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2014年9月の22件の記事

2014年9月30日 (火)

1票の格差を放置する自民党~脇氏の更迭問題

だいぶん前だが、日経の社説に、こんな記事があった。
1票の格差を放置する自民
 自民党が脇雅史参院幹事長を交代させる。参院の選挙制度改革を主導してきた脇氏が表舞台を去れば、1票の格差是正が遠のくのは確実だ。これほど露骨な改革つぶしはめったにあるまい。そうでないというならば、自民党は直ちに是正案を示すべきだ。
 昨年の参院選における1票の格差は最大4.77倍だった。各地の高裁が「違憲」ないし「違憲状態」と断じており、年内にも出る最高裁判決が「合憲」となる可能性はまずない。2年後の次期選挙までの定数見直しは国政の最優先課題の1つである。
 与野党による参院選挙制度協議会の座長に就いた脇氏は都道府県単位の選挙区を維持し続けるのは困難と判断した。22府県を11選挙区に合区し、格差を最大1.83倍とする座長案を4月に示した。
 脇氏は座長は中立だとして、事前に自民党執行部に原案を見せなかった。溝手顕正参院議員会長は強く反発した。8月の党全国幹事長会議で「簡単に都道府県別の選挙区を放棄するわけにはいかない」と合区案を全否定した。
 合区対象のほとんどは自民党が議席を占めており、自民党全体としても「議席減につながるのは避けたい」との声が大勢だ。
 脇氏は11日の協議会で合区対象を10県に減らし、最大格差2.48倍とする妥協案を示したが、自民党は12日の参院特別総会で脇氏を参院幹事長から更迭し、協議会の座長も近くやめさせる方針だ。
 この先、自民党はどうするつもりなのか。参院選挙制度を巡り、民主党は3年ごとの定数が異なる「奇数案」、公明党は「ブロック案」を提案した。座長案はだめと言いながら、自民党の参院執行部は独自案を出さずにいる。
 時間切れに持ち込み、自党に有利な現行制度のままで次期選挙を迎えたいのだろうが、党利党略があまりにむき出しだ。このままでは安倍晋三政権の評判を落としかねない。自民党総裁である安倍首相も参院のことだと傍観している場合ではない。」(
2014/9/12付「日経新聞」社説より)

脇氏、選挙制度改革で自民全参院議員に「目を覚ませ」 執行部は「何を言っているのか…」
 参院の「一票の格差」是正に向けた与野党選挙制度協議会の座長を務めた自民党の脇雅史前参院幹事長が「参院自民党よ目を覚ませ」と題し、選挙制度改革に消極的なのを批判する文書を自民党の全参院議員に配っていたことが26日、分かった。これに対し、溝手顕正参院議員会長ら参院執行部は黙殺する構えだ。
 脇氏が文書を配ったのは24日。最高裁が平成24年に「違憲状態」と判断した、「一票の格差」が最大5倍となった22年の参院選を引き合いに出し、「参院は、国民に対して一日も早く、抜本的改革の姿を明らかにする責務を負っている」と明記した。
 その上で「参院自民党のかなりの数の議員がこのことを自覚していないのは、恐るべき怠慢だ。一刻も早く自覚すべきだ。そうでなければ、参院自民党は国民の支持を失い、政治は再び混乱を引き起こすこととなりかねない」としている。
 溝手氏は26日の執行部会で「着実に議論を進めていきたい」と語ったが、脇氏の文書に関しては、産経新聞の取材に「ノーコメント」。周囲には「何を言っているのか分からない」と不快感を示した。
 参院自民党は24日に幹部らで協議したが、脇氏が示した、合区対象を22府県から10県に減らした案にも反対意見が出た。10月31日の次回の与野党協議会で自民党案を示す予定だが、見通しは立っていない。
 与野党協議会の新座長も決まっていない。座長は協議会メンバーから山崎正昭参院議長が指名して決まる。溝手氏は19日、脇氏の座長辞任願提出を待たずに、脇氏をメンバーから外す変更届を参院事務局に出した。(村上智博)」(
2014/09/27付「産経新聞」(ここ)より)

1票の格差問題は、当サイトでも何度か取り上げてきた。そしてやっと動くかな・・・と思っていた矢先のこの動き。
NHKや日銀など、色々な組織の長を、自民党や政府が、自分たちの都合の良い人に変えて進めようとする姿勢は、相変わらずだが、今回は自党のメンバーの更迭なので唖然とする。
それにしても、世論がどう思うか、ではなく、「事前に挨拶が無かった!」レベルでの今回の動きは、ただただ日本の政治の貧困を嘆くしかない。自民党はいつも“国民に挨拶”が無いではないか・・・。

先日、元社会党委員長の土井さんが亡くなったが、土井さんが委員長の時代は、野党も輝いていた。存在感があった。
現在の政治状況も日本国の実力なので、我々国民も、御嶽山噴火の予知が出来なかった学者たちが「仕方がない」と言って開き直るのと同じく、「仕方がない」と言うしかないのだろうが、この脇氏の「目を覚ませ」で、(金太郎アメの)自民党の自浄作用が“ゼロではない”ことを国民に示して欲しいもの・・・

140930syorui <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月29日 (月)

倍賞千恵子の「秋の砂山」

秋である。秋のこんな歌はいかが?先日“発見した”倍賞千恵子の「秋の砂山」という歌である。

<倍賞千恵子の「秋の砂山」>


「秋の砂山」
  作詞:横井 弘
  作曲:小川寛興 

白くかわいた 風が吹くだけで
誰も見えない 秋の砂山
軽い心の ふれあいも
すごく大事に 思えた日
いまは遠くなる 秋の砂山

波の向こうに 虹が燃えていた
それは短い 夏のまぼろし
指をかさねる それだけで
愛のはじめと 信じてた
それもひとときの夏のまぼろし 

砂に残した 人の足あとを
消して静かな 秋のさざなみ
胸の渚に きざまれた
深いいたみの 消えるまで
独りみつめよう秋のさざなみ

実に素直な旋律で、倍賞千恵子らしい歌である。前に何度も聞いたことがあるようでいて、実は音源ももっていなかった、まさに今回初めて聞いた歌なのである。
CDは・・・と、Amazonで検索しても、一つのアルバムしかヒットしない。あまりメジャーな歌ではないのかも・・・

Netで検索すると、こんな記事を見付けた。
「秋の砂山 長田暁ニ
 日本フォーク界の先達・小室等がまだ武蔵野美術大学在学中に、山岩爽子、小林雄二と組んでPPMのそっくりさん、“PPMフォロワーズ”を結成し、カレッジ・フォークの中心になって140929akino 1960年代の前半に活躍した。この学生バンドは自らの作品を歌っていたが、『秋の砂山』は、作詞の横井弘、作曲の小川寛興というプロのヒットメーカーの作品とマッチングして作ったアルバム「君はある日」の中の一曲だった。どんな形になるか心配されたが、結果はグループのいい面が引き出され、清々しいフレッシュなサウンドになった。
 毎年一回、以前に発売されて余りヒットしなかったり、ストックになっていた作品で、いい曲だと思うものをもう一度発売する《歌供養》という行事があった。昭和44年の歌供養のとき、倍賞千恵子が歌って好評だったので、早速レコード化したところヒットした。」(『日本抒情歌全集(3)』(ドレミ楽譜出版社:1997年初版)(
ここより)

他に菅原洋一が歌っているようだが、まだ聞いたことはない。

秋というと、このような静かでもの悲しい曲が似合う。そろそろ本格的な秋である。

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2014年9月27日 (土)

心の回復「5年はかかる」~がん患者のうつ病

だいぶ前だが、朝日新聞にこんな記事があった。
心の回復「5年はかかる」
 がん患者はうつを併発する人が多いことが知られている。
 岡山大の内富庸介教授(精神神経病態学)によると、6人に1人は重いうつ病になる、と言われている。軽いうつや適応障害などを含めると「3人に1人ぐらいは、生活に支障がある程度の、何らかの心の問題を抱えている」という。診断や再発など、ショックを受ける出来事が起きた直後に多くなる傾向にある。
140927kokoronotaiou  連載では、退院後、自宅に戻った後に強い不安に襲われた。入院中は治療という目標があり、不安になっても医師や看護師の目が届きやすく、支援も受けやすい。ところが、退院して病院から離れると、人によっては「急に沖合に放り出されたような感覚」に陥る。
 最近は「5年生存率」などのデータが一般的な知識として広まっている。発症から5年ほどは、地雷原を歩いているような不安感から逃れられない人は多い。「体力面などは退院して半年~1年ぐらいで回復しても、心の回復には5年はかかると考えたほうがいい」と内富さんは話す。
 国のがん対策推進基本計画では、精神的な苦痛に対する心のケアを含めた緩和ケアを進めることが「重点的な課題」とされている。ただし、こうした課題が、がん治療に携わる医師に十分に認識されているとはいえず、見落とされることもある。
 聖路加国際病院(東京)の保坂隆・精神腫瘍(しゅよう)科部長は「心の不調を感じたら主治医に伝えてほしい。主治医を通じて精神科や心療内科の専門医につなげてもらうことが大切だ」と話す。
 患者という「同じ立場の人」とつながることで、回復に向かう人もいる。連載で紹介した「慢性疾患セルフマネジメントプログラム」は、米スタンフォード大で開発された。様々な病気を抱えた人たちが集まって話し合うワークショップ形式で進められる。
 感情のコントロールの仕方、服薬管理の大切さなど、「病気とうまく付き合っていくための方法」を身につけることを目指す。世界20カ国以上で実施され、日本慢性疾患セルフマネジメント協会のサイト(
http://www.j-cdsm.org/)に詳細が載っている。(武田耕太)
(患者を生きる)つながって 急性リンパ性白血病:6 情報編 」(2014/08/31付「朝日新聞」p32より)

この記事はガン患者の心の問題を取り上げているが、昨日の「ふだんの自分と「非常の」自分」(ここ)は、残された人について書いている。
死を前にする患者と、残される者の心の傷は、どちらも例えようもなく深い。それにしても、人生の最期に、“大いなるもの”は、なぜこんな試練を与えたもうのだろう・・・。

先日、カミさんが友人と「お茶」したという。その友人は、半年前にご主人を肺がんで亡くされた。その友人は、遺骨を全てお墓に葬らずに、分骨して少し手元に残してあるとか。そして写真を見るより、残された遺骨を見ると、「やはり主人は亡くなったのだ」と実感できるという。

大きな心の傷が癒えるのに5年かかるという。
ふとこんな事を思い出した。大阪の叔母が、10年ほど前に叔父を亡くした時、立ち上がるのに5年かかったという話を、娘の従姉妹から聞いたことがあった(ここ)。
お袋が、親父が亡くなった時に、復活にそれほど時間がかからなかったため、叔母はずいぶん時間がかかったのだな、と思ったが、これは普通の事らしい。
このように時間がかかっても、何とか生きる気力を取り戻して、前進できるようになれば良い。女性は心配ないが、男は“復活”出来ないままで終わってしまう例が多いような気がする。女性はその生業(なりわい)として、台所に立つので、どんな状態でも、食べることはする。しかし男はそうはいかない。相当な覚悟と努力が無ければ、食べることもままならない。
このような逆境の時、どうしても男の弱さが気になってしまう。もちろん自分を中心に考えた結果ではあるが・・・。

140927ningen <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月26日 (金)

ふだんの自分と「非常の」自分

先日、日経新聞にこんなコラムがあった。
頑張るとき 作家 眉村卓
 体調がよくないとか、大分気落ちしているとかの状況で、しかしここで頑張らなければいけないというとき、どうするか、ということである。
 若い頃には、たとえどのような状態であろうとも、おのれを励ましむち打って、強引にでも何とかしようとしたものであった。結果、うまくいったこともあれば、大失敗に終わった場合もある。当時の私は、自分がどこまで努力したか、と、運による成否だと解釈していた。というより、常識的にはそれでいいのであろう。
 しかし一〇余年前、かつて連れ合いを亡くしたという婦人のある言葉を聞いてから、考えるようになった。その婦人は、
 「主人が死んですぐ後に、人に言われたんですよ。今から少なくとも一年は、新しいことを始めないほうがいい。変になっているから、判断を間違う、というわけです。あのときやりたいと思ったことがあったけれども、やれば大けがをしていたでしょう。今はそう思います」
 と言ったのである。
 何が起ころうとも冷静沈着で平常心を失わない人ならともかく、私など、言われてみればいくつも心当たりがあって、なるほどという気がしたのであった。
 だが白状すると心の一方では、ひょっとすると、ショックや変事でいつもの自分でなくなっているときにこそ、「非常の」おのれになり切り、みずからも励まして、これまではとてもやれそうもなかった事柄に挑戦し、それで大成功――という例もあり得るのではないか、との気持ちもあるのだ。
 ふだんの自分か「非常の」自分か、という問題でもあるのだろう。」(2014/09/19付「日経新聞」夕刊p1より)

ふだんの自分と「非常の」自分・・・。なるほど・・・と思う。
この話を聞いて、直ぐに思い当たったのが、家の駐車場での車の“こすり”・・・。元々我が家の駐車場は幅が狭くギリギリ。よって他人さまは到底車を入れられない。車のディラーさんも同じ。
当然我々は慣れているが、前に家の出窓にサイドミラーをこすったことがある。そんな時は必ず、“普通ではない”状態のとき。
つまり、頭が駐車について上の空の時だ。何か考え事をしていて、いつもの当たり前の状態では無い。そっちのことに気を取られていて、通常の駐車が出来ない。でも自分は気が付かないので、こすって初めて気が付く。ああ、いつもの精神状態では無かった・・・と。別なことを考えながら車を動かしてはダメなのである。

自分が異常の時は「新しいことを始めないほうがいい」というアドバイスも当たっているかも・・・。それには、まず現在の自分が“普通か異常か”を知らなければいけない。何か事件が起こった時、「今、自分は異常である」との自覚から、すべての行動は慎重になるもの。
さて、自分にこれから起こるであろうこれら「異常の状態」を想像してみると、交通事故、家族や親族の病気、自分の病気の宣告、その他のケガ等・・・。

改めて、これから色々と起こるであろう非日常の出来事。それに遭遇した時は、まず「止まる」ということを心掛けたいと思った。
非日常のことが、出来るだけ起こらないことを祈りつつ・・・。平凡は良いもの・・・。

140926suso <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月25日 (木)

「事故る」「パニクる」使う、半数~文化庁の国語調査

今朝の日経新聞にこんな記事があった。
「「事故る」「パニクる」使う、半数 文化庁が国語調査
 電子レンジで加熱する意味の「チンする」など、名詞や擬音、英単語の一部などに「る・する」を付けて動詞化した造語が広い世代に浸透していることが24日、文化庁の2013年度の140925kotoba1 「国語に関する世論調査」でわかった。こうした造語の調査は初めて。「チンする」は90%、「サボる(怠ける)」は86%が使うと回答した。
 調査は今年3月、全国の16歳以上約3500人に尋ね、約2000人から回答を得た。他に使う人が多かった造語は、「お茶する(喫茶店などに入る)」66%、「事故る(事故に遭う)」53%、「パニクる(パニックになる)」49%など。
 世代で使用の割合に差が大きいものもあった。英語で否定を意味する接頭語「dis」が語源の「ディスる(けなす、拒否する)」は、全体では6%だったが、インターネット上では広まっており、20代以下では約34%が使うと回答した。「告(こく)140925kotoba2 る(愛を告白する)」や「きょどる(挙動不審な態度をとる)」の使用も30代以下に集中していた。
 文化庁は「日本語の特徴的な表現であり、言葉の乱れとは言えない。ただ、使い方は世代間で異なり、場面によってふさわしい言葉遣いを選んでほしい」としている。
 慣用句に関する調査では意味を選択式で尋ねたところ、「世間を渡ってずる賢くなっている」を意味する「世間ずれ」は、55%が「世の中の考えから外れている」と誤って理解していた。04年度調査と比べ、正答率は15ポイント低下の36%だった。
 一方、気になる言葉の使い方の調査では、「お会計の方、1万円になります」「千円からお預かりします」という「マニュアル敬語」に違和感を持つ人が過去の調査より増加した。」(2014/09/25付「日経新聞」p3より)

先日、熱海の花火見物で「ヤバイ」という若者の連呼にビックリしたが(ここ)、日本語はどんどん変わっているようである。
「チンする」「サボる」はてっきり日本語だと思っていたが、どうも違うらしい。ちなみに、それらを広辞苑に載った“正式な日本語”かどうか、引いてみた。
「サボ・る 自五(サボの動詞化)なまける。なまけて仕事を休む。ずる休みをする。「学校を―・る」」
「じこ・る【事故る】自五(「事故」を動詞化した語) 事故が起こる。事故を起こす。特に交通事故にいう。」
「パニク・る 自五 (「パニック」の動詞化) 頭が混乱して、わけがわからなくなる。パニックに陥る。」

は載っていたが、「チンする」「お茶する」「ディスる」「告(こく)る」「きょどる」は載っていなかった。
まあ広辞苑に載っている言葉くらいは自分も使うが、それ以外はまず使わない。

一方、確かに「世間ずれ」は広辞苑にこうあった。
「せけん‐ずれ【世間擦れ】 世間にあって苦労し、悪賢くなっていること。」
そうなのか・・・。もちろん知っていたけど!?

