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2012年11月 6日 (火)

車を競争入札で高く売った話

いやはや中古車業界の競争は大変らしい。実は今日、息子の車を売った。その顛末記だ。
4月に九州の息子が東京に転勤になったが、東京の社宅に駐車場がない。よって、九州から持って来た車は、実家の我が家の駐車場に置いてきぼり・・・・
それが先日息子が来たときに、ようやく売ることに同意。息子は、売る先のアテもないといので、自分が代わって、売る手配をすることになった。

まず連絡を取ったのが、現役時代の車好きの元同僚。しかし、リタイア後は付き合いが少なくなったとかで、NG。そこで今の会社の同僚に聞いてみると、「大手のG社に声を掛けたら?」「車のディーラーは、結局中古車屋に流すだけなので、高く買ってくれない…」という。それで昨日G社にアポを取り、休日の明日の11時に査定に来て貰うことにした。
そして今日の昼休み、ふと「価格COM」を思いだしてアクセスしてみた。すると、「車買取・中古車査定」というコーナー(ここ)があり、郵便番号と、車の基本的なデータを入れると、同報で登録してある中古車屋の各社にメールで連絡が行く仕組みになっていた。
それで、データを入れて、送信した。すると9社にメールが行ったとのこと・・・

それからの30分間が戦争・・・。何と、送信した1分後から30分後まで、連絡先とした携帯電話が鳴り続けた。つまり、査定のためのアポ取り。昨日大手のG社と、明日の11時にアポを取ったので、最初にかかってきた会社に、明日の10時にして貰った。
その後に電話が来た会社は、今晩来るという。それで自分が家に帰る今夜7時にして貰った。次にかかってきた会社は、やはり今晩来たいというので、1時間ずらして8時にして貰った。
ここまではバッティング(鉢合わせ)しないように、エチケットを守ろうとした。しかし次の会社は、バッティングしても良いので7時に来るという。また「バッティングは日常的なことで、8社バッティングしたこともある」「各社にそれぞれ車の状況を説明するより、一度に説明した方が楽ですよ」と説得されてしまった。
次の会社も今晩、と言うので、もう一緒で良いか・・・と開き直った。もちろん電話が掛かってきた会社名など、いちいち覚えていない。それから電話が来た会社は、バッティング前提で皆7時にした。
結果、今夜、5社が鉢合わせとなった。それが、結構皆が顔なじみなのだ・・・。良くある話だという。そして、皆が仲良く(?)一斉に査定に入る。車検証も順番に“平和に”回して見ている・・・・。「こんなに暗いのに大丈夫?」と聞くと、「懐中電灯があるから大丈夫」だという。いやはや・・・

自分は、今日の5社と、明日の2社の全ての値段が出てから決めるつもりだったが、
「今晩の5社の中から決めてくれれば、会社と連絡を取って、それなりの“勝負の価格”を提示できるが、この場で決まらないとなると、それが出来ない」
「価格はオークション(市場)価格が前提なので、5社競合だと数字は出尽くす。たぶん今日はオークション以上の価格が出るだろう。5社が勝負した価格以上の数字が、明日出るとは考えにくい」
「確かに大手はCMを流しているが、もし大手がいつも高く買ってくれるのなら、我々のような会社は存在できないはず」
「5社くらいがちょうど良くて、明日の会社まで入って7社競合となると、会社側のやる気がなくなってしまう」・・・・・
「明日アポを取っている2社を裏切ることになる」と言うと、「良くあること。その会社が明日で良い、と判断した時点で、営業的には負けている」だってさ・・・
結局、こんな説得に負けて、息子に電話で了解を取ったあと、
1)今晩の5社の中から決める。
2)書類は1週間以内にそろえる。
3)車の引き渡しは即日でOK。
4)決めた後から「止めた」ということは無い。今日、契約書にサイン。
という条件で各社にベストの数字を出して貰うことにした。

すると、ある会社が「名刺の裏に書く、ということで良いですね」と皆に言う。どうもそんなルールがあるらしい。
「一番高い会社の数字が分かったら、それ以上頑張る会社はないのか?と聞けるのか?」と言うと、「各社は会社と相談してギリギリの数字を出すので、真義上もそれはできない」とこのと。
そして、各社の査定と数字出しに1時間半位かかったか・・・・。
皆がそれぞれ車の中で会社と携帯で相談をしている。しばらくして、そろったというので、名刺をボードの上に置いてもらい、自分が一枚ずつ裏返して行った。名刺をめくって行くと、「厳しい!」という声。そして全部を開くや、自分より早く、「**社さんだ!」という声!それで決まった。落札した営業さんは「良かった~~~」と溜め息をついていた。そして落選した営業さんたちは。他社の数字をメモしてから、「お疲れさまでした~」とあっけらかんに帰って行った。ちなみに5社の数字は、
①420,000 ②400,000 ③372,300 ④352,000 ⑤298,000
最低と最高との差は、何と1.4倍・・・・。

つまり、1社だけで査定を受けると、足下を見られて30万円どころが、20万円台がやっとだったかも・・・・。それが42万円で売れた…。結果、分かったことは・・・
<車を売るときの必勝法~車を売る、または買い換える時は…>
1.価格COMの「車買取・中古車査定」コーナー
ここで各社にメール。
2.直ぐに電話が来るので、全社同じ時間に査定に来て貰う。
3.「来た会社から決める」「この場で契約する」ことを宣言して、各社にベストプライスをお願いする。
4.その場で、皆の前で各社の値段をオープンにして、一番高い所に決める。

大事なことは、新車に買い換えるときも、価格COMを利用して売って、下取り車無しで新車を買う方が良いらしい。
今日は、契約を含めて2時間の狂想曲だったが、なかなか非日常的で面白かった。今度自分も車を買い換えるときは、この競合入札で古い車を売ることにしよう。

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コメント

エムズ様

私も今、買い換えようとG社にメールしたら
電話が朝から来るわ来るわで何だこれはと
思っていたところでした。
同じように競争入札をやってみます。
たいへん参考になりました。
ご教示ありがとうございました。

【エムズの片割れより】
業者さんたちは、競争入札は“普通のこと”らしいですよ。健闘を祈ります。

投稿: 富士一番 | 2012年11月 7日 (水) 01:35

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