2013年の世界シェア(市場占有率)
今朝の日経産業新聞に、2013年の世界シェアが載っていた。
「世界シェア50品目
スマホ影響圏拡大 押されるデジカメ・ビデオ
日本経済新聞社がまとめた2013年の世界の「主要商品サービスシェア調査」で、対象の50品目のうち、スマートフォン(スマホ)や関連分野の市場が変動し、シェア争奪戦が激化した現状が浮き彫りとなった。スマホ関連産業のすそ野が広がる一方、デジタルカメラやビデオカメラは需要が大きく減少。電機・IT(情報技術)業界におけるスマホの存在感の大きさを示した。
13年のスマホの世界出荷台数は前年比39.2%増の10億964万台。韓国サムスン電子など米グーグルの「アンドロイド」を搭載したスマホのシェアが伸長。「iPhone(アイフォーン」を手掛ける米アップルも販売を伸ばしたが、シェアは落ちた。
スマホの爆発的な普及に伴って、スマホを動かすのに不可欠な関連部品などの需要も大きく伸びた。データ保存に使うDRAMは32.5%増、中小型液晶パネルは15.7%増、NAND型フラッシュメモリーは13.2%増と、それぞれ前年より大幅に伸びた。
インターネットの高速・大容量化に伴い、ネットワーク関連機器の「ルーター」の市場も8.4%拡大。スマホの波及効果の大きさを示した。
一方、スマホはIT業界の一部に逆風ももたらした。スマホに搭載しているカメラや表示画面の高性能・高精細化、ネット接続の高速化や使い勝手の改善などが進み、デジタルカメラやビデオカメラ、ゲーム機器との競合が一段と加速。デジカメの世界市場は前年比30.7%減。ビデオカメラは23.2%減、ゲーム機は17.0%減とそれぞれ市場が縮小した。
スマホは巨大な自国市場を背景に華為技術(ファーウェイ)などの中国メーカーが台頭し、価格競争も厳しい。コモディティー(日用品)化か進むものの、部品やソフトなど関連産業も含めた存在感、影響力はさらに大きくなりそうだ。」(2014/06/30付「日経産業新聞」p1より)
「2013年の世界シェア50品目の調査では、パソコンで中国のレノボーグループが初の首位を獲得した。ゲーム機器でもソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、原油輸送量でイラン国営石油がそれぞれ初のシェア1位となった。昨年に続き中国企業が国内市場の好調さを背景に躍進。太陽電池や薄型テレビ、造船、粗鋼、ルーターなどで上位に入った。」(2014/06/30付「日経産業新聞」p11より)
*「2013年の世界シェア」の詳細PDFは(ここ)~2014/06/30付「日経産業新聞」p10~11より
詳しくは上のPDFを眺めて頂くとして、パソコンの首位が、HPからレノボに替わった。その差、0.5%。しかしベスト5に日本メーカーが入っていないのは寂しい。まあSONYがパソコン事業から撤退する位なので仕方がないか・・・。
それにしてもSONYの撤退に伴い、関係従業員1100人のうち、本社120人、工場300人が退社。440人はSONYのグループ会社に移り、ソニーと投資ファンドの日本産業パートナーズが7月1日につくる新会社「VAIO(バイオ)」に移るのは240人だという。事業撤退とはかくも厳しい。しかしVAIOの愛用者も不安だろう・・・
スマホは世界で見ると、出荷台数10億台で、シェアはサムスン31.3%、アップル15.2%だという。パソコン3億台の3倍の規模。その影響でデジカメは30%減の8100万台だったという。カメラだけは、一眼レフ、ビデオカメラを含めて日本製が世界を席巻している。
NAND型フラッシュメモリーは、トップのサムスン34.7%に対し、2位の東芝が32.2%と、トップとの差が2.5%まで肉薄。さて逆転なるか!?
セキュリティ対策ソフトは、世界で見るとシマンテックが18.7%と圧倒的なんですね・・・。
自動車は僅差でトヨタが1位確保。ゲーム機はSONYが任天堂を逆転して1位。パソコンからのネット検索ではグーグルが6割と圧倒的。
タバコは中国の会社が43%。中国は人口も多いが、タバコを吸う人が多いのですね。
クレジットカードは、相変わらずVISAが6割、マスターが3割の寡占状態。
ともあれ、自分の好きなシェアだが、上の新聞の50品目のベスト5を"ボヤー”っと見ているだけでも、世界のビジネスの動向が分かって面白い。
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