「認知症高齢者462万人」~95歳以上の女性、9割が認知症
先日の読売新聞にこんな記事があった。
「認知症高齢者462万人 新推計で160万人増 予備軍も400万人
全国の認知症高齢者数は、2012年時点で推計約462万人に上り、昨年の国の推計より約160万人多いことが、厚生労働省研究班の大規模研究で分かった。
認知症を発症する前段階とみられる軽度認知障害(MCI)の高齢者も、推計約400万人だった。正確な診断に基づく全国の認知症高齢者と、その“予備軍”の実態が明らかになったのは初めてで、国の早急な対策が求められる。
研究は09~12年度に、愛知県大府市、茨城県つくば市など全国10市町で実施された。65歳以上の住民計約9000人を対象に、調査員が訪問するなどして生活状況を聞き取り、認知機能検査や脳の画像検査を行って、専門医が国際基準に従い診断。認知症の人の割合(有病率)を調べた。 その結果、65歳以上の人の有病率は15%。全国の高齢者数約3080万人と照らし合わせると、認知症高齢者数は約462万人に上った。介護保険のデータを基にした昨年の国の推計より大幅に多くなったのは、介護保険サービスを受けていない軽度の人や、病院に入院している重度の人なども含んでいるためだ。
有病率を年代別で見ると、65~69歳では2.9%だが、85~89歳では40%を超えるなど年齢が上がるほど高くなった。男女別では、女性の方が高かった。地域差はほとんどなかった。
原因となる疾患別の内訳では、アルツハイマー型認知症が67.6%と最も多く、脳梗塞などが原因となる脳血管性が19.5%、幻視などを伴うレビー小体型が4.3%などだった。 重症度別では、軽度が36.6%、中等度が22.9%、重度が35.5%。また、介護保険を利用していない人は34.2%で、その4分の3が軽度だった。
軽度の人は、まだ介護が必要でない場合が多いが、症状は進行するため、2~3年後には介護が必要になることが多い。社会との交流や知的活動を積極的に行うことで、症状の進行を緩やかにできる場合があることが知られている。
厚労省は今年度から、新たな認知症5か年計画をスタートさせている。研究班代表の朝田隆・筑波大教授は「今回、介護サービスを使っていない人にも軽度の認知症の人が多いことが分かった。認知症の施策には、社会参加できる場づくりや将来への不安に対する心のケアなどをもっと盛り込む必要がある」と話している。」(2013/06/01付「読売新聞」p1より)
このグラフが凄まじい。95歳以上では、女性の9割、男性の5割が認知症を患っているという。何とも歳を取るということは大変なこと・・・
先日、高校の同級生のご主人が亡くなった、というメールが飛び込んだ。ある意味、ショック。つまり、我々の世代も、とうとう連れ合いを亡くす、というフェーズに入ったのか・・・と。このメールのご主人は74歳だという。
そんな話を会社で、ある先輩と話していたら、先日高校時代の親友が亡くなってショックだった、と言っていた。会社関係の人は年齢が離れていたりして、あまり感情は無いが、同じ年齢の友人本人の死は、非常にショックだとか・・・。この先輩は、70歳・・・
我々も既に高齢者・・・。これから加齢に伴って、何が起こるか分からない。もちろん認知症も・・・。しかもそれらを避けることには、限界がある。幾ら努力をしたとしても・・・
つまり、これらの現実(報道)は、「ふーん」と聞き流すしかないのだろう。でもま、“気”だけは、いつまでも若くありたいと思うのだが・・・ね。
| 0
コメント
こんばんは
あまり長生きはしたくありませんが、ボケてしまうと死への恐怖が無くなるのであればそれも意味のあることなのかもしれません。
林住期・遊行期をどのように過ごすかが大切に思えてきます。
【エムズの片割れより】
確かに、それはありますね。特に自分のように、気が弱い人間にとって、死への恐怖は強烈ですので・・・
投稿: 空 | 2013年6月 9日 (日) 22:17
記事を拝読しました。確かに長生きするのも楽ではありませんが、病気の早期発見は必要なのです。
【エムズの片割れより】
確かに、病気の早期発見は必要ですが、高齢者のガンの発見だけは、どうだろう・・・と思ってしまいます。
投稿: 女性ブログ | 2013年7月 6日 (土) 11:44
本当に難しい問題かも知れませんが、某TV番組での発表で、認知症を防ぐ方法を掲載しています。参考にご覧になるといいかもしれません。
【エムズの片割れより】
了解しました。
投稿: 女性ブログ 介護保険 | 2013年8月 2日 (金) 15:57