歌人・永田和宏氏の講演「この道に生きる」
今朝、通勤途上で、NHKラジオ第2の「カルチャーラジオ日曜版~人間を考える~この道に生きる(4)講師:永田和宏」(2014/09/28放送(ここ))を聞く。
言うまでもなく、氏は細胞生物学者と歌人という二足の草鞋(わらじ)を極めた人。その氏が、その二つの道について語っていた。
<NHKカルチャーラジオ「この道に生きる」永田和宏(2014/09/28放送)>
同じく歌人の妻・河野裕子さんを2010年8月に亡くしてから、もう4年になる。この様子は、NHKのドラマ(ここ)にもなった。
よって、氏の家庭についてはかなり公になってしまっている。もっとも、発表する短歌そのものが日常を映しているので、プライバシーなど無くなってしまうが・・・。
しかし、世間から覗かれても耐え得る家庭は、なかなか出来ない。
思い返すと、自分が歌人の河野・永田夫妻を知ったのは、6年前だった。2008年9月に「永田和宏氏の短歌の世界・・・」(ここ)という記事を書いている。
河野さんに乳がんが見つかったのが2000年8月、そして再発が見つかったのが2008年7月だというので、自分がその記事を書いた頃は、もう再発が見つかっていたらしい。
それにしても、氏は強い。相思相愛の夫婦であるほど、連れ合いに先立たれた心の痛みは、簡単には拭えないという。しかし、氏はその後も次々にエッセイや歌集を発表して活動されている。
それは、今回の講演でも言っていたが、2つの「生きている場所」(35分頃)を持っているから強いのかも知れない。(氏は「余裕」と言っていたが・・・)
シルバー族の自分にとって、「生きる場所」について、考えさせられた講演内容であった。
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