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2013年12月10日 (火)

2013年の「英語能力指数」~日本は60国中26位

今朝の日経新聞に、世界の「英語能力指数」なるものが載っていた。こんな指数もあるんだ・・・という話。

「(データは語る)英語能力、アジアではマレーシア 企業拠点の誘致 追い風
 世界で教育事業を展開するイー・エフ・エデュケーション・ファーストは60カ国・地域の英語能力を数値化した2013年の「英語能力指数」をまとめた。アジアではマレーシアが最も評価13121asahieigo が高く、英語が公用語のシンガポールを上回った。英語力の高さは企業がアジアで拠点を置く国を選ぶ際に有利に働きそうだ。
 シンガポールと同様に英語が公用語のフィリピンは調査の対象外だった。マレーシアは英国から独立した後もマレー人や華僑、インド人の間での意思疎通の言語として英語を使い、小学校から教育を始めて習熟度を高めている点が評価された。
 日本は7位。中国は11位だった。中国は政府や企業が英語能力の向上に力を入れており「ゆっくりとだが、着実に英語の能力を高めている」としている。最下位はタイだった。英語が通じれば、駐在員にとって仕事がしやすくなるだけでなく、買い物など日常生活の不安も減る。競争が激化するアジア拠点の誘致合戦にも影響しそうだ。」(
2013/12/10付「日経新聞」p11より)
(オリジナルのレポートのPDFはここ

1312101 1312102 1312103

そして1年前の2012年のレポートで、日本・韓国についてはこのような指摘。
高い教育水準の中に英語教育向上の余
日本と韓国は、識字率が大変高く、歴史的にも儒教の影響が強いため、教育に熱心です。英語教育も学校教育や何千とある民間の語学学校を通じて非常に熱心に行われていま131210eigo1 す。しかしながら成人の英語レベルは経済協力開発機構加盟国の平均58.58を下回ります。国際的な試験で数学や国語の分野ではかなり高いレベルを示す両国のこの結果は驚くべきものです。日常生活で外国人に接する機会が少ない上に、暗記学習に比重を置いた学習法や、教師と生徒の上下関係の文化による会話練習の難しさが、英語レベルの低さを招いているのかもしれません。英語以外の教科は非常にハイレベルなのに対し、英語に関してはレベルの低い生徒が多いのはなぜかということを日本と韓国の政治のリーダーが考える必要があります。」(
ここより)

順位リストをざっと概観するには、上の表のように、少し古いデータでもやはり日本語が良い・・・。
自分のようなヤマト人間には、やはり日本語がパッと頭に入るのだ。(このレポートの趣旨(英語力)とは、だいぶん離れてしまうが・・・)

ところで、これらのデータをどう読む??
自分の感想は「日本は予想以上に健闘!」。つまり日本が、英語教育と留学が盛んな韓国とほぼ対等、というのは立派。昨年度の21位の韓国と22位の日本は1位違い、そして2013年度の韓国24位と日本26位は上出来では? でも年々落ちているが・・・

北欧や欧州が強いのは、人種が近いせい? ではマレーシアやシンガポールは?
同じレポートにはこうある。
公用語としての英
マレーシアとシンガポールはアジアで最も英語力が高い国であり、多言語によって国が幾つかに分散され、英語がその橋渡し役となっている非常に良い例です。両国とも国の人口の大半を占めるマレー人のほかに、多くの華僑とインド人のコミュニティも存在しており、それぞれが独自の文化と言語を持っています。英語は随分昔から学校教育に取り入れられており、子供達は小学校から英語を習い始めます。小学校の終了時には英語の検定試験があり、また高校終了時にも試験があります。これらの国にとって英語は、どの地域の言葉というよりも3つのコミュニティが共有する言語として認識され、英語が国際間のコミュニケーションに欠かせないように、国内の各地域間のコミュニケーションに欠かせないものとなっています。」

なるほど・・・。英語が国民の間の文化の橋渡し役か・・・。
その点、日本は上の指摘のように、日常の必要性や、外国人に接することが少ない、といったことから話せなくても何とかなる。それが英語に対する距離感を産んでいるのだろう。

ともあれ、“皆それほど英語が強くなくて良かった~”と思うエムス君なのであ~る。
(しかしこんな記事に反応する所など、自分の英語コンプレックスは相当なもの・・・。まあ英語は“次世代”に任せようっと・・・!?)

131210tuitekoi <付録>「ボケて(bokete)」より

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コメント

日本人、韓国人の英語の力がほかの科目、数学や国語の力にくらべて見劣りがすることを説明するのは、ある意味で簡単です。英語と日本語の、言語としての「遠さ」の問題です!語順がまるっきり違うのですから、英語を聞くにも、話すにも、読むにも即座に反応するのがたいへんです。私は、韓国語(朝鮮語)は習ったことはないのですが、どちらも漢字圏ですから、韓国語と日本語の語彙が似ているのはもちろんですが、語順がほとんど(日本語と)同じらしい。したがって、いくら勉強熱心な韓国人といえど、日本人と同様英語には苦労することになる。反対に、韓国人にとって日本語を習得するのは非常に簡単らしい。私の知っている韓国人は日本語は世界一(習得するのが)容易な言語だと豪語(?)していますが、韓国人にとってはたぶんそうなのでしょう。では中国語はどうかというと、私の知っている中国人は概して英語も日本人よりうまく話せるし、聞くこともできる。中国語と英語は意外と語順が似ているのです(昔習った漢文の授業を思い出してください!)。だから英語の単語を中国語の語順で並べてべていけば、完璧でなくても一応の「英語」になるようです。同様のことは、中国語と文法の構造が似ているベトナム語についてもいえます。私の知っているベトナム人などは、文法に「やかましい?」日本人から見ると、冠詞、前置詞、単数、複数などある意味ででめちゃめちゃですが、非常に速いスピードで話すことができるのはそういうことによるのではないでしょうか?

【エムズの片割れより】
なるほど・・・。確かに、語順もそうですが、アルファベット圏内は、お互いに取っつきやすいでしょうね。逆に、アルファベット圏内の人が日本語を学ぶのは大変でしょうね。

投稿: KeiichiKoda | 2013年12月14日 (土) 08:48

私のコメントへの追記です。上で述べたことを例をあげて説明しましょう。あるJRの駅に以下のような掲示がありました。

・お手元の切符を失くさないように気を付けてください。

このメッセージについて、英語、中国語、韓国語でも示されていて、

・Be careful not to lose your tickets.
・請注意不要去失本票

とありました(韓国語のハングル文字については知識がないので、省略。)最後の中国語の中で、6番目と8番目の字は漢字の中国略字(日本の漢字にはない字)で、よくわからなかったので、似ている漢字をあてましたが、これで正しいかどうかわかりません。(8番目はむしろ手という字か?)しかし、中国語の文が英語の文と語順がそっくりであることはよくわかります!日本語のメッセージと比べてみてください。語順が、全く逆(真逆?)ではありませんか。日本語の語順が「気を付けてください、失くさないように、お手元の切符を」だったなら、英語を理解する(読んだり、話したり、書いたりする)のがどんなに楽だったろうと思いませんか?

【エムズの片割れより】
なるほど・・・

投稿: KeiichiKoda | 2013年12月17日 (火) 20:37

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