「サウジ女性、運転の夢捨てず・・・」
先日の朝日新聞にこんな記事があった。
「サウジ女性、運転の夢捨てず 一斉抗議行動は断念
女性の運転が禁じられている中東サウジアラビアで、女性活動家たちが運転解禁を求めて26日に呼びかけていた「一斉運転」による抗議行動を断念した。内務省が摘発を通告したためだが、解禁を求める運動は続ける構えだ。AFP通信などが報じた。
呼びかけていたのは、2011年に自ら運転する動画をインターネットに掲載して逮捕された技師マナル・シャリフさん(34)ら。9月にネットで始めた政府への嘆願書への署名は1万6千人を超え、女性が自らハンドルを握る様子を収めた動画が次々とアップされた。
保守的な宗教者らからは批判が相次いだ。有力者の一人、ルハイダン師は9月末、地元メディアに、女性の運転は「卵巣に影響を与え、骨盤を押し上げることが研究で証明されている」と発言。今月22日には、宗教者約200人が西部ジッダで運転反対を訴えた。
内務省は24日、「断固として法を執行する」と強く警告。女性活動家の一人はAFP通信に、一斉運転を断念して「無期限の運動に切り替える」と語った。それでも一部の女性は運転に踏み切ったという。逮捕者は報告されていない。
サウジでは女性の運転を禁じる法律はないが、当局が厳しく取り締まりをしており、女性には免許も交付されていない。」(ドバイ=村山祐介)」(2013年10月27日付「朝日新聞」p8より)
何と、世界に「女性の車の運転が禁じられている国」があろうとは、思ってもいなかった。まあ、新興国の中には、まだ女性の運転が一般的になっていない国があることは予想していた。しかし、かの黒いベールの国が、ここまで徹底しているとは・・・
もちろんイスラム教から来ているのだろうが、数多いイスラム教の国の中で、なぜサウジアラビアだけが運転禁止なのかが分からない・・・
ところで先日、こんなニュースが流れた。
「男女平等指数、日本3年連続低下の105位 世界経済フォーラム
世界経済フォーラム(WEF)は25日、世界各国の男女平等の度合いを指数化した2013年版「ジェンダー・ギャップ指数」を発表した。日本の順位は調査対象136カ国のうち105位で前年より4つ下がった。識字率や高校までの教育水準では世界1位だが、女性の就労者や政治家が少ないことが全体の評価を下げている。
順位の低下は3年連続で、同指数の発表が始まった06年以降の最低を更新した。経済協力開発機構(OECD)加盟国で日本より順位が低いのは111位の韓国だけだった。
WEFは女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析している。日本は経済で104位、政治では118位にとどまった。教育は識字率の高さなどを、大学や専門学校への進学率の低さが相殺し91位だった。
1位は5年連続でアイスランドで、2位以下はフィンランド、ノルウェー、スウェーデンと北欧勢が続く。上位10カ国のうち7カ国を欧州が占める。アジアで最高は5位のフィリピン。同国は大学や専門学校に進学する人に占める女性の比率が世界で最も高く、政治への参加も世界で10位と高く評価された。(ブリュッセル=原克彦)」(2013/10/25付「日経新聞」より)
このレポートのオリジナル(ここ)を見ると、サウジアラビアは127位。
日本は105位なので、たいして変わらない・・・。
この現実をどう見る? サウジを笑っていられるか? 日本人どの・・・!?
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