カバレフスキーの組曲「道化師」
自分の、なかなか音源が手に入らなかった音楽のひとつに、カバレフスキーの組曲「道化師」があった。それが、先日NHK FMで放送されたとき、エアチェックが出来た。
この曲は、たぶん自分が子どもの頃から知っている曲。しかしその音源は手に入らなかった。つまり、ほとんど放送されていなかったのである。それと、あえてCDを買うまで気が向かなかったこともあるが・・・・
そんなことで、そのうちに手に入れたいな・・・、聞きたいな・・・、と思っているウチに、何と半世紀が経ってしまった、というワケ。
我が人生で初めて手に入れた(!!!)音源がこれ・・・。
<カバレフスキーの組曲「道化師」より「プロローグ」「ギャロップ」
~ワシーリ・シナイスキー指揮/BBCフィル>
調べてみると、やはりこの曲はメジャーな指揮者の録音がない・・・。ポピュラーな音楽をたくさん録音していたカラヤンも、この曲は録音していない。その中で、このBBCフィルの録音は2002年だというので、結構新しい。
改めてこの音楽を聞いてみると、心がスッと子どもの頃に還る。中学時代の勉強部屋が目に浮かぶ。そして、こんな曲を聞くと、ウキウキしてくる。それもそうだ。小学校の運動会の定番らしいので、走り出したくなる・・・・!?
改めて、ちゃんとCDを買おうかな・・という気になった。それで調べてみると、定番は、1958年録音の、コンドラシン指揮:RCAビクター響の盤だという。優秀録音だと謳っているので、手に入れてみた。もちろん中古で・・・。しかし聞いてみてガッカリ。
つまり、ステレオ初期の録音だけに、ステレオをあまりに意識し過ぎた録音に聞こえる。
まるで、ストコフスキーや、スタンリー・ブラックの指揮のよう・・・。確かに、昭和33年の録音にしては、驚異的な音ではあるが・・・。チョコッと聞いてみよう・・・・。
<カバレフスキーの組曲「道化師」より「エピローグ」
~コンドラシン指揮/RCAビクター響>
この演奏に比べて、先のBBCフィルの演奏は落ち着いて聞けるな・・・。
いつも言うことだが、だんだんと“想っている”音楽が少なくなってきた。「極める」ことは楽しくない!? 「??」の世界があってこその生き甲斐!?
当サイトでも都度書いているが、今までの人生で「??」だった音楽探しをしてきた。「禁じられた遊び」(ここ)のテーマや、映画「それから」のサントラ盤(ここ)、モラヴェッツの「月光」(ここ)も手に入ってしまった・・・。
また“想う”音楽を探すとしよう。
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コメント
確かに子どもの頃からのおなじみ。
だって、この中のギャロップ、運動会でおなじみですものね。
【エムズの片割れより】
自分の記憶にある運動会は、カルメンでした・・・。
投稿: 通行人 | 2013年2月 4日 (月) 10:09