「もしもピアノが弾けたら・・・」ベスト10~自演の「月光の曲」と「エリーゼのために」
今朝の朝日新聞に「もしもピアノが弾けたなら」というランキングがあった
「(beランキング)もしもピアノが弾けたなら
切ないほどの哀感、奏でたい
「もしもピアノが弾けたなら、あの曲を弾いてみたい」という夢はありませんか? 少しは弾けるけれど、いつかあの難曲を、という方もいるでしょう。読者が選んだ弾いてみたい曲1位は、「エリーゼのために」。曲に重ねた思いも数多く寄せられました
「エリーゼ」が幅広い年齢層の人々に愛されていることは、アンケートからも読み取れた。最年少の中学生男子(13)も、最高齢の男性(88)も、この曲を選んだ。
「小さい頃、親友の家にはピアノがあった。教育熱心なお母さんは私が遊びに行くのを嫌がっていたが、オルゴールで聴いた『エリーゼのために』を、ピアノの鍵盤で音を探しながら2人で弾いたことを今も覚えている。父の転勤で別れ、のちに彼女が病で20歳で他界したと知った。もし今、ピアノが弾けたら、彼女のためにこの曲を弾きたい」(東京、49歳女性)
家に余裕がなく、ピアノを習うことが出来なかった、という声も多かった。そんな子ども時代のあこがれの曲でもあった。
「級友が得意げに『エリーゼのために』を弾くのを見て、とてもうらやましかった。習い事をさせてもらえなかった私は、絵に描いた鍵盤で、音楽の教科書を見ながらいつも指一本で弾いていた」(兵庫、61歳女性)。「父の戦死公報が入った後、一家で母子寮に。寮の集会室のオルガンを独占して迷惑顔された。ようやくピアノを買えたのは、父の死から30年後だった」(埼玉、76歳男性)
トップ10に5曲がランクインしたショパン。「数あるショパンの作品中、理屈抜きでいちばん心に染みる曲」(栃木、77歳男性)として2位に選ばれたのが「別れの曲」だ。映画「さびしんぼう」や、テレビドラマ「101回目のプロポーズ」で流れ、この曲が胸に刻まれたという人も少なくない。
クラシックからポピュラーまで幅広い楽曲を舞台で華麗に奏でているピアニスターHIROSHIさんは、「『エリーゼのために』や多くのショパン作品には、日本人が好む切ないほどの哀感が漂っている気がします。絶望や歓喜以上に、哀愁に心ひかれる国民性が、今回のトップ10にも表れていますね」と分析する。
3位は再びベートーベン。「幼い頃、どこかで聴いたメロディーが忘れられず、その名が『月光』と知った時は胸がドキドキした。あまりにその音色が月にぴったりで。いつか聴く側から弾く側になってみたい」(福島、48歳女性)
■「明日に架ける橋」競合曲抑え7位
ポピュラー曲で唯一トップ10に入ったのは、「明日に架ける橋」だ。「初めて聴いた時、なんて美しい曲なのだろうと思った。中学で英語を学び、歌詞を知ってまた感動。ぜひ自分で弾いてみたい」(東京、55歳男性)。「サイモン&ガーファンクルはアコースティックギターの印象が強いので、『レット・イット・ビー』『イマジン』『渚(なぎさ)のアデリーヌ』などを抑えてのベスト10入りに驚いた」とHIROSHIさんはいう。
自分が味わえなかった体験を子どもにこそ、と思うのが親心。「私が出来なかった分、長男には早くからピアノを習わせた。『トルコ行進曲』を発表会で弾くのを聴き、私も弾きたかった、と昔を思い出した」(三重、57歳女性)
ピアノで自分の限界を知ることもある。「中学時代、友人が『革命のエチュード』を弾いた時、衝撃で立ち上がれなかった。何でもそつなくこなす自負があったが、この時初めて天賦の才能とは何か、分かった気がした。彼女は音大に進んだ」(東京、39歳女性)
いくつになっても、ピアノの道は続いている。「60歳を過ぎ、家族に冷ややかな目で見られながら、思い切ってデジタルピアノを購入。遅々たる上達ぶりだが、死ぬまでに『乙女の祈り』を弾くことを目標にぼちぼちと練習をしている」(福井、69歳男性)
HIROSHIさんは、こんなエールを寄せてくれた。「私自身、52歳の今も2週に1度、師に指導を仰ぎ、日々着実に進化しています。いくつになっても上達できますので、頑張りましょう!」(佐々波幸子)
◇
調査の方法 朝日新聞デジタルの会員に登録していただいた方を対象に、ウェブサイトで8月上旬にアンケートを実施した。回答者は1849人。ピアニスターHIROSHI(ヒロシ)さんのアドバイスを受け、編集部で絞り込んだ約100曲のクラシックやポピュラーのピアノ曲から最大8曲まで選んでもらった。」(2013/09/07付「朝日新聞」b2より)
<「もしもピアノが弾けたら、弾きたい曲」ベスト10>
①エリーゼのために(ベートーベン) 588票
②別れの曲(ショパン) 393票
③月光ソナタ(ベートーベン) 358票
④トルコ行進曲(モーツァルト) 340票
⑤ノクターン第2番(ショパン) 287票
⑥子犬のワルツ(ショパン) 274票
⑦朝日に架ける橋(ポール・サイモン) 263票
⑧英雄ポロネーズ(ショパン) 226票
⑨幻想即興曲(ショパン) 209票
⑩カノン(バッヘルベル) 207票
⑩ラ・カンパネラ(リスト) 207票
もし自分が同じ事を聞かれたら、「月光」と「エリーゼのために」は別格として、「モーツァルトのトルコ行進曲」と「幻想即興曲」「ラ・カンパネラ」と答えるかも・・・
自分は子どもの頃から、楽器は好きだったが、結局何もモノにならなかった。子どもの頃はハーモニカ、学生の頃はギターも買った。しかし誰かに教わったこともなく、ギターでは「禁じられた遊び」を勝手に練習したが、結局独学なので、何も弾けなかった。
そして大学3年の時(1968年)、ピアノで「月光」にチャレンジした。そしてまさに独学で弾いたのがこれ・・・。
<自演の「月光の曲」>
この独習の経緯については、「「月光の曲」の思い出」として2007年3月14日の記事として書いた(ここ)。
この録音は、たぶん1977年頃、兄貴宅の義姉のピアノで録ったもの。車でオープンデッキを持って行って録音したことを覚えている。とにかく、指が付いていくのが精一杯で、情緒も何もあったものではなかった。聞いてみると、何もと扁平な演奏。練習は、曲が耳に残っているので、指を間違えると直ぐに分かる。それだけが頼りだった。このゆったりした曲だからこそ、何とか弾けるようになっただけ・・・。
同じ時に「エリーゼのために」にもチャレンジしたが、これは無理だった。早い所が無理・・・。弾ける所だけを弾いたのがこれ・・・。同じ時の録音。
<自演の「エリーゼのために」>
老後、ピアノにチャレンジ、という選択肢も確かにある。散歩の途中で、ピアノを教えている家もある。カミさんは「ピアノでもやったら?」と言う。しかし自分の能力は分かっている。それに自我流が身に付いてしまっているので、もうダメだろう。自我流は、スキーもゴルフも全てがそうだった。よって、全てがモノにならなかった・・・。自分の人生は、みんなそんなもの・・・。
改めて、自分の楽器人生、はてまたピアノとの関わりについて、昔を思い出しながら読んだ記事であった。
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コメント
こんばんは
もしもピアノが弾けたなら
悲愴の第二楽章(ベートーベン)
イタリア協奏曲(バッハ)
この二曲は外せません。
【エムズの片割れより】
バッハの「イタリア協奏曲」は聞いたことがありません。今度探して聞いてみます。
投稿: 空 | 2013年9月 8日 (日) 22:19
わたしも空さんと同じで、ピアノが弾けたら、大好きなベートーベンのピアノソナタ「悲愴」の第2楽章を弾いてみたいですね。
