フリース作曲「モーツァルトの子守歌」
またまたFM放送で、自分にフィットした音源を見付けた。レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊が歌う「モーツァルトの子守歌」である。
<レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の「モーツァルトの子守歌」>
この歌声は、まさに天使の歌声・・・。教会に響き渡るような、実に美しい歌声である。
この「レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊」について調べてみると、こんなことが分かった。
「通称ドームシュパッツェン(大聖堂の雀たち)。ドイツのレーゲンスブルクにある聖ペーター 教会直属の合唱団。18歳までいるため低音パート有り。寄宿制。創立976年と世界で最も古い合唱団の一つ。
ウィーン少年合唱隊が15世紀末の誕生であるのに対して、レーゲンスブルクのスズメたちの歴史は、なんと7世紀にさかのぼります。長さにおいてウィーンをしのぐ歴史をもつことで知られるレーゲンスブルクの少年合唱団が歌ったのだと知った上で映画の中の合唱をお聞きになってみてください。レーゲンスブルクの大聖堂に入った気になって歌声を聞けば、映画を2倍楽 しめます。『続・菩提樹』の中でトラップ一家が『ウィーンの森の物語』を歌って、ウィーン出身の大富豪夫人を涙ぐませますが、ヨハン・シュトラウスの名作を歌う声が実はレーゲンスブルクの少年たちの声であったとは、愉快です。・・・」(ここより)
976年というと、日本では平安時代。その時代から続く合唱団だとは・・・
ところで、「モーツァルトの子守歌」の作曲者は、フリースという人だそうだ。
「モーツァルトの子守歌
フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ゴッター作詞、ベルンハルト・フリース作曲による歌曲。
長年、モーツァルトが作曲したものとされ、ケッヘル作品番号K.350 がつけられていたが、後年の研究により、モーツァルトと同時代の医師フリース(作曲家としてはアマチュア)の作であることが判明した。ケッヘル番号の訂正が行われたのは、1964年の第6版以降のことである。
しかし、長年の慣習から、この曲は今でも「モーツァルトの子守歌」と呼ばれることが多い。」(ここより)
FM放送で新たな音楽を探す・・・というポリシーのもと、「レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊」のCDを、早速手配してしまった。
聞いていて、何とも心地よいフリース作曲の「モーツァルトの子守歌」である。
●メモ:カウント~650万
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コメント
知らなかった・・・と呟いてしまいました。
誰が作っても良いものは良い。
結局はそういうことだと思うのですがね。
【エムズの片割れより】
まあ、そうですね。
投稿: 通行人 | 2014年10月30日 (木) 15:18
この歌は中学の音楽の時間に習いました。当時は、モーツアルトと作曲とありましたね。いつごろだったか、この曲がモーツアルトの作曲ではないことは知られるようになりましたが、この曲は好きでしたよ!次男が生まれて、1-2歳のころ、寝かしつけるのが私の当番で、この歌を歌って寝かしつけていましたね。「眠れ良い子よ、庭や牧場に、鳥も羊も、みんな眠れば、月は窓から、・・・」という堀内敬三の訳詩のものです。たぶん、次男が音感がよくないのはたぶんそのせいかもしれません。。ところで、いつも疑問に思うのですが、盲目の作曲家の作った曲が実は別人が作曲していたという事件がありました。私はよく知らないのですが、この人の作曲(?)した曲のCDがたくさん売れていたと聞いていますが、それらの曲の売れ行きはその後どうなったのでしょうか?本人が作っていたのであろうと、なかろうと、いい曲はいい曲のはずではありませんか、このフリースの「モーツアルトの子守唄」のように。もし売れ行きが落ちてしまったのだとしたら、音楽の価値とは何なんだということになりませんか?
【エムズの片割れより】
佐村河内 守氏のゴーストライター事件ですね。事件発覚後、CDは回収されて、今は売っていないようです。本はまだ売っているようですが・・・
確かにこの事件は、「全聾である」ことが前提でCDが売れていたようで、自分は色々と氏の音楽を聞きましたが、全くフィットしませんでした。
音楽とは絶対的なものだとは思いますが、まあ聞く人のフィーリングなのでしょうね。
自分はFMで録音しておいた数限りない音楽を聞きますが、最初の数秒で、自分にフィットするかどうかが分かります。
この事件のように、聞く人によっては音楽そのものよりも背景で音楽の価値が変化するものもあるのでしょうが、それは聞く人の価値観の問題なので、良い悪いとは別次元の話なのだと思います。
投稿: KeiichiKoda | 2014年10月30日 (木) 18:31