障害者の法定雇用率が2013年4月から1.8%⇒2%に
昨夜カミさんに電話があった。知人の女性が心筋梗塞で急逝されたとの連絡。それで今夜はお通夜に・・・。
聞くと、子どもが3人おり、下の2人に知的障害があるとのことで、残された家族は今後大変だろうと・・・・
障害者を持った家族は色々と大変。特に障害者を持った母親は、生まれたときから心労が絶えない。その心労で倒れたのかどうかは分からないが、そんな子どもを残して、あまりに早い62歳、さぞ心残りだっただろう・・・・。
しかし障害者と言えども、ちゃんと働いて自活できていれば、まだ救われる。
先日の朝日新聞に、障害者の法定雇用率が来年度から上がる話題が載っていた。曰く・・・
「<ニュースがわからん!>「障害者の法定雇用率が上がるの?」
~春以降、従業員のうち2%以上雇う必要がある
アウルさん 来年、障害者の雇用率が上がるって聞いたけれど、何のこと?
A 従業員がある人数以上いる企業や団体は一定割合以上、障害者を雇わなければいけない。その割合を法定雇用率という。民間企業の場合、今は1.8%。それが来年4月から2.0%になる。率が上がることで、対象となる企業も、これまでの従業員56人以上から50人以上に広がるんだ。 ア 雇わなかったら?
A 達成できないと足りない1人につき月5万円を国に納めないといけない。
ア 率はどう決めるの?
A 働く人全員の中で、働く意欲がある障害者がどれぐらいいるか、という割合を根拠にしている。短時間労働は0.5人とみなすなどして計算すると、2011年度だと働く人は3668.6万人、障害者で働きたい人は76.0万人と推計され、2.0%になる。
ア 障害者の全体数は?
A 内閣府の12年版障害者白書は身体366万人、知的55万人、精神323万人と推計している。ただし今は身体・知的障害者の雇用だけ義務になっている。
ア 精神障害はなぜ入っていないの?
A 制度ができた1976年に雇う義務があるのは身体障害だけだった。97年の法改正で知的障害に広がったが、そううつ病や統合失調症などの精神障害は入らないままになってきた。
ア 見直さないの?
A 含むかどうか、厚生労働省の審議会で話し合っている。今年度中に結論が出る予定だ。
ア 精神障害で働く意欲のある人も多いでしょ。
A 精神障害で保健福祉手帳をもっている人は11年度末で64万人いる。雇用を考える場合、この人たちが基本になると思われるが、実際に働く意思のある人の推計はまだ出ていない。
ア 義務化は進みそう?
A 企業は雇用が大事だとわかっているけれど、急に負担が増えることを警戒している。時期や支援策なども考えないといけないね。(石山英明)」(2012/12/22付「朝日新聞」p2より)
この改訂については厚労省のHPにも詳しい(ここ)。
しかし、その割合が、労働者に占める障害者の割合から来ているとは知らなかった・・・。
世の企業や公共団体が、この数字をどの位守っているのだろうか。とNetで探すと、こんな記事が見付かった。
「障害者雇用率1.69% 過去最高を更新
厚生労働省は、障害者雇用が義務付けられている従業員56人以上の企業で、障害者の割合を示す雇用率が今年6月1日時点で前年比0.04ポイント増の1.69%と、過去最高を更新したと発表した。
企業に義務付けている法定雇用率(1.8%)を達成したのは46.8%で、1.5ポイント増えた。法定雇用率は来年4月に改定され、民間企業は2.0%に引き上げられる。
規模別では、1千人以上の大企業の雇用率は1.90%。一方、56人以上100人未満は1.39%、100人以上300人未満は1.44%にとどまった。
厚労省は「自社のイメージを向上させたり社会的責任を果たしたりするため、大企業で障害者雇用を積極的に進めている傾向が顕著だ」と分析している。」(2012/11/30付「産経新聞」ここより)
そして、大企業で障害者雇用率が高い企業として有名なのは、(2008年度、500人以上)
①8.06% ユニクロ
②5.67% エームサービス(給食事業)
③2.86% すかいらーく
上の企業は別として、普通の大企業では、特に知的障害者は入るのが難しいらしい。ちゃんとした入社試験を経て入るので、それなりの学力が無いと無理・・・。決して甘くはない・・
それにしても、このような法律で、障害者の就業が促進されて行くのは望ましいこと・・・。
ある比率で、どの家も障害者が生まれる可能性はあるのだから、決して他人事ではないのである。
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