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2014年11月 7日 (金)

FMシアター「父の代理人」

この番組は、(2014年)8月9日に放送されたもの。それが、文化庁芸術祭参加作品となったことで11月1日に再放送された。それを今朝の通勤途上で聞き直した。
実は、8月に放送されたとき、取り上げようかな・・・と思っていて、そのままになっていたのだが、今日改めて聞いて、やはり取り上げることにした。

<FMシアター「父の代理人」より>

NHKの紹介サイトには、「あらすじ」としてこうある。
「夏。雨の夜。築60年の川上浩一(30)の家に、妹さくら(26)と叔父の裕次郎(58)がやってきた。一人の訪問者を迎えるために。それは「川上浩太郎の代理人」を名乗る小山という男だった。浩太郎は、20年前に失踪したまま音信不通の浩一の父。一家の恥と目されるロクデナシである。叔母の加代子(49)も加わり、話は思わぬ方向に転がり始め、家族それぞれの隠されていた思惑や偏見、誤解や本音が炙り出される。突如として遠い他人事だった「ある社会問題」と直面する人々の悲喜劇を通して奏でられる、人生とおカネをめぐる狂想曲。」(NHKのここより)

自分は毎回このFMシアターを聞いているが、今回は“珍しい”と感じた。場面が、家の一室だけ。まるで、ナマの演劇を見ているようなのである。普通は、FM放送の高音質を意識して、色々な効果音が入るのだが、今回は控えめ。あくまでも、出演者の会話が主。

しかし語られている内容は、実にリアル。先に法改正された生活保護の現状と、身内にそれを抱える人たちの本音が赤裸々に語られる。
生活保護については、当サイトでも何度か取り上げた。左の検索欄に「生活保護」と入れると、今まで書いた色々な記事が出てくる。その中で「高2生「借金70万円、なんで俺が」~親子の関係」(ここ)という記事を読み直してしまった。この番組の内容にも通じる、生活保護と家族との関係である。

一方、「親族の関係壊す生活保護法案」(ここ)という記事も書いた。
今年(2014年)、7月1日に施行された改正法については(ここ)に詳しい。

改めて読むと、まさにこの番組で語られている「親族の関係壊す生活保護法の改定」なのである。
こんな番組を通して、「健康で文化的な最低限の生活(ここ)」とは何か、そして家族とは何か、を考え直してみたい。

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