「首相問責の効果」と「伊 ブルドッグ知事選挙“候補”」
今朝の朝日新聞に、参院の首相問責決議についての、こんな記事があった。曰く・・・
「<政治断簡>首相問責の効果 わかっちゃいるけど
編集委員 根本清樹
・・・・・・・
いままた、強すぎる参院が政治を右往左往させている。
先の通常国会で参院が可決した野田佳彦首相問責決議。自民党はこれをタテに、与党の国会運営に揺さぶりをかけ、衆院解散を迫る。
29日に始まる臨時国会で、参院は首相に所信表明演説をさせない。史上初めてというが、憲法63条に明記された首相や閣僚の議院出席権との関係はどうなのか。
問責決議の性格や効果を改めて考える必要がある。
衆院が内閣不信任を決議した場合、内閣は全衆院議員をクビにできる(解散)。さもなくば内閣総辞職せよと、憲法69条にある。つまり内閣と衆院は相討ちの関係にある。
一方、参院議員はクビにできない。それなのに、問責を理由に衆院解散か総辞職せよと要求し、それが通るなら、参院は内閣よりも衆院よりも強いということになる。
そのおかしさを、自民党も実は先刻ご承知である。
「問責決議には憲法上の根拠はまったくなく、これで内閣に総辞職、解散を迫るのは憲法の精神をねじ曲げる」
2008年6月、当時の谷垣禎一自民党政調会長は衆院本会議でこう弁じた。
民主党などが参院で、時の福田康夫首相問責を決議し、解散総選挙を求めたことへの誠に正当な反論だった。
わかっているくせに、やられたらやり返す。わかっちゃいるけどやめられないのは、はしご酒だけにしてください。与野党の皆さん。
ちなみに造船疑獄が政界を揺るがせた1954年4月、吉田茂内閣に対する「警告決議」が参院で可決され、緒方竹虎副総理は「謹んで承ります」と述べた。総辞職を求める野党は「承りっぱなしにするのか、承ってどうする所存か」と息巻くが、緒方は「承って、将来の戒めといたしたい」の一点張りで通した。 」(2012/10/28付「朝日新聞」p4より)
朝食時、タイムシフトレコーダーで、NHKの朝7時のニュースを見ていたら、愛犬メイ子がテレビに向かって突進して吠えかかる・・・。ウチのメイ子は、テレビに犬が映ると、必ず画面に向かって飛び掛かるのである。何・・?と見ると、イタリアの選挙で、何とブルドックが候補者に・・・だって。
「伊 ブルドッグが知事選挙“候補”に
イタリアでは、政府が厳しい財政緊縮策をとる一方で、政治家が汚職などで摘発されるケースが後を絶たないことから、国民の間に政治不信が広がり、南部のシチリア島では、「こんな政治なら人間より犬に任せた方がましだ」と、犬を知事選挙の候補に見立てて投票を呼びかける運動が話題を呼んでいます。
イタリアのシチリア州で28日に行われる知事選挙で「候補者」に擁立されたのは、南部のファバーラで飼われているオスのフレンチブルドッグの「ステファノ」です。
もちろん、犬が本物の候補者になることはできませんが、「今のような政治なら人間より犬に任せた方がましだ」という怒りから、飼い主で地元の飲食店を経営するベナルドさんたちのグループが、ステファノに投票し、抗議の意思を示そうと呼びかけているのです。
ベナルドさんたちが市内にステファノの選挙事務所を開設し、選挙ポスターやチラシも作ったところ、全国紙にも取り上げられ、州のあちこちから賛同の声や問い合わせが寄せられています。
イタリアでは、政府が財政を立て直すため、増税や社会保障費のカットなどの緊縮策をとっていますが、26日にはベルルスコーニ前首相が巨額の脱税事件で禁錮刑の有罪判決を受けるなど、政治家の不祥事が後を絶たず、国民の間に政治不信が広がっています。」(2012/10/28 NHK 7AMのニュース(ここ)より)
今の日本の政治を思いながら、どちらにもうなずいてしまった。
日本でも次の衆院選で、誰かが犬の候補者を建ててくれないかな??どの政党にも入れたくない自分は、犬の候補者に1票を投じるのに・・
でも今の政治家は、この“無効票の重み”を自覚しないだろうな・・・。何とも手がない世の中になったものだ・・・。
夕食を食べながら、久しぶりにサザエさんを見た。カミさんが言うには、「テレビはサザエさんが一番。ニュースを見ると悪い“気”が入ってくるので・・・」
そんなこともあり、このところテレビでニュースを点けるとカミさんとケンカになる。ニュースは見たくないと・・・。
でも、新聞とテレビニュースは、自分にとっては趣味・・??
でも犬の方がまし・・という政治では、確かに見る価値はないかもね・・・?
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