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2013年2月28日 (木)

森山良子と安田祥子の「中国地方の子守唄」

先日、本当に久しぶりに森山良子の「中国地方の子守唄」を聞いた。この歌声、この音源は自分が学生の頃によく聞いたもの。歌声も若い。調べてみると、この音源は1968年9月発売の「良子の子守唄」というアルバムに収録されていたらしい。つまり森山良子、20歳前の歌声である。この歌声からもう45年も経ってしまった・・・。

<森山良子の「中国地方の子守唄」>


「中国地方の子守唄」
   中国地方民謡
ねんねこ しゃっしゃりませ
寝た子の かわいさ
起きて 泣く子の
ねんころろ つらにくさ
ねんころろん ねんころろん

ねんねこ しゃっしゃりませ
きょうは 二十五日さ
あすは この子の
ねんころろ 宮詣り
ねんころろん ねんころろん

宮へ 詣った時
なんと言うて 拝むさ
一生 この子の
ねんころろん まめなように
ねんころろん ねんころろん

この歌は、岡山県の西南部に伝わる民謡だそうで、発祥の地「井原市」のホームページには、こうある。
「井原市高屋町は、「ねんねこしゃっしゃりま~せ♪」で始まる子守唄の発祥地です。。この唄が全国に知られるようになったのは、井原市出身の声楽家上野耐之氏が昭和の初め、恩師である山田耕作に故郷の母親が唄っていた子守唄を披露したのがきっかけです。感動した山田耕作が編曲して発表し、広く愛唱されるようになりました。」ここより)

その山田耕筰編のピアノ伴奏の歌曲は自分もたくさん持っているが、今日はそれとは別の、安田祥子の歌で聞いてみよう。声楽家・安田祥子の面目躍如たる歌唱である。

<安田祥子の「中国地方の子守唄」>

あまりに有名な歌だが、「ねんねんころりよ おころりよ」の「江戸子守唄」に比べてこの寂しげな旋律は、子守唄というには、あまりに哀しげ・・・。

しかし親の子に対する心配は尽きない。ここに歌われている「宮参り」。wikiにはこうある。
「初宮参り(はつみやまいり)とは、赤ちゃんが無事に生誕1か月目を迎えたことを産土神に感謝して報告する行事である。」

子が生まれるまで、そして子が一人前に成長するまで、そこには“祈り”しかない。つくづくそう思えるこの頃である。

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コメント

江戸子守唄は短調版と長調版がありますね。
勿論長調版が原曲に近いもののはず。
中国地方の子守唄も、おそらく元は長調だったはずです。
で、それを元に山田が短調版を作曲したと思うのです。
JASRACでも山田が作曲者という認定ですから、この推測は合っていると思います。
どこかで原曲が聴ければ、謎は氷解するのですが。

【エムズの片割れより】
そうですか・・・。山田耕筰作曲なんですか・・・
中国地方の子守唄の原曲は、Netで「井原の子守唄」らしいことは分かりましたが、歌は分かりませんね。

投稿: 通行人 | 2013年3月 1日 (金) 10:16

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