ところで、エムズさんの「クラシック」曲のリストの中にはピアノソナタ等のピアノ曲ははいっていませんね。しばらく前に、直木賞を受賞した恩田陸「蜜蜂と遠雷」を読みました。2段組みで500ページを超える長編ですが、面白くてほとんど一気に読みました。日本で開かれる国際ピアノコンクールが舞台で3人の天才を中心に各国からのコンテスタントが競い合い、2人の審査員がからむ、音楽を言葉で表現するという難題に挑戦した小説です。著者自身も、子供のころからピアノに親しんできたらしい人のようですが、ピアノコンクールを綿密に取材 して、7年がかりで完成させた作品らしい。コンクールは 一次、2次、3次、そして本選へと進む。演奏曲目としてよく出てくるのがラフマニノフ。本選ではオーケストラがついて、ピアノ協奏曲の演奏になるが、ここでもラフマニノフの2番、3番が演奏される。以前見たTVドラマ「のだめカンタービレ」でもラフマニノフの協奏曲第2番が演奏されますが、最近見た音楽映画「シャイン」は、実在のピアニストのデビット・ヘルフゴットをモデルにした映画ですが、この映画でもラフマニノフのピアノ曲が隠れた主役です。主人公デビッドの父親はピアノ教師に自分の息子にぜひラフマニノウを教えてやってくれと頼む場面があります。デビットはやがて父親と決別し、イギリスへの王立音楽院に留学し、音楽コンクールで、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏するのですが、演奏直後に 精神に異常をきたしてしまう。なお、デビットを演じたジェフリー・ラッシュはこの演技で1997年のアカデミー最優秀主演男優賞を受賞。音楽映画でアカデミー賞なんて 、「アマデウス」以来ではないでしょうか?これらの影響もあって私もぜひラフマニノフのピアノ協奏曲の第2番を生の演奏で聴きたいと思っていたのですが、先日その機会があって、上原彩子のピアノ、オケは飯森範親が指揮する東京交響楽団で聴きました。私が好きなピアノ協奏曲といえば、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、第27番ですが、この曲はピアノに指をバンバン打ち付けるように演奏し、迫力のある、モーツアルトの曲などとは対極にある、はげしい曲でしたが、聴いた後でジーンと、余韻が残る曲でしたね。恩田陸さんの小説の中にあるこの曲の説明によると、この曲は「非常に人気のあるピアノ協奏曲であり、特に日本ではコンチェルトの王様のように仰ぎ見られている華やか曲」(481ページ)だそうですが、まさにそうした曲でした。
【エムズの片割れより】
「シャイン」は自分も昔見ました。ラフマニノフがキーワードの映画でした。
自分もモーツァルトのピアノ協奏曲第20番は大好き。
もしピアノが弾けたら、「月光」の他には、幻想即興曲やトルコ行進曲も弾きたいな・・・
コンテストと言えば、昔チャイコフスキーコンクールのドキュメンタリーを見たことがあります。
コンクールにおける緊張感は、スポーツの本番と同じで、大変ですね。
それに負けるようでは、プロにはなれない・・・。大変です。
投稿: KeiichiKoda | 2017年10月25日 (水) 11:31
2015年の「戦後70年」以来、第2次世界大戦にまつわる番組がたくさん放送さましたが、私が興味をそそられた番組の1つがBS1スペシャル「戦火のマエストロ近衛秀麿、ユダヤ人の命を救った音楽家」(2015/11/3)と、そのフォローアップ番組の「玉木宏音楽サスペンス紀行、亡命オーケストラの謎」(2017/7/29)、「"死の都"に響いた"未完成交響曲"、戦火のワルシャワ講演を再現する」(2017/9/12)でした。俳優の玉木宏は近衛秀麿の足跡を追う中で、映画「戦場のピアニスト」の主人公で、実在の人物である、ユダヤ系ポーランド人ピアニストのシュピルマンに辿りつきます。番組の中では、この映画の一部が紹介されます。この番組を観るまで、この映画についてはよく知らなかったので調べてみると、2002年公開(日本では翌年の2003年公開)、アカデミー賞3部門を受賞した作品なんですね。主演のシュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディは主演男優賞を授与されています。3年前にNHKBSプレミアムでも放送され(2015/3/4)、録画しておいたこの映画を観ました。映画はポーランド、ドイツ、フランス、イギリスの合作映画(監督はポーランド人のポランスキー)で、当然ポーランド語の映画と思っていたら、セリフは英語、ドイツ兵だけがドイツ語を話すんですね。この映画の最大の山場は、シュピルマンが隠れていたところをドイツ軍将校ホーゼンフェルトに見つかり、ピアノを弾くよう命じられ、弾いた曲がショパンの「バラード第1番ト短調作品23」。この有名な曲については、昨年のらららクラシック「とことん音楽!わたしのショパン」というNHKEテレの番組(2017/7/14)でピアニストの仲道郁代さんの解説と演奏を聴いたので、よく知っています。(2年前の日露交歓コンサートでも生の演奏で聴いています。)ウィキによると、シュピルマンの原作では、ホーゼンフェルトが求めた曲はショパンの「ノクターン20番」だったようですが、映画化にあたって脚本家(あるいは監督?)が「バラード第1番」に替えたのですが、たしかにこの曲のほうがはじめの静かな出だしから後半への劇的な盛り上がりへと、この映画にふさわしい見せ場をつくったかもしれません。この映画にはこの曲以外にもショパンのピアノ曲がたくさんバックグラウンドに流れているのですが、この映画を音楽映画と呼ぶには、ナチの軍隊のユダヤ人市民への弾圧があまりにも強烈・過酷です。映画の中の、主人公の淡々とした振る舞いがそうした苛烈さを一層きわだてます。一緒に見ていた家内が途中で気分が悪くなり、途中で何度も観るのをやめようとしたほどです。最後まで観ると、シュピルマンのピアノの場面がこの映画の最大の見せ場であり、救いで、映画を観た後には晴れ晴れとした気分にさせるところなどはさすがにポランスキーの映画です。原作は「ある都市の死」だし、映画の原題はThe Pianistで、決して邦題が連想させるような、通常の意味での「戦場」ではありませんので、注意が必要かもしれません(私は誤解ていました)。
【エムズの片割れより】
メモを見たら、「戦場のピアニスト」は、2003/06/02に、吉祥寺の映画館で見ました。
非常に珍しくひとりで映画館に行った・・・
当時、評判でした。いまだに色々なシーンがよみがえります。
投稿: KeiichiKoda | 2018年3月 6日 (火) 13:05
私が愛聴(愛視聴)しているTV番組にTVアニメ「ピアノの森」というNHK総合で毎日曜深夜に放送される番組があります。「ピアノの森」は昨年4-7月まで第1シリーズが放送され、今年にはいって第2シリーズを放送中。現在ショパン・コンクールの真っ最中。先週のNHKEテレのらららクラシックで、「らららmeetsピアノの森」という題で、ピアノの森の舞台裏が明かされました。このアニメの裏でピアノを実際に弾いているのは、反田恭平、高木竜馬といった日本の若手の一流ピアニスト、そして主人公のライバルの一人の中国人ピアニスト(パン・ウェイという)には牛牛(ニウニウ)という中国の若手ピアニストをあてているんですね。これらのピアノ演奏する3人がらららクラにゲスト出演をしました。このアニメにはほかにポーランド人のピアニストも登場するのですが、同じくポーランド人のピアニストを使っているようです。このアニメは、さらに、ショパンコンクールが行われるポーランドの会場へこの人たちが実際に出かけピアノ演奏し、それを収録するという非常に凝ったつくりになっているんですね、驚きました。このらららクラでは主人公の一ノ瀬カイのピアノはだれが演奏しているのかは明かされませんでしたが、それは最終回のお楽しみということなのでしょうか?
