« 集団的自衛権に対する半藤一利氏のコメント | トップページ | 人間にとって最も恐ろしい生物は「蚊」 »

2014年7月 4日 (金)

老人も遊ぶ「東京ディズニーランド」

先日の日経夕刊に「東京ディズニーランド」についてのエッセイがあった。
夜空にえがく夢 栗木京子
 東京ディズニーランドが好きである。息子が幼いときは親子三人で出掛けていたが、十歳くらいのとき、突然に「行きたくない」と言い出した。すると夫も、「ずっと行きたくなかった。それより山登りがしたい」と主張するではないか。驚いた。ディズニーランドが嫌い、という人が世の中にいたなんて。
 だが、その後に周囲を見回してみると、ディズニー嫌いは少なくないことがわかった。特に男性に。
 詩人の中村稔氏は、知的財産分野で日本を代表する弁護士でもある。氏の著書『私の昭和史・完結篇(へん)下』によれば、昭和五十八年の東京ディズニーランド開園の際に、氏の所属する特許法律事務所がウォルト・ディズニー・プロダクションの商標問題の相談にのることになった。その関係で招待されてパークを訪れたのだという。だが、著書には「二度と見物したいと思わない」ときっぱりと書いてある。思わず「あー、もったいない」と呟(つぶや)いてしまった。
 もっとも、事務所で実際にディズニー関係の担当をしておられる松尾和子弁護士は、大のディズニーファンとのこと。(余計なお世話と言われそうだが)少しホッとした。
 東京ディズニーランドは昨年、めでたく三十周年を迎えた。それを記念して、今年五月末に新たな企画「ワンス・アポン・ア・タイム」が登場。シンデレラ城を背景にしてさまざまなディズニー映画の場面が映し出される、というショーである。
 これはもう、出掛けないわけにはいかない。家族に断られてから「ディズニーへは一人で」の原則を貫いている私は、六月中旬に単身で舞浜駅に降り立った。平日の午前九時半。なのに、もう混んでいる。いつものことであるが。
 私は3D映像を使ったアトラクションが好きなので、マイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」や「スター・ツアーズ」や「ミッキーのフィルハーマジック」などに繰り返し並ぶ。ファストパスというシステムがあって、人気の高いアトラクションは予約を入れておける。指定された時間枠内に行けばそれほど待たなくてすむから、便利である。
 「スター・ツアーズ」には凝りずに五回も乗ってしまったが、いくつもの物語が用意されているので飽きない。こういう工夫がすばらしい。
 昼と夜のパレードを見て、いよいよ午後九時前から「ワンス・アポン・ア・タイム」の始まり。幸い雨は降らず、涼しい風の吹き渡る絶好の状況である。ディズニーの技術を駆使したショーといっても、しょせん幻燈(げんとう)のようなものだろうと予想していた。だが、大いに違った。
 花火やレーザー光線を使った超立体的な映像は、まさに空全体を舞台にしたショー。あえて喩(たと)えれば、夜空に色とりどりの大小の箱を積み上げ、一瞬にして崩し、また別の箱を積み上げ…という感じ。箱から次々に飛び出して歌ったり踊ったりするのが、白雪姫やピーターパンやラプンツェルや「美女と野獣」なのだから、ディズニー映画とともに育った私には、たまらない世界である。
 パリのディズニーランドは東京ほど人気がないという。日本人は子供っぽいからディズニーにいれこむのだ、と夫は言うが、子供っぽくて結構。もしもパーク内をうっとりと歩き回る初老・丸顔の女性(私ですが)と出会っても、どうか見て見ぬふりをしてほしい。(歌人)」(
2014/06/28付「日経新聞」夕刊p4より)

この方は幾つだろう?と調べてみたら、1954年生まれとあるのでもう60歳である。でも「ディズニーランドが嫌い、という人が世の中にいたなんて。」と言う・・・。

自分も一度だけ行ったことがある、メモを見ると、2002年3月12日、とある。当時80歳だったお袋が、「一度行ってみたい」というので、85歳の伯母と弟夫婦と一緒に、園内のホテルに泊まりがけで行った。その時は、お袋が車椅子だったので、ほとんど並ばずに入場できて、ラッキーだった・・・。さすがに伯母はくたびれて、早々にホテルでダウンしたが、好奇心旺盛のお袋は、結構色々な所を回った。
そう言えば、子どもが小さかった頃、行ったことを思い出した。よって、1度ではないな・・・。計2~3回は行っているかも・・・

自分が子どもの頃のディズニーランドといえば、アメリカにしか無かった遠い憧れの場所。当時の「ダンボ」や「ピノキオ」などのディズニー映画は、子ども心に深く刻まれ、その頃の夢は「一度ディズニーランドに行ってみたい・・・」。でもさすがに大人になってからは、その夢も消え去って・・・。そう言えば、現役のとき、米西海岸に出張した時に、本場の“駐車所まで”は行ってみたっけ・・・。
そして東京ディズニーランドは1983年4月15日開園と言うから、もう30年の歴史があり、2013年は入園者数が何と3,130万人。しかもここ数年の業績の伸びは凄まじい。それを支えているのがリピーターだという。

我が家には縁遠い(?)「東京ディズニーランド」だが、カミさんが通っているある教室の先生の娘さんが、大のディズニーランドファンだという。57歳の独身だが、とにかくディズニーランドが好きで、年に一度は、80歳になる両親と一緒に、園内の高級なホテルに二泊三日で泊まり込んで3人で行くのだそうだ。
先日も、午前4時半に家を出て、朝8時半から夜の10時まで、一日に2万歩歩いたとか。そして次の日も次の日も、朝一番から10時まで、3日間しっかりと乗り物に乗って・・・
しかし、お父さんが目がよく見えないこともあり、先生もホントウは行きたくないのだが、車の運転が娘さんしか出来ず、日常の用事で車を出して貰うために、年に一回のこの行事だけは、断れないのだそうだ・・・

そんな話を、まるで別世界のように聞いていた自分だが、このコラムを読んで「ディズニーランドは年齢には関係無いのだ・・・」と気付いた。先生も、「老人だけで・・・」なんていう、引け目を感じる事は無いのだ!!

でも自分はあまりそそられない・・・。まあ、孫がそれなりの歳になって「東京ディズニーランド行きたい~」と言えば、連れて行っても良いが、果たしてそのとき、孫のリクエストに応えてあっちこっちに行けるかどうか・・・。体力が心配・・・。
その時に備えて、ラジオ体操でもしておこうか・・・。
(ウチの孫。ちょうど7ヶ月になるが、つかまり立ちを始めたとか・・・。そしてバイバイの(?)手を振っている・・・。赤ん坊は、立ったり、話し始めるのは1年後と思い込んでいたので、少々早い・・・。 早期成長病ではないかと心配!? それとも、世の中が色々と騒々しいので、早く歩けるようになって、何かあったら逃げる用意!?)

●メモ:カウント~600万

140704momotaro <付録>「ボケて(bokete)」より

|

« 集団的自衛権に対する半藤一利氏のコメント | トップページ | 人間にとって最も恐ろしい生物は「蚊」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 集団的自衛権に対する半藤一利氏のコメント | トップページ | 人間にとって最も恐ろしい生物は「蚊」 »