まったく予想だにしていなかった事態・・・!? 我が家(八王子)の地デジが、送信アンテナの東京タワーからスカイツリーへの移転にともなって、どうも難視聴地域になったようなのである・・・。しかしこの事態が理解出来ない・・・。
昨夜、夜10時過ぎにテレビを見ていたら、画面にモザイク・・・。ナヌ?スカイツリーの影響か?とNetで確認すると、やはり試験電波発射中だった。あわててテレビの受信レベルを確認すると、取説に書いてある“目安のレベル”が22のところ、全ての局で17~19しかない。MXを含めて8局全局同じ。そして試験放送が終わると、やおら全局が29~30に戻る・・・
つまり東京タワーからの電波は充分なのに、スカイツリーからの電波の質(C/N)が悪い。なぜなのか?? それに、試験中にTV神奈川や放送大学などが映らなくなるのも不思議・・・。そもそも送信所が違うのに・・・。スカイツリーからの電波で妨害される?? なぜなのか??
つまり、頭の中は?????
FM電波の受信では、前に散々書いたように、色々と研究(?)してきた(ここ)。しかし地デジの電波については、まったく心配していなかった。そもそも2003年10月に始まった地デジの試験放送でも、当八王子は受信可能エリアには入っていなかったが、我が家は充分に受信できたほど場所的に恵まれていた。もちろんFM電波の受信もスカイツリーに移って、バッチリ。よって、まさか地デジの電波が受信最低レベルを下回ってしまうとは、全くの予想外。
整理するとこんな状態(自分用のメモ)~目安のレベルは「22」
<東京タワー>
在京全7局 レベル 29~30
TOKYO MX(20CH) レベル 18~19(廃止に向け徐々に減力中で、現在の出力は1/30)⇒2013/05/15正午で停止
<スカイツリー>
試験電波 在京全7局 レベル 18~19(モザイク状)
TOKYO MX(16CH) レベル 29~30(試験の時は18に落ちた!?)
(なお、TOKYO MXは、既に2012年10月1日からスカイツリーから16CHで本放送中であり、従来の東京タワーからの20CHは2013年3月16日に5回目の減力で放送出力は1/30になり、受信可能なのは都心部のみとのこと(ここ))
さっそく、「東京スカイツリー移行推進センター」のコールセンターに電話した。すると住所を
登録して、順番に工事屋さんが来て、無料で映るようにしてくれるのだという。
まあそれはそれで良いのだが・・・(写真はクリックで拡大)
(2013/04/24追・改)
(写真の表の差し替え。ブースターのボリュームを最大から最小(-10dB)に下げたら、全局OKとなった)
それにしても分からん・・・。なぜ試験電波だけが弱い??
受信地点から東京タワーまたはスカイツリーまでの方向と距離を調べるサイトがあり(ここ)、計算してみた。すると、東京タワーからスカイツリーに変わることによって、我が家から距離で35Kmから41Kmに6Km遠くなり、方向は北に9度変わることが分かった。しかしたったの9度だ。それでこんなにもレベルが下がるとは・・・
まさかスカイツリーになって、サービスエリアが小さくなることはあるまいが・・・と思って総務省のサイトを調べてみても(ここ)、東京西部のエリアは東京タワーとまったく同じ。よって送信電力も減ってはいないはず・・・。すると、間に何かが入った??
それで、近くにビルがあるので、その影響かとも思って地図で調べてみたが、方向的にはかえってそのビルからは離れて、直線上に無い。その遙か向こうに何があるかは分からない・・・。
まあ、そのうちに電話が掛かってきて、日程調整の上、工事屋さんが来てくれるのだろうが、対策は? 信じられないが、電波が弱いとすると、ブースターのレベルを強引に上げる?? アンテナの方向を変える?