投稿: KeiichiKoda | 2019年3月11日 (月) 09:51
上の2017/10/25の私の投稿で「音楽映画でアカデミー賞なんて 、「アマデウス」以来ではないでしょうか?」と書きましたが、音楽をクラシック音楽だけでなく、広くロック、ジャズ、ポップス等の音楽一般に広げるなら、過去にアカデミー賞を受賞した作品は「ウェストサイドストーリー」から「マイフェアレディ」、「サウンド・オヴ・ミュージック」と、たくさんあります。今年のアカデミー賞を受賞した、映画は、「女王陛下のお気に入り」(主演女優賞)、「グリーンブック」(作品賞、助演男優賞)、それに昨日観た「ボヘミアンラプソディ」(主演男優賞を含む4部門)と、3本ほど観たのですが、このうち、「ボヘミアンラプソディ」はロックバンドのクイーンとそのリード・ボーカリストのフレデリック・マーキュリー描いた作品でもちろん音楽映画といってよい映画だし、「グリーンブック」だって、この映画の準主役のドン・シャーリーという伝説の名ジャズピアニストが人種差別が色濃く残るアメリカ南部を運転手・兼用心棒としてイタリア系アメリカ人(この人が主役)を雇って公演をし、二人の間に友情が芽生えるという内容の話で、ドン・シャーリー・トリオの演奏がたくさん出てくるので、「音楽映画」といえなくもない。私は、ロックバンドのクイーンのフレデリック・マーキュリーも、ドン・シャーリーも実在の人物ですが、私は不覚にもこれらの映画を観るまでは彼らの存在をまったく知りませんでした!たぶん、一つには、これらの人たちはホモセクシャルで、彼らの存在が長い間タブー視されていたこともあるのかもしりません。数年前のアカデミー賞受賞の映画「イミテーション・ゲーム」は第2次世界大戦中ドイツ軍の暗号エニグマを解読し、連合国のドイツ戦への勝利に多大な貢献をした天才数学者アラン・チューリングを描いた作品ですが、彼の第2次大戦における功績は彼がホモセクシャルだったという理由で長い間(2009年に当時のイギリスのブラウン首相が公に謝罪するまで)認められていなかった。イギリスでは戦後も長い間同性愛は犯罪だったんですね。いずれにせよ、今年のアカデミー賞作品はどれも私にはたいへん面白い映画でした。
投稿: KeiichiKoda | 2019年3月13日 (水) 10:59
上の、私の2019/3/13投稿への追記です。録画しておいた、NHKBS1で3/3に放送されたBS世界のドキュメンタリー「クイーン、素顔のボヘミアンラプソディー」を観ました。この番組は2015年と2012年にイギリスで製作され、クイーンのライブ・コンサート録画、リード・ボーカルのフレディ・マーキュリーの生前のインタビュー(フレディは1991年HIVで死去)、彼の死後は残りのメンバーへのインタビュー等で構成されたドキュメンタリー番組。これを見ると、クイーンのこと、もっと一般的にロックンロール・ミュージックのことを私は何もしらなかったことがよくわかりました(笑)。映画「ボヘミアン・ラプソディ」は1971年のクイーンの結成のころから描き、圧巻の1985年のLIVE AIDで終わります。この映画を東京(新宿ピカデリー)で観た友人によると、「60歳を超えるような高齢者(の観客)は僕たち(つまり友人夫妻)だけで、90%以上が20代から30代前半の若者でした」、と(笑)。この若い世代のほとんどにとって映画の主人公であるフレディ・マーキュリーは自分たちが生まれたころにはすで他界しており、クイーンの全盛期(1974-1986年ごろ)を知らない世代です。同世代の私たちこそ、追悼すべき映画だったのかもしれません。
投稿: KeiichiKoda | 2019年3月15日 (金) 20:02
1月、映画「ラプソディー・ボヘミアン」を大学生の孫娘を誘って観に行きました。当方74歳ですが、高齢者は思っていたよりいました。
普段クラシック音楽や洋楽をバックミュージックで聴いています。クイーンは昔、TVのBS洋楽番組出みた時、変に女装したフレディ・マーキュリーが好きになれず、あえて聴こうともしなかったのでが、TVで大和証券CMの曲、オーティス・レディングの「The Dock Of The Bay」を各国のミュージシャンたちがリレーで繋いで演奏しているのを見ているうちにyou tubeでも聴いてみたくなりました。
そこでyou tubeで検索したところ、クイーンのライブエイドの映像がありました。良かったですね。それ以来たまにクイーンの曲をyou tubeで聴くようになった次第で、昨年末映画になったとき是非観に行こうと思いました。
映画の最後の方の「ライブエイド」は圧巻でした。映画音楽は劇場で大音響で聴けていいですね。フレディ役のラミ・マレックはライブエイドの映像の中では何度もフレディのフィルムを使っているのかと思うほど、そっくりで迫真に迫っていました。素晴らしかったです。
投稿: patakara | 2019年3月16日 (土) 10:49
patakaraさんが映画「ボヘミアン・ラプソディー」をご覧になったのは年末ですか、ずいぶんと早いんですね!この映画が評判になっていたことは知っていましたが、私たち(私と家内)がこの映画を観たのは、アカデミー賞(2/25に発表)を受賞し、上のコメントで書いたように、東京の友人夫妻が3/10に観て、感想のメールをもらったあとの2日後の3/13でした。近くの映画館(東宝シネマズ)で観たのですが、観客は10人もいなかったでしょう。現在はここでは上映されていません。
上で私はロック・ミュージックのことは何もしらなかったと書きましたが、ビートルズの音楽がロックといえるなら、話は別です。ビートルズは若いときから大好きで、「イエスタデイ」含むビートルズ中期以降の作品、とくに、「レット・イット・ビー」とか、「ヘイ・ジュード」などは私の大好きな曲です。
NHKEテレの、先週のらららクラシックは「宮川彬良のクラシック・スコープ、ザ・ビートルズの魅力を探る」と題して、ビートルズの作品がいかにクラシック音楽の影響を受けているかを分析した番組でした。たしかに、「イエスタデイ」が発表された当時、これはバロック音楽のようだという評判があったことは覚えていますが、中期以降の作品だけでなく、初期のビートルズ作品にもクラシック音楽の影響がたくさんみられるという。ビートルズの「ビコーズ」はベートーベンのピアノ曲「月光」を、「イッツ・オール・トゥ・マッチ」はクラークの「トランペット・ヴォランタリー」を下敷きにした曲だという。クラシック音楽の技法をとりいれた作品としてはバロック音楽にあるLamento Bass(悲しみの低音)というバッハのマタイ受難曲等で使われた技法、のちに「クリシェ」と呼ばれる技法が「ミシェル」ではじめて使われ、ほかのロック・バンドにも多大な影響を与えるようになったということです。またクラシック音楽の「対位法」が「ヘルプ」とか、「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」では使われているという指摘もありました。番組の中では、宮川氏がモーツアルトの曲を交えて編曲した初期の名曲「抱きしめたい」を宮川彬良とアンサンブル・ベガの演奏で聞かせてくれましたが、ビートルズの音楽とモーツアルトの親和性がいかに高いかを示してくれる面白いアレンジでした。この番組の再放送は明日(3/21)10:25AMにNHKEテレであるので、ご関心のある方はぜひそれをご覧ください。
