「トウモロコシの粒の数は必ず偶数?」
今日は何ともバカバカしい軽~い話。トウモロコシの粒の数は必ず偶数なんだって・・・!
先日の日経新聞に、こんな記事があった。
「トウモロコシの粒の数は必ず偶数? 数えてみた
旬を迎えたトウモロコシ。飲み会の席で友人が「トウモロコシの粒は必ず偶数らしいよ」と話していた。本当なのか。本当ならなぜなのか。確かめるべく、自分で粒を数えてみた。
数えること2時間 1本に640粒あった。
・・・
もちろん、ただの偶然かもしれない。認識できないほど未成熟な粒があれば、奇数になることもあり得る。そこでトウモロコシの専門家に聞いてみた。
■トウモロコシの粒は必ず偶数
「トウモロコシの粒は偶数になります。粒はもともと雌花で、花は2つ1組で咲くからです」
北海道農業研究センターに問い合わせたところ、トウモロコシの研究者から詳細な回答が返ってきた。要約すると、それはこんな内容だった。
■1つの軸に2つの花 粒はもともと雌花
トウモロコシは1つの茎(専門用語では稈=かん、木の幹に相当する)に雄花(おばな)と雌花ができる。茎のてっぺんにあるのが雄花、途中にできるのが雌花だ。
雄花から出た花粉は風に乗って飛び、雌花のめしべであるひげ(専門用語では絹糸=けんし)に付くことによって受粉する。 雄花の固まりのことを雄穂(ゆうすい)、雌花の固まりを雌穂(しすい)と呼ぶ。店で売っている1本のトウモロコシが雌穂だ。
トウモロコシは、言ってみれば数百もの雌花が成長してできたものなのだ。
トウモロコシの雄花と雌花には、法則がある。
茎の途中の節1つに、2つの花が1組となって付くという。トウモロコシを輪切りにしてよく見てみると、1つの軸に2つの粒が付いていることが分かる。トウモロコシの粒が必ず偶数になるのは、粒の元になる雌花が2つ1組で軸に付くからなのだ。
■トウキビ・セータカキビ・ナンバン… 地方によって多様な呼び方
夏が旬のトウモロコシ。生産量の半分以上を占めるのが北海道だ。北海道ではトウキビと呼ぶ人も多い。 トウモロコシは全国で様々な名前で呼ばれている。津幡道夫著「トウモロコシ」(大日本図書)によると、「セータカキビ」(新潟、和歌山)、「マルキビ」(岐阜)、「トウマメ」(長野)、「タカキビ」(鹿児島)などと地方によっていろいろだ。
関西では「ナンバン」「ナンバ」などと呼ぶこともあるらしい。「コウライ」と呼ぶ地方もある。いずれも外国からやってきたことが強く意識されている。
そもそも、トウモロコシという名前自体が変わっている。「トウ」も「モロコシ」もどちらも中国を指す言葉だからだ。「新明解国語辞典」(三省堂)によると、「モロコシ」とは(1)中国(2)中国から渡来したものの意――となっている。 トウモロコシは16世紀にポルトガルから長崎に伝わった。津幡氏によると、それ以前に中国から伝わっていた「モロコシ」という食べ物によく似ていたことから、「唐(=中国)」のモロコシという意味でトウモロコシ、と呼ぶようになったという。
トウモロコシは漢字では玉蜀黍と書く。トウモロコシが日本に入ってきた当時、モロコシは漢字で「蜀黍」と表していた。これに宝石を意味する「玉」を組み合わせた。「玉」はモロコシの呼称の一つだった「タマキビ」からくるとの説もある。
ちなみに作物としてのモロコシは「ソルガム」と呼ばれることもある。イネ科の植物だ。秋田銘菓の「諸越(もろこし)」は落雁(らくがん)の一種で、江戸時代、秋田藩主が「もろもろの菓子に越して風味よし」と称賛したことに由来しているらしい。
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北海道のトウモロコシは8月が最盛期。今度は迷うことなくかぶりつきたい。(電子報道部 河尻定)」(2013/8/6付「日経新聞」より)
何ともヒマな話だが、この日経の記者はエライ人で、自分でちゃんと数えている。
そもそも、トウモロコシの“粒の数”という発想が自分にはない。幾つあるだろうか?という疑問を持たない。でも、世の中は広い。「トウモロコシ」という著書もあるという。
でもこう説明されてみると、なるほど・・・とも思う。何より、断面の写真が全てを表している。
こんな雑学。どうでも良い話であればあるだけ、世の中の平和を想う。
明日8月15日は終戦記念日だ。
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コメント
こんにちは、バカバカしい軽い話が軽い私にはとても参考になりました。ありがとうございます。
昨今の品種改良されたトウモロコシはお菓子より美味しいです。
私もトウモロコシを自家用に栽培していますので貴重な食材でして今年は50本くらい食べました。それと枝豆これも夏には欠かせません。
【エムズの片割れより】
今日スーパーで、ピュアホワイトというトウモロコシを買ってきました。さてお味は??
枝豆も、お菓子でも良く見るようになりましたね。
投稿: 空 | 2013年8月15日 (木) 09:17