倍賞千恵子の「秋の砂山」
秋である。秋のこんな歌はいかが?先日“発見した”倍賞千恵子の「秋の砂山」という歌である。
<倍賞千恵子の「秋の砂山」>
「秋の砂山」
作詞:横井 弘
作曲:小川寛興白くかわいた 風が吹くだけで
誰も見えない 秋の砂山
軽い心の ふれあいも
すごく大事に 思えた日
いまは遠くなる 秋の砂山波の向こうに 虹が燃えていた
それは短い 夏のまぼろし
指をかさねる それだけで
愛のはじめと 信じてた
それもひとときの夏のまぼろし砂に残した 人の足あとを
消して静かな 秋のさざなみ
胸の渚に きざまれた
深いいたみの 消えるまで
独りみつめよう秋のさざなみ
実に素直な旋律で、倍賞千恵子らしい歌である。前に何度も聞いたことがあるようでいて、実は音源ももっていなかった、まさに今回初めて聞いた歌なのである。
CDは・・・と、Amazonで検索しても、一つのアルバムしかヒットしない。あまりメジャーな歌ではないのかも・・・
Netで検索すると、こんな記事を見付けた。
「秋の砂山 長田暁ニ
日本フォーク界の先達・小室等がまだ武蔵野美術大学在学中に、山岩爽子、小林雄二と組んでPPMのそっくりさん、“PPMフォロワーズ”を結成し、カレッジ・フォークの中心になって 1960年代の前半に活躍した。この学生バンドは自らの作品を歌っていたが、『秋の砂山』は、作詞の横井弘、作曲の小川寛興というプロのヒットメーカーの作品とマッチングして作ったアルバム「君はある日」の中の一曲だった。どんな形になるか心配されたが、結果はグループのいい面が引き出され、清々しいフレッシュなサウンドになった。
毎年一回、以前に発売されて余りヒットしなかったり、ストックになっていた作品で、いい曲だと思うものをもう一度発売する《歌供養》という行事があった。昭和44年の歌供養のとき、倍賞千恵子が歌って好評だったので、早速レコード化したところヒットした。」(『日本抒情歌全集(3)』(ドレミ楽譜出版社:1997年初版)(ここより)
他に菅原洋一が歌っているようだが、まだ聞いたことはない。
秋というと、このような静かでもの悲しい曲が似合う。そろそろ本格的な秋である。
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