「遺伝子検査、「受けたい」52%」
先日の朝日新聞に、遺伝子検査についての話が載っていた。
「遺伝子検査、「受けたい」52% 朝日新聞社世論調査
病気にかかるリスクや体質などを調べる遺伝子検査について、朝日新聞社が23、24日に実施した全国世論調査(電話)で、自身が受けたいかどうかを尋ねたところ、52%が「受けたい」と答えた。
遺伝子検査は生活習慣病の予防やがんの早期発見などに役立つ一方、治る見込みのない病気にかかる可能性がわかる場合もある。こうした検査について、「受けたい」と答えた人は52%で、「受けたくない」の41%を上回った。
妊娠中からおなかの赤ちゃんに病気や障害がある可能性を判断する「新型出生前診断」についても尋ねた。母親の血液を調べるだけでできる一方で、産まない選択をする人が増えるともいわれている。この診断について「広まったほうがよい」が47%で、「そうは思わない」の32%と差がついた。ただ、「その他・答えない」が21%を占め、答えを出しにくいテーマであることをうかがわせた。
遺伝子を調べる技術に関心が「ある」人は、「大いに」32%、「ある程度」48%で、あわせて80%だった。
慶応義塾大の小崎健次郎教授(臨床遺伝学)は「遺伝子検査や新型出生前診断への肯定的な回答が多めだったことに驚いた。わかりやすく正確な情報提供に力を入れたい」と話す。」(2014/08/29付「朝日新聞」
自身の遺伝子検査を受けたい人が52%、受けたくない人が41%だったという結果に、少々驚いた。
前にテレビで、あるタレントがアメリカの検査機関に試料を送って、遺伝子検査の結果をカメラと一緒に開封する、という番組を見たことがある。そのとき、何度も「ホントウに知りたいですか?」というアラームの画面が繰り返し出て来たことを思い出す。つまり、それほど「知る」ことには、危ない面も持ち合わせているということだ。
結果は可能性を%で示す。その結果を本人がどう捉えるか・・・。発症する可能性が高いアイテムに対して、予防をしたり、早期発見に心掛ける場合は、良い回転になろう。
しかし、思ってもいなかった重大な病気発症の可能性を指摘された時は、マイナスのスパイラルに陥ることも充分にあり得る。
もちろん“病気は気から”ということもある。気にしすぎて病を招くこともある。
もちろん自分は、100%検査を受ける気は無いが、逃げられないどうしようもない状況を招く可能性のあるこの検査を、半分以上の人が受けたいと思っているという結果に、世の中には、“精神的に強い人”が多いのだな、と改めて認識した。
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