初めて自家製パンを焼いた日
人生、なかなか思い通りには行かないものである。今日初めて、自家製パンを焼いた。今日はそのメモである。
いわゆる“ご近所さん”に、Mさんという人がいる。もう30年も前からの付き合い。我が家がバブル時代に家の買い換えに成功して、今の家に住んでいられるのも、この人の真似。だから我が家では貴重なご近所さん!?
そのMさんから自家製のパンを頂いたのはいつ頃だったか・・・・。それが実に美味かったのである。それから、Mさんからパンを貰うのが楽しみになった!?
先日、ピンポンが鳴ってMさんが何か持ってきてくれたと言うので、カミさんに「パンか?」と聞いたら、「家庭菜園で採れた大根」という・・・。残念!!
「ウチでもパン焼き器を買おうか?」と言うと。カミさんは「どうせ直ぐに飽きるよ」という。でもそのうち「お父さんがパン焼きの名人になったら?」という話になり、「よし、オレがパン焼きに挑戦してみる!」と宣言。,前から、「そば打ちを趣味にしてくれたら良いのに・・・」と言われていたが、自分はそばがあまり好きではないので、パン焼きで名人にチャレンジ?・・・(写真はクリックで拡大)
例のごとく価格コムで一番売れ行きの良い製品を選ぶ。パナソニックの「GOPAN SD-RBM1000」(ここ)という製品。ウワサに聞いていたご飯からパンが出来るというGOPANという製品だ。これが送料込みで、たった2万円で買える。1年前の発売当初は4万円ほどだったらしい。
それを今日開梱し、初めて試してみたと言うわけ・・・。材料は、取説に従い、予めカミさんに用意して貰った。そして、いよいよ取説通りに・・・。
まずは、一番ポピュラーな通常の小麦粉の食パンに挑戦。でもこの製品は米パンが売り物らしく、小麦食パンの作り方は、後ろの方に載っている。
強力粉260g、塩4g、砂糖19g、スキムミルク5gと、ここまでは順調なのだが、ショートニング(無塩バター)20gでつまづいた。取説には「水、ドライイースト以外の材料は混ぜておきます」とある。すると、無塩バターも混ぜておく? でも、初めて聞いたショートニングというものは、バターであって、粉ではない。それをどうやって混ぜておく??
カミさんが「チンして溶かしておいたら?」というので、いったん粉から取り出してチンすることにした。
じぶんはマニュアルには忠実である。話は飛ぶが、子どもの頃、模型飛行機を作るのが趣味だったが、自分なりに改造した飛行機はまったく飛ばなかった。でも息子が出来て、自分の子どもの頃を思いだして模型飛行機を作ってあげたときは、図面通りに作り、あまり飛ぶので、困ったくらい・・・・
それから、“プロが書いたマニュアル通りに”というのが鉄則になっている。
水180gを入れ、その上に混ぜた粉を入れ、その上にドライイースト2gを置く。そして電源を入れた。モーターの音は聞こえるが、何も変化はない。いいのかな・・・と思いつつ、キチンに行って気が付いた。釜の下に据え付ける羽根が、水切りの所にある。釜をざっと洗った際、逆さまに釜を置いたときに外 れていたらしい。慌てて、電源を切り、仕方なく後から羽根を取り付ける。それから再度電源を入れると、粉を練り始めた。なるほど・・・・
それが終わると、発酵・・・・。何せ全体で3時間半以上もかかる。この発酵に時間がかかるのだろう。買い物に行って帰ると、生地が膨れている。なるほど・・・。最後には、器からはみ出す位にまで・・・。(しかしこの製品、中身が見えるようになっているので、刻々と中の状況が分かり、なかなか楽しい)
そしてやっと、焼きの段階に。段々とパンの臭いがしてくる。そして出来上がったのがこれ。
パンを釜から出して、手を洗っていたらカミさんの声。「何かヘン。Mさんのと違う」。どれどれ・・・と焼きたてパンをちぎって食べてみる。なるほど、どれほど美味くない。Mさんの方がウマイ・・・。何でだ?? マニュアル通りに、材料は1gも違わないで計測したし、あとは機械に任せただけなのに・・・・・
原因は、ショートニングをチンしたせい? それとも羽根をあとから付けたので、釜の中の粉が乱れたため・・・? どうも分からない。
「焼きたてだから美味くない?」とカミさんに言うと、「いやMさんの所では、焼きたてを食べたが美味かった」という・・・。
これはやはり先生のMさんに、最初に聞くべきだった。どんな機械で、何を材料にして作ったのか・・・? それと同じようにすれば、同じパンが出来たはず。それを“流行の機械でマニュアル通りにやれば、所期のパンが作れるはず”と思い込んだのが悪かった!?
夕食の時、カミさんがこのパンを食べながら、「ウマイ、ウマイ」を連発する。あまりもわざとらしい。オレがやる気を失わないため、後から取って付けた!?
ともあれ、段々とキッチンに拉致されつつある自分。知らないうちに、休日の昼食作りに駆り出されている自分・・・。カミさんはなかなかうまい。知らず知らずのうちに、キッチンに居ても違和感が無くなってきた・・・。
まあせっかく買ったパン焼き器。餅や米パンにもチャレンジしてみよう。それと同時に、Mさんに、どうしたらあんなウマイパンが出来るかを、聞きに行こう。
そのうち、“美味いパンが焼けた・・”と書けるように・・・。
*初めて聞いた「ショートニング」という言葉を調べてみた。何でバターがショートニング!?
wikiによると「無味無臭で、製菓に使用すると、さっくりと焼き上がる。揚げ油に使用すると、衣がパリッと仕上がる。この様に「さっくり」や「パリッ」という食感を表す意味での英語形容詞“short”が語源である。」とあった。
*それから「強力粉」という言葉も不思議・・・・。何で“小麦粉”ではないの??
wikiによると「小麦粉は含まれるタンパク質(主にグリアジン、グルテニン)の割合と形成されるグルテンの性質によって薄力粉、中力粉、強力粉に分類される。強力粉(きょうりきこ)はタンパク質の割合が12%以上のもので、パン・中華麺・学校給食で出てくるソフト麺等に使われる・・・」だって・・・。なかなか奥が深いな・・・
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コメント
なかなか楽しい奮闘記でした。
どうぞ、Mさんのパンとどこが違ったのか、お知らせ下さい。
それから、米粉パンまで進んで、その成果を披露して下さい。
【エムズの片割れより】
了解しました。逐次“報告”させて頂きま~す。
投稿: Tamakist | 2012年11月24日 (土) 13:09