「大学の「准教授」って「助教授」とは違うの?」
先日の朝日新聞に、こんな記事があった。
「(ニュースがわからん!)大学の「准教授」って「助教授」とは違うの?
◇教授の補助役ではない実態に合わせ、6年前にできたよ
ホー先生 フジテレビ系の人気ドラマ「ガリレオ」の主人公は、大学の「准教授」。だが、以前は「助教授」だったこともあったぞ。何が違うんじゃ?
A 准教授は約6年前にできた新しい肩書なんだ。それまでの大学教員の肩書は、主に教授、助教授、助手だった。それが、学校教育法が改正され、2007年に助教授が廃止になり、准教授が生まれたんだ。 ホ 名前が変わっただけなのか?
A 改正前の学校教育法は、助教授の主な仕事を「教授の職務を助ける」としていた。でも実際は、教授から独立して学生を指導したり、自分で研究したりするようになっていて、助教授の「助」が必ずしも実態を表さなくなってきた。そこで「教授に準じる資質や能力を持つ立場と、位置づけを見直したんだ。
ホ そういう訳か。
A 助教授を英語に翻訳する場合は「assistant professor」。これだと海外では教授の「アシスタント的な立場」と受け取られてしまう。准教授は「associate professor」で、教授に次ぐ立場とはっきりさせられる。
ホ では、助教授によく似た「助教」とは?
A 法改正で、従来の「助手」を、新「助手」と「助教」に分けた。もともとの助手は、教授らを手伝う研究者も事務職員も含めていた。それを、教育と研究を主な仕事にする人を「助教」、研究や授業の補助が中心の人を「助手」という位置づけにしたんだ。
ホ 「特任教授」というのも聞くが。
A 「特任」は法律で決まった用語ではない。大体は、特定の研究プロジェクトや講座単位で雇われる非正規教員を指す。任期が決まっていて、大学によって「特定教授」「特命教授」などの呼び方があるよ。
ホ ホホウ、実に面白い。(渡辺志帆) (2013/06/18付「朝日新聞」p2より)
この記事のタイトルがなかなかよろしい。「ニュースがわからん!」ということは、この事を知らなくても、まあ許せる・・・、ということ??
半年ほど前、息子がある大学病院で手術を受けた。その時の執刀医が「助教」とあった。「助教授」では無いのである。調べてみると、昔の助手に相当するという。
そんな事があって自分はその時に知った・・・。まさに今頃?? でも縁が無いと知らないで済んでしまうもの・・・
どうも自分のような昔人は、教授、助教授、講師、助手の順、つまり今の制度では、教授、准教授、助教の順で、手術が上手、と思いたがる。
しかし、実際は若手パリパリの助教が一番上手い、とも聞く。特に外科手術では、細かな作業が必要。それは慣れた繊細な指先の動き、つまりは、老眼鏡をかけた年寄りの教授よりも、若手の方が上手、というわけ・・・!?
自分もいつお世話になるか分からないが、肩書きだけで判断することは避けよう。
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