「最近イラッときたマナー違反」ベスト20
先日の「朝日新聞」に、こんなベストテンが載っていた。
「(beランキング)最近イラッときたマナー違反
■通行を阻む歩きスマホ・たばこ
暑くて暑くて、ただでさえ心の余裕がなくなっているところに他人のジコチューな行為に出くわすと、イライラが沸点に達しそうです。それが人間というもの。人はどんな場面で、他人のどんな行為にイラッとくるのでしょうか。読んでいるだけでイラッとくるかもしれませんが、しばしお付き合いを。
誰にとっても都市生活にイライラはつきものだ。そのイライラはたぶん、あなたの心が狭いからではない。ランキングを見れば安心していただけるだろうか。一方で少しだけ、ご自身の振る舞いを省みる機会にもなるかもしれない。
急速に普及したスマートフォンの扱いに厳しい目が向けられ、1位に。スマホ依存という言 葉の通り、片時も目が離せない人もいる。「スマホ男が前から来てぶつかりそうだったので止まっていたら、邪魔だ、と怒られた」(大阪、49歳女性)というのは納得できないだろう。電気通信事業者協会は今夏、各地の花火大会で「やめましょう、歩きスマホ。」というロゴ入りのうちわを配った。効果やいかに。
「歩道で、スマホを見ながら自転車に乗って向こうからやってくる。怖い」(愛知、45歳女性)と「自転車スマホ」を問題視する声も。大事故につながりかねない。
2位は禁煙・分煙社会の裏返しだ。プハーッと心置きなくやれるのは道路だけ? とんでもない。最近は路上喫煙の禁止エリアが広がっているし、そうでなくても通行人の迷惑になる。「朝シャワーを浴び、髪を乾かして、爽快に出勤しようと道路に出たとたん、歩きたばこの人に遭遇。背中を蹴りたくなる」(宮城、52歳女性)
たばこの先端の温度は800度になるとも言われる。「小さい頃にたばこで手の甲をやけどさせられた。歩行喫煙ほど子どもの敵はない!」(岐阜、51歳男性)
元祖マナー違反が3、4位につけた。「家が角地に立っており、犬のフン害に憤慨している」(福岡、51歳男性)。冗談じゃ済まされない。「さっき、おじさんがたばこを道に捨て、足で蹴って排水溝に落としているのを見たばっかり」(北海道、54歳女性)。いるいる、排水溝を吸い殻入れと勘違いしている人。
狭い道に横一列のご一行様。5位に入った。前を行くケースも、向かってくるケースも迷惑をこうむる。「高校生から20代くらいの若者は、すれ違う時、絶対と言っていいくらい道を譲らない」(京都、50歳女性)そうである。
■トラブル恐れ?「注意しない」
今回、イラッときた行為を10件まで選んでもらったが、「選択が10件までとは、少なすぎます! イラッときました」(福岡、64歳男性)とのおしかりを受けた。失礼いたしました。
ご自身がイラッときやすい性格かも尋ねたところ、「しょっちゅうイラッとくる」17%、「時々イラッとくる」60%だった。一方、イラッときた時、人に注意するかどうかを聞くと、「めったに注意しない」62%、「絶対に注意しない」15%という結果だった。愛知の女性(54)は「夫はすぐにイラッときて、たまに人に注意をする。しかし今の時代、どんな人がいるかわからない。注意したら殴られたり刺されたりすることがあるので、やめてほしい」。
なぜ、人はイラッとくるのか。「迷惑学」をテーマにした著作がある金城学院大学の北折充隆准教授(社会心理学)は「人は、他人への影響を考えない行為を不快に感じる。自分の行動を俯瞰(ふかん)する視点を持てるかどうかがカギになります」と話す。多くの人が他人にイライラしている現状について、「『失われた20年』と呼ばれる長い不景気で、社会の締め付けが厳しくなり、細かいところに目がいくようになったのだと思います」。
どうしたら円滑な社会生活を送れるのか。北折さんは「やってもらってうれしかったことはどんどんやり、やられて嫌だったことはやらない、を徹底する。迷惑な人には恥ずかしいことと自覚させるべきですが、個人での実践は簡単ではありません」。今日も悩みながら生きていこう。(吉川一樹)
◇
調査の方法 朝日新聞デジタルのウェブサイトで、デジタル会員登録者を対象に7月中旬にアンケートを実施。回答者数は1903人。編集部が挙げた64の選択肢から、ここ数カ月で印象に残っている他人のマナー違反を10件まで選んでもらった。21位以下は「電車・バスでイヤホンから音漏れさせる」「混雑の中で立ち止まる」「夜に騒音を出す」「口を開けてくちゃくちゃ食べる」と続いた。1~5位のイラストは岡山進矢さん。」2014/08/09付「朝日新聞」b2より)
<最近イラッときたマナー違反 ベスト20>
①携帯・スマホを見ながら歩く
②喫煙しながら歩く
③犬のフンを始末しない
④道にたばこを捨てる
⑤道路を横に並んで歩く
⑥自転車で歩道を疾走
⑦出入り口や通路でたむろする
⑧せきやくしゃみの時に口を押さえない
⑨道路につばを吐く
⑩電車で人が降りるのを待たずに乗る
⑪歩行者を優先しない車の運転
⑫混雑の中でキャリーバッグをひく
⑬列の割り込みをする
⑭あいさつをしない・返さない
⑮電車・バス・店で大声で話す
⑯ごみ出しのルールを守らない
⑰電車・バス・店で携帯で話す
⑱混雑の中でリュックを下ろさない
⑲混んでいるレジ・窓口でもたもたする
⑳電車・バス内で化粧をする
なかなか面白い統計ではある。まあバカバカしいけど・・・
これらを眺めてみると、電車内での化粧のように、イラッとするよりも不快に感じる項目もある。
上から順に、”自分的に”これらを眺めてみると、「道路を横に並んで歩く」は良くある。会社から駅までの通勤路が、近くの私立高校の通学路と重なっているため、帰りなど高校生がおしゃべりをしながら道路一杯になって歩いており、困る。朝は小学生並みに先生方が道路に出て「横に寄れ!」と号令をかけているので良いが・・・。
それと「出入り口や通路でたむろする」もある。会社の帰りに電車で駅に着くと、ホームへの階段の上り口付近に、近くの女子大の学生がこれまた固まっておしゃべり。だから、どっと降りた電車の乗客が、階段に近付けない・・・。困ったモノ・・・
「混雑の中でキャリーバッグをひく」も、電車の終点で、乗客がどっと改札へ向かう時に迷惑。キャリーを持っている人の後に、3人分位のスペースを取って堂々と歩くので、これまた邪魔・・・
また電車などで、「混雑の中でリュックを下ろさない」のも困る。背中からリュックを下ろして前にすれば良いが、背中のままだと2人分のスペースが必要になりラッシュの時は、困る。
・・・ナ~ンテ勝手なことを言っているが、立場変われば自分も知らぬうちにどれほど周囲に迷惑やイラッを与えているか分からない・・・。
「人の振り見て我が振り直せ」。他人を非難する前に、まず自分を見直さねば・・・ね。
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