先日、テレビで、田部井淳子さんが普通の中学生を全員富士山に塔頂させる、という番組を見た。そこで女子中学生が「足が拒否ってる」と言っていたのには感心した。実に“もう疲れて歩けません”という状態を良く表している。なるほど・・・

でも、こんな“生き物の言葉”を考えると、前に考えた「現代人が江戸時代にちん入したら、話が通じるか?」という疑問も解ける(ここ)。
同じ日本語でも、言葉のエリアが違うので、例え文法は同じでも、まず通じないな・・・。
まあ、もうすぐ1歳になる孫がしゃべり始める前に、孫との会話が成り立つように、少し若者言葉を覚えようか??

(関連記事)
“ことば”は生きもの~若者言葉から

140925tuitekoi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月24日 (水)

東京富士美術館の「ロイヤル・アカデミー展」に行く

今朝、カミさんが突然「富士美術館に行こう」と言い出したので、ちょっと行ってきた。この八王子にある東京富士美術館は、家から車で近いのだが、あまり行っていない。前回行った時から5年ぶり(ここ)だった。
今日は平日。11時に家を出た。当然空いていると思ったのだが、駐車場は満車。でも回転が良いらしく、直ぐに入れた。ここは駐車料金が無料なのが良い。
シニア料金は1000円。65歳以上の特別料金は利用しなくては・・・。
Img1_00011 並んでいるのは、まさに中世の絵画。1600年頃の作品もある。400年も前の作品が、まだ立派に存在している・・・。そして展示は徐々に新しくなって、100年ほど前の作品まで。
でも、現代美術のように「分からない」ということがないので、見ていて安心。そこには、当時の人物や風景が残されている。確かに、写真が無いこの時代の光景は、こんな絵画に描かない限り残らないのだ。
ちょうど中間点にコーヒーショップがあったので、コーヒーブレイク。幾組か女性のグループがあいかわらず賑やか・・・。そう言えば、そう混んでいるわけではないが、客は95%が女性客。絵画を見ていて、フト見回すと、周囲に男が居ないのだ。たまにシニアの夫婦連れがいるくらい。当然女性(おばさん)のグループは評論が多い。そしてペチャクチャやっていると、女性の会場係がすかさず「静かに鑑賞しましょう・・・」という看板を持って近付いていく。これは有用だ。そうなのだ。美術館は静かに鑑賞しなくては・・・
当然、作品に解説があるが、自分はほとんど読まない。読んでも頭に入らないので・・・。まあ、マネ、モネ、フリューゲルくらいは分かるが・・・。

Img1_00022 見終わって、カミさんが言う。「前に見た作品が幾つもあった」・・・。「そうだったかな・・・」
確かに作品に“親近感”を覚えたのは確か。つまり前に会ったことがあったかな・・・

出口近くに、イギリスの地図。そうかこれは英国の作品か・・・。こんな調子では、開催者に失礼・・・。ふと、15分の解説ビデオをやっているというので、見た。何と「ロイヤル・アカデミー」とは、250年前に出来た英国の芸術機関だという。ここでちょっとだけ勉強したが、ちょっと不真面目な客だったな・・・と反省!?

さっき、5年前に書いた記事(ここ)を見たら、今日見た作品の写真が幾つもある。これらは富士美術館の所蔵なのだろう。まあ英国から借りた作品があるので、今日は撮影は禁止。

帰り道で、いつものコンビニの隣のパン屋に寄る。ここは安くて美味しいので良くカミさんは行く。今日買ったコロッケパンはうまかった。そしてその値段を聞いてビックリ・・・。まあ流行るはずだ・・・。そして隣の「道の駅」に寄ろうと思ったら、午後1時過ぎだったため、駐車する車が入れなくて列・・・。結局、道の駅には入らないで帰った。
ともあれ、たまに異次元の世界に浸るのも、また格別。せっかく近いので、また行こう・・・。

当サイトお薦めの番組
BSプレミアム「ザ・ベストテレビ2014」(ここ
・「第一部」2014年9月28日(日)午後0:00~午後4:30(270分)
▽第68回文化庁芸術祭賞 テレビ・ドキュメンタリー部門 大賞
「みんなの学校」(関西テレビ放送)
▽平成25年日本民間放送連盟賞(テレビ教養番組)最優秀
「キ・ボ・ウ~全村避難 福島県飯舘村二年の記録~」(福島テレビ)
▽平成25年日本民間放送連盟賞(テレビ報道番組)最優秀
「ヒロシマの山~葬られた内部被ばく調査~」(中国放送)
▽第40回放送文化基金賞(テレビドキュメンタリー番組)最優秀賞
「ETV特集『三池を抱きしめる女たち~戦後最大の炭鉱事故から50年~』」(NHK)

・「第二部」2014年9月29日(月)午後0:00~午後4:15(255分)
▽第33回「地方の時代」映像祭 グランプリ
「死の棘~じん肺と闘い続ける医師~」(静岡放送)
▽第30回ATP賞 グランプリ
「零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争~」
(NHKエンタープライズ、かわうそ商会、NHK)

140924jitensya <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月23日 (火)

「遺伝子検査、「受けたい」52%」

先日の朝日新聞に、遺伝子検査についての話が載っていた。
遺伝子検査、「受けたい」52% 朝日新聞社世論調査
 病気にかかるリスクや体質などを調べる遺伝子検査について、朝日新聞社が23、24日に実施した全国世論調査(電話)で、自身が受けたいかどうかを尋ねたところ、52%が「受けたい」と答えた。
 遺伝子検査は生活習慣病の予防やがんの早期発見などに役立つ一方、治る見込みのない病気にかかる可能性がわかる場合もある。こうした検査について、「受けたい」と答えた人は52%で、「受けたくない」の41%を上回った。
 妊娠中からおなかの赤ちゃんに病気や障害がある可能性を判断する「新型出生前診断」についても尋ねた。母親の血液を調べるだけでできる一方で、産まない選択をする人が増えるともいわれている。この診断について「広まったほうがよい」が47%で、「そうは思わない」の32%と差がついた。ただ、「その他・答えない」が21%を占め、答えを出しにくいテーマであることをうかがわせた。
 遺伝子を調べる技術に関心が「ある」人は、「大いに」32%、「ある程度」48%で、あわせて80%だった。
 慶応義塾大の小崎健次郎教授(臨床遺伝学)は「遺伝子検査や新型出生前診断への肯定的な回答が多めだったことに驚いた。わかりやすく正確な情報提供に力を入れたい」と話す。」(2014/08/29付「朝日新聞」

自身の遺伝子検査を受けたい人が52%、受けたくない人が41%だったという結果に、少々驚いた。
前にテレビで、あるタレントがアメリカの検査機関に試料を送って、遺伝子検査の結果をカメラと一緒に開封する、という番組を見たことがある。そのとき、何度も「ホントウに知りたいですか?」というアラームの画面が繰り返し出て来たことを思い出す。つまり、それほど「知る」ことには、危ない面も持ち合わせているということだ。
結果は可能性を%で示す。その結果を本人がどう捉えるか・・・。発症する可能性が高いアイテムに対して、予防をしたり、早期発見に心掛ける場合は、良い回転になろう。
しかし、思ってもいなかった重大な病気発症の可能性を指摘された時は、マイナスのスパイラルに陥ることも充分にあり得る。
もちろん“病気は気から”ということもある。気にしすぎて病を招くこともある。

もちろん自分は、100%検査を受ける気は無いが、逃げられないどうしようもない状況を招く可能性のあるこの検査を、半分以上の人が受けたいと思っているという結果に、世の中には、“精神的に強い人”が多いのだな、と改めて認識した。

140923suusiki <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月22日 (月)

「マスコミとの間合い」を考える・・・

最近、調子が悪い。体調のことではなく、新聞などのマスコミとの“間合いの取り方”について・・・である。
先日の「朝日新聞問題」(ここ)は、自分に予想以上のダメージを与えたようで、どうもその後遺症から抜け出せないでいる。

先日、また、ある保守男(ここ)と雑談した。
「朝日がたたかれているが、それ見たことか・・・だ」
「それにしても、今の状態は異常。まるで他のマスコミが、自分は誤報をしたことが無いような叩き方だ」
「他の新聞は、サンゴ事件も含めて、ここまでの誤報はしていない。朝日には体質としてたたかれる理由がある」
「今までずっと朝日を読んできたが、最近は新聞を読んでいても、何か空虚。書いてある事が信じられず、読んでも上っ滑りしている」
「要は、そんなスタンスだと分かって読めばよい。自分は朝日と読売を読んでいるが、朝日・毎日・東京は政権批判派、読売・産経・日経は政権ゴマすり派、と分かって読めば面白い。朝日は中韓に近いため、そこからの情報は早い。読売などは、政権に近いため、そっちの情報は早い。政権は、マスコミを利用して、世論誘導をしている。色々な組織が官庁などに網を張っている。今回の吉田調書もそこから漏れて朝日が報道した。それに反論させるために、ある副大臣が懇意にしている読売や産経に吉田調書を漏らして、結局は、秘密にしておく必要が無くなった、と言って公表したのだろう」
「いやにリアリティのある想像だな・・・。自分は、子どものころに、“新聞は正しい”と教わったことがある。しかしそれは“言葉遣い”の話で、書いてある記事に付いてではなかった。しかし何故か自分は書いてあることまで新聞は正しい、という読み方をしていたようだ。だから今回自分が受けたダメージが大きい・・・」
「だから朝日は信用するなと言ってきた」
「先日何かの記事で、朝日が社説の隣に読者の投稿欄「声」を置いているのは戦略で、社の論に迎合する「声」だけを載せて、あたかも世論が自社論を応援しているように見せている・・・という記事を読んでから、「声」を読む気がしなくなった・・・」
「朝日の「声」欄は、先日の社長の記者会見を機に、反転した。それまでは、自社攻撃の意見は全く載せなかったのが、謝罪会見以降は、朝日非難の意見のオンパレード・・・」
「特に「声」の欄は、どんな意見を載せるかは、まさに新聞社の思うがまま。その“新聞に選ばれた意見”を読んでも、それが世論の一つの声、とは読めなくなった」
「それにしても、安倍さんは盤石だ。谷垣幹事長も出来レース。最初から決まっていたが、読売などに煙幕記事を書かせた。谷垣さんは司法試験に合格したのは35歳くらいで、合格まで10数年かかったような人。まあこの先、もし自民党政権の支持率が落ちて危なくなった時は、小渕さんを総理候補にするのでは? 日本では今まで女性首相はいなかったので、目新しい・・・」
「あんな二世議員が首相候補??」
「拉致問題も難しい。北朝鮮の目的は、万景峰号の日本入港禁止の解除と、朝鮮総連ビルの競売停止だ。朝鮮総連ビルは、政権が最高裁に頼んで、棚上げにして貰った。拉致被害者で生きている人は、もう北朝鮮にはいないのかも知れない。だから日本に帰せない。2~3人はいるかも知れないが・・・」
「日本でも、植民地だった朝鮮からたくさんの人を拉致しただろうに・・・。税金の使い過ぎという指摘もある」
「戦時中と、無関係な人の拉致とは違う・・・」
「何か明るい話題は無いのか?」
「二つある。一つは大相撲の逸ノ城が横綱になるだろう、ということ。今も6連勝」
「またモンゴル人か?」
「遊牧民出身で、体重は200キロ、身長も190センチ以上ある。相撲部屋の外人枠の関係で、実業団で活躍してから相撲界に入った。これは将来横綱が確実だ」
「なるほど。注目しておこう。もう一つの明るい話は?」
「小泉進次郎が楽しみ。親父以上の器で、テレビでの小泉の討論を聞いていると、これも将来の首相候補。まだ若いので、これからだが・・・」

まあこれは、とりとめのない雑談だが、それにしても自分の新聞への不信感は、当分は拭えない・・・。
まあ、新聞やマスコミとの間合いをどう取っていくか・・・の問題で、これからの自分の課題ではある・・・。

(関連記事)
「朝日新聞」の慰安婦報道~池上彰氏コラム掲載拒否のドタバタ劇 
朝日新聞問題を海外メディアはどう報じているか? 

140922toi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月20日 (土)

「東大名誉教授 5月以降発生した震度5以上の地震をすべて的中」

先日、こんな記事を見付けた。
東大名誉教授 5月以降発生した震度5以上の地震をすべて的中
 今、最も信頼を集めている「地震予測」は、地震学者の手によるものではない。地震学を専門とせず、地震学会からも距離を置く門外漢の学者が、独自の手法で次々と地震予知を的中させて注目されている。
 その人物とは、東大名誉教授の村井俊治氏。1992年から1996年まで国際写真測量・リモートセンシング学会会長を務めた「測量学の世界的権威」である。村井氏が用いるのは測量学を応用した予測法で、全国で約1300あるGPSの電子基準点のデータを追跡して地殻の微少な変動を計測し、地震の「前兆現象」をとらえるという。
 村井氏は驚くべきことに、5月5日以降、計4回発生した震度5以上の地震をすべて的中していた。村井氏は、本誌5月30日号でこう話している。
〈現時点で注意が必要なのは北海道の函館の周辺です。(中略)函館はこれまで見ていてかなり特殊な基準点で、少し離れたところで地震が起きる際にも前兆現象が確認されることが多い。たとえば、2003年に起きたマグニチュード8.0の十勝沖地震の際にも函館の基準点は動いていた。浦河沖で小地震も観測されているので、函館だけではなく道南の広い地域で警戒が必要です〉
 北海道だけではなく、津軽海峡を隔てた青森でも注意が必要だと語った。
〈東日本大震災も含めた4年間の隆起沈降の記録を分析したところ、東北6県のうち、青森の基準点だけはほかと異なる動きをしていて、北海道と連動していたんです。距離的にも函館に近い青森は注意していたほうがよいでしょう〉
 村井氏はその後も顧問を務める民間会社JESEA(地震科学探査機構)のメールマガジン『週刊MEGA地震予測』の中で「函館周辺は要注意」「青森県北部は要注視」と繰り返し呼びかけた。
 すると7月8日に北海道南部の石狩地方で震度5弱を記録する地震が発生。8月10日には青森県東方沖を震源とする震度5弱(青森県三八上北)の地震が起きたのである。
 7月5日には岩手県沖地震(震度5弱)が発生。これについても、村井氏は毎週のようにメルマガで〈東北・関東の太平洋岸では隆起が非常に貯まっており、いつ地震が起きてもおかしくない〉と警告していた。
 圧巻は9月3日午後4時に配信されたメルマガの予測だ。栃木県を今年初めて「要警戒」と指摘したうえでこう解説した。
〈長野県、群馬県、栃木県、岐阜県の山脈地帯にまとまって異常変動が見られました。上記4県に5センチ超の異常変動があります。要警戒です〉
 その直後の午後4時24分頃、栃木県北部で最大震度5弱(日光市)の地震が発生したのだ。
 村井氏は決して成果を誇らず、「私の予測法は、まだ場所や規模、日時を正確に提示できるような段階にはありません」と今後の課題を語る。
 しかし多くの地震学者たちが長年提示してきた予知がほとんど空振りだったことを考えれば、もっと注目されていい。日本の地震学の最高峰とされる東大地震研究所さえ、2012年1月に「M7級の首都直下型地震が4年以内に70%の確率で起こる」と発表した後に「50%以下」と撤回し、世間を混乱させた程度の精度と自信度なのだ。※週刊ポスト2014年9月19・26日号」(2014年9月11日NEWSポストセブン
ここより)

