« 「米国から見る安倍政権1年 米国在住の作家・冷泉彰彦さん」 | トップページ | 日本の観光資源は「雪」~星野リゾート代表・星野佳路氏の話 »

2014年2月27日 (木)

「電車で座りますか?」

先日の朝日新聞にこんな記事があった。
「(女と男のイーブン)電車で座りますか? ボクは立ってもいいでしょ? 仲間への思いやりなのに…
50代既婚頑固系
「ほら、あそこの席が空いたわよ」「早く! なにしているの」。カミさんと一緒に電車に乗る時、近ごろ、こう言ってせかされることが増えてきた。ホームに電車が入ってくると、それまで僕と世間話をしていたカミさんの目つきが変わり、臨戦モードになる。席の確保に神経を集中してドアが開いたと同時に飛び込み、僕にも後に続くように求めてくるのだ。
 僕はといえば、空いている狭い空間にお尻を割り込ませていくのは苦手で、立ったままのほうが気楽だ。けれども、カミさんは許してくれない。近くの席が空いているのに座らないと、ほおをふくらませるから、やむなく僕も席とりゲームに加わるこのごろだ。
 若い時には、電車がホームに入ってきても僕とのおしゃべりに夢中で、ゆっくり乗り込み、並んでつり革につかまっていたものだが、いつから、こうなってきたのだろう。年を取るにつれて疲れやすくなり、席が気になり始めたのかもしれない。それでも、そこまで座りたいものだろうか。カミさんがだんだん、周りから白い目で見られてもお構いなく、席取りゲームの常連になっていきそうで、気が気でない。
アラ還既婚
 年齢を重ねてみなければわからないことはある。いつのころからだろう。電車に乗り込むやいなや空席を目で探すようになったのは。立っていると腰が痛いなんて若いころには考えもしなかった。空席があっても立っていた。今は、前に座っている人が途中で降りたりすると「ラッキー」なんて心の中で叫んでいる。
 だから一緒にいる家族や仲間が立っていると気になる。先年、大学時代の友人7人で旅行をした時は、皆で「こっちこっち、そこ空いてるよ」などと騒いで周囲のひんしゅくを買ったが、これは仲間をおもいやる“おばさん心”にほかならない。もちろん、もっと座席が必要なお年寄りや子ども連れがいたら、潔く席をゆずる。おばさんは弱い人にやさしいのです。
 なのに、最近は若者がもたつくシニアを押しのけて空席にダッシュ。さっさと腰掛けてスマホなんかいじっている。許せない。やさしさからつい他人の分の席まで確保してしまうおばさんの方がましでしょ!? 若いころ、私が「ここ空いているよ」などと言っても座らなかった夫も、最近は素直に従っている。彼も年をとったということか。」(
2014/02/17付「日経新聞」夕刊p7より)

ウ~ン、この光景が目に浮かぶ・・・。おばさんのダッシュや、若者が座ってスマホをやっている風景など、いつも目にしている。

でもちょっと違うかな・・・。我が家とは・・・
電車の席取りゲームについては前に書いた。(ここ)や(ここ
つまり、自分は電車の席取りゲームではベテラン。電車がホームに入ってくると、どこが空いているか目でチェック。そしてドアが開くとダッシュ! 昔1時間、今は30分の通勤電車は、立つのと座るのとではまるで違う。
しかしカミさんと一緒に電車に乗ると、彼女は絶対にダッシュしない“偽善者”。1年以上もヒザが痛くて病院通いしているのだから、立って行くのはツライはず。でも“他面(そとづら)重視”。席が空いているので座れ!と言っても、座らない。この偽善者ぶりは許せない。

でも上の記事にもあるが、さすがに、よく見かけるおばさんの陣取り合戦には辟易。先頭のおばさんが、乗り込むやいなや、あなたはそこ、あなたはあっち、と一緒のおばさん達の席を指示する。その指示された席には、幾ら自分が先でも、とても座れない雰囲気・・・。
上の記事に「これは仲間をおもいやる“おばさん心”にほかならない。」とある。なるほど、そうだったのか・・・と、妙に納得したりして・・・

「もうトシなのだから、品性を持って生きようぜ!」なんて言っているが、どうも電車に乗ると、その“気高い”決心に、少しだけ蓋をするこの頃の自分なのであ~る。

140227suimasen <付録>「ボケて(bokete)」より

|

« 「米国から見る安倍政権1年 米国在住の作家・冷泉彰彦さん」 | トップページ | 日本の観光資源は「雪」~星野リゾート代表・星野佳路氏の話 »

コメント

電車、バスで座るということに若いころには抵抗感があったものですが、60歳代後半にもなると「優先席」にも躊躇なく座れるようになりました。昨日も東海道を東に向かって30kmほどを歩いた帰りの電車では座ってきました。
 そういえばソウルの地下鉄では若い人にすぐに席を譲られますし アジュンマ(おばさん)には空いている席に座るように指示をされたりします。・・・もうすぐ降りるからとか疲れていないから・・・とかこちらの理由で座るのを断ったりしたら絶対叱られます。
 中国ー上海の若者も白髪のじいさんにはさっと席を譲ります。また席を譲らない場合にもこちらの手荷物をとって膝の上に乗せてくれます。荷物を取られそうなどとあわてたり、騒いではいけません。親切には笑顔でこたえたいものです。

【エムズの片割れより】
“東海道を東に向かって30kmほどを歩いた”という記述が驚異的です。
中国は、電車に乗るときの“我先に!”が頭にこびりついているので、上の話は目から鱗です。

投稿: todo | 2014年3月 2日 (日) 15:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「米国から見る安倍政権1年 米国在住の作家・冷泉彰彦さん」 | トップページ | 日本の観光資源は「雪」~星野リゾート代表・星野佳路氏の話 »