なお、この番組の冒頭で、宮川さんから、ジョン・レノンの生誕80年、亡くなってからも40年で、そろそろビートルズの音楽は「クラシック」と呼んでいいのではないか、という提案がありました。日本語の「クラシック」という言葉には2つの別の意味があり、混乱しているところがあるので注意が必要です。つまり、 日本語ではclassicalもclassicも「クラシック」という同じ言葉を使うということです。私も慣例にしたがって、クラシック音楽と書きましたが、日本語でいうクラシック音楽は英語ではclassical musicであって、classic musicではありません。英語の辞書を引いてみるとわかりますが、classicとは「古典」、長い期間の風雪に耐え評価の定まった、一流のものという意味です。この番組では、ビートルズの音楽がいかにいわゆる「クラシック音楽」と関係が深いかがあきらかにされていますが、宮川さんがいいたいのはビートルズ音楽を音楽の「クラシック」と考えていいのではないかといっているので、「クラシック音楽」と考えようといっているのではないと思います。番組の標題は誤解を招きやすいかもしれません。
投稿: KeiichiKOda | 2019年3月20日 (水) 11:18
もしも、ピアノが弾けたなら・・・
ベートーベンの「月光」と、ショパンの「別れの曲」を、弾いてみたいですね。
20代の頃、名古屋の合唱団でコーラスをやっていた頃は、クラシック音楽にも多少関心を寄せて、友人とレコードの貸し借りをしたり、当時流行の名曲喫茶に入り浸ったりしましたが、大阪に転勤になってから以降は、段々とクラシック音楽からも縁遠くなってしまいました。
今では、時々youtubeで聞く程度で、コンサートといえば、孫のピアノやバイオリンの発表会が関の山といったところです。
「月光」といえば、10年くらい前、かみさんと一緒に出かけた西宮北ICから程近い ゆったりスペースの落ち着いたレストラン ステーキハウス「三田屋西宮北店」でのこと・・
(私は、この店のオードブル 三田屋特製ハムに、たっぷりのオニオンスライス、それに三田屋特製のドレッシング掛け が、大好きですが??)店内の真ん中に置かれたピアノで、若い音大を出て間もないくらいの素敵な女性が、私達夫婦のほうに微笑みかけながら?、しっとりと奏でてくれた「月光(第一楽章)」 が、なんだか私達だけの為にあるような錯覚を覚えて、曲に酔いしれながら食事を楽しみましたが、常には “ちんとんしゃん”専門の かみさんもすっかり陶酔して、ご機嫌でした。
これって、掲題のテーマに沿ってる??
【エムズの片割れより】
月光の第1楽章は、ゆったりとしているので、素人でも付いて行ける唯一の曲。
もっと速いテンポの曲では、素人は無理。
自分も、弾いてから50年。もう指も覚えていないでしょうね。
投稿: あこがれ | 2019年3月24日 (日) 12:45
エリーゼの為にが弾けたら死んでもいいと思ってたが今は月光を夢見ています。
70の手習いで昨年エリーゼの為にを発表したがかなり不完全な演奏でした。現在も毎日弾いてます。
正確には69歳の手習いでした。
今年はショパンのノクターン二番を準備中です。シューマンの「トロイメライ」を狙ってたがライバルに先を越されました。彼女は3才上で教員上がり、嫁入り道具にピアノを持参と聞いて負けじ魂に火が付きました。こちとら、ハーモニカも木琴もない家庭環境でした。ピアノは練習した分だけ報われます。
「ソナタ月光」が次の目標です。
横から失礼します。
あこがれ様
レストラン ステーキハウス「三田屋西宮北店」十数年前?在阪の友人とランチをしたお店、思い出しました。
【エムズの片割れより】
当方、昔「エリーゼ」は玉砕しました。それで、ひとつだけ成功したのが「月光」。ただし1楽章のみ。
とにかく、速い曲は指が付いて行けず。「月光」はゆったりとしているので、唯一弾けました。
もう過去の話ですが・・・。
投稿: りんご畑 | 2019年3月28日 (木) 20:52
別のところで、モーツァルト・イヤー2006年のこととその年放送の「毎日モーツァルト」について書いたので、ついでにこの番組から学んだモーツアルトの「ピアノ協奏曲20番ニ短調」にまつわるエピソードをいくつか。以下は皆様がすでにご存じのことかもしれませんが、私は「毎日モーツアルト」を視聴して知った事実です。この曲は映画「アマデウス」のエンディングに使われ、非常に有名になりましたが、私の大好きな曲の一つです。この曲のCDを持っているし(ピアノはルドルフ・ゼルキンで、クラウディオ・アバド指揮のロンドン管弦楽団)、生のコンサートでも聴いたことがあります(2018年の6月、コバケン指揮日本フィル、仲道郁代さんのピアノでサントリーホールで聴きました)。「毎日モーツアルト」でもこの曲がテーマ曲として使われているエピソードがいくつかありますが、1つはこの曲を作曲したころ(モーツアルト29歳で、父レオポルドをウィーンに招待したとき)であり、もう一つは16歳のベートーベンがはじめてウィーンにやってきて、モーツアルトを訪ねたとき。このとき、モーツアルト31歳。一説によると、ベートーベンはモーツアルトに師事するためにウィーンに出てきたようですが、ベートーベンの父親が危篤に陥って急遽帰郷してしまっために「師事」の件は実現しなかったといわれる。ベートーベンは後年ハイドンやサリエリに学んでいるんですが、ベートーベンが1795年ウィーンのブルク劇場で演奏会を開き、ウィーンデビューを果たしたとき、モーツアルトのピアノ協奏曲20番を弾いたと伝えられています。このとき、この曲にカデンツアを書いているんですね。ベートーベンがほかの人の曲にカデンツアを書いたのはモーツアルトの、この曲だけといわれています。上で言及した私の持っているこの曲のCD(ゼルキンのピアノ)のカバーには第1楽章と第3楽章のカデンツアはベートーベンによると書いてあります。ベートーベンは生涯モーツアルトを尊敬し、「私はモーツアルトの崇拝者の一人と考えています。これは一生変わらないでしょう」という言葉を残しています。