なかなか面白い話である。
なかなか当たらない地震の予知。それを地殻変動のデータから地震を予知するという。
そもそも地震は地殻の動きで起きるもの。それをこれは、微細な地殻の動きをキャッチして予知するという、実に的を射ている方法だと思うのだが・・・

wikiによると「地震予知とは、・・・学術的には科学的方法により地震の時期・場所・規模の3要素を論理立てて「予測」することを指す」のだという。
しかし、先の東日本大震災の予知が出来なかったことを踏まえると、時期・場所・規模を予測することなど、どだい無理・・・。
すると、このような微細な地殻変動の情報だけでもニュースで流したらどうなのだろう。別に「地震が来る」とは言わなくても、「地殻変動があるよ。地震が来るかも・・・よ」という情報だけでも有用では?
そもそも「地震は忘れた頃にやってくる」のだから、慢心こそが敵。それがこんな情報で、ハッと我に返って、家族内で「もし地震が来たら・・・」とイザと言う時の話をするだけでも良いのでは?
何かあった時の心構え・・・。何事も「あらかじめ」が大切なのかも・・・
(上の話とまったく関係無いが、先ほど12月のお袋の法事の会食の予約を取った。いつもの上野のうなぎ屋。「まだ3ヶ月もあるので予約は後で良いよ」という自分の話に、カミさんが「タカを括っていると取れなくなるよ」と言うので、仕方なく店に電話して「12月の予約取れますか?個室を取りたいんですが・・・」と聞いたら取れるという。日にちが分かっている場合は、甘く見ないで予め動いておくことが肝要ですね。確かに・・・)

140920reizouko <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月18日 (木)

グレープの「哀しみの白い影」

先日買ったSONYにHAP-Z1ESというHDDオーディオプレヤーに、せっせと音楽を貯め込んでいる。EPやLPレコードからの音源にも挑戦中だが、その中で、久しぶりにグレープの「哀しみの白い影」を聞いた。

<グレープの「哀しみの白い影」>


「哀しみの白い影」 
  作詞・作曲:さだまさし

僕の影の隣に
もういないはずの君の
白い影がこしかけて
ゆらり ゆらり ゆらり
それは心変わりで
互いのせいではないと
つまりは若すぎたんだ
ふたり ふたり ふたり

初めが間違っていた
君と出逢う所から
だから今日の日が来て
ひとり ひとり ひとり
僕と君の想い出の
すべてを嘲笑う様に
哀しみの白い影だけが
ゆらり ゆらり ゆらり

哀しみの白い影だけが
ゆらり ゆらり ゆらり

この音源は前に「雪の朝」で紹介したLPレコードからだが(ここ)、Amazonで調べてみると、この歌はあまりCD化されていないようだ。
改めて聞いてみると、このドラムスが何とも心地よい。自分はこのようなドラムスの打ち方が好き・・・。まさにロックだ。

この歌は「精霊流し(1974.4.25発売)」の裏面の歌であり、グレープ2枚面のシングル。まさにさだまさしの初期の作品。自分の好きな小椋佳や喜多郎もそうだが、どうも初期の作品が好き・・・

もうひとつ音源があった。「三年坂」というグレープのライブアルバム。このアルバムには、自分が長く聞いている曲が多い。「縁切寺」「雪の朝」「僕にまかせてください」「無縁坂」「掌」などなど・・・

<グレープの「哀しみの白い影」(「三年坂」より)>

そう言えば、このLPは、何とカミさんの嫁入り道具に入っていたもの。発売は、昭和51年(1976年)2月25日だという。よって自分と知り合う直前に買ったらしい。

カミさんは自分ほど熱心には音楽を聞かないが、でも音楽の趣向は似ているのかも知れない。
そんな因縁のあるグレープの歌である。

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2014年9月17日 (水)

熱海の花火と、「伊豆高原ステンドグラス美術館」に行く

この所、旅行に行っていなかった。カミさんが知人から、会員制リゾートクラブの利用券を貰ったので、それを利用して、9/15~16と、熱海の花火見物に出かけた。
自分は縁が無いので知らなかったが、会員制リゾートクラブとは入会金が600万円で年会費が10万円という豪華版。そのリゾートホテルに初めて行った。
一昨日(2014/09/15)、車で着くと、まだ3時前だというのに、女性のドアマンが迎えてくれる。
P10001251 駐車場から、キャリーカートでフロントへ。部屋は広く当然豪華。窓からは熱海の海がキラキラと輝く。海に向かってくつろぐスペースがふんだんにある。
プールに行った。ジャグジーがある。当然風呂にも・・・。プールも露天風呂も、海に向かってせり出している。何とも贅沢・・・
しかし目的は花火。熱海の花火は、夏と秋と冬それぞれ開催されているという。今回は秋P10001151 バージョン。会場までは距離があるので、車で行くことも考えたが、フロントに聞くと、やはり駐車場が大変なので、皆さんは歩きで行くという。ま、想定内。
6時過ぎのシャトルバスで熱海駅に。夕食後、人並みに紛れて、歩いて行くと、海岸に出た。しかしその下り坂の急なこと・・・。熱海が急な斜面に立っていることを初めて知った。
少し歩いて、海岸に面した階段に席を取る。砂浜にも人はいるが、それほどの混み具合ではない。
午後8時20分に花火が上がる。残念ながら、真正面ではなかった。1/3くらいしか正面には見えない。でも目に一杯に花火が飛び込む。前の土浦の花火(ここ)が初体験だったが、やはり花火はナマに限る。ドンという音が腹に応える・・・。

P10000871 P10001051 P10001091

でも後からの「ヤバイ」「チョーヤバイ」という連呼には参った。花火が上がる毎に、若者の叫び声。なぜ「スゴイ」と言わないのか・・・。つくづく日本語が崩壊していることが分かった。
25分間の花火ショーだったが、充分。カミさんは感激で涙が流れたとか・・・。

さて帰りはタクシーを何とか拾わなければ・・・。海岸線の道路ではタクシーが拾えないため、駅まで行くことにして歩き出した。坂や階段の急なこと・・・。フーフー言っていたら、ちょうどタクシーが来たので、何とかホテルに帰れた。やれやれ・・・
タクシーの運転手さんの話によると、熱海は自転車が無い町だという。なるほど、これほど坂ばかりだと、自転車ではツライ・・・

そして昨日(2014/09/16)、朝食は2千円余のバイキングなので豪華。帰りにロビーに行ったら、チラシが置いてあり、近くのモア美術館でも寄ろうかとも思ったが、「伊豆高原ステンドグラス美術館」のチラシが目に止まる。カミさんの好きなステンドグラスなので、帰りに行ってみることにした。場所が伊東なので、小一時間かかる。
P10001431 途中に、大きな道の駅があったので寄った。「伊東マリンタウン」という結構大きな施設。温泉まであるらしい。ここで昼食を摂って、一路ステンドグラス美術館へ・・・。
場所は直ぐに分かった。向こうに海が見える静かな場所に、何ともエキゾチックな建物がある。
HPにはこうある。
「伊豆高原ステンドグラス美術館は、英国から譲り受けた伝統ある1800年代中心のステンドグラスが至る所に配されています。
英国教会で多くのステンドグラスを手がけたチャールズ・ケンプ、童話挿絵でも有名なハリー・クラークのガラス職人時代の作品など、どれも実際に英国の教会や聖堂、貴族の貴賓室やプライベートルームを飾っていた本物のアンティークステンドグラスです。
ステンドグラスやランプの柔らかな光があふれる幻想的な館内は、アンティークオルゴールやアンティークパイプオルガンの音色、アロマの香りが満ちた癒しの空間です。
館内に置かれたソファにお掛けになって、ゆっくりとお楽しみください。」(
ここより)

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まさに1800年代の英国の屋敷。チケットを買うと、午後1時からオルゴールのコンサートがあり、1時半からパイプオルガンのコンサートがあるという。
140917glass それで、見学の前に、それを聴いてからにしよう、と会場の礼拝堂に行く。アンティークオルゴールが2台置いてあり、15分間の演奏会。シューベルトのアベ・マリアなど、何も純なオルゴールの音色が素晴らしい。これもナマならでは・・・。オルゴールは100年前のものだが、掛けている演奏の盤は、日本製で新しい物だという。
続いて教会に行ってパイプオルガンを聞く。女性の演奏者により、バッハのトッカータとフーガニ短調やカッチーニのアベ・マリアなどが演奏された。このパイプオルガンは1922年製で、英国の教会から譲り受けたものだという。これも、さすがナマ・・・。低い音が座っている教会のベンチを揺らす・・・。終わった後に、思わず大きな拍手をしてしまった・・・。会場の他の人も同じ・・・。演奏が終わった後、演奏者がパイプオルガンについて説明してくれた。ピストンのレバーにより、音色が変わり、それを組み合わせて音を出すのだという。よってパイプの数は500本。裏を覗くと大きな送風機。そかし意外と小さい。しかし音は立派。
自分はアンティークグラスに特に興味がある訳ではなかったが、この二つの音楽を聞いただけでで、来た甲斐は充分にあった。(帰ってHPを見たら、(ここ)にパイプオルガンの音が聞けるようになっていた。しかしナマの音とは雲泥の差・・・)
そして会場を一回りしてから、ベランダに出て、置いてある揺れる椅子に座ってゆらゆら・・・。遠くには青い海が見える。何とも贅沢な時間・・・。これも平日で人が少ないご褒美か・・・。残念ながら撮影禁止だったので、チラシとHPから切り取った写真しか紹介できない。まあHP(ここ)が詳しいが・・・

P10001591 P10001501 P10001631

帰りにフロントで聞いてみた。「ここはいつ頃出来たの?」。すると「出来て8年になる」とのこと。どれだけ人が入るか分からないこんな施設は、いったいどんな組織が運営しているのか・・・。帰って、HPを見ると、この施設は栃木にある鈴屋という会社が運営していた(ここ)。この会社は教会や、結婚式場なども運営しているらしい。夢を売る商売か・・・。なるほど・・・。定休日無しで、毎日6回も行われているコンサートの演奏者の維持が大変だな・・・と心配したが(?)、バックが大きいので大丈夫らしい・・・。

加えて、今回初めて先日(2014/06/28)全通した圏央道の、八王子JCTから海老名JCTを走った。行きはスイスイだったが、帰りは渋滞だった。小田原厚木道路から「下に降りろ」と言うカーナビを無視して、東名に入ると直ぐに、八王子方面の看板があり、ホッとした。しかしここからが渋滞。2車線が1車線になり、これで走るのかと思うと、また合流して2車線が1車線に。これでは渋滞は当たり前。今回は平日の夕方だったが、観光シーズンは大変だろう。ウワサに聞いていた海老名から圏央道への渋滞はこれだ。
会社の仲間に言うと、圏央道が開通して、トラックが激増し、(土)(日)の渋滞は慢性だとか・・・。でもトンネル内の明るさにはビックリ。昔のトンネルは、黄色いナトリウム灯?で暗かったが、最近のトンネルは、LEDなのか、自然な光でヘッドライトが不要なほどに明るい。これにも時代を感じた。

ともあれ、今回は花火見物だったが、ひょんな事で、キレイな音楽を聴けた。秋の珠玉の時間ではあった。

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2014年9月14日 (日)

朝日新聞問題を海外メディアはどう報じているか?

今回の慰安婦問題・吉田調書の誤報の、いわゆる“朝日新聞問題”だが、現在の日本のマスコミの“朝日袋叩き”の話はもう飽きたので、海外メディアがこれらをどう見ているかをNetで探してみた。そしてやっとこんな記事を見付けた。

朝日は被害者? 慰安婦、吉田調書問題受け、「右派の攻撃」を米紙強調
 朝日新聞社は11日、東京電力福島第1原発の事故当時の状況を記した「吉田調書」に関する5月掲載のスクープ記事を誤報と認め、取り消した。同社の吉田伊量社長は同日夜、記者会見を開いて「読者の信頼を傷つけた」などと謝罪した。
 海外各紙もこのニュースを報じている。ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)やウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)は、この原発関連記事の問題だけでなく、慰安婦問題をめぐる誤報やジャーナリストの池上彰さんの連載コラムの掲載拒否問題など、最近の一連の朝日の不祥事についても併せて取り上げている。
木村社長「私自身も責任から逃れられない」】
 今回、朝日新聞が誤報と認めたのは、2011年3月の福島第1原発事故当時、現場職員の9割に当たる約650人が吉田昌郎所長(当時)の待機命令に背いて、約12キロ南の福島第2原発の敷地内に避難したという報道内容だ。政府は、11日夜に急遽開かれた木村社長の会見に先立ち、同日午後に記事の根拠とされた「吉田調書」の公表に踏み切った。そこには従来からライバル各紙が指摘していたように、朝日報道を裏付けるような記述はなかった。
 朝日新聞社は、該当記事の責任者だった杉浦信之取締役編集担当の解任と、抜本的な社内改革の実施を発表した。会見では、木村社長自身も自らの進退について「社内改革を実行した後に速やかに決断する」と発言。WSJによると、「経営のトップとして、私自身も読者の信頼を傷つけた責任からは逃れられない」とも述べた。
【「慰安婦」誤報問題では各紙の論調に温度差
 NYTは、今回の件について報じるとともに、いわゆる従軍慰安婦問題で、朝日新聞が日本軍による強制性の有力な証拠として度々取り上げてきた故・吉田清治氏の証言を虚偽と認め、関連記事を撤回した件についても詳しく論じている。
 NYTはその中で、朝日が誤報を認めるに至ったのは、以前から「朝日新聞の誤った記事によって日本の国際的な評判が傷つけられたという批判が、特に右派のメディア・政治家から高まっていた」からだと記す。そして、「(右派からの批判は)日本で最も抜きん出たリベラルの声である朝日新聞に打撃を与えるための、政治的なキャンペーンだという見方も多い」と、朝日も被害者だとする一部の国内世論を強調している。
 リベラル色が強い論調で知られるNYTに対し、保守系とされるWSJは、一連の誤報を報じる記事で、朝日を「左翼」「安倍晋三首相の政策に批判的な新聞」と表現する。「吉田調書」については、産経新聞などの保守系のライバル紙や週刊誌が、「朝日は故意に物語を誇張し、反原発の主張を強化するために事実をねじ曲げた」と批判を重ねていると記す。慰安婦の誤報については、「ライバル紙は、朝日には慰安婦問題によってこじれた日韓関係を修復する義務があると食ってかかっている」と記している。
 インドの英字紙『タイムズ・オブ・インディア』も、木村社長の謝罪会見の内容と共に「慰安婦」の誤報問題を詳しく報じている。記事の大半は一連の経緯を淡々と追ったものだが、「公式記録が少ない中、多くの研究者は、韓国、中国、インドネシア、フィリピン、台湾の最大20万人の女性たちが、“慰安所”で日本兵のために働いたと見ている」と、独自の見解で結ばれている。
首相、官房長官のコメントも報じる
 『タイムズ・オブ・インディア』は、木村社長が会見で、慰安婦関連の誤報についても「誤った記事を出し、訂正が遅すぎた」と、読者に謝罪したと報じた。 NYT、WSJ、『タイムズ・オブ・インディア』の3紙は、揃って池上彰さんのコラム掲載拒否問題についても触れている。これら海外各紙は、朝日の一連の誤報問題を包括的に捉え、メディア業界のみならず日本社会全体を揺るがしていると見ているようだ。
 菅義偉官房長官は、昨年死亡した吉田所長の遺志に反して「吉田調書」の公開に踏み切った理由を次のように説明した。
 「断片的に取り上げられた記事が複数の新聞に掲載され、一人歩きするというご本人の懸念が顕在化している。このまま非公開とするとかえって遺志に反する結果になると考えた」
 また、安倍首相は同日のニッポン放送のラジオ番組で、「慰安婦についての誤報で多くの人々が傷つき、日本が国際社会で信用を傷つけられたのは事実だと思う」と述べた(NYT、WSJ)。」
(2014年9月12日newsphere ここより)

報道というのは、どこも自分に都合のよい話だけをつまみ食いする、という最近の自分の疑いの目で見ると、どの記事も素直に読めないが・・・。
そして当の朝日新聞はこう報じている。

