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2014年3月11日 (火)

「老後は家族に頼る?」

今朝の日経新聞に、アジア太平洋の国々で、老後の過ごし方について調査をしたという記事があった。

「(データは語る)東南ア、老後は家族に頼る 日中韓は施設利用が多く
 高齢者になったら東南アジアは家族を頼り、東アジアは施設・ヘルパーを頼る――。米調査会社、ニールセンがアジア太平洋の13カ国・地域で実施した調査で、こんな結果が出た。インドネシアで家族を頼る人の割合は日本の2.7倍だ。
140311rougo  調査は昨夏、10代から70代までの500人に「将来、高齢で身の回りのことができなくなったとき、どう生活するか?」を聞いた。
 「子供と同居」が最も高かったのはタイの38%。同国には介護大手のリエイ(千葉県浦安市)など日本の事業者も進出しているが、「親の面倒を見るのは子供の務めという意識がタイ人には根強い」(39歳のタイ人女性)。2世代、3世代同居の多いインドネシアも子供に頼る人は29%いた。同国は「配偶者に頼る」が56%と最も多かった。
 日中韓は高齢者向け施設、ヘルパーを利用する人が50%を超えた。高齢化が進行中で、介護事業者も増えている。「子供に頼る」は韓国が4%、日本が6%と調査した国の中で際だって低かった。(
2014/03/11付「日経新聞」p9より)

前にも書いたが(ここ)、「今の団塊の世代は、親の面倒を見る最後の世代であり、子供から面倒を見てもらえない最初の世代」だという。

上の調査を見ると、それを反映してか、日本は子どもに頼ろうとしているのは6%とか・・・。確かに時代は変わった。しかし配偶者に頼る、とした人も20数%と少なく、家族に頼る率が日本は際だって少ないようだ。これをどう理解しようか・・・。

親父が亡くなってもう17年以上になる。その親父の口癖は「絶対に子ども達とは一緒に住まない。他人が家に入ってくると、気を遣って窮屈。夫婦だけが自由で良い」。
まあそうだろうな・・・と思う。我が家でも、そのような選択肢は最初から存在していない。
でも家族に頼らないという日本のこの数字は、本音か? もしかすると、積極的な考えではなく、仕方がない・・・レベルかも知れない。
それは夫婦のどちらかが倒れたときに明確になる。真に困ったときに・・・

しかし、現役時代の社会的な地位がどうであれ、老後の体が弱ってからの人生は、所詮家族に頼るしか方法はない。家族は良くも悪くも逃げられない血でつながる。
でも実際は、幾ら血がつながっている家族と言えども、真に仲のよい家族は母親と娘の関係位で、それ以外はなかなか難しいもの。
それには、ほど良い“間合い”が必要なのかも知れない・・・。
とりあえず、自分が動けなくなったときに備え、カミさんの具合が悪い足の完治に、幾らでも金を掛けるしかないな、と決心するこの頃である。(まずは近い周囲を固めねば・・・)

140311unchi <付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

母を施設に入れた体験から語ると・・。
ケアマネとヘルパーに家に入ってもらったことは、我が家にとってはとても良かったです。(もちろん、「当たり」の人だったからですが。)
 血のつながりはやっかい以外の何ものでもない、というのが私の(そしておそらくは母の。だって親子は、結局そっくりですから。)感じ方なので、第3者が関与して、双方の気持ちを汲んでくれたことは、親子の和解に大いに役立ちました。

【エムズの片割れより】
そうですか・・・。ウチのお袋は、家に他人が入りのを最初はいやがっていましたが、そのうち慣れて・・・。でもヘルパーさんとの相性は色々とあったようです。

投稿: Tamakist | 2014年3月12日 (水) 13:17

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