モーツァルトの故郷ザルツブルクはモーツアルトが亡くなったあと、ナポレオンによって破壊され、寂れていく。1825年ザルツブルグを訪れたシューベルトは、この街に住みついている人はごく僅かで、石畳の間からは草が生えている、と友人に送った手紙に書いている。1835年の地元紙に載った「ザルツブルグをモーツアルトの街として再興しよう」と呼びかけた一通の手紙がきっかけとなって、町興しがはじまり、モーツアルトが亡くなった半世紀後の1842年9月4日モーツアルト像の除幕式が行われ、モーツアルトの妻のコンスタンツェは半年ほど前に80歳でに亡くなっていたが、モーツアルトの成人した2人の息子、次男のカール・トーマスと四男のクサーヴァーは参加したということです。その夜に行われた祝祭音楽会では音楽家になっていたクサーヴァーが父親の「ピアノ協奏曲20番」を弾いたと伝えられています。この音楽会がザルツブルグ音楽祭の原型になり、1856年のモーツアルト生誕100年祭には、すでに亡くなっていた四男に代わって、72歳になっていた次男のカール・トーマスがこのピアノ協奏曲20番を弾いたそうです。いずれにせよ、モーツアルトの成人した2人の息子たちは生涯独身だったので、モーツアルトの血統はここで絶えてしまったということになります。
【エムズの片割れより】
自分も、モーツァルトのPCでは20番が一番好きです。
そんな意味で勉強になりまあした。
2006年8月にザルツブルグのホーエンザルツブルク城で聞いたモーツァルトの室内楽を思い出します。
投稿: KeiichiKoda | 2020年6月30日 (火) 13:19
上で、モーツアルト生誕250イヤーのことを書きましたが、2020年はベートーベン生誕250イヤーでした。残念ながら、2020年はコロナ・イヤーでもあったので、行きたかったコンサートは3月以降すべて中止。それでも、年初には2回ほど(1月と2月)東京までコンサートに出かけています。2月のサントリーホールのコンサートでは会場の観客の半数ぐらいがマスクをしていたのでびっくりした記憶があるのですが、今ではマスクなしにはコンサート会場にすらはいれないでしょう。そういうわけで、昨年の後半はもっぱら自宅で、TVやラジオで音楽は楽しんでおりましたが、NHKはベートーベン250プロジェクトを立ち上げ、クラシック番組(クラシック音楽館、クラシック倶楽部、BSPのプレミアムシアター、らららクラシック等等)ではベートーベンの演奏をたくさん取り上げました。とくに「クラシック音楽館」では各地のオーケストラと結んでベートーベンの交響曲9曲を全部演奏したし、ラジオのNHKFMでは14回にわたってベートーベン特集をしていたので、ほとんど欠かさず聴いていた私もベートーベンにはだいぶ精しくなりました(笑)。これまであまり聴く機会のなかった交響曲第1番、2番、4番、8番なども聴くことができたし、「第九」は1979年にウィーンフィルをバーンスタインが指揮した伝説的演奏、サイモン・ラトル指揮のロンドン交響楽団の演奏、そして大晦日放送のN響(パブロ・エラス・カサド指揮)の演奏と、3つも聴く機会がありました。ピアノ・ソナタも、後期のピアノ・ソナタ31番、32番等もよく聴くようになりました。ベートーベン250の締めくくりとして、Eテレのらららクラシック(2020/12/11)が視聴者が選ぶベートーベンベスト・テンを発表しました。ピアノ曲でいうと、エムズさんのここの欄でも人気の高い「月光ソナタ」や「エリーゼのために」はもちろんトップ・テンにはいっていますが(それぞれ4位、8位)、驚いたのはピアノ・ソナタ8番「悲愴」が交響曲第5番(いわゆる「運命」)や第6番(「田園」)等を押しのけて第3位にはいっていること、また第10にはピアノソナタ17番(いわゆる「テンペスト」)がはいっていること。さらに、1位に選ばれたのはたぶん皆さんの予想通り「第九」ですが、2位にはいったのは「交響曲第7番」です。これらのランキングを見て思うのは、TVドラマの影響がきわめて大きいのではないか、ということです。
「交響曲第7番」は2006年のクラシック音楽ドラマ「のだめカンタービレ」(フジテレビ)の主題曲として用いられ、ドラマ最終回では主役の一人(千秋真一)がこの曲をサントリーホールで指揮して大団円で終わる。「悲愴」ソナタ(第2楽章)もこのドラマの主人公二人を結びつける重要な役割を演じている曲なのです。「のだめ」は9月に再放送されましたが、2006年の初回放送以来7度目の再放送だった由。このドラマの2006年の初回放送のあと、ピアノを習う中年のオジさんたちが激増したといわれていますが(笑)、実は今をときめく、反田恭平、角野隼人、藤田真央といった若手ピアニストたちも子供のころこのドラマに熱中して育った世代らしい。なにしろ、このドラマは劇中で演奏された曲だけで30曲、BGMとして流された曲が80曲(詳しくは「のだめカンタービレ」のWikiをご覧ください)と、クラシック音楽への入門としてはたいへん豪勢な番組とえるでしょう。(さらに、ドラマの続編のスペシャル版と劇場版では舞台が日本からロケ地がヨーロッパの、パリ、ウィーン、プラハへと替わります。)私なども、モーツアルト描いた映画「アマデウス」やこの「のだめカンタービレ」によってクラシック音楽が好きになったようなものです。
10位のピアノ・ソナタ17番は、私は見ていなかったのですが、日本で大いにヒットした韓国ドラマ「冬のソナタ」(?)の主題歌として採用された曲らしい。
10以下にはベートーベン通の人たちが選んだと思われる曲がたくさん並んでいます。たとえば、バイオリン・ソナタ第9番「クロイツェル」(16位)、ピアノ・ソナタ第31番(17位)、第21番「ワルトシュタイン」(18番)、第32番(19位)、そしてピアノ協奏曲第4番(20位)といった具合です。ついでですが、らららクラシックにゲスト出演していたピアニストの反田恭平さんの「私のこの一曲」はピアノソナタ第29番「ハンマークラヴィア」、これもゲスト出演(リモート出演)のピアニストらんらんはピアノ協奏曲第4番の第2楽章の一節が好きだとか(私もピアノ協奏曲ならこの第4番が好きです)。音楽学者平野昭さんが選んだこの一曲は弦楽四重奏曲第15番第3楽章だとか。ちなみに、私だったら、ベートーベンの「バイオリン協奏曲ニ長調」に投票したかもしれません(視聴者ランキングでは13位にランクされている)。ベートーベンの唯一のバイオリン協奏曲で、メンデルスゾーンやブラームスのと並んで3大バイオリン協奏曲といわれる。この3つはどれも「生」演奏でも聴いたことがあって、好きなのですが、最近はベートーベンのこの曲が一番好きになりました。NHKベートーベン250プロジェクトの最終回(12/20の「クラシック音楽館」)には諏訪内晶子のバイオリンと秋山和慶指揮N響によるこの曲の演奏がありました。諏訪内さんはこの日のために用意したカデンツァはヨアヒム作曲によるもので、私にはとても新鮮に聞こえました。エムズさんが1票を投ずるとすれば、やはり「第九」でしょうか?