米韓のメディア、朝日新聞の謝罪を報道 吉田調書巡り
 朝日新聞が「吉田調書」の記事を取り消し、謝罪したことについてウォールストリート・ジャーナル(電子版)は11日、東京発の記事で、「安倍晋三首相の政策に批判的な新聞社の社長が誤報を謝罪した」などと紹介した。ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「読者の信頼を傷つけた」などとする木村伊量社長の発言を取り上げた。
 ウォールストリート・ジャーナルは、朝日新聞について「原発と安倍政権が計画する再稼働に批判的だった」などと指摘。撤回した記事中で、事故から4日後、福島第一原発にいた東電社員らが吉田所長の待機命令に背き、福島第二原発に「撤退」したと報じたことについて、「原発を運営する東京電力に疑問を投げかけるエピソードとして引用した」などと分析した。
 ニューヨーク・タイムズは、朝日新聞が原発事故後、論説面で反原発の論調を掲げてきたと指摘。吉田昌郎氏(故人)の証言の記事について、保守系の他紙から「海外メディアの間に深刻な誤解を生んだ」などと批判されていたとした。同紙は5月、朝日新聞の報道を引用する形で、「パニックになった作業員たちが逃走」などと報じていた。
 また、朝日新聞が8月、韓国・済州島で慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽と判断し、関連記事を取り消したことについて、強制連行を否定する他紙などから激しい批判にさらされたことや、ジャーナリスト、池上彰氏の連載コラムの掲載を見合わせた判断をめぐり、読者だけでなく社員からも批判がでたことも紹介した。
 両紙とも、安倍首相が11日のラジオ番組で、個別の報道内容について発言すべきではないとした上で、「慰安婦問題の誤報によって多くの人が苦しみ、国際社会で日本の名誉が傷つけられたことは事実と言ってもいい」などと述べたことを取り上げた。(ワシントン=小林哲)
     ◇
 韓国紙、中央日報は12日付朝刊で「朝日新聞また誤報で波紋…社長退陣示唆」との見出しで報じた。慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽と判断し、関連記事を取り消したことに続く誤報だと紹介。朝日新聞が「危機を迎えている」と伝えた。
 東亜日報は12日付朝刊で「朝日新聞また誤報記事取り消し」の見出しで報道した。杉浦信之取締役の編集担当の職を解き、木村伊量社長は改革と再生に向けた道筋をつけた上で進退を決めるなど事実関係を淡々と伝えた。
 聯合ニュースも11日夜に「朝日新聞 また誤報の波紋」との記事を配信した。「朝日新聞は最近、1カ月の間に『吉田』という名前の人物をめぐる2件の大型の誤報の波紋で信頼に傷を負った」と指摘した。(ソウル=東岡徹)」
2014年9月12日19時41分 ここより)

先と同じサイトにこんな記事もあった。
吉田氏らは「福島の英雄」海外紙が敬意 食い違う日本の調書報道にも注目集まる
   政府は、福島第一原発の事故発生時所長として対応にあたった吉田昌郎氏(故人)の聴取をまとめた、いわゆる「吉田調書」を近日公開することを発表した。菅義偉官房長官が先月25日の記者会見で明らかにした。
 吉田調書は、吉田氏本人の意向により当初非公開とされていた。しかし5月に朝日新聞がその内容を入手し掲載、続いて8月には産經新聞も報じたことから、非公開にする意味がなくなったと判断された。
 同調書の内容については、複数の報道機関が伝えているが、その論調は各メディアで全く異なる。この点に海外各紙は注目している。
食い違う2紙の言い分
 各メディアの違いが顕著に表れたのが、「3月15日に職員が福島第二原発へと一時避難した」点についての解釈だ。
 英エコノミスト紙は、まず朝日新聞を「国内きってのリベラル派で原発の再稼働に批判的な媒体」と紹介した上で、職員の避難について朝日は「吉田所長の指示に背き、危機的状況が高まる中逃げたと報じた」と伝えている。
 一方、産經新聞については「朝日とは真逆の保守派ライバル紙」としている。産經は同じことに関して「職員の避難は所長の指示に背いたのではなく、伝え聞きが重なったことにより指示内容に混乱が生じただけ、と報じた」と伝えている。さらには吉田氏自身、後から「その行動はむしろ適切だった」と合意していたくらいだとも報じている。
 この食い違いの背景は、「原発政策の失敗を浮き彫りにしたい朝日」と、「責任をどこかよそへ、とくに2011年当時首相だった菅直人氏に持っていきたい産經」という、それぞれの思惑の違いにある、と同紙はみている。
海外でも広がった誤解
 いまや反原発派の菅直人氏は「東電の全面撤退を阻止した」と主張している。しかし、「そもそも吉田氏率いる現場は撤退など考えもしなかった」ということが、朝日以外のメディアにより伝えられている。
 特に産經新聞は、吉田所長の「菅氏が余計なことをして事態を悪化させた」という認識を強調している、とエコノミスト紙は伝えている。
 また読売新聞も「菅氏が東電の撤退を阻止したと主張しているが、現場は誰も逃げてなどいない」と吉田氏は反発したと報じている。さらに朝日の報道が原因で、海外メディアから「命令に背いて作業員が逃げた」というような報じられ方をされてしまった、と述べている。
真逆のメディアでも唯一合意する点とは
 共同通信は同調書について、吉田氏が「関東も含む東日本全域壊滅」も意識していたことに言及している。そのような最悪のシナリオも有り得たことを考えると、被害は食い止められた、とニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。
 それは、注水による冷却措置を続けた吉田所長のおかげによるところが大きい。吉田所長と68人の部下は、日本を最悪の事態から救った人物、と同紙は伝えている。
 エコノミスト紙も、吉田氏を「福島の英雄達の中でも、特筆すべき存在」と述べている。調書の解釈については食い違う各メデイアも、吉田氏が「強い、頼れる男」であったという点では合意している、と同紙は伝えている。」(
更新日:2014年9月8日newsphere ここより)

ついでに下は、同サイトの8月の記事だが・・・
朝日慰安婦記事撤回、勢いづく右派に懸念 問題の本質は変わらない…英紙報道
   朝日新聞が、8月初めに従軍慰安婦問題に関する自社報道を検証し、一部の記事を取り消した問題で、その責任を問う声が、各所から挙がっている。自民党の議員連盟も、緊急総会を開催し、今後、朝日新聞の関係者から話を聞いて、事情を調査することを確認。海外メディアも事件の経緯や影響を報じている。
【国内他紙も反応】
 ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、普段は互いの活動を報道するのは慎む日本の新聞が、朝日の慰安婦報道取り消しを受けて騒々しくなっていると報じ、国内紙の反応を紹介している。
 保守の産経は、「根拠のない不正確な」記事に関して、朝日は公式な謝罪を掲載すべきと主張。また、発行部数1位の読売は、朝日の間違った報道が日韓の外交における緊張を拡大し、「間違った歴史認識が世界に広がった」と述べた、と同紙は報じている。
【吉田証言は虚偽に同意】
 フィナンシャル・タイムズ紙は、事の発端は「第2次世界大戦中に韓国済州島で何百人もの韓国人女性を誘拐し、軍の売春宿で無理やり働かせた」と主張した吉田清治の話に朝日新聞が「飛びついた」ことだと説明。ここから、慰安婦問題という「日本の過去における汚いエピソード」についての論争が始まったと述べている。
 同紙は、慰安婦問題における最も有名なリベラルな学者、吉見義明氏が、吉田証言が歴史的証拠としては「役に立たない」と述べたことに言及。証言はほぼ確実に作り話で、彼の話や著書が、慰安婦制度の強制性や日本政府の責任を問う、唯一の証拠と呼べるようなものでは到底ないという見方を示している。
【右翼と保守の台頭】
 その一方で、フィナンシャル・タイムズ紙は、日本の右傾化・保守化という面から、今回の事件を眺めている。
 同紙は、朝日が誤りを認めたことで、修正主義者安倍首相の登場で、近年より声高になった右翼の中に、怒りと満足感の入り混じった気持ちが広がったとする。
 また、長らく朝日が「自虐的」歴史観をばらまいた、と非難してきた保守派は、現代的観点からは耐え難いが、慰安婦制度は他国の戦時下における性的略奪行為と変わらないと理解していると指摘。有名な保守派ブロガー、池田信夫氏も、慰安婦は民間の斡旋業者によって仲介されたケースがほとんどで、単に「売春婦」だったと主張していることにも触れている。
 そして最後に、右翼が大胆になり、日本の国際的地位を傷つける可能性に警鐘を鳴らす、慶応大学の歴史社会学専門家、小熊英二氏のコメントを引用している。
「日本の保守派には、軍人や役人が直接に女性を連行したか否かだけを論点にし、それがなければ日本には責任がないと主張する人がいる。」「そうした主張が見苦しい言い訳にしか映らないことは、『原発事故は電力会社が起こしたことだから政府は責任がない』とか『(政治家の事件で)秘書がやったことだから私は知らない』といった弁明を考えればわかるだろう」(
更新日:2014年8月18日newsphere ここより)

海外メディアは、それぞれの新聞に対して、保守だとかリベラルだとか、一方的にそのスタンスを決め付けて報道しているのが面白い。
さて、今回のことを、どう“冷静に”見つめたら良いのだろう・・・。朝日の謝罪と、それを、まるで自分が今まで誤報などしたことがないように避難するマスコミや政治家たち。どっちもどっちではないのか・・・。
これらを冷静に見つめていると期待して、海外のマスコミを眺めてみたが、やはり最後は自分が信頼している人のコメントを聞きたくなる。
今回の朝日問題を、半藤一利氏はどう見ているのだろう?
(何?自分の意見?・・・こんな所では言わないのさ・・・)

(関連記事)
「朝日新聞」の慰安婦報道~池上彰氏コラム掲載拒否のドタバタ劇 

140914kowai <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月12日 (金)

成人の体は60%が水~水分を摂ろう

先日の朝日新聞にこんな記事があった。
「(数字の話)水分量、高齢者は5割
 成人の体は体重あたり60%が水でできている。細胞の内部に40%、血液など細胞の外部に20%ある。
 「みずみずしいという言葉がある通り、新生児では80%、子どもでは65%が水分。年齢とともに減っていきます」。兵庫医科大の服部益治教授はこう語る。65歳以上の高齢者では細胞内の水が30%と少なく、全体で50%になるという。
 高齢者はもともと水分の予備が少ないので、脱水症や熱中症になりやすい。しかし、医師や看護師らでつくる「教えて!『かくれ脱水』委員会」が昨年6月に実施した意識調査によると、高齢者ほど自分は大丈夫と思っているという傾向がみられた。回答者は2100人で、熱中症になる可能性は「あまりない」「全くない」と考えていると答えた割合が、50代以下は30%台なのに対し、60代では45%、70代以上では51%だった。
 成人では1日約2.5リットルの水が失われる。尿や便で1.5リットル、汗で0.1リットル、残りの0.9リットルは呼吸や皮膚などから水蒸気で出て行く。飲み物で1.2リットル、食べ物で1リットルを補えば、栄養素の分解で生じる水分が0.3リットルあり、収支が合う。高齢者は食事量が減りがちなので、注意が必要だ。」(2014/09/02付「朝日新聞」p37より)

半年ほど前に不整脈を発症してからというもの、水分摂取に気を遣っている。よく水のペットボトルを持ち歩いている人を見かけるが、いままで他人事のように見ていた。それが、今はこの光景が自分なのである。
最初は、脱水による不整脈の誘発防止だったが、だんだんと水を飲むことが習慣化してきた。結果として、水分摂取が発作防止にはつながらなかったが、でも続けている。会社で、10時と3時の珈琲は長い習慣だったが、今はそのコーヒーの代わりに、ポカリ。
最初、水を持ち歩いて飲んではみたが、何か色気がない。飲んでいてつまらない。それでホームセンターで買い込んだ箱入りのポカリを飲んでいる。それも甘すぎるので、最近はイオンウォーターが主。

しかし、1日に2.5リットルの水分摂取は結構大変だ。一升瓶が1.8リットル。それでも足りないようだ。「飲み物で1.2リットル、食べ物で1リットル」というが、ポカリを飲んでいても、せいぜい1日に1本半。1.2リットルには足りない。食事の時に、味噌汁とお茶を飲んでも、せいぜい0.5リットル程度。
どうも自分は、元来水分摂取が苦手らしい。しかし、高齢者は水分不足による脳や心臓の梗塞のキケンが強まる。
せいぜい水分を摂るように心掛けましょうね。

140912koori <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月11日 (木)

「少子化対策を考える」~堺屋太一氏の話

先日、こんな記事を見付けた。
戦後の倫理・制度大変革を
        堺屋太一 経済評論家
 今年に入って「人口問題」に関する調査報告や提言が相次いでいる。少子高齢化と人口減少は最も重大な長期問題である。だが、唱えられている対応策は月並みで、到底、根本的な解決になるとは思えない。「戦後日本」が積み上げてきた倫理と体制と制度の塊を抜本的に変えないと、流れを変えることはできない。

 1976年、私は予測小説「団塊の世代」を発表した。47~49年までの3年間に生まれた人口が異常に多いのに着目。この人たちが中年、熟年、老年へと進む過程で生じるであろう出来事を予測し人間ドラマ風に書き上げたものだ。
 この予測小説は評判になったが、人口問題専門家からは嘲笑を浴びた。「団塊の世代は1度限りの現象ではない。そのあとも一世代周期で人口の塊が生まれる。日本の主要な問題は人口過剰と土地不足。干拓などで農耕地を広げ、埋め立てや道路建設で工業用地と住宅団地を増やすことこそ急務」というのだ。
 しかし、団塊の世代の子供たち(団塊ジュニア)までは数多く生まれたが、団塊の孫(団塊サード)は増えなかった。この世代が生まれるはずの2000年代には日本の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子の数の予測値)が1.3にまで下がった。「戦後体制」ともいうべきものが根付いてしまったからだ。
 現在、少子化の著しい国・地域が2種類ある。
 第1は、ルーマニア、ポーランド、ウクライナなど旧共産圏の東欧諸国、もう1つは韓国、台湾、シンガポール、日本そして中国都市部など東アジアの工業化した国・地域だ。
140911sakaiya  ところが、この2つにははっきりとした違いがある。東欧諸国は35歳以上の女性の出産が極端に少ない。出生率がまずまずのロシアでも、35歳以上の出産数は少ない。社会主義体制を採るキューバも同様である。日本やドイツは少子化国だが、35歳以上の高齢出産数はロシアやキューバを上回る。社会主義国家では子育ても「社会化」した。それが高齢出産を減らすらしい。
 一方、東アジアの工業化した国・地域では、24歳以下の若年出産が著しく少ない。例えば日本は、女性1000人当たりの出産数は19歳以下で4人、20~24歳で32人である。韓国の場合は僅かにそれぞれ2人と16人にすぎない。
 これに比べて先進国の中で出生率の高い米国は19歳以下が42人、20~24歳が103人である。フランスや英国も別表のように若年出産が多いのである。日本の若い女性が欧米並みに出産してくれれば、日本の長期人口問題は大幅に緩和されるはずだ。
 では日本をはじめ東アジアの工業化した国・地域では、なぜ若年出産が少ないのか。各国が工業化の過程で「人生の規格化」を進めたせいだろう。

 例えば日本では、高度成長期を含む1960年代から80年代までに、様々な社会経済計画を立て、官僚主導による規格大量生産化を推進した。全国総合開発計画では、工業と農業の生産現場こそ全国に広げるとしたが、経済の中枢機能や情報発信、文化創造などの「頭脳機能」は東京一極集中が前提となっていた。
 教育では、「没個性画一化教育」を徹底、ひたすら教育期間の延長を志向した。
 家庭と家族のあり方も規格化された。日本の家族は夫婦と未婚の子供だけで構成される核家族である。親類との血縁的付き合いや隣近所との地縁的付き合いは淡くし、職場社会にのみ帰属意識を持つべきだ、とされた。職場も、これに対応して終身雇用・年功賃金制度の採用が求められた。
 そうした社会風潮の中で「人生の順序」も規格化された。人生はまず教育を受けることから始まる。教育を終えれば就業し蓄財に励み、一定の蓄えができてから結婚、その後で出産する。
 出産後は育児に励むため多くの女性は退職するが、間もなく職場に戻り夫婦共働きで蓄財に励み、年金掛け金を積んで老後に備える。やがて定年退職、蓄えと退職金と年金で子供に負担を掛けずに老後を送る。それで子供に自宅でも残せれば成功である。
 これが戦後日本の「ジャパニーズ・ドリーム」だ。
 今日の日本の少子化は、この戦後体制に起因している。ここで作られた「人生順序」に従えば、経済が豊かになれば、教育年限が延び、結婚年齢も上昇、出産は高齢化する。
 そのことは当然少子化につながる。35歳から出産すればせいぜい子供は2人止まりだが、20歳から出産した時代には4、5人も普通だった。今も若年出産の多い米国では多数の子を持つ人が多い。
 もちろん、子を産むかどうかは個人の自由だが、個人の意志にも社会の風潮が影響する。好みで服装を選んだつもりでも、時の流行からの影響は免れない。
 高度成長時代に確立された人生順序は、日本人の出生、とりわけ若年出産を阻害する方向に働いた。だが、今や人類の文明は大きく転換した。大型化、大量化、高速化を追求する規格大量生産の近代文明は過去のものとなった。
 先進地域は多様化、情報化、省資源化を追求する多様な知恵の時代(知価社会)に入っている。日本はこの文明変化に乗り遅れている。
 個人の家庭や人生順序までを規格化した戦後体制からの脱却を図らねばならない。

