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2012年10月23日 (火)

「夫の後ろ姿見て家事分担の子ら」

先日の朝日新聞の投書欄「声」にこんな記事があった。曰く・・・

夫の後ろ姿見て家事分担の子ら
    パート女性(名古屋市 49)
 ドイツに留学中の娘は、寮でドイツ人の男子学生2人とルームシェアしている。驚くのが彼らの食事の後かたづけ。男性らは食べ終わると直ちに立ち上がり、食器を洗う。ふきんで拭く。棚に収める。役割を分担して片づけてしまう。
 我が家でも、3人の子どもが小学生のころから、夕食時の洗い物は当番が担当し、食事時間のずれる高校生・大学生は、各自で行うルールが守られている。これができたのは、自ら進んで洗い物をする夫の、まさに「後ろ姿」を見てきたことが大きいだろう。
 父親はいくら職場で奮闘しても、子どもたちは家庭で毎日直視する生の姿が現実的であり、その姿を冷静に見ている。これからの子育ては、「父親力」がさらに必要とされるのではないだろうか。」(2012/10/21付「朝日新聞」p11「声」より)

この投書をどう読む?? 多くのお父さんにとっては、耳の痛い話・・・
しかし、子どもが“家庭”から受ける影響は計り知れない。良くも悪くも・・・。考えてみるとそれは当然のこと。何せ、子どもは他の家庭を知らないのだから・・・
子どもは「お泊まり」が好き。伯母や祖母などの他の家庭に滞在し、その家庭で日々当たり前のように行われている所作にビックリする・・・。そして、自分の家庭が絶対ではない事を知る。

それにしても、この投書の父親は偉い。たぶん意識せずに後ろ姿を見せていたのだろう。
自分が子どもの時はどうだったか? 反抗心旺盛だった自分は、親父から幾ら叱られても「(親父は)言葉だけ…」「自分はどうなんだ!?」という反抗ばかり…。後ろ姿など、見たことはない。いや、後ろ姿を見ようとはしなかった。(むしろ、後ろ姿(=スキ)を見せたら蹴飛ばしてた!?ま、典型的な次男さ)
次に、自分の子どもに対しての態度は?? うーん。語るべき言葉など、無いな…。
ま、そんなもの・・と開き直るのは楽。でもね~。

自分は、外から帰ると必ず洗面所に直行する。そして石鹸で手を洗う。これは習慣。だから息子がたまに帰ってきて、そのまま食卓につくと、つい「手を洗ってこい」と言ってしまう。
そう、これも子どもの時に身に付けさせられた、しつけ。それが一生体から離れない。「三つ子の魂百まで」という。その通りだ。

最近、食後の食器を台所の流し台まで運ぶ事を、当たり前のようにやっている。
思い出すと、実はこれも子どもの時の習慣だった。「自分が食べたものは、自分で台所に運びなさい」と子どもの時に言われ、兄弟で運ぶようになった。そしてお袋が「これは楽で良い」と喜んでいたのを思い出す。
このトシになっても、子どもに対する教育、しつけについて思い返してしまう。我が家の場合は、どうだったのか・・・と。
今更、引き返せないし、引き返したいとも思わない。しかしこれだけはハッキリ言える。少なくても、“後ろ姿”を見せる教育はしてこなかった!! ホホホ・・・・

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