【エムズの片割れより】
自分も「ららら」のベスト10は見ました。交響曲7番は意外でした。自分にとっては、この曲は映画「英国王のスピーチ」が印象に残っています。
「のだめカンタービレ」は知りませんでしたが、アニメなんですね。配信しているようなので、あとで見てみようと思います。
投稿: KeiichiKoda | 2021年1月27日 (水) 08:50
エムズ様へ
「のだめカンタービレ」はドラマ版とアニメ版がありますが、私が見たのはドラマ版です。私自身は2006年のTV初回放送で観たのですが、昨年9月の再放送でもう一度観てしまいました。ここへアクセスすると視聴できます。
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4162/
再放送ではヨーロッパロケをしたスペシャル版は放送されなかったのですが、ここFODへアクセスすると、スペシャル版も観られます。
投稿: KeiichiKoda | 2021年1月28日 (木) 06:04
2020年がベートーベンイヤーだとしたら、2021年は「ショパン(コンクール)イヤー」だったかもしれません。5年に1度のコンクールでしかもコロナの影響で1年延長して開催されたコンクール。日本人二人が入賞したということもあって、メディア(とくにNHK)ではいくつかのショパン・コンクールの特集番組が組まれました。これらの番組は全部観たと思いますが、私がとくに気にいったのは先日BSPで放送された「ショパン国際コンクール世界最高峰のステージから」(1/23の放送)という番組ですが、とくに日本人参加者にこだわらずいろいろの視点からこのコンクールを紹介していたことです。以前、NHKFM放送の「クラシックカフェ」だったかを聴いているとき、ショパンの「ドンジョヴァンニの主題による変奏曲」というピアノ曲を聴き、ショパンもこんな曲をつくっているんだと驚いたことがあるのですが、上の「ショパン国際コンクール世界・・・」の番組では優勝したブルース・リウが予選で、なんと、この曲を弾いているところが紹介されました。ショパンコンクール中にはいくつかのピアノ演奏をコンクールから発信されるネットで視聴しましたが、リウがこの曲を弾いたことは知りませんでした。
【エムズの片割れより】
タイムシフトで見ました。
演奏の比較が面白かった・・・
それにしても、その超絶技巧に、人間の能力の奥深さを改めて認識。
それと、演奏者の没我というか、音楽に埋没している顔の表情が印象的でした。
投稿: KeiichiKoda | 2022年1月25日 (火) 09:46
上の2022/1/25のコメントで、ショパンの「ドン・ジョヴァンニの主題による変奏曲」と書きましたが、「歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲」がこの曲の正確な題名でした。この番組に出演し、今回のショパン・コンクールで審査員も務めた海老彰子さんはブルース・リウのこの演奏を激賞していましたね。
2017/10/25の私のコメントを読んだ友人が「蜜蜂と遠雷」という小説(映画化された)のなかで主人公の亜夜とマサルが本選で演奏した曲はラフマニノフのピアノ協奏曲2番、3番ではなく、プロコフィエフの2番、3番だと、間違いを指摘してくれました。ついでながら、訂正させていただきます。プロコフィエフといえば、ロシアからアメリカに行く途中日本に1か月ぐらい滞在したことがあり、彼のピアノ協奏曲第3番には日本の民謡(「越天楽」だったか?)の影響が見られるといわれている曲ですね。
投稿: KeiichiKoda | 2022年1月30日 (日) 10:57
7/3のクラシック音楽館は今秋N響主任指揮者に就任するファビオ・ルイージ指揮の、モーツァルトとベートーベンのプログラムで、久しぶりにモーツァルの「ピアノ協奏曲第20番」を聴きました。(このプログラマは1曲目はモーツァルト「歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲」、3曲目がベートーベン「交響曲第8番」。)ベートーベンが他人の作曲した曲にカデンツアを書いたのはこのモーツァルトのピアノ協奏曲20番だけだといわれており、この曲でモーツァルトとベートーベンを繋ぐ意図かなと思っていたら、ピアノを弾くアレクサンドル・メルニコフがこの曲のカデンツアに選んだのは彼の姉(作曲家)がこの曲のために作曲したものでした(笑)。でも私がこれまで聴いてきたモーツァルトのピアノ協奏曲20番のほとんどはベートーベンによるカデンツアだった気がします。それだけにメルニコフが弾くピアノが新鮮に聴こえました。このごろの若い演奏家はカデンツアは既存のものを使わないで、自分で作曲するという人が増えているのかもしれません。昨年下野達也指揮の読響と共演し、モーツァルトのピアノ協奏曲21番を弾いた藤田真央はカデンツアはいつでも自分で作曲すると言っていました(2021/7/22放送)。今度、藤田真央の20番を聴いてみたいものです。
【エムスの片割れより】
自分も20番は一番好きな曲ですが、カデンツァがベートーヴェンとは知りませんでした。
投稿: KeiichiKoda | 2022年7月 5日 (火) 09:23
モーツァルトの「ピアノ協奏曲第20番」にベートーベンがカデンツアを書いたということについては、上の2020/6/30の私のコメントをご覧ください。ここで書いたことで、1か所だけ訂正したいことがありますが、ついでですので訂正しておきます。1787年、「16歳のベートーベンがはじめてウィーンにやってきて、モーツアルトを訪ねた。このとき、モーツアルトは31歳。一説によると、ベートーベンはモーツアルトに師事するためにウィーンに出てきたようですが、ベートーベンの父親が危篤に陥って急遽帰郷してしまっために「師事」の件は実現しなかったといわれる。」と書きましたが、危篤に陥ったのは父親ではなく、母親でした。その後、まもなく母親は死去。なお、ベートーベンはモーツアルトに会ったとき、即興演奏を披露し、それを聴いたモーツアルトは隣室の友人に「彼はやがて世間を驚かす人になるだろう」と語ったというエピソードが残されています。門馬直美「ベートーヴェン--巨匠への道」(講談社学術文庫、12ページ)。
【エムズの片割れより】
モーツァルトとベートーヴェンの接点はあったんですね。
投稿: KeiichiKoda | 2022年7月14日 (木) 14:41
本日(11/17)明け方放送の「読響プレミア」の後半はモーツアルトの「ピアノ協奏曲第27番」でしたが、残念ながら時間の関係でしょうか、第1楽章と、第3楽章の一部の演奏でした。ピアノを弾いたのはアンナ・ケッフェレックというピアニストで、字幕に流れる説明によれば、映画「アマデウス」ではピアノ協奏曲を担当して話題になったとあるので、あの「アマデウス」のエンディングにながれる曲(ピアノ協奏曲第20番の第2楽章)はこのピアニストが弾いていたんだと思うと感慨深いものがありました。ピアノ協奏曲第27番はモーツアルト35歳のときの、最後のピアノ協奏曲で、白鳥の歌(曲?)ともいわれていますが、白鳥は死ぬ前に美しい鳴き声をあげるのでこの名前がある由です。第20番もそうですが、第27番はとくに第2楽章が美しく、好きなのですが、ケッフェレックのピアノでは聴けなかったのが残念。ただ、10/9放送のNHKのクラシック音楽館では今年亡くなったピアノの名手ラルフ・フォークトを追悼して、彼が過去にN響と共演したときの番組としてモーツアルトのピアノ協奏曲第27番の演奏(第1楽章をカットした、第2,第3楽章の演奏)を再放送しました。フォークトは第2楽章には「人生にたいする別れ」を感じると、そのときの指揮者パーヴォ・ヤルヴィに語っていましたが、わたしもこの27番の第2楽章を聴くといつも涙を禁じ得なくなる、切なく美しい曲ですね。ブレンデルの弾く第27番のCDは持っているのですが、まだこの曲を生で聴いたことはありません。
投稿: KeiichiKoda | 2022年11月17日 (木) 11:34