 具体的な政策として、まず「安心して子を産める社会」を実現することである。
 安心して産めるためには、(1)評判(2)経済(3)手間――の3つが改善されねばならない。
 まず考えるべきは、教育期間中の結婚や出産を社会が許容する制度を創るべきだ。
 例えば、大学や専門学校に学生を対象とした託児所を設置させることだ。学生のうちに出産するのを便利にし、社会が認めたことを象徴する効果がある。学生の保育の実習やアルバイトにもなるだろう。大学や学校の経営を圧迫しないよう有料にすべきだ。
 第2は、両親が一定の年齢になるまでは、育児資金を低利で貸与する制度を創設することだ。長期年利が0.5%以下の今日では、ほとんど財政負担もないはずである。
 第3は、農山村に全寮制の保育所や小・中・高校を設けることである。
 もちろん、いずれも有料、前記育児資金の範囲で賄えるようにする。今や大都市周辺にも過疎化した地域は少なくない。そんな場所に都市で働く親が幼少年を週5日、安心して預けられる保育・教育機関を設立する。欧米にはそんな教育機関が数多くある。
 日本は学校を規格化したため、全寮制の幼少年教育機関は育たなかった。これが多数できれば若い親たちの勤労の助けにもなる。子供たちにも、幼少年の農山村経験は意味深い。また、過疎地帯の農山村では、育児・教育が村おこしに役立つに違いない。
 出産の若年化は、個人の人生の問題をも解決する。
 40歳で子を産むと、80歳の親の介護と1歳の育児を同時にしなければならない。それでいて職場では中堅の重責、夫婦で分担しても苦しい。
 仮に20歳から出産すれば、80歳の親の介護は60歳の子と40歳の孫が行い、20歳の曽孫は0歳児の育児に専念できる。それでこそ、伝統や技能の継承もできるのだ。
 少子高齢化の長期抜本的解決には、若い男女が安心して子を産み育てる倫理と制度の普及こそ大切なのである。多少の助成金や施設の改善で解決する問題ではないのだ。
〈ポイント〉
○東アジアの工業国は若年出産が低水準に
○「人生規格化」で教育年限延び結婚も遅く
○大学に託児所、低利の育児資金融資を
 さかいや・たいち 35年生まれ。東大卒、元経済企画庁長官」(2014/09/01付「日経新聞」p19より)

「団塊の世代」という言葉を作った堺屋太一氏の論だけに、興味深く読んだ。この記事へのコメントなど畏れ多いが、この記事に付いているデータが興味深かった。主要国の年齢別の出生率である。このデータを見ると、日本はドイツとほとんど同じ傾向にある。
各国の出生率も、それほど違うようにも見えない。米英仏でもやっと2人・・・。どの国も、これからの難題だ。そしてこれからの人口爆発は、アフリカとインドだという。

氏はここで、少子高齢化に対するかなり具体的な提言をしている。数十年後、この論がどのくらい実施されているかは分からないが、なかなか打開策が見つからない政治家や官僚は、この論に少し耳を傾けてみてはどうなのだろう・・・。
安心して子どもを育てられる社会こそが、真に成熟した社会。子どもは“希望”だ。待ち望んで生まれてくる子どもが、一人でも多くなることを祈りたい。

140911tukiai <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月10日 (水)

「マック・売上高25%減」と最近流行の珈琲店

今朝の朝日新聞に、こんな記事があった。
マック、売上高25%減 期限切れ肉影響 8月前年比
 日本マクドナルドホールディングスは9日、8月の売上高(既存店ベース)が前年同月より25.1%減ったと発表した。単月では、2001年の上場以来、最大の落ち込みだ。ヒット商品がなく売り上げが落ち込んでいたところに、中国で起きた期限切れ鶏肉問題が追い打ちをかけた。
 日曜日の昼下がり、東京・自由が丘のマクドナルド。人気の「妖怪ウォッチ」のキャンペーン中とあって、小雨にもかかわらず路上にあふれるほどの客が並んでいた。
 ■親の不安根強く
 ただ、客の反応は芳しくない。月に数回来るという目黒区の主婦(34)は、2歳と8歳の息子を連れ、チーズバーガーセットなどを買った。子どもは「チキンマックナゲット」が大好きだが、買わなかった。7月下旬にナゲットの仕入れ先の一つ「上海福喜食品」で、期限切れの鶏肉が使われていることが発覚した。「自分で食べるのは構わないけど、小さい体の方が影響が出やすいと思って」と話す。ナゲットはタイ産に切り替わっているが、それでも「何となくためらう」。3歳の息子を連れた世田谷区の会社員男性(41)は「こういう問題があれば、来る回数は減る」。
 ■「もう1品」苦戦
 マクドナルドによると、8月は特にファミリー層が顧客の郊外店が苦戦したという。目立つのはナゲットなど、鶏肉商品の落ち込みだ。ハンバーガー類に加えて買う「もう1品」が売れなくなっている。
140910mc  6月まで14カ月連続で伸びていた客単価は7月に前年同月比でマイナスに転じ、8月は同9.8%減となった。そして来店する客数も同16.9%減った。1人あたりの売り上げも、来客も減るダブルパンチだ。
 そもそもマクドナルドの売上高は低迷している。「100円マック」など低価格で成長を続けたが、その後、価格を値上げ。その強気の戦略が裏目に出て若者離れを招いた。そこで2013年8月、6カ国のマクドナルドの経営で実績があるサラ・カサノバ氏が社長に就任し、経営の立て直しを進めている最中だ。
 しかし、打つ手が当たっているとは言いがたい状況が続く。今年2月以降、売上高は前年を下回ったままだ。100円のコーヒーが人気を集めていたが、コンビニエンスストア各社が相次いでドリップコーヒーに参入したことや、サッカーW杯キャンペーンが振るわなかったことで不振が続く。
 広報担当者は「7月下旬に比べると、底は打った感はある」としているが、「回復とまでは言えない」という。 (吉田拓史)」(2014/09/10付「朝日新聞」p11より)

最近、我が家では「今日もマックに人が入っていなかった」という話題が多かった。自分は、通勤の帰りに、バスの中からマックの店内を覗き、「今日も客がほとんどいなかった」と言い、カミさんも「犬の散歩の時にマックを覗いたが、お客が少なかった」と・・・
我が家は決してマックのファンでもないし、株主でもない。ただ心配なのは、家の近くのマックが撤退しないことだけ。あれが無くなると、やはり寂しいので・・・。

マックの業績不振について、こんな記事もあった。
業績低迷のマクドナルドから放課後の高校生とスマイル0円が消えていく理由とは?
ビッグマックを“ごちそう”だと思わなくなったのは、いつからだろう?
・・・
2011年から2期連続で純利益減となると、昨年8月にはサラ・カサノバ氏が社長就任。期間限定メニューなど新商品を次々と打ち出したが、いずれも不発。今年上半期純利益は前年同期比59%減の18億円。さらに一連の不祥事を受け、今年下半期の決算予想を取り消し「未定」と発表する異例の事態に……。
・・・
ちなみに、ほかのバーガーチェーンの状況はどうか。
「ここ数年の業績を見ると、モスバーガーは好調。ロッテリアやフレッシュネスバーガーは横ばいか微減という程度。マクドナルドのひとり負けという印象が強いですね」(重盛氏)
・・・
そんな苦しい状況を打開する人材として、昨年8月に社長に就任したのがサラ・カサノバ氏。だが、評判は芳(かんば)しくない。
「これまで米マクドナルドは日本には独自経営で任せてきましたが、テコ入れとして、過去に日本で『チキンタツタ』をヒットさせたカサノバ氏を送り込んだのです。しかし、彼女は残念ながら日本のマーケットをわかっていない。
例えば先月、『ビッグマック』や『えびフィレオ』といった定番メニューのセット価格を期間限定で値下げしたんですが、これは元の価格に戻ったときに割高感が出てしまう最悪なキャンペーン。さらに期限切れ鶏肉問題が発覚してから約1週間後に会見するという対応の遅さや、謝罪をしないまま『ウチの商品は安全だ』と宣言するスタンスなどに批判の声が上がっています」(新井氏)
カサノバ氏は就任した1年前からファミリー路線回帰をうたっているが、これまでのところ、うまくはいっていない。マックの復活にはまだまだ時間がかかりそうだ。(取材/昌谷大介、武松佑季)」(
2014年9月8日(月)6時0分配信 週プレNEWS(ここ)より)

我が家では、上にある中国の鶏肉問題でのマックの社長の記者会見のスタンスが、今でも大不評。ファミマが早々に社長が記者会見し、「信頼関係を裏切られた。国内ではお客さまの信頼を裏切った。 大変申し訳ない」と謝罪したのと違い、カサノバ社長は「マクドナルドは、だまされたと考えている。ですので、責任として、品質の高い、安全な食品を提供したいと考えている」と話した。
日本人は、だれもマックが被害者なので、可愛そうだなどとは思っていない。食材の管理責任を含めて、最終顧客であるお客に、そんな食品を提供したマックには重大な責任があると思っている。
それが「自分も被害者だ」と開き直られたら、「製造物責任」など飛んで行ってしまう。

そしてこんな記事もあった。
マックの全席禁煙「cafe戦略のブレで来店動機薄れる」と識者
 中国製鶏肉の品質問題に続き、商品代金の取り過ぎまで発覚して消費者の信頼を大きく失墜させてしまった日本マクドナルド。来店客数が直近14か月連続で前年比マイナスを続けていることは当サイトでも報じた通りだが、このまま加速する“客離れ”を食い止められなければ同社の業績回復は望めない。
 しかし、客数減にさらなる追い打ちをかけてしまいそうな懸念材料もある。8月1日から国内すべての店舗(3135店)で実施している「全席禁煙化」だ。
 これまで店内喫煙に関するマックのスタンスは、分煙化の推進だった。
<それぞれの店舗では、店舗をご利用されるお客様のニーズを踏まえて、禁煙や時間帯あるいは曜日によっての分煙を実施いたしております>(以前の同社HPより)
 喫煙スペースはタバコの煙が漏れないよう、天井から床まで四方を仕切った席を設ける店舗が多く、愛煙家のビジネスマンやシニア層の“憩いの場”となっていた側面もある。事実、こんな声が聞かれた。
「毎朝、散歩がてらにスポーツ新聞を買い、マックで一服しながらコーヒーを飲むのが定年後の日課になっていました。コーヒーの味も数年前のリニューアルで深みが増して気に入っていたのに……。7月に突如タバコが吸えなくなってからは、駅前のコーヒーチェーンに行っています」(千葉県在住・60代男性)
 同社は全席禁煙を決めた理由について、<お子様連れを含むすべてのお客様に、よりきれいな空気と健康に配慮した環境のなかでお食事をお楽しみいただけるよう配慮してまいります>とコメントしている。
 確かに今期の業績テコ入れ策として、キッズ・ファミリー客をターゲットに店舗改装や子供向けセットメニューの拡充を図ってきた同社にとって、全席禁煙はイメージ戦略上も必須だったのかもしれない。
 だが、急激な方針転換に疑問を投げかける向きもある。過去にハンバーガーチェーンの立ち上げにも関わった経験を持つフードコンサルタントの白根智彦氏はこんな見方をする。
「マックは4年前から禁煙化を進めてきたと説明していますが、この4年間はスターバックスをはじめとするコーヒーチェーンやコンビニコーヒーなどの台頭で『カフェブーム』が盛り上がっています。
 マックもご多分に漏れず“プレミアムコーヒー”や“マックカフェ”などデザートメニューを増やして客数アップのけん引役にしてきました。分煙対策を進めたのも、カフェ化の強化でリピーターを増やそうとしていたからです。
 それが、今になって急に全席禁煙を打ち出したのは、中国問題を受けて品質・環境問題をアピールする必要に迫られたのはミエミエ。あまりにもマーケティング戦略がブレ過ぎていると言わざるを得ません」(白根氏)
 マックはこれまで低価格商品を武器にあらゆる客層を呼び込んで高成長を続けてきた。苦境に喘ぐいま、禁煙化で自ら客層を絞ってしまえば、ますます他社との競争力も失いかねない。白根氏が続ける。
「バーガーチェーンではモスバーガーだって分煙スペースを残していますし、ファミレスのロイヤルホストも席は禁煙ですが店の入り口付近に喫煙部屋を設けている店舗があります。駅の構内ではタバコを吸う権利を得るためにコーヒー代を払って店に入る人も多いのが現状です。
 飲食店の分煙化は時代の流れです。喫煙・非喫煙者どちらも同じ顧客でしょう。売り上げ確保のためには、両者へ配慮するのは当然のことです。そんな中、マックはただでさえ客離れに歯止めがかからないうえに、少数派とはいえ喫煙客を排除してしまったら、それこそ来店動機は薄れる一方です」
 信頼回復を目指しているマクドナルドだが、サービススローガンでは“すべてをお客様のために”とうたっている。ならば、喫煙・非喫煙者の双方に配慮する手立てはなかったのだろうか。今回の全店での全席禁煙化はそのスローガンと矛盾してはいないだろうか。(
NEWS ポストセブン 9月5日(金)7時6分配信)」(ここより)

なるほどね・・・。
たま~に行くモスバーガー。ここはとにかく高い。でも「たぶん国産で安心だろうから」と思って我慢していたが、先日の騒動で、やはり中国の食材を多く使っていることを知った。ナーンダ・・・
でも、量はあるが薄くてお湯のようなマックのコーヒー。そして、100円だがやはりそれなりのシェイク。まあそんなに行きたい場所では無くなった。

話は変わるが、今日、カミさんのリクエストで、「さかい珈琲(町田多摩境店)」というところに行ってきた。帰って調べてみると、ここは関東第一号店 で、8月25日オープンとか・・・。まだ開店2週間しか経っていない。どうりでメニューのあちこちに「10月8日から」とか書いてあり、まだそれほどメニューが多くない。まだ見習い中だ。ここは岐阜が本拠地だという。店内は広々していて、余裕があり、「トレンディ」をゆっくりと読んできた。
最近、ウチのカミさんはこのような新規喫茶店がお気に入り。先日、ひょんな事で「コメダ珈琲店」(ここ)に寄ったが、このような喫茶店があいついで開店しているらしく、カミさんがハシゴをしている。近くの「高倉町珈琲」や「星乃珈琲(八王子堀之内店)」など。

どの店も、店に入れずに長蛇の列。どこも大人気らしい。しかし、今日は昼食時だったが、店内の9割以上は女性のグループ。夫婦連れは他に一組見ただけ。でもオジサン一人という席もあった。
店の入り口には雑誌類が置いてあり、店内が明るいとは言え、まあ喫茶店。もちろん分煙も徹底。
これからは、マックやファミレスからこんな喫茶店に、流行が移っていくような気がする。
スタバなどと違って、女性Grの長居にも好評と聞く。なんせ3~4時間は普通だと言うから女性はスゴイ。

ま、そんな世の中だが、今後も、犬の散歩の時にたまに寄りたいので、近くにあるマックは、何とか頑張って欲しいもの・・・。

140910kyou <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月 9日 (火)

SONYのHDDオーディオプレーヤーNAC-HD1のアナログ音源の、HAP-Z1ESへの乗り換え

先日「SONYの「HDDオーディオプレーヤーHAP-Z1ES」が素晴らしい」(ここ)という記事を書いた。
Z1ESを買ってから、ちょうど1ヶ月になるが、まさにZ1ESに夢中になっている。思い出すと、小学校3~4年生の頃、竹ひごの模型飛行機に夢中になっていた時、「こんなデザインの飛行機に改良しよう・・・」と、夜の床の中で想像し、翌朝部品を買いに模型屋に走ったことを思い出した。それを彷彿とさせるワクワク感なのである。ま、大人のオモチャだが・・・

