« 「一人暮らし高齢者、479万人」&「肺がん「積極治療せず」6割」 | トップページ | 「朝日新聞」の慰安婦報道~池上彰氏コラム掲載拒否のドタバタ劇 »

2014年9月 3日 (水)

関東広域・民放AMラジオ3社が、15年秋よりスカイツリーからFM同時放送開始

いよいよ在京の民放ラジオ3社に、FM補完中継局の予備免許が下り、来春(15年春⇒秋に変更)から本放送が始まると、マッノさんからコメントを頂いた(ここ)。

昨日(2014/09/02)の総務省の発表によると・・・

「関東総合通信局    平成26年9月2日

関東広域AMラジオ3社のFM補完中継局に予備免許
≪首都圏におけるラジオの強靱化≫

 総務省は、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ〔代表取締役社長:入江 清彦(いりえ きよひこ)〕、株式会社文化放送〔代表取締役社長:三木 明博(みき あきひろ)〕及び株式会社ニッポン放送〔代表取締役社長:村山 創太郎(むらやま そうたろう)〕からそれぞれ免許申請のあったFM補完中継局(TBSラジオ墨田FM補完、文化放送墨田FM補完及びニッポン放送墨田FM補完)に対して、9月3日付けで予備免許を付与します。
 各中継局は、各社のAMラジオ放送の送信所(親局)が、災害発生時に被害を受け放送の継続が困難となる事態への対策及び都心部における難聴の解消等を目的とするものです。
 なお、下記日程で予備免許通知書を交付します。

-記-

1 日時
  平成26年9月3日(水曜日) 16時00分から
2 場所
  総務省関東総合通信局
  千代田区九段南1-2-1 九段第3合同庁舎22階

【FM補完中継局】
 FM補完中継局とは、中波(AM)放送局の放送区域において災害対策等のために超短波(FM)放送用の周波数を用いて中波放送の補完的な放送を行う中継局のことです。
 総務省では、「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」の提言(平成25年7月公表)を踏まえ、ラジオにより平時の生活情報や災害発生時の被災情報、避難情報といった国民に必要な情報が適切に提供されるようFM補完中継局に関する制度整備を行ってきました。
 FM補完中継局は、主に地上アナログテレビジョン放送の跡地であるV-Low帯域の一部(90から95MHz(メガヘルツ))の周波数を使用することとし、災害対策又は難聴対策(都市型難聴対策、外国波混信対策(注)又は地理的・地形的難聴対策)を目的とするものの開設が認められています。

注:外国波混信対策を目的とするFM補完中継局については、従来から開設が可能。全国では3番目、関東では初の予備免許となります。

各中継局の概要(TBSラジオ墨田FM補完、文化放送墨田FM補完及びニッポン放送墨田FM補完)
申請者
株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ~90.5MHz
株式会社文化放送~91.6MHz
株式会社ニッポン放送~93.0MHz

送信所設置場所 東京都墨田区押上(東京スカイツリー)
指定事項 周波数 90.5MHz(メガヘルツ) (メガヘルツ) (メガヘルツ)
空中線電力 各7kW(キロワット)
本放送開始予定日 平成27年春以降」
ここより)

上記を見ると、現在スカイツリーから放送されている「NHK東京FM」や「J-WAVE」と全く同じ出力。放送対象が関東広域なので、どこでもこれから高音質のラジオが楽しめそうである。
実は自分の“期待”は、「NHKラジオ第一」と「ラジオ第二」のFM化なのだが、目的が震災時等の「補完中継局」だとすると、NHKは既にFM局を持っているため、ラジオ第一がFMになる理由がない・・・。残念だが・・・

そして大問題なのが、90~108Mを受信出来る“高音質FMチューナー”が市販されていないこと・・・。
・・・とすると、やはり林輝彦氏設計の「FPGA FMチューナー(ここ)」の進化に期待する以外ない!

