と悟って、この頃、そんなCDを集めて聞いているのである。
そんなワケで、機会があったら、また紹介したい。

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