自分の趣味は、主に日本の「歌」を良い音で聞くこと。ジャンルは、童謡から歌謡曲・演歌まで。若い人向けのJ-POPは苦手だが・・・。
その「日本の歌」を“良い音”で手に入れるため、FMアンテナに凝り、FMチューナーに凝り、そして録音機材に凝った。そしてここ3年ほど安定して運用している機材が、L-02TというFMチューナーとNAC-HD1というPCM録音機での音源集め。FM放送から集めた音源が、もう1000曲以上、NAC-HD1に入っている。
NAC-HD1については、前に「SONYのHDDオーディオレコーダー(NAC-HD1)に惚れた話」(ここ)という記事を書いた。
自分は、NAC-HD1を“一生”使うものだと思ってきた。しかしHAP-Z1ESを買ってからというもの、HD1を全く聞いていないことに気付いた。なぜZ1ESが自分を虜(とりこ)にしているのか・・・。音のしなやかさ、柔らかさは、まさに自分好みで良いのだが、それ以上に、タブレットによる、収録音源の“中味(曲名)が丸見えになる機能”がこの上なく魅力であり、もうHD1には戻れない。HD1が「頑丈で中に誰も入れない密室」とすれば、Z1ESは、まるで「ホテルのロビー」のようだ。誰でも入れるロビーにファイルを置いておくだけで、Z1ESがそれをキレイな音にして再生してくれる。PCオーディオがわずらわしい我々オジサンには、打って付けのコンセプト。(前に「SONYのHDDオーディオプレーヤー「HAP-Z1ES」の残念な仕様」(ここ)ナンテ言う記事を書いた事など、今は夢のよう・・・)
しかしそれには、音源データを、改めてZ1ESに入れる必要があり、CDからリッピングをするしかない。それはそれで良いのだが、肝心のHD1に録り溜めた音源を何とかZ1ESで聞きたい。これが最大のテーマ。しかし、HD1は内部のデータを外に書き出すのは、SONYの固い著作権へのスタンスからMP3でしか出来ない。仕方がないので、256KのMP3でFM放送からのアナログ音源を全部書き出し、Z1ESに入れてみたのだが、それを再生して愕然! CD音源との差があまりに大きく、とても聞けない。何とか、HD1の箱を開けて、WAV音源を取り出したい所だが、如何ともし難い。せっかく溜めたFM音源が宝の持ち腐れ・・・

そして試したのが、いつも聞いているHD1→D/Aコンバータ(DA-200)から出たアナログ信号を、前から持っていたICレコーダーでPCM録音して、そのWAVデータをZ1ESに転送してみること。すると音質がMP3とは全く違う。これなら充分に聞くに堪える・・・。
かくして、試行錯誤の末、何とかやり方が分かり、現在せっせとHD1のFM音源をZ1ESに移している。今日は、自分用の備忘録として、その段取りをここにメモしておくことにした。

(2015/07/04追)
★ウォークマンを経由して、NAC-HD1のPCM信号をそのままWAVで取り出すことが出来ました。下記参照。ここの記事は、あくまでもアナログ音声出力経由でのFLACの作り方です。

NAC-HD1からWAV/FLACとして読み出す方法 

<HD1の音源情報の収集>
HD1のFM音源には、全て曲名、アーティスト名、アルバムなどの音源情報が付いているので、このデータを利用することにして、WAV録音用にこれから連続再生するフォルダまたはプレイリストから、あらかじめそのままMP3で外部USBメモリーに書き出しておく。音質は問わないので96Kbpsで充分。

<NAC-HD1音源のWAV化>
前に三洋のICR-XRS120MFというICレコーダーを買った(ここ)。
このICレコーダーは、ライン入力からのPCM録音が出来る。これでWAV化することにした。たまたまHD1で、FM音源を集めた時、月毎にプレイリストを作っておいたので、HD1を再生するときはそれを利用して、連続再生した。ICレコーダー側も、1.5G(2時間余)毎にファイルを作り直すが、連続録音出来る。これで大量のWAVファイルが出来た。

<連続WAVデータの曲間分割
さて、連続したWAVデータを1曲毎に分割するのだが、これには「Audacity(オーダシティ)」(ここ)(ここ)を使った。(インストール方法は省略)
1)WAVファイルをAudacityにドロップ。
2)再生をしながら、分割点の確認。波形を横に広げるにはM上の「I」マークの下の「ひしゃく」マークをクリックし、波形の上で右クリックすると広がる。逆にshift右クリックで縮小する。再度「「I」マークをクリックして戻す。
3)分割点が見つかったら、「トラック」「選択範囲にラベルを付ける」で「S(半角小文字)」と記入。
4)曲の分割点で、同じことを続ける。
5)それが終わったら、「ファイル」「複数ファイルの書き出し」をクリック。
6)「複数ファイルの書き出し」の窓で、「書き出し場所」のフォルダを指定し、「ファイルの命名」で「ラベル/トラック名の前に番号付加」を選択。「書き出し」をクリックする。

====
(自動の分割)→なかなかうまく行かないが・・・
1)上のメニューで「解析」→「silence finder」で出てきた窓で、分割するレベルを40dB(デフォルトは26dB)、分割する無音時間を0.7秒(デフォルトは1.0秒)にする。(これは録音された状況により調整する)
2)「OK」をすると、波形ウィンドウの下にLabel Trackウィンドウが表れる。(音源によっては、最初の曲の頭にトラックラベルが付かないことがあるので注意。その時は下記のように手動で付ける)

<曲の分割の確認>(再分割)
自動で分割しても、うまく分割できなくて2曲が同じになってしまったり、1曲の間にトラックラベルが余計に付いてしまったりすることがあるので、それを手動で修正する。
1)カーソルを分割したい部分の近くに置き、メニューのアイコンをデフォルトの「I(選択ツール)」の下の「拡大ツール(ひしゃく形)」に変え、波形窓で左クリックすると時間軸が拡大する。(逆にシフトを押しながら左クリックすると縮小する)
2)カーソルを「I(選択ツール)」に戻して、分割したい部分の前後を再生して、音を聞きながら確認後、分割したい部分でクリック。
3)メニューの「ラベル」→「選択した部分にラベルを付ける」で新しいラベルができるので、「S」(半角大文字←小文字ではダメ)と入れる。

(分割ポイントの削除)
4)1曲の間に、音量が小さい部分で余計なトラックラベルが付いてしまった場所を削除する時は、不要なラベルの時刻をメモしておき、「トラック」→「ラベルの編集」で、その時刻のラベルを選択し、「削除」。

<ファイルの書き出し>
1)メニューバーの「ファイル」→「複数ファイルの書き出し」をクリック。
2)出てきた「複数ファイルの書き出し」窓で、「書き出し形式」をWAVに、「書き出し場所」を設定。「ファイルの命名」で「ラベル/トラック名の前に番号付加」を選択。「書き出し」をクリック。(「書き出し形式」をFLACにも出来るが、エクスプローラがFLACをサポートしていないため、ファイルの長さが表示されないので、WAVのままとした)
3)出て来た「メタデータを編集」窓は気にせず、全て「OK」。(面倒なのでそのまま)
4)指定した「書き出し場所」のフォルダに、分割されたファイル(01-S、02-S・・・)が出来る。
5)先に保存しておいたMP3のリストをエクスプローラで開き、分割ファイルの長さ(時間)を上から順位に比較していく。
その時、もし分割や結合が必要になったときは・・・。(改めて書くと・・・)

(曲の結合)
1)1曲が2つのファイルに分割されてしまい、例えば「11-S」と「12-S」を結合したい場合は、「Audacity」を起動して、後ろに結合したい「12-S」を読み込み、「編集」「選択」「全て」で曲全体を指定して、「編集」「コピー」を押す。
2)次に、「ファイル」「開く」で、前に来る「11-S」読み込み、曲終わりにカーソルを置いて、「編集」「ペースト」を押すと2つの曲が結合される。
3)メニューの「ファイル」→「書き出し」で「11-S-1」として保存する。
4)元の「11-S」「12-S」ファイルは削除。

(曲の分割)
1)2曲が一つのファイル(例えば13-S)になっている場合は、新たに「Audacity」を起動してそのファイルをドラッグ。
2)上記の<曲の分割の確認>(再分割)で、曲の最初のラベルに「13-S-1」、手動で作った新しいラベルに「13-S-2」と入れて、メニューバーの「ファイル」→「複数ファイルの書き出し」をクリックすると、2つのファイルに分割される。元の「13-S」は削除。

これを繰り返して、MP3リストと同じ曲の配列にする。つまり、演奏時間が同じ順に並ぶようにする。(HD1のMP3リストには、フォルダ毎に曲名のテキストファイルが出来るのでこれは削除しておく)
===========

<WAVファイル→FLACファイルへの変換と音量のレベル合わせ>
タグ情報の管理のため、WAVからFLACへ変換する。ソフトは「xrecode II」を使った。
(インストール方法は省略~立ち上げる毎に、カウンタが動くが、カウンタがゼロになって色の変わった1~4のどれかのボタンを押すと無料で使える)
1) 音量のノーマライズ(正規化)の設定は、「入力設定」の「正規化を実行」のボックスにチェックを入れる。右隣に「設定」という名のボタンが出てくるのでクリック。「正規化」を選んで、左の欄は上下とも「98」%に、右の「レベルが小さい(大きい)場合」は上下とも「90」(幾らでも良い)に設定。
2)「出力設定」は「ソースと同じ場所」またはあ「場所を指定」
3)「目的の形式」で「FLAC」を選択。
4)変換するWAVファイル(フォルダ)を、「xrecode II」の窓にドラッグして、「開始」ボタンを押すと、音量のノーマライズとFLACへの変換をしてくれる。

5)「音量のレベル合わせ」~「すべて除去」をクリックして窓を空白にし、上で作られたFLACのフォルダをドラッグして登録する。
6)「入力設定」の「正規化を実行」の右隣の「設定」をクリック。「均一化」をクリック。デフォルトの「89.0」から「93.0」に変更。(リッピングしたCDの音源のレベルと、合わせるため。89dBでは小さいので、自分は93dBとした)。「オーディオに適用」を選択。「OK」
7)「リプレイゲイン」をクリック。「トラックゲイン分析」をクリック。
8)分析が始まり、窓に「トラックゲイン」と「トラック・ピーク」が表示される。「トラックゲイン」がマイナス(-)以外の左端の□のチェックを外す。(+のゲイン補正をしてしまうと、ピークが1を越えてしまい、クリップするので、マイナスゲインだけ実行)
9)「出力設定」で、別のフォルダを指定。「開始」
10)別のフォルダに出来た93dBに補正されたFLACファイルを、元のFLACフォルダに上書き。
以上で、最大音量が93dB(しかしクリップする可能性のあるファイルは0.98まで)のFLACファイルが出来る。

(2017/05/08追)
「xrecode II」が応答しなくなった。Netにつながっているとダメ。(ここ)で「オフラインまたはファイアーウォールでXrecodeIIの通信をブロックすると動作します。」
設定方法は(ここ)で、「別のプログラムの許可」で「xrecode II」を追加し、「パブリック」にチェックを入れたら動き出した。良く分からないが・・・

<FLACファイルへのタグ情報の埋込>
「STEP_M」(ここ)を使用。
*「オプション」「オプション設定」「表示項目設定」で「更新日」と「演奏時間」にクリックを入れておくと便利。
1)WAVファイル(フォルダ)と、同じ順序で並んだMP3ファイル(フォルダ)の二つをドラッグ。
2)上の「ファイル名」を2~3度クリックすると、昇順、降順に並びが変わるので、WAVファイルの順番と、MP3ファイルの順番が合致していることを、確認。
3)MP3リストの「トラック名」「アーティスト名」「アルバム名」など必要な項目をドラッグして選択し、「編集」「コピー」。
4)WAVファイルの該当する最初の部分にカーソルを置いて、「編集」→「貼り付け」。
5) WAVファイルの一番左の欄を下方向にドラッグしてWAVファイル全体を選び、「変換」→「デフォルト変換」→「トラック名→ファイル名」を選ぶ。
6)自分は、後で区別出来るように、「アルバム名」と「ジャンル」を「●WAV」という名前に変更した。ジャンルの変更は、直接入れようとすると窓が出てきてしまうので、「アルバム名」にある「●WAV」の文字をコピーし、ジャンル欄のひとつ上の欄から下までドラッグして、cont+Vで貼り付けた。
7)メニューのフロッピーの絵のアイコンの「タグ情報の更新」をたたくとタグ情報が変更される。

以上の作業で、1000曲以上のHD1の録り溜めたFM放送の楽曲がFLACファイルに化けた。そして、併せてHD1を買う前に集めていた音源のMP3は、そのままHAP-Z1ESに取り込んだ。よって、今まで録り溜めたFM音源は、全てZ1ESに取り込んだことになる。

自分にとってみると、CDからリッピングした音楽より、FMから録った音楽の方がよっぽど愛着がある。併せて、数十年に亘って集めてきたMP3のFM音源の数千曲もZ1ESに入ったので、今までほとんど埋もれて聞いていなかった音源が、タブレットの軽快な操作で直ぐに再生が出来る環境になった。これは画期的なこと。

これらの音楽データは自分の貴重な人生の財産。Z1ESは、HD1のように、数十時間という長大な時間をかけて計画的にバックアップしておく必要がないため(元のHDDにデータがある)、故障時も安心。
しかし、このHAP-Z1ESを買ってから、自分の音楽生活が一変した。
これからは、HD1はタイマーやアナログ録音が出来るメリットから、FM放送の録音はHD1で、そして集まったFM音源は、上記の方法で、Z1ESに取り込んで、聞くのはもっぱらZ1ES、ということになりそうだ。
そのうちに、Z1ESの製造完了のころに、予備としてもう一台買っておこう。
こんな素晴らし音楽を充分に楽しむため、「長生きしなくては!」とまで思わせた「HAP-Z1ES」である。

(付録)★データベースの削除方法(SONYのここより)
データベースの消去または設定の初期化を試す(スペシャルモード)
ハードディスクオーディオプレーヤーの不具合が解決しないときは、[スペシャルモード]と呼ばれる機能を使ってみてください。
1.スタンバイ(シャットダウン)状態のとき、HOMEボタンを押しながら、電源ボタンを押す。
[スペシャルモード]画面が表示されます。
2.[データベースを消去する]または[すべての設定を初期化する]を選ぶ。
データベースの消去または設定の初期化が完了したら、メッセージに従ってハードディスクオーディオプレーヤーを再起動してください。

・データベースを消去する :

ハードディスクのフォーマットを行うわけではなく、登録されている情報のみを消去します。データベースの消去後はハードディスクの再スキャンを行なってください。データベースの消去後はコンテンツが一切表示されず空になったように見えますが、実際にはコンテンツがハードディスク内に残っています。再スキャンを行なうことでコンテンツが再登録され、表示されるようになります。」

(関連記事)
SONYの「HDDオーディオプレーヤーHAP-Z1ES」が素晴らしい 
NAC-HD1からWAV/FLACとして読み出す方法 

●メモ:カウント~630万

140909touhi <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月 8日 (月)

「延びる定年働くアジア」~日経の「グローバルデータマップ」

今朝の日経に、自分の好きな「グローバルデータマップ」が載っていた。
延びる定年働くアジア 経済成長での労働力不足補う
 アジアでも定年を延ばす動きが出てきた。マレーシアは実質55歳だった定年を60 歳に延ばすことを2013年に義務化、韓国では16年から従業員300人以上の企業は60歳以上への140908nikkei 引き上げが法律で決まった。60歳のタイも延長を求める声が産業界から上がる。これらの動きの背景には経済成長に伴う労働不足を定年延長で補おうという意図と、平均寿命が伸びたことによる老後の資金不足への対応という面がある。一方、世界に目を向けると欧米諸国の中には米国や英国のように、雇用における年齢差別を禁止するため、定年制度自体が認められていない国もある。他の主要国ではドイツは65歳以上、フランスは原則として70歳以上と高い年齢にしている国が目立つ」(2014/09/08付「日経新聞」p9より)

内容はとにかく、一目瞭然の表現方法。このテクニックはすごい・・・。
図の下のサインを見ると「インフォグラフィックス 編集局デザイン編集部」とある。

wikiで「インフォグラフィックス」を見ると「インフォグラフィック(英語: infographics)は、情報、データ、知識を視覚的に表現したものである。インフォグラフィックは情報を素早く簡単に表現したい場面で用いられ、標識、地図、報道、技術文書、教育などの形で使われている。また、計算機科学や数学、統計学においても、概念的情報を分かりやすく表現するツールとしてよく用いられる。科学的情報の可視化にも広く適用される。」とある。

