「喪中ハガキ」のショック
昨夜家に帰ると、カミさんが深刻な顔をしている。そして、2枚の喪中ハガキを見せられた。1枚は、昔仲人をして貰った元上司の80歳になるお姉さんが亡くなった喪中ハガキ。そしてもう一枚が、何と高校時代の友人だったE君からのもの。そこには「妻***が5月に56歳で病没いたしました」とある。
これにはビックリ、というよりショック・・・。本当にカミさんと二人で絶句してしまった。
E君は我々の結婚式の司会をして貰った。E君の結婚式でも自分はビデオカメラマンをした。そしてもう20年以上前だが、高校時代の仲間の、医師だったM君夫婦と併せて、3夫婦で新宿で会食したことがあった。
このようなことは我々にとって非常に珍しいので、いまだに良く覚えている。それが、あの奥さんが亡くなったという・・・
たまたま住むところが非常に離れているため、賀状のやりとりしかしていないが、E君は非常に家族を大切にしていただけに、その無念さは察するに余りある。
E君の喪中ハガキの氏名は、実名。彼はずっと自分の名の漢字の一文字を、通称として同音異字を使っていた。しかしこの喪中ハガキは実名(元の漢字)。そこに彼の悲嘆の深さを見た。
先日、離れて暮らす息子が体調不良で病院に行ったら、CTを撮られたという。結果は後日、ということだったが、この手の話は自分が一番キライなこと・・・。
それを聞いてから、散歩で近くのお寺に行った時も、賽銭を投げて、まず祈ったのが、大きな病気でありませんように・・・。カミさんは、もうすぐ1ヶ月になる孫の健康を祈ったというのに・・・
後日、息子の診断結果で、何も見つからなかった・・・という話を聞いたとき、健康なら他は何でも良い・・・と思ったもの。
それほど家族の健康は、何事にも代え難い。
誰もが、いつかは必ず送らなければいけなくなる喪中ハガキ。それが、今年はやけに多い。両親や夫や妻・・・
「1票の格差?」いいじゃないか、家族が健康に暮らせていれば・・・。「秘密保護法案?」いいじゃないか、家族が健康に暮らせていれば・・・。「集団的自衛権?」いいじゃないか、家族が健康に暮らせていれば・・・。
とにかく家族の健康以上に大切なものは何も無い。それを思い知らされた一枚の喪中ハガキであった。
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コメント
お孫さんのお誕生、本当におめでとうございます。そしてそのおとうさんのたいせつなおからだになにもなくってよかったですね。
でも そのお孫さんのためにも 戦争のできる国にしたくはありません。
私は地方に住んでいるのですが日曜日から東京へ出かけます。
なかなか帰ってくることがない息子に会いに行くのですが 今この時です。国会前で「秘密保護法反対」の意思表示は絶対してこなくては、と考えています。
【エムズの片割れより】
ありがとうございます。
政権は世論の盛り上がりに対して、高をくくっているようですね。先日、ノーベル賞受賞者たちが反対の姿勢を打ち出しましたが、このような動きが続くと良いのですが・・・
投稿: todo | 2013年11月29日 (金) 22:13