上の2017/10/25の、私のコメントでラフマニノフのピアノ協奏曲の2番、3番のことを書きましたが、それ以来ラフマニノフを生で聴く機会はなかったのですが、今年にはいって6月に、「パガニーニの主題による狂詩曲」(三浦謙司のピアノ、読響)をミューザ川崎シンフォニーホールで、「ピアノ協奏曲第2番」(金子三勇士のピアノ、東京21世紀管弦楽団)を県民文化センターで、それから一昨日ですが「ピアノ協奏曲第3番」を小山実稚恵のピアノ、広上淳一指揮のN響で県民文化センターにおいて聴きました。N響が県民文化センターで演奏することはこれまでなかったので、会場は満席でした。数年前ですが、音楽学者の西原稔氏の話を聞いたとき、ラフマニノフのピアノ競争曲3番を弾きこなすピアニストは日本では10指に満たないのではないかと話していましたが、素人目にも本当に難解そうな曲ですね。
投稿: KeiichiKoda | 2023年7月19日 (水) 16:14
モーツアルトのピアノ協奏曲といえば、20番や27番と並んで21番も有名ですが、この21番の第2楽章が主題曲として流れる映画があります。私が若いころ評判になった映画「みじかくも美しく燃え」で、見逃してしまったので、ずっと見たいと思っていた映画です。昨日WOWOWから届いたガイドによると、9月27日この映画がWOWOWで放映されます。「あなたの映画館」という視聴者からのリクエスト枠で、その人によると昔TVの洋画劇場で見て、きれいで、せつなくて忘れられない由。
今年にはいってラフマニノフを聴く機会が増えたと書きましたが(上の7/19の私のコメントをご覧ください)、今年はラフマニノフ生誕150年なんですね。来月9月にもコンサートを聴く予定がはいっていますが、またラフマニノフのピアノ協奏曲2番を聴くことになっています。また、6月に川崎のミューザ川崎シンフォニーホールで三浦謙治のピアノと読響によるラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」を聴いたことを書きましたが、このときのコンサートが日テレ(「読響プレミア」)で8/14の早朝放映されたので、自分がこの観客の中のどこかにいるはずだと探しましたが、見つかりませんでした(笑)
投稿: KeiichiKoda | 2023年8月22日 (火) 15:58
このごろはNHKFM放送のクラシック音楽番組「クラシックカフェ」は「らじるらじる」によってパソコンでいつでも聴けるのでよく利用しています。
上でショパンの「歌劇ドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」による変奏曲」のことを書きましたが、最近の「クラシックカフェ」でもこの曲がとりあげられました。この曲はシューマンがショパンのことをはじめて知った曲でもあるようです。ショパン17歳のとき作曲したとされるこの曲を知り、シューマンは「諸君帽子をとりたまえ。天才があらわれた。」とはじまる彼の音楽評論でショパンを紹介したことは有名らしい。私の好きなモーツアルトのオペラを題材にした変奏曲ですが、実はショパンはオペラが大好きだったらしい。
投稿: KeiichiKoda | 2023年9月17日 (日) 16:13
「街角ピアノ・スペシャル 角野隼斗ニューヨークを行く」という番組がNHKBSで数か月前に放送されましたが(放送は2023/10/7ですが、再放送が何回かありました)、この番組を御覧になった方もたくさんおられたのではないでしょうか。角野さんは超人気の若手ピアニストの一人で、カティンの名でユーチュウバーとしても有名。角野さんは現在ニューヨークに本拠を移して活動しているが、街角ピアノに登場したのはこれがはじめてらしい。さすが、彼ぐらいのピアニストになるとクラシックからジャズまで何でも弾けてしまうんですね、感心してしまいます。番組の最後のほうには、彼が尊敬するピアニスト、エマニュエル・アックスに自分のピアノ演奏を見てもらう(聴いてもらう)場面がありますが、彼に会うときなにやら紙袋をさげていきますが、この番組を見た知人によると、福砂屋のカステラだそうです(笑)。お礼に差し上げたのでしょう、アックスはその紙袋を下げて帰っていきました。エマニュエル・アックスといえば、以前、classical.sさんが教えてくれた、来年のNHKBSのプレミアムシアターの予定表の中にベルトナント・ハイティンク指揮ウィーンフィル管弦楽団、エマニュエル・アックスのピアノによる、ベートーベン「ピアノ協奏曲第4番」が入っており、2024/1/29に放送が予定されています。なお、指揮を担当したハインティンクはこのとき90歳で、このザルツブルグ音楽祭2019を最後に引退しますが、このあとまも亡くなっています。ベートーベンのピアノ協奏曲第4番は、本年の日本音楽コンクールで第1位に輝いた女性も最終予選でこの曲を選びましたね。
投稿: KeiichiKoda | 2023年12月21日 (木) 19:13
2024新年度の番組改正でNHKEテレの土曜日午後10時に「おとなのEテレタイムマシーン」という番組が始まりましたが御覧でしょうか。過去にN響が共演した指揮者・演奏家のN響との共演の「蔵出し」をする番組です。第1回がマウリツィオ・ポリーニのブラームス「ピアノ協奏曲第1番」(1978年)、第2回がノイマン指揮のスメタナ「わが祖国」、そして直近(4/20)の第3回が中村紘子のチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」(1981年)の演奏でした。この番組を見た後、録画してあった中村紘子の追悼番組「魂に響くピアノを―中村紘子さんの残したもの」(2016/8/7放送)をもう一度見てみました。この番組には1960年にN響がはじめてヨーロッパ公演をしたときまだ高校生だった中村さんも選ばれてこの公演に参加し、ロンドンで演奏したときの貴重なフィルム(モノクロ)ーショパンの「ピアノ協奏曲第1番」を演奏ーが残されています(第1楽章全体を放送)。中村さんはこの後ジュリアード音楽院に留学して衝撃を受ける。3歳でピアノを習い始めて、日本音楽コンクールの小学生の部、中学生の部、一般の部(高校生のとき)とつぎつぎと優勝し、N響の欧州公演にも選抜されたのに、ジュリアードでは、これまで日本で習ってきた、ピアノの鍵盤を打ち付けるような奏法が否定され鍵盤上を滑るように弾くように一から指導される。1981年のN響との共演の映像を見ると、素人目にも中村さんの、力強く指を打ちつけるような奏法は残っているように思えます。TV等でよく視聴する機会のある藤田真央さんの、鍵盤上を指が吸い付いたように滑らかに動いて柔らかな音を出すピアノとは対極にあるような気がします。今週の土曜日(4/27)の第4回は、中村さんとは幼馴染で、1960年のN響の欧州公演では一緒に選ばれたチェロ奏者の堤剛さんによるドボルザークの「チェロ協奏曲」が予定されています。
【エムズの片割れより】
情報ありがとうございました。
予約しました。懐かしいですね。
久しぶりに、BS4Kで放送されたクラウス・マケラ指揮のコンセルトヘボウで、フィンガルの洞窟、エロイカ、モーツァルトのレクイエムを見ました(4/21深夜)
その若さにビックリ。28歳だとか・・・
もう我々の世代と様変わりです。
でも自分的には、エロイカはやはりウラニアが好きですね。
どんなに音が悪くても・・・
トシのせいか、若い演奏家を研究する元気もありません。
投稿: KeiichiKoda | 2024年4月25日 (木) 11:31
このEテレで放送されている番組は、N響だけでなく他の分野の落語等も放送される番組のようです。
実はEテレで放送されたN響演奏会は、3/5からBS4Kで始まった「N響コンサート」という番組で放送されたものです。もう10回以上放送されました。残念ながらこの番組は深夜不定期に放送されるので、気付かない方も多いと思います。最近は放送されないので、どうなっているのかよくわかりません。
私は4Kレコーダーで「BS4K N響」のキーワード登録して、自動録画設定しています。
今後も楽しみです。
投稿: classical.s | 2024年4月27日 (土) 19:53
classical.sさんのコメントのあと、「おとなのEテレタイムマシーン」番組を検索してみました。2つの系列があるようです。Eテレの土曜午後10:00の系列と火曜午後8:45の系列。前者は音楽、後者は落語のようです。次回の土曜日(5/4)の午後10:00のEテレは「フジコ、あるピアニストの軌跡」とあり、ピアニストのフジコ・フレミングの過去のNHK収録番組のようです。土曜系列でもかならずしもN響との共演の番組とはかぎらないようですね。