毎週(月)の楽しみの記事だが、これは日経の社内で作っているらしい・・・。
いやはや、世の中には、素晴らしいセンスの持ち主がたくさんいる。
データそのものより、この図案化にいつも感心する「グローバルデータマップ」の連載ではある。

140908kurai <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月 7日 (日)

「体温の相性」~もう秋・・・

先日の日経新聞にこんなコラムがあった。
体温の相性 高橋秀実
 ゆえあって、私は先月からアルゼンチン・タンゴを習っている。この暑い盛りになんで? と我ながら思うのだが、幸い教室は冷房が効いており、私などはステップがまったく覚えられず、一歩も踏み出せないままフリーズした状態が続くので汗もほとんどかかないのである。
 やはり自分には向いていないのだろう。大体、リズム感というものがないし、情熱も欠けているのかもしれない、などと思い悩みながら女性たちと手を取り合っている。ダンスというより長時間にわたる握手会の様相なのだが、そうこうしているうちにあることに気がついた。
 体温である。
 手と手を合わせると、体温が一人ひとりまったく異なっていることがわかる。十人十色ならぬ十人十体温。こんなにも違うものなのかとあらためて感心したのである。ひんやりと冷たい人もいれば、蒸すように熱い人、やんわりと涼やかな人もいる。もちろん「冷たい」といっても、あくまで私より冷たいだけで、私自身がもっと冷たければ、あたたかいと感じるわけで、あくまで相対的な体温。いうなれば相性のようなものがそこにあるのだ。
 そういえば私が妻と結婚しようと決めた理由のひとつは体温だった。彼女の手はふわっとしていた。おそらく体温が平衡状態になるからだろう。相手の体温を感じるというより境目が消える感じ。私の手が溶け出し、彼女とひとつになる。細胞レベルでエネルギーが循環しているような気がしたのである。
「決め手は体温だ」
 婚活に励む人たちにもそうアドバイスすればよかったのか。
 というのも、彼らは「性格が合わない」「条件が合わない」「今ひとつビビッとこない」などと考え込むばかりで、お互いに考え込むので平行線なのである。一緒に生活してみなければ本当の性格などわからないし、結婚前の条件など結婚後に急変することもある。備えることが憂いを生むようなものなのだが、彼らはいたって真面目なので、しまいには「自分は本当に相手のことが好きなのか?」などと突き詰めてしまう。そうなると客観的な思考回路に陥るので、おのずと冷静になり、冷静な自分を知って「それほど好きではない」と結論したりするのだ。
 そもそも「好き」とは、もともと「好く」という動詞である。そして「すく」の「す」は「吸う」「吸い着く」などの「す」と同根で、早い話、吸着を意味している。つまり人を好きになるというのは吸着するということで、吸着するからにはやはり体温が重要なのだ。理屈はともかく体温の確認。実際、歳をとると体のあちこちが痛くなるが、「手当て」というくらいで、手を当てられることに勝る薬はない。それに夫婦となれば最期は手を取ってお別れすることになるわけで、これほど大切な感覚はないのである。
 ちなみに妻の手は夏は冷たい。冷房の効いた部屋にずっといると脂肪が保冷剤のように機能するのか、適度にひんやりとするのだ。逆に冬場は暖房にあたためられ、保温効果で寝床でも湯たんぽのようである。本人にとって脂肪は邪魔かもしれないが、私にとってはなくてはならないもので……。これ以上書くと、単なる惚気(のろけ)話になってしまうので、いったん筆を置くことにしたい。(ノンフィクション作家)」(2014/08/30付「日経新聞」夕刊p7より)

日本人はホントウに肌の触れあいが少ない民族だと思う。日常的にハグする習慣がないこともあるが、肌の触れ合いには気恥ずかしさを覚える。
他人との肌の触れ合いのエピソードを思い出すと、子どもの頃の母親を除くと、それは一気に中学に飛ぶ。体育祭でのフォークダンス。女生徒と“手をつなぐ”ナンテ夢のような話で、指の先をほんの1平方センチほど相手の指と触れ合って、それでダンスをしていた。まあ女生徒と話さえしたこともなかった多感な中学の頃は、そんなもの・・・。
大学のサークルの合宿の時、社交ダンスなるものを先輩から初めて習った。マンボとか、足をボックスに動かすなど・・・。それもその時だけ・・・。まあとにかくビックリした。

親との接触もない。昔、親父が脳溢血で危篤になった時、看護婦さんに促されて、チョコッと親父の手に触れてみた。子どもの頃、親父にぶん殴られた時の、頬と親父の手の“接触”以来だな、とその時思った。まあ親父なんてそんなもの・・・。
それほど少ない。それが欧米ではどうだ。初対面で握手をする。それが当然のエチケット。初めてアメリカに出張したときは、慣れなくて困った。
まあ郷に従え・・・なのだが、自分はどうも好かん。

しかし、こんなことを言っていられるのも、現在が“普通の状態”だから・・・。精神状態が弱い時は、そんなことは言っていられない。がんの宣告など、精神がダメージを受けている時は、そんな事は言っていられない。そんな時は、やはり一番の味方は、他人の肌のぬくもりかも知れない・・・。
9月になって、急に気温が下がってきた。気分的にも、少しナイーブになって、他人の手のぬくもりが恋しくなる季節である。

140907neta <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月 4日 (木)

「朝日新聞」の慰安婦報道~池上彰氏コラム掲載拒否のドタバタ劇

自分は中学・高校時代以来、50年間「朝日新聞」を読み続けている。そのベテラン読者(=自分)が、今回の朝日の慰安婦報道のドタバタ劇に辟易している。

慰安婦問題を取り上げた週刊新潮と文春の広告掲載拒否については前に書いた(ここ)。
昨夕、日経新聞のこんな記事を見て、ビックリ・・・。
池上彰氏、朝日新聞に連載中止申し入れ
        慰安婦記事の掲載断られ
 ジャーナリストの池上彰氏が朝日新聞に連載しているコラムで、同紙による従軍慰安婦報道の検証記事を取り上げようとしたところ、掲載を断られていたことが3日、池上氏への取材で分かった。池上氏は連載の打ち切りを申し入れた。
 コラムは「池上彰の新聞ななめ読み」。毎月1回、朝日を含む各紙の報道ぶりをテーマを絞って読み比べ、内容を論評している。池上氏によると、8月分として掲載予定だった原稿で、朝日が慰安婦報道を検証した特集(8月5、6両日掲載)に言及したところ、朝日側から「掲載できない」と通告されたという。
 池上氏は「これまで、いつも自由に書かせてもらっていたが、今回に限って『掲載できない』と言われた。それでは信頼関係が崩れると考え、打ち切りを申し入れた」としている。
 朝日新聞社広報部は「連載中止を正式に決めたわけではない。今後も池上氏と誠意をもって話し合う」とするコメントを出した。〔共同〕」(2014/09/03付「日経新聞」P37より)

そして今朝の朝日新聞の1面を見て、これまたビックリ。止めたはずの池上氏のコラムを、一転して載せたという・・・。その“お知らせ方法”が尋常ではない。曰く・・・
池上さんコラム掲載します
 朝日新聞が8月初めに掲載した過去の慰安婦報道に対する特集記事について、池上彰140904asahi さんがコラム「新聞ななめ読み」で取り上げました。本社はいったん、このコラムの掲載を見合わせましたが、適切ではありませんでした。池上さんと読者の皆様におわびして、掲載します。」(2014/09/04付「朝日新聞」p1より)

その経緯を日経(共同)はこう伝える。
朝日新聞、池上彰氏のコラム一転掲載へ
 ジャーナリストの池上彰氏が朝日新聞に連載しているコラムで、同紙による従軍慰安婦報道の検証記事を取り上げようとして掲載を断られたが、朝日新聞は3日夜、コラムを4日付朝刊に掲載すると発表した。掲載の断りは池上氏への取材で判明。池上氏は連載打ち切りを既に申し入れており、次回以降もコラムを続けるかどうかは白紙という。
 コラムは「池上彰の新聞ななめ読み」。池上氏が毎月1回、テーマを絞って朝日を含む各紙の報道ぶりを読み比べ、内容を論評している。
 朝日新聞社広報部は「池上さんと話し合いを続けておりましたが、4日付朝刊で掲載することになりました」としている。〔共同〕」(2014/09/04付「日経新聞」より)

そして今朝の朝日に載った池上さんの記事の内容は・・・
「(池上彰の新聞ななめ読み)慰安婦報道検証 訂正、遅きに失したのでは
 過ちがあったなら、訂正するのは当然。でも、遅きに失したのではないか。過ちがあれば、率直に認めること。でも、潔くないのではないか。過ちを訂正するなら、謝罪もするべきではないか。
 朝日新聞は、8月5日付と6日付朝刊で、「慰安婦問題を考える」と題し、自社の過去の慰安婦報道を検証しました。これを読んだ私の感想が、冒頭のものです。
 6日付紙面で、現代史家の秦郁彦氏は、朝日の検証について、「遅ればせながら過去の報道ぶりについて自己検証したことをまず、評価したい」と書いています。これは、その通りですね。
 しかし、今頃やっと、という思いが拭い切れません。今回の検証で「虚偽」と判断した人物の証言を掲載してから32年も経つからです。
     *
 今回、「虚偽」と判断したのは、吉田清治氏の証言。氏が自らの体験として、済州島で200人の若い朝鮮人女性を「狩り出した」などと証言したと朝日新聞大阪本社版朝刊が1982年9月2日に報じました。その後も朝日は吉田氏に関する記事を掲載しました。
 これについて今回、「読者のみなさまへ」と題し、「吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした」と書いています。裏付けできなければ取り消す。当然の判断です。
 ところが、この証言に疑問が出たのは、22年前のことでした。92年、産経新聞が、吉田氏の証言に疑問を投げかける記事を掲載したからです。
 こういう記事が出たら、裏付け取材をするのが記者のイロハ。朝日の社会部記者が「吉田氏に会い、裏付けのための関係者の紹介やデータ提供を要請したが拒まれたという」と検証記事は書きます。この時点で、証言の信憑(しんぴょう)性は大きく揺らいだはずです。朝日はなぜ証言が信用できなくなったと書かなかったのか。今回の特集では、その点の検証がありません。検証記事として不十分です。
 検証記事は、「慰安婦」と「挺身隊(ていしんたい)」との混同についても書いています。「女子挺身隊」は、戦時下で女性を労働力として動員するためのもの。慰安婦とは別物です。91年の朝日新聞記事は、女子挺身隊と慰安婦を混同して報じたものだと認めました。
 これについて「読者のみなさまへ」というコーナーでは「当時は、慰安婦問題に関する研究が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました」と書いています。
 ところが、検証記事の本文では「朝日新聞は93年以降、両者を混同しないよう努めてきた」とも書いています。ということは、93年時点で混同に気づいていたということです。その時点で、どうして訂正を出さなかったのか。それについての検証もありません。
     *
 今回の検証特集では、他紙の報道についても触れ、吉田氏の証言は他紙も報じた、挺身隊と慰安婦の混同は他紙もしていたと書いています。問題は朝日の報道の過ちです。他社を引き合いに出すのは潔くありません。
 今回の検証は、自社の報道の過ちを認め、読者に報告しているのに、謝罪の言葉がありません。せっかく勇気を奮って訂正したのでしょうに、お詫(わ)びがなければ、試みは台無しです。
 朝日の記事が間違っていたからといって、「慰安婦」と呼ばれた女性たちがいたことは事実です。これを今後も報道することは大事なことです。
 でも、新聞記者は、事実の前で謙虚になるべきです。過ちは潔く認め、謝罪する。これは国と国との関係であっても、新聞記者のモラルとしても、同じことではないでしょうか。

 ◆池上さんと読者の皆様へ 今回のコラムは当初、朝日新聞社として掲載を見合わせましたが、その後の社内での検討や池上さんとのやり取りの結果、掲載することが適切だと判断しました。池上さんや読者の皆様にご迷惑をおかけしたことをおわびします。
 ◆池上さんのコメント 私はいま、「過ちては改むるに憚(はばか)ることなかれ」という言葉を思い出しています。今回の掲載見合わせについて、朝日新聞が判断の誤りを認め、改めて掲載したいとの申し入れを受けました。過ちを認め、謝罪する。このコラムで私が主張したことを、今回に関しては朝日新聞が実行されたと考え、掲載を認めることにしました。」(2014/09/04付「朝日新聞」p19より)

そして、先週は広告を拒否した週刊文春と新潮の広告は、今週は載っていた。
しかし、それぞれに「●」で文字が伏せ字になっている部分がある。
新潮では「「日中友好の碑」を「対立の碑」に変質させて懲りない「売国ご注進」」の「売国」の文字が、そして「「吉田調書」“誤報“で朝日はもはや生き残れない」の「誤報」の文字が伏せ字になっていた。
文春の広告では、 「美人秘書と中国不正出張していた 若宮啓文元前主筆」の「不正」の文字が伏せ字になっていた。(下記の写真は、<朝日><日経><朝日>の順)

140904asahi2 140904nikkei 140904asahi1

それにしても、今回、広告記事でも、自社(朝日)に都合の悪い文字は伏せ字にする権限が新聞社にあることを初めて知った。まさに新聞には“意志”があるようだ・・・。
しかしこんな小細工を、朝日の読者はどう見るのか・・・

改めて文春と新潮の、掲載拒否をされた先週号の記事を読んでみた。(今週号は買う気もしないが・・・)
そして上の事実に関して自分も色々と書いてみたのだが、少し感情的になってしまうので、結局削除して、ここには挙げないことにした。
しかし、ひと言、これだけは言いたい。
今回のことで、もし日本のリベラルの灯に逆風が吹くとすれば、それこそが朝日新聞の最大の罪になるのでは・・・。このままでは「朝日新聞の記事は大本営発表か・・・」と揶揄されてしまうかも・・・。
残念でならない。

(関連記事)
従軍慰安婦記事 誤報の“朝日新聞問題” 

140904kabuto <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月 3日 (水)

関東広域・民放AMラジオ3社が、15年秋よりスカイツリーからFM同時放送開始

いよいよ在京の民放ラジオ3社に、FM補完中継局の予備免許が下り、来春(15年春⇒秋に変更)から本放送が始まると、マッノさんからコメントを頂いた(ここ)。

昨日(2014/09/02)の総務省の発表によると・・・

「関東総合通信局    平成26年9月2日

関東広域AMラジオ3社のFM補完中継局に予備免許
≪首都圏におけるラジオの強靱化≫

 総務省は、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ〔代表取締役社長:入江 清彦(いりえ きよひこ)〕、株式会社文化放送〔代表取締役社長:三木 明博(みき あきひろ)〕及び株式会社ニッポン放送〔代表取締役社長:村山 創太郎(むらやま そうたろう)〕からそれぞれ免許申請のあったFM補完中継局(TBSラジオ墨田FM補完、文化放送墨田FM補完及びニッポン放送墨田FM補完)に対して、9月3日付けで予備免許を付与します。
 各中継局は、各社のAMラジオ放送の送信所(親局)が、災害発生時に被害を受け放送の継続が困難となる事態への対策及び都心部における難聴の解消等を目的とするものです。
 なお、下記日程で予備免許通知書を交付します。

-記-

1 日時
  平成26年9月3日(水曜日) 16時00分から
2 場所
  総務省関東総合通信局
  千代田区九段南1-2-1 九段第3合同庁舎22階

【FM補完中継局】
 FM補完中継局とは、中波(AM)放送局の放送区域において災害対策等のために超短波(FM)放送用の周波数を用いて中波放送の補完的な放送を行う中継局のことです。
 総務省では、「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」の提言(平成25年7月公表)を踏まえ、ラジオにより平時の生活情報や災害発生時の被災情報、避難情報といった国民に必要な情報が適切に提供されるようFM補完中継局に関する制度整備を行ってきました。
 FM補完中継局は、主に地上アナログテレビジョン放送の跡地であるV-Low帯域の一部(90から95MHz(メガヘルツ))の周波数を使用することとし、災害対策又は難聴対策(都市型難聴対策、外国波混信対策(注)又は地理的・地形的難聴対策)を目的とするものの開設が認められています。

注:外国波混信対策を目的とするFM補完中継局については、従来から開設が可能。全国では3番目、関東では初の予備免許となります。

各中継局の概要(TBSラジオ墨田FM補完、文化放送墨田FM補完及びニッポン放送墨田FM補完)
申請者
株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ~90.5MHz
株式会社文化放送~91.6MHz
株式会社ニッポン放送~93.0MHz

送信所設置場所 東京都墨田区押上(東京スカイツリー)
指定事項 周波数 90.5MHz(メガヘルツ) (メガヘルツ) (メガヘルツ)
空中線電力 各7kW(キロワット)
本放送開始予定日 平成27年春以降」
ここより)

上記を見ると、現在スカイツリーから放送されている「NHK東京FM」や「J-WAVE」と全く同じ出力。放送対象が関東広域なので、どこでもこれから高音質のラジオが楽しめそうである。
実は自分の“期待”は、「NHKラジオ第一」と「ラジオ第二」のFM化なのだが、目的が震災時等の「補完中継局」だとすると、NHKは既にFM局を持っているため、ラジオ第一がFMになる理由がない・・・。残念だが・・・

そして大問題なのが、90~108Mを受信出来る“高音質FMチューナー”が市販されていないこと・・・。
・・・とすると、やはり林輝彦氏設計の「FPGA FMチューナー(ここ)」の進化に期待する以外ない!