当サイトでは、長い間、中波ラジオのFM化の推移を追ってきたが、やっと現実となる。聞き慣れているAMラジオがどんな良い音で聞けるのか、今から楽しみである。
受信出来るようになったら、またレポートしたい。

(2015/01/14追)
AMラジオ、FMでも 今秋(2015年)から冬、在京3社が補完放送
 TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送の在京AMラジオ3社は13日、FMでAMと同じ放送を流す「FM補完放送」を、今年の秋から冬にかけて始めることを明らかにした。東京スカイツリーの共同アンテナからFM波を流す。
 この日会見したニッポン放送の村山創太郎社長によると、(2015年)8月に工事を終え、9月に試験放送を実施。その後、本免許の交付を受け、本放送を開始する予定という。気候の影響で工事の時期がずれる可能性がある。3局はこれまで、放送開始時期を今春以降としていた。
 FM放送が始まると、鉄筋マンションなどAM波が届きにくい「難聴取地域」でも聞こえやすくなる。地震など大災害で放送設備が被害を受けた場合に備える「災害対策」の面もある。周波数はTBSが90.5、文化放送91.6、ニッポン放送93.0メガヘルツ。東京23区と埼玉県、千葉県、神奈川県の主要都市および周辺で聴くことができる。」(
2015/01/14付「朝日新聞」p29より

(2015/09/09追)
ニッポン放送がFM 12月から本放送へ…野球がキラーコンテンツに
 ニッポン放送ではこれまで「秋から冬スタート」としていたFMラジオ補完放送(ワイドFM)を12月から本放送する予定であることを8日、定例社長会見で発表した。東京スカイツリーの放送機器の工事の進捗状況もおおむね順調といい、10月から試験放送、FM放送免許取得後の12月から本放送となる見込み。
 ワイドFMは難聴対策、防災対策が主な目的で、AMとFMの両方でAM放送の番組が楽しめるようになる。FMになることにより音もさらにクリアになる。
 すでに、愛媛県の南海放送ラジオなど全国で6局がFMも放送中。村山創太郎社長は「第2の開局と位置づけている。ラジオの新しい時代にふさわしい聞き応えあるプログラムを発信したい。また災害と難聴の解消、安全報道を充実させていく」と力を込めた。
 野球中継などAMラジオ特有の番組もFMで聞けるようになるとあって、同局では「AMでしか聞けないと思われていた野球がFMになる。どんな力になるのか、強みになるのか。キラーコンテンツになるかもしれない」と期待を寄せている。
 本放送にあたり、同時にFM化されるTBSラジオや文化放送と共同で周知と普及のキャンペーンを行うことも明かした。」(2015/09/08付「デイリースポーツ」より)

(2015/09/03追)
ヤマハ FM補完放送対応のFM/AMチューナー2機種を新発売 

(参考資料)
「ラジオマニア2014」~『FM放送受信の心得』

(関連記事)
東京のAMラジオ局のFM同時放送、2015/10/5に試験放送、11/6に本放送開始 
AM放送のFM同時放送開始に向け、FPGA FMチューナーで用意万端
AMラジオ放送がFM同時放送開始へ~MBS は15年末にも 
AMラジオのデジタル化~FMサイマル放送へ? 

|

« 「一人暮らし高齢者、479万人」&「肺がん「積極治療せず」6割」 | トップページ | 「朝日新聞」の慰安婦報道~池上彰氏コラム掲載拒否のドタバタ劇 »

コメント

いきなり突っ込んでよろしいですか?