投稿: KeiichiKoda | 2024年4月28日 (日) 05:25
おとなのEテレタイムマシーン」の落語系列は火曜日の午後10:45(午後8:45ではなく)ですね。訂正しておきます。
不定期の名演奏といえば、「いまよみがえる伝説の名演奏・名舞台」というタイトルでクラシック音楽館やプレミアムシアターで不定期に放送されているものがありますが、ご存じでしょう。いくつか挙げておくと、ベームのモーツアルト(2021/4/5)、バーンスタインとカール・べーム(2022/8/17)、カラヤンのブラームス(2022/12/18)、カラヤンのベルリンフィル(2023/7/23)等です。
エムズさんが挙げておられたマケラ指揮のコンセントヘボウ管弦楽団のベートーベンの「交響曲第3番英雄(エロイカ)」は5/6のNHKBSのプレミアムシアターで放送されますが、4Kのほうが一足先に放送なんですね。4月のNHKの番組改正でNHKBS1とBSPが統合されて、BSPが4kプレミアムに変わってからはいろいろの番組がまず4kで放送されてから、BSで放送されるようになりましたね。
投稿: KeiichiKoda | 2024年4月30日 (火) 15:11
KeiichiKodaさん
また同じような指摘で済みません。「いまよみがえる伝説の名演奏・名舞台」は、BS8Kの番組で、その後BS4Kや2Kでも放送されています。
ただし、BS8Kで放送された番組が全て4Kや2Kで放送された訳でなく、番組編成スタッフが
かなりいい加減な編成をしています。
BS8Kの再放送は同じ番組を何回も再放送したかと思うと、1回放送しただけの番組もあります。予算削減で仕事も手抜きでは困ったものです。
投稿: classical.s | 2024年4月30日 (火) 20:05
日経のBSの番組欄は、以前はNHKについてはNHKBS1,NHKBSプレミアマム, NHKBS4K, NHKBS8Kと4つあったのですが、NHKBS1とNHKBSプレミアムが1本化したあとはNHKBSとNHKBSプレミアム4Kの2本の番組しか掲載されていませんので、8Kで何をやっているかはよくわかりません。我が家のTVとブルーレイ録画機は、classical'sやエムズさんのところとはちがって4K対応でないので、NHKのBSはNHKBSのところしか関係ありません。BSですが一本化によって再放送の数が少なくなり、不便を感じています。たとえば、よく見ている「英雄たちの選択」の番組は再放送がなくなって不便をしています。(4Kではこの番組の再放送があるようです。)
投稿: KeiichiKoda | 2024年5月 1日 (水) 10:38
KeiichiKodaさん
そうでしたか。
NHKTVの番組表は下記で見られます。
https://www.nhk.jp/timetable/130/tv/20240501/daily/all/
投稿: classical.s | 2024年5月 1日 (水) 15:11
Classical'sさんありがとうございます。
本日(5/2)の朝のニュースはピアニストのフジコ・フレミングさんが先月亡くなった(享年92歳)ことを伝えていました。私はフジコさんについては200万枚売れたという「奇跡のカンパネラ」のことも含めてよく知らなかったのですが、上で言及しましたように今週の土曜日(5/4)のEテレ午後10:00の「おとなのEテレタイムマシーン」では「フジコ、あるピアニストの軌跡」というタイトルでフジコ・フレミングをとりあげるようですので興味のある向きはぜひご覧ください。
投稿: KeiichiKoda | 2024年5月 2日 (木) 08:06
偶然にも追悼番組になってしまいましたね。BSでも追悼番組が放送されます。
◆『フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~スペイン・マヨルカ島への旅~』
・NHK BS/5月4日11時~12時29分
(初回放送2022年12月28日)
投稿: classical.s | 2024年5月 2日 (木) 12:37
「フジコ・フレミング ショパンの面影を探してスペイン・マヨルカ島への旅」は初回に放送されたときたまたまでしたが見ました。マヨルカ島はショパンが「24の前奏曲集」の一つ15番「雨だれ」を作曲した島として有名ですね。マヨルカ島はピアニストにとって聖地のような場所かもしれません。以前、NHKEテレに「らららクラシックという番組」があって「雨だれ」をとりあげたことがありましたが、この番組のMC(の一人)がピアニスト・作曲家の加羽沢美濃さんで、彼女もマヨルカ島を訪問したことがあり、ショパンが愛人のジョルジ・サンドと滞在した修道院を訪ねて、そこに残されている「雨だれ」の手書きの楽譜見たとき思わず号泣してしまったと語ったのを覚えています。
投稿: KeiichiKoda | 2024年5月 2日 (木) 16:49
訂正。「おとなのEテレタイムマシーン」番組の土曜系列(土曜の午後10:00)は「音楽」と書きましたが、今週土曜のこの時間の「おとなのEテレ」は「老いをどう生きるか・・」と音楽とは関係ないようです。Classical.sさんがおっしゃるように、音楽だけでなくいろいろの過去の番組の再放送番組なのかもしれません。それから、先週土曜放送の「フジコ」はフジコ・ヘミングですね(フジコ・フレミングではなく)。
投稿: KeiichiKoda | 2024年5月 8日 (水) 06:02
ピアノの演奏会ではないんですが、1昨日(7/13)一度は生で聴きたかったシューベルト「交響曲第8番ザ・グレート」(広上淳一指揮日本フィル)を聴いてきました。ほとんど1時間ぐらいの長い(「天国的長さ?」)曲ですが、第4楽章にはベートーベンの第九の「歓喜の歌」のメロディーが引用されているんですね、はじめて気が付きました。ベートーベンといえば、プログラムと一緒にもらった宣伝パッケージに本年12/31に行われる「第22回ベートーベン全交響曲連続演奏会2024」の広告がはいっていました。コバケンの指揮が復活し、13:00開演、23:20終演の10時間にわたる長時間の演奏会。私も、もう少し若ければ聴きに行ってもいいんですが。。3年前の2021年12月31日この演奏をWOWOWが配信したとき、パソコンとTVを繋いで大画面で全曲を視聴したことがあるので、雰囲気はわかっているつもりです。あのとき、コバケン最後のベートーベン全曲連続演奏会ということで生演奏が配信されたと理解しているのですが、80歳を超えたコバケンが復活演奏することになったのには理由があったのでしょうね。
投稿: KeiichiKoda | 2024年7月15日 (月) 10:39
この欄はピアノについての欄ですが、最近ピアノ協奏曲も2曲ほど聴いています。6/16、ベートーベン「ピアノ協奏曲第5番皇帝」(エリソ・ヴィルサラーゼのピアノ、コバケン指揮日本フィル)、それから7/19のショパン「ピアノ協奏曲第1番」(マリー=アンジュ・グッチのピアノ、エリアス・グランディ指揮読響)の2つです。会場はいずれもサントリーホール。前者については以前、河村尚子、仲道郁代で聴いていたので今回が3回目(オーケストラはいずれもコバケン指揮の日本フィル)。ベートーベンでは一番有名なピアノ協奏曲でしょう。数日前に聴いた、後者の曲がショパンの数少ないピアノ協奏曲の一つで、2021年のショパンコンクール・イヤーにはさんざんTVで視聴した曲ですが、生で聴いたのは今回が初めてでした。ピアニストのグッチは読響初登場の20代の新進気鋭のピアニスト。アンコールに選んだのがラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲からカデンツァ」だそうで、私の席からも左手だけで弾いているのがはっきりわかりました。
ところで、知人によればコバケンは現在自伝を朝日新聞に連載中の由ですが、日経でいうと「私の履歴書」のようなものでしょうか?
投稿: KeiichiKoda | 2024年7月22日 (月) 10:43