「島根県の「自虐」PR」
先日の朝日新聞の「天声人語」。
「きのう、東京の日本橋にある島根県のアンテナショップ「島根館」に行った。けっこうなにぎわいだった。県をPRする特製カレンダーの14年版を買えればと思ったのだが、とっくに売り切れていた▼特に縁のある地方ではない。ただ、この「自虐カレンダー」と称するシリーズが年々人気を増していると聞き、気になった。購入はあきらめ、見本を眺める。表紙に〈2200年は、島根に招致!〉とある。もちろん五輪を、である。ほんまかいな▼ついでに過去の分も拝見した。〈島根って、鳥取のどの辺?ってきかれた。〉〈定休日じゃないです。人がいないだけです。〉〈本社どころか、支社も少ない。〉。極めつきは〈日本で47番目に有名な県。〉▼実は7年前のネット調査の結果がある。日本地図の上でどの位置にあるかわからない都道府県の1位になったのだ。県職員らが知恵を出し合った。館長の佐々木博治(ひろはる)さんによれば「認知度が最低。これはわかりやすい。逆手に取って売りにしよう」ということになった▼今年「平成の大遷宮」があった出雲大社や落日の絶景で知られる宍道湖、世界遺産の石見銀山もある。それなのに知られていない不思議。「出雲大社県とでもなっていれば知名度は違ったかもしれない」と佐々木さんは笑う▼自虐戦略は功を奏しつつある。よそでも「おしい! 広島県」が話題になったりした。自分で自分を笑う。心に余裕のある大人でないとできることではない。自慢よりずっと上等である。」(2013/12/16付「朝日新聞」「天声人語」より)
この一文。最後の「自分で自分を笑う。心に余裕のある大人でないとできることではない。自慢よりずっと上等である。」というひと言が気に入った。
実は自分も島根県には行ったことがない。鳥取県も・・・。たぶん・・・。
島根と聞いて、一瞬地図で迷う。西が島根か鳥取か・・・。島根の人口は70万人とある。そして鳥取は57万人・・・。当八王子が58万人なので、だいたいその規模の見当は付く。
しかし島根は天下の出雲大社の國・・・。それに古事記から見れば、日本は出雲から出来た!?
でもなかなか行くチャンスがない・・・。現役時代の出張でも、まず行く機会はない。
でもこの一文で、何か行く気になってきた・・・
第二の人生を楽しむには、体力がまだある65歳から75歳までが、旅行に打って付けの時期だと言われる。まずは海外旅行、そして体力が衰えてきたら、国内旅行・・・。
しかし自分の場合、このところ、旅行が段々面倒になってきているのが怖い。つまり衰えが早い!?
でもこんな記事を見ると、すこしその気になってくる・・・
上の一文ではないが、外に出る元気が無くなってきた自分を笑いながら、「旅行なんて、もう卒業さ!」とうそぶいてみようか、それとも・・・
「心に余裕のある大人」というより、“高齢者”の初心者の強がりではある。
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コメント
「自分で自分を笑う。心に余裕のある大人でないとできることではない。自慢よりずっと上等である」
共感できる言葉です。もうすぐ定年なので
ちょっと、書き込みさせて戴きます。
今、職場に困った女史がいて、実質的に職場を廻しています。ただ、「自慢たらしい。同僚の悪口を平然という。自己中。」という欠点だらけで、職場では相当嫌われています。世に言う「モンスター」です。しかし、職場の中で、「モンスター」に嫌われまいとする勢力はそうとう多く、面と向かって苦言を呈するのは小生ぐらいです。
「モンスター」がこのブログを読んで、改心してほしいと思うこの頃です。
そうそう、島根や出雲大社はよく行きますよ。「小泉八雲」や「椀子そば」が有名です。出雲さんは、自分自身の遠い祖先に出会えたような気になります。伊勢は「正しく生きよ」としかられた感じ、出雲は「よう生きてきたな」とほめられた感じがします。
………あの世とやらが近くなったせいかも
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。
居ますね・・・。別名“お局様”・・・。結構、影響力があるので、皆遠巻きにしています。
この歳になると、妙に“品”という言葉が身に沁みます。せめて老後は品のある・・・・
出雲大社・・・・。ホントウに行ってみたくなりました。来年の目標にします!!
投稿: もうすぐ定年 | 2013年12月25日 (水) 08:15