来年は2015年ですよ!!(^^;

さておき、NHKはご存じのようにFMも既にやっていますからね。
たとえ大災害でAMがダメになったら、FMで情報を流すことになるでしょう。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140903_665077.html
3局とも「あくまで補完。AMをやめることはない」との見解のようです。
ニッポン放送は既に局名を決めたようですし、対応機種も掲載しています。

あとは、(関東だと)ラジオ日本・栃木放送・茨城放送ですね。
以前にもコメントを書き込みましたが、茨城放送はたぶんNHK水戸FMの加波山近くから出ると思われます。
そうなれば、エムズの片割れさんとしてはクリアに茨城放送を聞けるかもしれませんねw
土浦の花火(中継)もクリアな音で聞けるかもw

【エムズの片割れより】
おっとっと・・・。失礼しました。修正しました。
結構受信出来るラジオはあるのですね。問題は、高音質のチューナー・・・

投稿: マッノ | 2014年9月 3日 (水) 23:48

http://www.rnb.co.jp/node/55350/index.html
こちらの局は実験局を運用しています。
同一周波数ですか。
どう影響があるのか注目ですね。

>問題は、高音質のチューナー・・・
そうですね、ハイファイステレオなどのチューナーも対応したものが出てくるといいですね。

【エムズの片割れより】
早い局もあるのですね。
超高音質の95Mまで受信出来るFMチューナーが手に入りそうです。試験電波を受信したらまたレポートしますね。
それと、やはりNHKラジオ第一がFMで放送して欲しいな~~

投稿: マッノ | 2014年9月 4日 (木) 22:44

レポート待ってますねw

そうなると、試験電波の発射はいつごろになるんでしょうかね?

投稿: マッノ | 2014年9月 5日 (金) 21:03

思ったのですが、その3局に関する資料ですが、ERPやエリア図がありませんでしたね。
南日本放送や北日本放送などはきちんと発表されていたのに。
ただ単に載せないのか、発表内容とは別に調整しているのか・・・
もし、先行FM局と同じならば、ERPは57kW、エリア図は次のようになります。
http://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/if/press/p22/p2302/p230204h.pdf

あと、電波の形式が載っていませんでしたが、南日本放送や北日本放送と同じだとすると、「F8E」(FMステレオ放送)になるんですけどね。

【エムズの片割れより】
TBSはありますね。
http://www.tbs.co.jp/radio/topics/201409/000324091400.html
文化放送も同じでね。
http://www.joqr.co.jp/topics/fm-hokan201409.php
ニッポン放送も同じだ・・
http://www.1242.com/info/jolf_fm/

投稿: マッノ | 2014年9月12日 (金) 01:01

コンポのほうでも対応する機種を発売するようですね。
FM補完の方針が決定してからは初めてとなります。
http://www.phileweb.com/news/d-av/201409/24/35623.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140924_668156.html

【エムズの片割れより】
いよいよ業界も本格的に動きましたね。これからは95Mまでが普通になるのでしょうね。

投稿: マッノ | 2014年9月24日 (水) 21:50

ソニーもFM補完の方針が決定してからは初めてとなる対応機です。
ポータブルラジオ・ICZ-R51の後継となります。
でも、ワンセグも付いているから値段が・・・
ワンセグなしのも出してくれないかなぁ・・・
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201410/14-1003/index.html
http://www.sony.jp/ic-recorder/products/ICZ-R250TV/index.html

【エムズの片割れより】
段々とFM補完局が一般化してきましたね。自分もFPGMのFMチューナーで、補完局が受信出来るようになりました。
TBS他から試験電波が出たら、キャッチしようと今からやる気満々です。

投稿: マッノ | 2014年10月 3日 (金) 21:11

今まで使用していたラジオ(特にソニーのラジオレコーダー初代機)は、全然使えて重宝してるので、もったいないです。

今更ですが、コンバーターとか。。。
売れないんでしょうね。。。
そこまでする人いないとかで。

【エムズの片割れより】
高級FMチューナーが無くなったように、売れないと製品は出ない・・・。とすると、コンバータは出ないでしょうね。安い95Mまでカバーしたラジオがたくさん出てくるのでは・・・。
今まで使っていた製品がもったいないですが・・・。

投稿: ハマチ | 2014年10月 4日 (土) 23:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「一人暮らし高齢者、479万人」&「肺がん「積極治療せず」6割」 | トップページ | 「朝日新聞」の慰安婦報道~池上彰氏コラム掲載拒否のドタバタ劇 »