もしかすると、近くのサテライト局にアンテナの方向を変えるかも?でもそっちの方向には山があるし・・・
とにかく工事屋さんがきたら、何でこんなにもレベルが下がるのか、理由を聞いてみよう。
1)既にスカイツリーから本放送をしているTOKYO MX(16CH)の電波が、東京タワーと同じレベルで、ちゃんと届いている。それなのになぜ他の局の試験電波のレベルが低い? 試験放送のレベルは、減力中で1/30になっている東京タワーからのTOKYO MX(20CH)と同じレベル。
2)そのスカイツリーから放送しているTOKYO MX(16CH)の電波が、試験放送中になぜ18に下がる? スカイツリーからのTOKYO MX(16CH)の電波をその時に止めたのなら分かる。
3)試験放送中に、TVKもチバも放送大学も映らなかった。これはなぜだ?
ともあれ、盲信は禁物だった・・・。原因は工事に来た人に聞くしかないが、スカイツリーから電波が出ていない状況で、どのような工事をして正常とするのだろう?
でも何か自分は、こんな話になると、何かワクワクして夢中になってしまう・・・。ま、好きなんだな~・・・。結果は、追而・・・
(2013/04/05追)
ブンさんから「ブースターの飽和が原因だろう」というコメントを頂いた(ここ)。なるほど。試
験電波発射中にTVKなど他の局がダメになるのも、それが原因だとすると理解出来る。スカイツリーのMXが正常に受信出来ているので、飽和など、全く思っていなかった・・・。試験電波は10KWで、MXは3KWなので飽和せず、現象が出なかった訳だ。
(2013/04/21追)
詳細は(ここ)に書いたが、対策工事の結論は、「地デジの電波は40~75dBμVが最適だが、我が家の電波は82.5~84.8dBμVと高かったため、ブースターのボリュームを最小にして、70.2~70.3 dBμVに下げた。」
東京タワーから放送されている放送大学が一番分かり易い。スカイツリーからの試験放送時、ウチの場合、放送大学のレベルが急減して映らなくなるが、ブースターのボリュームを、目盛で最大の10から3以下に下げると、急激にレベルが上がって映るようになる。つまり、やはりブースターの過信号入力によるアンプ回路の飽和が原因だったようだ。
●(2013/12/21追)~解決
今更ながらで言いにくいが、全ての原因は“ブースターに入れるアンテナからの信号が大きすぎた”ため、だった。よって、アンテナから来たケーブルに、10dBのアッテネータ(減衰器)を入れてからブースターの入力につないだら、ボリュームがリニアに可変するようになり(ブースターがまともに動くようになり)、全ては解決した。
我が家のアンテナ入力は充分に強く、そのままだとブースターは不要で、2分配して1台のテレビはそれで見ている。しかしもう1分配側を各部屋に分配すると、当然弱くなってブロックノイズが出る。よってブースターが必要になるわけだが、テレビの前にブースターを入れるのなら何でも良いが、各部屋への分配器の前に入れる場合は、30dBのブースターにつないでも、そのまま30dB上がるわけではなく、あくまでもブースターの許容入力レベル以内の入力にしないと、信号が飽和して30dB増幅しない。
つまり、今まではアンテナからの入力レベルがブースターの許容入力レベルを超えていたため、入力回路が飽和し、ボリュームが最小近くでは何とか歪まない信号が出たが、少しでもボリュームを上げると、出力が歪んでテレビの受信レベルがさがっていた。
それを今回、10dBのアッテネータを入れてブースターの入力を、許容入力以下にしたため、ブースターがちゃんと30dBの増幅を行い、各部屋のレベルがあがったというわけ。
反省として、測定に来て貰ったときに、ブースターの前のアンテナレベルそのものを測っていたら、ブースターの入力許容レベルを超えていることが分かったかも・・・
(関連記事)
スカイツリー・地デジの受信不良対策工事~ブースターの調整で完了
<付録>「スミソニアンマガジン2012写真コンテスト」の写真集は(ここ)
boston.com/bigpicture 2013年3月22日より
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