2014年の「サラリーマン川柳」ベスト10
先日、2014年の「サラリーマン川柳」ベスト10が発表になった。日経新聞にはこんな記事が・・・。
「後ろ姿はフナッシー」1番人気 サラリーマン川柳
「うちの嫁 後ろ姿は フナッシー」――。第一生命保険が22日発表した「第27回サラリーマン川柳コンクール」の人気投票結果で、千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」と妻のたたずまいを重ねた句が、最多の5204票を獲得し1位に輝いた。
ゆるキャラや流行語を引っかけて、長年連れ添った夫婦の関係をユニークに表現した句が共感を呼んだ。
2位は「もの忘れ べんりな言葉 『あれ』と『それ』」。3位は東京への五輪招致で流行語となった「お・も・て・な・し」をかけた「妻不機嫌 お米と味噌汁(みそしる) 『お・か・ず・な・し』」となった。
第一生命は2月に優秀作品100句を発表。インターネットなどで投票を募り、集まった約11万5千票を基にベスト10を選んだ。〔共同〕」(2014/05/23付「日経新聞」より)
<2014年「私が選ぶサラ川ベスト10」>
①(5,204票) うちの嫁 後ろ姿は フナッシー(段三っつ)
②(4,969票) もの忘れ べんりな言葉 『あれ』と『それ』(政権はママのもの)
③(3,695票) 妻不機嫌 お米と味噌汁 『お・か・ず・な・し』(不幸な男)
④(2,955票) 帰宅して うがい手洗い 皿洗い(しゅうくりーむ)
⑤(2,910票) おもてなし 受けてみたいが あてもなし(えんかつ)
⑥(2,714票) 『イイネ』には、 『どうでもイイネ』が 約五割(ほんで?)
⑦(2,207票) やられたら やり返せるのは ドラマだけ(夢追人)
⑧(2,147票) 『オレオレ』に 爺ちゃん一喝 『無礼者!』(ビート留守)
⑨(2,116票) いつやるの? 聞けば言い訳 倍返し(受験生ママ)
⑩(2,021票) わんこより 安い飯代 ワンコイン(春の夢)
⑪ 倍返し! 言えずに今日も おもてなし(まめまろ)
⑫ 休みより 心落ち着く 出勤日(寝ぐせ隊長)
⑬ LINEやる 母の眉間に LINE増え(無病息災)
⑭ 老後にと 貯金使わぬ 父70(はてはて)
⑮ 除夜の鐘 税込み価格で 108つ(煩悩売り)
⑯ 「お・も・て・な・し」妻から言われる「お・み・と・お・し」(浅川クリステル)
⑰ 意見出せ 出したら指示が 倍返し(理不尽な上司)
⑱ 大掃除 どこからやるか? 居間でしょ!(拳シロー)
⑲ 慰労会 会社で飲むと 疲労会(ハピネス)
⑳ 何歳に 見えるか競う クラス会(しゅう)
(第一生命の(ここ)より)
例によって入選作から自分なりに選んだ作品(ここ)が、どのような順位だったかを確認してみると・・・
14位 老後にと 貯金使わぬ 父70(はてはて)
19位 慰労会 会社で飲むと 疲労会(ハピネス)
21位 きれいだと ほめてもらった 胃の写真(微女)
25位 再雇用 鍛えた部下に 鍛えられ(筋トレマン)
27位 体重計 買った妻だけ 計らない(プニ男)
29位 妊婦かな 席を譲って 叱られた(学生太郎)
45位 何故だろう 同じ食事で 妻元気(湘南おじん)
61位 アイフォンを ラブコールかと 聞くおやじ(米寿の父)
64位 オレの部下 半沢みたいな 奴ばかり(七福神)
75位 失敗に 「いいよ いいよ」の 目が怖い(昔は乙女)
89位 胸に子を 手にゴミ袋 いざ、出勤!(ハッピーマンデー)
ベスト10にはゼロ・・・。相変わらず、自分の評価と世の中の評価の落差は大きい。
まあそれはそれとして、1位の「フナッシー」など知らん!!
せっかくなので調べてみると、wikiにはこうある。
「ふなっしーは、千葉県船橋市在住の「梨の妖精」という設定のシンボルキャラクターである。着ぐるみと中の人が一体となり、地域おこし活動のほかにタレント・歌手・声優としても活躍している。
2011年(平成23年)11月、船橋市名産の梨をモチーフにして、ある市民が「個人的に」始めた ゆるキャラである。・・・」
“ゆるキャラ”って何よ!?
「ゆるキャラとは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもので、イベント、各種キャンペーン、地域おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターのことである。そういったかわいらしいイラスト全般を指す場合もある。・・」
とても付いて行けない・・・。
それにしても、サラ川も昔は良かった。名作がたくさんあった。しかし最近の作品は、あまり自分の頭に残らない・・・。理由は??
広辞苑で「川柳」を引くとこうある。
「せんりゅう【川柳】‥リウ
前句付から独立した17字の短詩。江戸中期、明和ごろから隆盛。発句とは違って、切れ字・季節などの制約がない。多く口語を用い、人情・風俗、人生の弱点、世態の欠陥等をうがち、簡潔・滑稽・機知・諷刺・奇警が特色。江戸末期のものは低俗に堕し、狂句と呼ばれた。 →古川柳。」
そうなのだ!! 川柳とはその時代時代の世相を笑い飛ばすもの。よってその世相が分からなければ、可笑しくないのである・・・。
最近の作品が面白くなくなったのは、自分が世相について行けない為だ!と気付き、内心ドキッとした・・・
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