「ベートーヴェンは凄い!2012」コンサートに行った
明けましておめでとうございます。
昨夜(2012/12/31)の大晦日は、東京文化会館の「ベートーヴェンは凄い!2012」を聞きに行ってきた。13時から23時40分まで、11時間に及ぶベートーヴェンの全交響曲連続演奏会である。
この演奏会を知ったのは、3年前。つまり2009年の大晦日にこのコンサートの事を知
って「来年の大晦日はベートーヴェンを聞きに行くぞ!」と“宣言?”した(ここ)もの・・・・
翌2010年は、マゼールの指揮だったが、チケット争奪戦に敗れた(ここ)。
2011年は、何となく忘れてしまった。それが昨年(2012年)は、12月中旬になって、ふとそのことを思い出し、ヤフオクを覗いてみた。案の定、チケットが出品されている・・・・。
というワケで、今年は“試し”にヤフオクで安い席のチケットを手に入れ、昨晩、視察(?)に行ってきた、というワケ。今日はそのメモである。
チケットは、S席 20,000円、A席 15,000円、B席 10,000円、C席 5,000円、D席 2,000円の5種類。毎年、公演の直前までS席とA席は売れ残っているが、安いC席とD席は発売の最初の数分で完売となる。よって自分は、“C席とD席は、席の数が非常に少ないのでは?”という疑問が前からあった。それが、今回のヤフオクの出品を見ていて分かった。
つまり、ヤフオクにはチケットの種類と座席番号が表示されるため、どの席が幾らかが推察出来るのだ。文化会館の座席表は、(ここ)にあるように、全部で2,303。NHKホールなどに比べると、ほど良い広さ・・・。そして分かった事は、・・・
D席(2000円)は、5階の左右の2列目だけ。つまり32×2=64席なので、全体の2.8%。
C席(5000円)は4階の左右(たぶん)と、5階の正面席なので、290+28=218席、つまり全体の9.5%。
1階の正面は、1列目がA席で、2列目からはS席らしい。1階の左右は、1~2列目はA席で、3列目からはS席らしい。それ以外は分からない。まあこんな席配置だと、やはり安い席は少なく、即完売も分かる・・・。そしてほとんどがS席らしい・・・
今回はそれでも、公演日には売れ残っていたS席、A席も含め、全席完売になっていた。
今後のために、席を少し見て回ったが、4、5階は足乗せ台が付いている。つまり座席が急勾配なので、足乗せ台がないと、足が床に着かない。3階以下は、普通の座席。つまり、4、5階は真ん中の座席へ行くのが大変・・・
座席のことはこの位にして・・・。
13時前に文化会館に着くが、大袈裟な“のぼり”があるわけでもなく、普通の公演。しかし自分にとっては久しぶりの文化会館。昔のカラヤンの公演(ここ)や、旧日フィルの解散コンサート(ここ)を思い出す。あれから、もう40年・・・・
自分の席は、4階の左サイド。13時に交響曲第1番の演奏が始まる。指揮は小林研一郎、
管弦楽は岩城宏之メモリアル・オーケストラ。最初の音を聞いて思った。「ここでも立派に音が聞こえる・・・」(まあ当然だが・・・)そして「臨時のオケかと思っていたが、どうしてどうして、なかなかの演奏・・・」。(ほとんど)トチリも無く・・・・。それもそのはず、名簿を見ると、このオケは現役オーケストラの精鋭部隊で作られているようで、N響の現役メンバーも多いようだ。
ティンパニーの音が強く聞こえる。でも納得。つまり、ティンパニーは原理的に振動板が上下方向に振れる。つまり音が上方に行くのだ。だから自分の4階は、水平方向に聞く1階よりも良く聞こえるのだろう。第1バイオリンは席から見えない。よって直接音はたぶん聞きづらいのだろう。でも右耳が壊れている自分は、左右のバランスはどうでも良いので、OK。
演奏が始まって間もなく、左の席のオジサンが、音楽に合わせて頭を振っているのに気付く。それが気になって仕方がない・・・。頭の振りが無くなったと思ったら、今度は手を振り出した。まるで小さな指揮者のごとく音楽を楽しんでいる・・・。舞台がちょうど左下なので、どうしても目に入る。目の中で手が揺れている・・。必死に目をつむって聞いたりしたが・・・。そのうちに止めるだろうと思ったが、結局、11時間の公演中、止まることはなかった。
音楽を楽しむのは良いのだが、これは周囲の人に非常に迷惑。もしリズムを取りたかったら、靴の中の足の指を振れば良い。そうすれば、誰の迷惑にもならない。自分もそうした・・・・。
まあ、このような長丁場の演奏会は、海外旅行の時の、飛行機の席に似ている。10時間近く一緒に過ごす周囲の人は“運命の人”・・・・
2番の2楽章。それは新鮮・・・・。頭に旋律がない。つまりこの楽章の旋律は知らなかった・・・。
エロイカが終わった後に、三枝さんのトーク。今日の第九はマーラー版だという。プログラムを片手にその解説を始めた。プログラムは、会場に入ったときに2千円で売っていたが、ベートーヴェンの交響曲に、今更プログラムも無いだろう・・と買わなかった。しかし、マーラー版についての解説が載っているらしいので、直ぐに買いに“走った”。
この事については、別の記事で書くが、このプログラムはなかなかのもの。2千円は高くなかった・・・。
最近、じっくりと聞くことが無くなった6番「田園」も含め、久しぶりに全曲を聴いた。演奏とし
ては、7番が一番良かったと思った。案の定、皆そう思ったらしく、7番が終わったとたん、大歓声・・・・(第九については別途・・・ここ)
