「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」川口マーン惠美著~Uさんの読書ノート
Uさんからの今年初のメールである。今まで送って貰ったストックがあるものの、今年も面白くなりそうである・・・。
今回の本は、“ドイツ”。メールにこうあった。
「各位
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年の初荷は「住んでみたドイツ、8勝2敗で日本の勝ち」川口マーン惠美著 講談社+α新書である。著者はドイツの音楽大学大学院を卒業し、30年ドイツに住んでいる女性である。日本でも、ドイツは医学、軍事、哲学などについて昔は馴染みが深かったが、今や、高級自動車ブランドしかお目に掛かれない。観光では分らない今のドイツを知りたくて本書を手に取った次第である。
ドイツは今や、EUで独り勝ちである。尊敬はされても余り好きになれないという感じである。ナチスは別にしても、頑固でお堅い印象がある。しかし、著者はEUの中のドイツは、アジアの中の日本と似ている所があると指摘する。そして、ドイツの動きを日本は注目する必要がある。ドイツを見ていれば、今後日本がどんな行動をとれば良いかが判って来る。というのである。
各位の中には、ドイツに駐在した御仁や在日ドイツ協会に参加している人も居る。是非ともドイツについての情報を発信願いたいものである。 以上」
★「住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち」川口マーン惠美著~Uさんの読書ノートのPDFは(ここ)
井の中の蛙では、何も見えない。つまり、国内に居ると、全てが普通のことであり、他の国との差は分からないのは当然・・・。よってこの著者のように、ドイツに住んでみると、その差が明瞭に分かる。そこで評価してみると、総じてやはり日本は良い国・・・と写ったらしい・・・。
英語大キライ人間の自分が、初めてアメリカに出張したとき、大きなカルチャーショックを受けたのも、同じこと。国外から日本を見て初めて、あらゆる事での日本との差が分かり、遅まきながらやはり井の中の蛙では物の見方に限度があることを知った・・・。
さてドイツだが、自分のドイツの印象は、「ベートーベン」と、「ベンツ」と「ベルリンの壁」の国・・・。Uさんの指摘通り、確かにヨーロッパでも、パリやロンドンなどに比べると印象は薄い。(もっとも自分は、欧州はオーストリア以外は行ったことが無いけど・・・) テレビでよく見るのは、観光地よりもベルリンの壁を壊している映像ばかり・・・。それに比べて、パリだとセーヌ川の風景や美術館など・・・。
自分はどうも“ドイツはベートーベンの国”、という印象が強いせいか、お堅くてあまり面白くない国民!?という印象が強い。(もっとも日本はヘニャヘニャだけど・・・)まあそれだけドイツを理解していないという証拠なのだが・・・
その点、こんな本の紹介は面白い。今回は、“珍しく”一気に読んでしまった。(Uさんが読む本は、自分にとって難しいのが多いので・・・!?)
また話は飛ぶが、自分がいつも録音で聞いているNHKラジオ深夜便で、「ワールドネットワーク」(ここ)と「アジアリポート」という海外のレポートコーナーがある。電話で他の国に長く住んでいる日本人がレポーターとなって海外の話題を話してくれるのだが、これも同じで、日本と違う習慣に、いつも「ヘエー」と聞いてしまう。
こんな一文を読みながら、悪い所は簡単には直せないにしても、日本の良さは何とか維持したいものだ・・・(平和憲法も同じこと・・・)
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