当サイトでは、長い間、中波ラジオのFM化の推移を追ってきたが、やっと現実となる。聞き慣れているAMラジオがどんな良い音で聞けるのか、今から楽しみである。
受信出来るようになったら、またレポートしたい。

(2015/01/14追)
AMラジオ、FMでも 今秋(2015年)から冬、在京3社が補完放送
 TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送の在京AMラジオ3社は13日、FMでAMと同じ放送を流す「FM補完放送」を、今年の秋から冬にかけて始めることを明らかにした。東京スカイツリーの共同アンテナからFM波を流す。
 この日会見したニッポン放送の村山創太郎社長によると、(2015年)8月に工事を終え、9月に試験放送を実施。その後、本免許の交付を受け、本放送を開始する予定という。気候の影響で工事の時期がずれる可能性がある。3局はこれまで、放送開始時期を今春以降としていた。
 FM放送が始まると、鉄筋マンションなどAM波が届きにくい「難聴取地域」でも聞こえやすくなる。地震など大災害で放送設備が被害を受けた場合に備える「災害対策」の面もある。周波数はTBSが90.5、文化放送91.6、ニッポン放送93.0メガヘルツ。東京23区と埼玉県、千葉県、神奈川県の主要都市および周辺で聴くことができる。」(
2015/01/14付「朝日新聞」p29より

(2015/09/09追)
ニッポン放送がFM 12月から本放送へ…野球がキラーコンテンツに
 ニッポン放送ではこれまで「秋から冬スタート」としていたFMラジオ補完放送(ワイドFM)を12月から本放送する予定であることを8日、定例社長会見で発表した。東京スカイツリーの放送機器の工事の進捗状況もおおむね順調といい、10月から試験放送、FM放送免許取得後の12月から本放送となる見込み。
 ワイドFMは難聴対策、防災対策が主な目的で、AMとFMの両方でAM放送の番組が楽しめるようになる。FMになることにより音もさらにクリアになる。
 すでに、愛媛県の南海放送ラジオなど全国で6局がFMも放送中。村山創太郎社長は「第2の開局と位置づけている。ラジオの新しい時代にふさわしい聞き応えあるプログラムを発信したい。また災害と難聴の解消、安全報道を充実させていく」と力を込めた。
 野球中継などAMラジオ特有の番組もFMで聞けるようになるとあって、同局では「AMでしか聞けないと思われていた野球がFMになる。どんな力になるのか、強みになるのか。キラーコンテンツになるかもしれない」と期待を寄せている。
 本放送にあたり、同時にFM化されるTBSラジオや文化放送と共同で周知と普及のキャンペーンを行うことも明かした。」(2015/09/08付「デイリースポーツ」より)

(2015/09/03追)
ヤマハ FM補完放送対応のFM/AMチューナー2機種を新発売 

(参考資料)
「ラジオマニア2014」~『FM放送受信の心得』

(関連記事)
東京のAMラジオ局のFM同時放送、2015/10/5に試験放送、11/6に本放送開始 
AM放送のFM同時放送開始に向け、FPGA FMチューナーで用意万端
AMラジオ放送がFM同時放送開始へ~MBS は15年末にも 
AMラジオのデジタル化~FMサイマル放送へ? 

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2014年9月 2日 (火)

「一人暮らし高齢者、479万人」&「肺がん「積極治療せず」6割」

当サイトは、どうも病気や死の話が多いので恐縮だが、まあ「良く死ぬことは良く生きること」という言葉もあるので・・・
だいぶ前だが、朝日新聞にこんな記事があった。
「(数字の話)一人暮らし高齢者、479万人
 2010年の国勢調査によると、2924万人いる65歳以上の高齢者のうち、一人暮らしは479万人で16.4%を占める。国立社会保障・人口問題研究所はこの割合が20年に18.5%、35年に20.4%に増えると推計している。
 高齢社会白書は、高齢者の孤立によって、生きがいの低下や孤立死の増加、消費契約のトラブルの発生などが起きる可能性を指摘している。厚生労働省研究班の推計では、12年時点で認知症は462万人いて、65歳以上の高齢者の約7人に1人に相当する。認知症で一人暮らしの人は10年時点で約43万人という。
 認知症の研究をしている鳥取大医学部の浦上克哉教授は「高齢者の一人暮らしの増加は、認知症の予防にも影響してくる」と話す。認知症の予防には、運動や知的活動、コミュニケーションが重要で、一人暮らしでは、ほかの人と話す機会が少なくなる傾向があるためだ。
 家族との会話は認知症を防ぐ効果があるとされ、特に3世代で暮らし、孫と話す機会があるとよいらしい。浦上さんは、一人暮らしになったら、日課を決めて朝から活動し、散歩や趣味、近所の人とのおしゃべりをすることを勧めている。」(2014/08/05付「朝日新聞」p29より)

そして先日の日経新聞にはこんな記事も・・・
肺がん「積極治療せず」6割 90歳以上で発見の場合
 90歳以上でがんが見つかった場合、切除や縮小を目指す積極的な治療は肺がんでは6割で行わず、胃がんや肝臓がんでも半数では実施しないことが25日、国立がん研究センターの集計で分かった。患者の多い主要な5種類のがんについて、2012年に全国397のがん診療連携拠点病院で診断された約61万人の診療情報を集計した。
 高齢者はがんの進行が比較的遅いことや、抗がん剤の副作用、手術の身体的負担を考慮し、痛みや吐き気への対応にとどめることが多いためとみられる。80代では、治療しない人の割合が最も高い肺がんでも無治療率は約3割にとどまった。
 集計は胃がん、大腸がん、肺がん、肝臓がん、乳がんが対象。90歳以上でも、大腸がんは8割、乳がんは9割が積極的に治療していた。大腸を詰まらせる大きながんを取り除く手術や、乳がんのホルモン療法が広く行われた可能性が考えられるが、原因は特定できていないという。
 また、40代以下と80代以上は進行した状態で見つかる場合が比較的多いが、若い患者はどのがんでも大半が積極的に治療を始めていた。
 センターは「本人の体調やがんの特徴によって適切な治療は変わるが、自分と同じ年代、進行度の人がどんな治療を受けているかの参考になる。患者と医師が話し合う際の材料にしてほしい」と話している。
 各病院が提供する医療の向上を図るため、診療数や生存率などの情報を集める「院内がん登録」を利用した。報告書は同センターのサイト、
http://www.ganjoho.jp/professional/index.html閲覧できる。」(2014/08/26付「日経新聞」p38より)

誰でも高齢になると、徐々に連れ合いを亡くし、ひとりになって病気を得て死んで行く。まさに「生老病死」で、高齢者の仲間入りをした自分も、これから後の3つを“こなさなければ”ならない。
上の記事によると、65歳以上のひとり暮らしが16%でこれから20%になって行くという。そしてガンにかかった時、90歳以上では半数以上が治療しないという・・・。そして、80歳ではそれが3割だという・・・。
この判断は、対象が自分の場合と家族とでは、違って来るような気がする。
それが家族であったら、もちろん本人の意志が最優先だが、認知症などで自分の意志を言えない場合は、多分その時点での、これからの本人の日々の生き甲斐を念頭に、無治療で「苦しまないで、そのまま」という選択をするような気がする。正月に亡くなったお袋(ここ)のように・・・。
そして、それが“我が事”だった場合は、フト我に返って、(その時の自分の状況にもよるが、自分の精神状態がまともだったら)「治療をしない」という選択に耐えられるか・・・だ。

ここでは、勝手に言いたいことを日々書き殴っているが、気が弱い自分の場合、ホントウに自分がそんな環境に陥った時、何もしないという恐怖に耐えられないかも・・・

今日も不整脈で病院に行ったが、この心臓が何かの病気で止まる時期が見えてきた時、自分は精神的に崩れるだろうことは容易に想像できる。
誰でも訪れる「その時」に向かって、何をどうすれば良いのか・・・。精神の鍛錬をしないと・・・ナンテいつも思うのだが、直ぐに「臭い物には蓋」と忘れてしまうことが自分の人間の浅さ・・・。トホホ・・・。

140902yubiwa <付録>「ボケて(bokete)」より

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2014年9月 1日 (月)

「最近イラッときたマナー違反」ベスト20

先日の「朝日新聞」に、こんなベストテンが載っていた。
「(beランキング)最近イラッときたマナー違反
■通行を阻む歩きスマホ・たばこ
 暑くて暑くて、ただでさえ心の余裕がなくなっているところに他人のジコチューな行為に出くわすと、イライラが沸点に達しそうです。それが人間というもの。人はどんな場面で、他人のどんな行為にイラッとくるのでしょうか。読んでいるだけでイラッとくるかもしれませんが、しばしお付き合いを。

 誰にとっても都市生活にイライラはつきものだ。そのイライラはたぶん、あなたの心が狭いからではない。ランキングを見れば安心していただけるだろうか。一方で少しだけ、ご自身の振る舞いを省みる機会にもなるかもしれない。
 急速に普及したスマートフォンの扱いに厳しい目が向けられ、1位に。スマホ依存という言1400901ira 葉の通り、片時も目が離せない人もいる。「スマホ男が前から来てぶつかりそうだったので止まっていたら、邪魔だ、と怒られた」(大阪、49歳女性)というのは納得できないだろう。電気通信事業者協会は今夏、各地の花火大会で「やめましょう、歩きスマホ。」というロゴ入りのうちわを配った。効果やいかに。
 「歩道で、スマホを見ながら自転車に乗って向こうからやってくる。怖い」(愛知、45歳女性)と「自転車スマホ」を問題視する声も。大事故につながりかねない。
 2位は禁煙・分煙社会の裏返しだ。プハーッと心置きなくやれるのは道路だけ? とんでもない。最近は路上喫煙の禁止エリアが広がっているし、そうでなくても通行人の迷惑になる。「朝シャワーを浴び、髪を乾かして、爽快に出勤しようと道路に出たとたん、歩きたばこの人に遭遇。背中を蹴りたくなる」(宮城、52歳女性)
 たばこの先端の温度は800度になるとも言われる。「小さい頃にたばこで手の甲をやけどさせられた。歩行喫煙ほど子どもの敵はない!」(岐阜、51歳男性)
 元祖マナー違反が3、4位につけた。「家が角地に立っており、犬のフン害に憤慨している」(福岡、51歳男性)。冗談じゃ済まされない。「さっき、おじさんがたばこを道に捨て、足で蹴って排水溝に落としているのを見たばっかり」(北海道、54歳女性)。いるいる、排水溝を吸い殻入れと勘違いしている人。
 狭い道に横一列のご一行様。5位に入った。前を行くケースも、向かってくるケースも迷惑をこうむる。「高校生から20代くらいの若者は、すれ違う時、絶対と言っていいくらい道を譲らない」(京都、50歳女性)そうである。
トラブル恐れ?「注意しない」
 今回、イラッときた行為を10件まで選んでもらったが、「選択が10件までとは、少なすぎます! イラッときました」(福岡、64歳男性)とのおしかりを受けた。失礼いたしました。
 ご自身がイラッときやすい性格かも尋ねたところ、「しょっちゅうイラッとくる」17%、「時々イラッとくる」60%だった。一方、イラッときた時、人に注意するかどうかを聞くと、「めったに注意しない」62%、「絶対に注意しない」15%という結果だった。愛知の女性(54)は「夫はすぐにイラッときて、たまに人に注意をする。しかし今の時代、どんな人がいるかわからない。注意したら殴られたり刺されたりすることがあるので、やめてほしい」。
 なぜ、人はイラッとくるのか。「迷惑学」をテーマにした著作がある金城学院大学の北折充隆准教授(社会心理学)は「人は、他人への影響を考えない行為を不快に感じる。自分の行動を俯瞰(ふかん)する視点を持てるかどうかがカギになります」と話す。多くの人が他人にイライラしている現状について、「『失われた20年』と呼ばれる長い不景気で、社会の締め付けが厳しくなり、細かいところに目がいくようになったのだと思います」。
 どうしたら円滑な社会生活を送れるのか。北折さんは「やってもらってうれしかったことはどんどんやり、やられて嫌だったことはやらない、を徹底する。迷惑な人には恥ずかしいことと自覚させるべきですが、個人での実践は簡単ではありません」。今日も悩みながら生きていこう。(吉川一樹)
     ◇
 調査の方法 朝日新聞デジタルのウェブサイトで、デジタル会員登録者を対象に7月中旬にアンケートを実施。回答者数は1903人。編集部が挙げた64の選択肢から、ここ数カ月で印象に残っている他人のマナー違反を10件まで選んでもらった。21位以下は「電車・バスでイヤホンから音漏れさせる」「混雑の中で立ち止まる」「夜に騒音を出す」「口を開けてくちゃくちゃ食べる」と続いた。1~5位のイラストは岡山進矢さん。」2014/08/09付「朝日新聞」b2より)

<最近イラッときたマナー違反 ベスト20>
①携帯・スマホを見ながら歩く
②喫煙しながら歩く
③犬のフンを始末しない
④道にたばこを捨てる
⑤道路を横に並んで歩く
⑥自転車で歩道を疾走
⑦出入り口や通路でたむろする
⑧せきやくしゃみの時に口を押さえない
⑨道路につばを吐く
⑩電車で人が降りるのを待たずに乗る
⑪歩行者を優先しない車の運転
⑫混雑の中でキャリーバッグをひく
⑬列の割り込みをする
⑭あいさつをしない・返さない
⑮電車・バス・店で大声で話す
⑯ごみ出しのルールを守らない
⑰電車・バス・店で携帯で話す
⑱混雑の中でリュックを下ろさない
⑲混んでいるレジ・窓口でもたもたする
⑳電車・バス内で化粧をする

なかなか面白い統計ではある。まあバカバカしいけど・・・
これらを眺めてみると、電車内での化粧のように、イラッとするよりも不快に感じる項目もある。
上から順に、”自分的に”これらを眺めてみると、「道路を横に並んで歩く」は良くある。会社から駅までの通勤路が、近くの私立高校の通学路と重なっているため、帰りなど高校生がおしゃべりをしながら道路一杯になって歩いており、困る。朝は小学生並みに先生方が道路に出て「横に寄れ!」と号令をかけているので良いが・・・。
それと「出入り口や通路でたむろする」もある。会社の帰りに電車で駅に着くと、ホームへの階段の上り口付近に、近くの女子大の学生がこれまた固まっておしゃべり。だから、どっと降りた電車の乗客が、階段に近付けない・・・。困ったモノ・・・
「混雑の中でキャリーバッグをひく」も、電車の終点で、乗客がどっと改札へ向かう時に迷惑。キャリーを持っている人の後に、3人分位のスペースを取って堂々と歩くので、これまた邪魔・・・
また電車などで、「混雑の中でリュックを下ろさない」のも困る。背中からリュックを下ろして前にすれば良いが、背中のままだと2人分のスペースが必要になりラッシュの時は、困る。
・・・ナ~ンテ勝手なことを言っているが、立場変われば自分も知らぬうちにどれほど周囲に迷惑やイラッを与えているか分からない・・・。
「人の振り見て我が振り直せ」。他人を非難する前に、まず自分を見直さねば・・・ね。

140901akumu <付録>「ボケて(bokete)」より

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