NHK ETV特集「プレゼンが世界を変える」~「TED.com」の力
先日、「音で描く賢治の宇宙~冨田勲×初音ミク 異次元コラボ~」(ここ)を見たのがきっかけで、NHK EテレのETV特集に凝りだした。この番組はもちろん前から知ってはいたが、続けて見ることはなかった。少し難しいから? NHK総合ではないEテレだから・・・?
さっき、先日放送された「ETV特集 プレゼンが世界を変える」(2013/02/17放送)を見てうなってしまった。なるほど・・・。
NHKのサイトにはこんな解説がある。
「プレゼンが世界を変える~TED 人の心を動かす技~
たった一人の10分ほどの語りが、いま、何億人もの心を動かしている。
アメリカに拠点を置く非営利団体TED(テッド)が主催するプレゼンテーションのイベントが、世界の注目を集めている。年に一度、世界から選ばれた最高のスピーカーが一堂に集い、最長18分の制限時間でこん身のプレゼンを行う。それが2000人の聴衆を感動させ、総立ちにさせ、さらにネットで動画配信されて世界を熱狂させているのだ。
TEDのプレゼンターは、目に見えないアイデアや概念、体験などを、聞き手の心にありありと浮かぶように伝える。人に伝わるプレゼン、そして人の心を動かすプレゼンはどのように生まれるのか?その裏には、プレゼンターたちの人生の物語が隠されていた― 番組は、TEDのイベントでもトップクラスの人気を誇るプレゼンターの素顔を追い、彼らのプレゼンの秘密に迫る。
一人は、スウェーデン出身の公衆衛生学の教授、ハンス・ロスリング。一見地味な風ぼうで、強いなまりのある英語で話す彼のプレゼンは、人口問題を統計で語るという、華やかさとはほど遠いもの。だが、そのプレゼンは鮮やかでユーモアと情熱にあふれており、聴衆から何度もスタンディングオベーションを受けてきた。世界から喝采を受けるロスリング教授のプレゼンづくりの裏側には、伝えることへの狂おしいまでの情熱、そして彼の家族の物語が秘められていた。
もう一人は、モデル・女優として活躍するアメリカ・ニューヨーク在住のエイミー・マリンズ。生まれつき脚の骨に欠損があった彼女は、1歳の時にひざ下を切断。義足で暮らしながら陸上競技に打ち込み、パラリンピックに出場するなどアスリートの道を歩んできた。ところが、TEDでのプレゼンがきっかけで、彼女の人生は大きく変化する。アスリートからモデルへ、そして女優へと活躍の場が広がり、ひいては彼女自身の人生観も大きく変わっていく。
「思いを伝える」という、人間の根幹ともいうべき行為の最も研ぎ澄まされた形である「プレゼン」。プレゼンの力は、どこから生まれ、どのように人を動かすのかを探っていく。 」(NHKのここより)
「プレゼン」という言葉は、サラリーマンにとっては身近な存在。自分も何度その席に立ったことだろう。皆の前で、OHPやPPTを道具に、発表や報告をする。内容は予算大会の発表から、製品企画やQC活動まで・・・。ま、サラリーマンには付きもの。
そんな印象で見始めた番組だったが、TEDというアメリカのプレゼン活動に、今までの自分のプレゼン観など簡単に吹っ飛んでしまって、つい番組に引き込まれてしまった。Netを通して、世界に発信しているTEDという存在・・・
「プレゼンを通して世界を変える」がプレゼンターたちの最終目標。1500人が入るコンサートホールで、TEDが選んだ70人が、10分あまりのプレゼンに挑む。しかし彼らの報酬はゼロ。一方、TEDの聴衆のチケットは最低7500ドル(約70万円)。大企業のCEOや政治家、投資家など社会に影響力のある人ばかり。彼らの心を動かす事が出来れば、様々なチャンスが生まれる・・・。中にはこのプレゼンで、1億円の資金を得た人も・・・。
英語大キライ人間の自分だが、恐る恐る「TED.COM」(ここ)と叩いてみた。すると何と日本語の字幕が付いているではないか・・・。これなら自分でもこれらのプレゼンを覗ける・・・
いやはや世界は広いものだ。たまにはこんなサイトでも覗いて、一人の熱意(パワー)が世界を動かして行く姿を見てみようではないか。
| 0
コメント