でもこのコンサートの“感じ”が分かった。会場はとにかく暑い。階が上だったこともあるが、冬の服装では汗をかく。そして「出入り自由」とはなっているが、演奏が始まると会場の人の出入りは無い。これは普通の演奏会と同じ。ただ、席によっては、部分的に聞かない人も居て・・・・。でも7番以降は、ほぼ満席。
長丁場だったので、食べ物を持って行ったのだが、結局食べる機会はなかった。ロビーでお握りを食べている人もいたが、夜7時~8時半の夕食休憩もあり、外食時間は充分。自分はアメ横まで食べに行った。
かくして、11時40分に全曲が終わった。自分の席は、端の方だったので、電車の都合で直ぐに退却。でも1階の真ん中の席の人は、なかなか席を立てなかったのでは・・・。つまり拍手が長い・・・。久しぶりのコンサートだったが、演奏が終わる毎の各演奏者に対する指揮者からの紹介と拍手が、非常に長いと感じた。これが普通なのだろうか?一般が良く分からないので何とも・・・
でもこのコンサートは予想以上に良かった。それにしても指揮者は大変。演奏者は1曲毎に交代出来るが、指揮者は一人。それに、まったく手抜きが無い。これはまさに“凄い”・・・・
今回に味をしめて、たぶん来年からは毎年行くことになりそう・・・。つまり、自分的に“年末恒例の行事”になりそうである。問題は、今後の席をどうするか・・・・。右耳が壊れている自分は、安い席でも充分に楽しめそうだが、さて来年はどうしよう・・・。2013年はS席にして、音の違いを確かめようかな・・・・
ひょんな事で実現したコンサートだったが、良い年末となった。
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コメント
今年の6月、コバケン指揮の日本フィルのマーラー「交響曲第1番巨人」をサントリーホールで聴いたんですが、このとき受け取った分厚い演奏会の広告チラシの中に「第23回ベートーヴェンは凄い!全交響曲連続演奏会2025、コバケン続投」という、2025/12/31上野の東京文化会館での演奏会のチラシが入っていました。「続投」とあるのは、コバケンは2021年を最後にこの演奏会から引退していたんですが、昨年2年ぶりに復活し、今年も引き続きこの演奏会を指揮するという意味です。コバケンも85歳と高齢だし、私も一度は聴いてみようかという気持ちにはなったのですが、開演が13:00、終演が23:20となっていて、常磐線の上野駅終電の22:52に間に合わないのであきらめました。ただ、2021年12月31日のときの演奏会は「コバケン最後のベートーヴェン全交響曲演奏会」ということでWOWOWがライブ配信したので、私もパソコンとTVを繋いで大画面でこの演奏会を11時間にわたって視聴しました。この演奏会の雰囲気は知っているつもりですし、その後この演奏会をWOWOWで放送したので、録画したものも持っています。
【エムズの片割れより】
自分が「ベートーヴェンは凄い!2013」に行ってから、もう12年になります。(翌日に母が亡くなりました)
チケットの発売初日に申し込んだので、席も特等席(真っ正面の通路側)だったので、満足してそれからは行っていません。
出入り自由との事でしたが、さすがに楽章の最中に離席する人はいませんでした。
しかし、席が空いたり埋まったり・・・
結構自由に出入りしているようでした。
当方は中央快速線ですので、車を駅前にコインパーキングに置いておくだけでOKでした。
常磐線の最終に合わせて、第九の1楽章で抜ける手もあります。
ぜひ一度体験を!
投稿: KeiichiKoda | 2025年10月 2日 (木) 21:00
毎年「コバケン・ワールド」というコバケン指揮の日本フィルの演奏会のセットチケットを買っているので、ベートーベンの交響曲は個別にはコバケン指揮でよく聴いています。第5番(運命)、第7番、第9番(第九)、そしてコバケン指揮ではありませんが、第3番(英雄)を最近読響のユライ・ヴァルチュハ指揮で聴きました。来年3月にはこの第3番をもう一度コバケン指揮の日フィルでも聴くことになっていますし、第九はこの5-6年、毎年年末にはコバケン指揮とは限りませんが、聴いています。交響曲で生で聴いていないのは、第1番、第2番、第4番、第8番ぐらいでしょうか?これらは演奏される機会が少ないですね。全交響曲演奏でいいのはこれらの曲も聴けることでしょうね。なお、ベートーベンは交響曲以外でも、バイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲(第5番皇帝)が好きなのですが、コバケン指揮でも聴いています(それぞれバイオリンはアラベラ・シュタインバッハのバイオリン、ピアノは河村尚子)。
投稿: KeiichiKoda | 2025年10月 3日 (金) 08:53
ベートーベンの交響曲で生でよく聴いた交響曲第6番「田園」が抜けていましたので付け加えておきます。この曲はコバケン指揮でも聴いたし、ほかの指揮者や楽団でも聴きました(原田慶太楼指揮東京交響楽団等)。
それから、ベートーベンのピアノ協奏曲では第5番(皇帝)とならんで第4番が好きなんですが、今年の11月に水戸芸術館で、ルドルフ・ブッフビンダーのピアノと水戸室内管弦楽団で聴くことになっているので楽しみにしています。
それから、「第九」は過去5,6年毎年聴いていると書きましたが、今年も読響のチケット(マキシム・パスカル指揮)を買ってあります。
投稿: KeiichiKoda | 2025年10月 3日 (金) 14:24