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2013年10月30日 (水)

「人脈をつくるコツ~「マイ組織図」作成を」

先日の日経新聞で、こんな記事を見つけた。

人脈をつくるコツ 「マイ組織図」作成を
 仕事をスムーズに進める上で欠かせないのが周囲の協力です。人脈を広げたいと思うなら、まずは社内に目を向けてみましょう。人材育成研修会社レアリゼの真田茂人代表は「直属の上司と良好な人間関係を構築できていれば、自分や上司が他部署に移った時に、他部署に大きな影響力のある協力者ができる」と話します。
 さらに、誰を巻き込んで仕事をすればいいのかを明確にしておくとよいそうです。具体的な方法としては「マイ組織図」を作って重要な人をリストアップ。そのうえで、その人にどんな協力をしているか(貸方)、その人からどんな協力が得られるか(借方)という人間関係の「貸借対照表」を作成します。
 「貸方」を増やしていくことを意識して行動すれば、協力者も増え、人脈は広がっていくとのことです。」(
2013/10/28付「日経新聞」p33より)

そして本文は・・・
人脈がほしいなら、人間関係「貸借対照表」を作ろう
 周囲の協力を得ることは、仕事をスムーズに進める上で欠かせない。そこで必要となるスキルは「巻き込み力」だ。しかし、誰を巻き込んで仕事をすればいいのか、誰かを巻き込む必要はあるのか。そんな疑問を抱いたら、人間関係の棚卸しをしてみるといいだろう。そのうえで、自分は誰を巻き込むべきか、しっかり考えよう。

 自分を本当の意味で助けてくれるのは、身近にいる人だ。職場であれば、直属の上司や同僚、後輩などである。
 「社外の人脈を広げることも大事ですが、まずは社内。直属の上司と良好な人間関係を構築できていれば、自分や上司が他部署に移った時に、他部署に大きな影響力のある協力者ができます」(レアリゼ代表 真田茂人さん)
人間関係貸借対照表を作る
 真田さんが代表を務める人材育成研修会社のレアリゼでは、中堅社員向けの「巻き込み力強化研修」を実施している。「まずは周りの人間関係の整理から。その人たちを巻き込んだ時のメリットとデメリットを考えてもらいます」
 具体的な方法は、「My組織図」を作って、もっと巻き込みたい重要な人をリストアップ。そのうえで、その人たちに対する「人間関係貸借対照表」を作る。ここで大事なのは、どんな協力をしているかという「貸方」の部分。相手の能力で足りないところをフォローすることを意識して、「貸方」を増やしていくことがポイントだ。次に紹介する、ステップ1と2を活用し、社内の味方を増やして、巻き込み力を磨いていこう。
【STEP1】
 まず、上図のように自分の所属する部署の構成人物をすべて書き出し、次に他の部署で131030step1 自分と関係のある人を書き出し、左のような「My組織図」を作る。そのうえで、もっと関係を深めた方がいい重要人物をリストアップする。この例では、所属部署の直属上司に当たる中曽根課長、後輩の佐藤、3課の河田課長を重要人物としてピックアップ。
【STEP2】
 「My組織図」で重要人物をピックアップしたら、上表のような「人間関係貸借対照表」を作131030step2_2 る。誰にどんな協力をし、協力をしてもらっているかを、「貸方」と「借方」の欄に書く。その人を巻き込んだらどんなメリットがあり、巻き込まないとどんなデメリットがあるかまで考えて、「貸方」を増やしていく。そうすれば、その人は自分の協力者に近づくはずだ。
<この人に聞きました>
真田茂人さん
 人材育成研修会社レアリゼ代表。人材・組織開発のコンサルティングを展開。NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会の理事長で、サーバントリーダーシップの普及活動にも力を入れている。巻き込み力をテーマにした『成果を出したいのなら他人の「アタマ」と「力」を使いこなしなさい!! 』(すばる舎)など、著書多数。」(
2013/10/28「日経新聞」より)

サラリーマンだけでなく、組織人はいわゆる人脈の広さで社内の実力が大きく変わる。所詮自分ひとりの力など非力なもの。よってあることを成し遂げようとした場合、いかに周囲の協力が得られるかで、自分の実力が決まる。つまり、あることを頼まれたとしたとき、OKと即答で出来るかどうかが実力・・・。
それは、あることを成し遂げようとしたとき、頭の中で、それを遂行するための道筋が描かれることができるかどうか・・・だ。もちろん人脈も含めて。それはまさに“組織を動かす”という事であり、それがその人の実力になる。
それには、まず組織の誰に何を頼んで、何を指示すれば良いかが瞬時に頭に浮かぶ必要がある。それが分かるためには、組織それぞれのミッション(責任範囲)がキチッと自分の頭に入っている事が前提。その上で、何は誰が責任者で、誰なら動かせる・・・というストーリー(手順)が瞬時に分かれば、どんなに困難な課題も、解決への道が見えてくる。
そこで登場するのが、人脈。つまり自分のために骨を折ってくれる人や組織がどれだけあるか・・・。例えば自分のいた工場を例に取ると、原理的に、あることを頼んだ外部の人に取っては、それがどのような形で実現しても、その頼んだ人に感謝する。それを工場内で一人で成し遂げようが、数十人の協力で成し遂げようが、「あの人に頼んだから出来た」という評価だけが残る。つまり、いかに周囲の協力が得られるかで、頼まれたことの返事が決まる。つまり「分かった。俺に任せろ」と言えるか、「それは・・・」と躊躇するか・・・。つまり、人脈の広さが、自分が処理できる仕事の範囲を決める。

しかし人脈は、自分で作ろうと思って作れるものではない。それはお互いの信頼関係そのものであり、それは深く人間性、好き嫌いが関係してくるから・・・

現役時代、自分のスタンスはこれだった。「外部からSOSが来たら、必ず受けろ。相手が困っているときに助ければ、自分が困ったときには必ず助けてくれる」「組織のミッション(責任範囲)を明確に理解せよ。それが分かっていれば、誰に何を頼むかが分かり、組織を動かす事が出来る」・・・

誰も、組織内での人間関係には苦労するもの。それは好き嫌いが原点だから。しかしキライだからと言って、付き合わない訳には行かない。それは“立場(組織長など)”と付き合っているので、キライな人間とも、そこそこオトナの対応をするしかない。そして、付き合わなくて良い立場になったら、バイバイすればよい。そして好きな気が合う相手とは、がっちりと永遠のタッグを組む。全てはギブ&テイクの世界。
所詮、人間関係は“好き嫌い”。これだけは現役をリタイアした後も、逆転はない。しかし、これは人間の性(さが)であるのでどうしようもない。これが自分の結論である!?

131030kodoku <付録>「ボケて(bokete)」より

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