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2012年10月12日 (金)

「世界がもし100 人の村だったら~たべもの編」

先日「危機と日本人~食べ残し天国日本」という記事を書いたとき、「日本の残飯排出量は、世界で1番」ということを知った。ホントウかな?と調べていたら、こんな一文を見付けた。

『世界がもし100 人の村だったら たべもの編』
世界には65 億人の人がいますが,もしもそれを100 人の村に縮めて<たべもの>のありかたを見てみるとどうなるでしょう。
100 人のうち,47 人は農村に,53 人は都市に住んでいます。
畑を耕したり,家畜をそだてたりしてたべものをつくっている人は,20 人です。
15 人がアジア人,3 人がアフリカ人,2 人が南北アメリカやヨーロッパなどの人です。
20 人のうち,13 人はトラクターで,7 人は人の力で耕しています。
村人は,食事エネルギーの半分以上を,穀物からとっています。
100 人の村人のうち,50 人は米を,26 人は小麦を,7 人はとうもろこしを,あとはいも類などを主食にしています。
村人100 人のうち,16 人は1 年を110 万円以上で暮らし,いろいろなものをたくさんたべています。
そのうち2 人は日本の人で,1 年を平均360 万円で暮らしています。
43 人は,1 年を64 万円で暮らし,きちんとたべています。
41 人は,1 年を8 万円以下で暮らし,ときどきしかたべられません。
100 人のうち,太りすぎの人は,15 人です。
アメリカでは,砂糖にすると,1 人が1 日にティースプーン50 杯分の糖分をとっています。
日本では,12 杯です。
アメリカの大人を100 人とすると,60 人は太りすぎです。そのうち14 人は超肥満です。
アメリカの子どもを100 人とすると,25 人が太りすぎです。アメリカでは,太りすぎが死亡原因の第2 位です。
世界がもし100 人の村だったら,1 年のあいだに,75 人は20 キロの,25 人は80 キロの肉をたべています。
村ではこれまで肉類を食べるかどうかは風土や文化によりさまざまでした。
でもいまは,お金があればだれもがたべるようになりました。
1 人が1年にたべる肉は,インドでは5 キロ,中国では45 キロですが,イタリアでは,80 キロです。
1 人が1 年に食べる卵は,インドでは30 個,アメリカでは174 個,日本では226 個です。
家畜の餌は穀物です。
肉や牛乳や卵をたべるということは,穀物をたべることです。
たとえば,1 キロの牛肉をたべると,11 キロの穀物をたべたことになります。
この村でとれる魚を100 尾とすると,18 尾を中国が,9 尾をペルーが,5 尾をアメリカが,5尾を日本が,5 尾をインドネシアがとっています。
でも,魚のとりすぎのため,村の4 分の3 の漁場で魚がへってきています。
村人はこの100 尾のほかに,50 尾の養殖の魚もたべています。
養殖の魚は,囲われたところでそだてられ,脂がのりやすい餌をあたえられます。
寄生虫を殺し,病気をふせぐためにいろいろな薬もあたえられます。
畑でトラクターをうごかし,化学肥料や農薬をつくり,たべものを工場で加工し,包装するものをつくり,運ぶには,石油がいります。
アメリカの4 人家族は,1 年にたべる牛肉のために,1000 リットルの石油をつかいます。
アメリカでは,石油の15%を,たべもののためにつかっています。
わたしたちが暮らす日本は,春夏秋冬,旬の食材にめぐまれています。
そこでは,<たべもの>はどうなっているでしょう。
ヨーロッパは,せまい国がほとんどです。
でも,食料自給率は,フランスが121%,ドイツが99%,イギリスが61%です。
日本の食料自給率は40%です。
わたしたちのからだの60%は,よその国の資源をつかって,よその国の人がつくったたべものでできています。
わたしたちのたべものをつくっている畑の70%は,よその国にあります。
わたしたちのたべものをつくるために,よその国で1 年につかわれる水は,日本でつかわれるすべての水の1.1 倍です。
日本の穀物自給率は28%です。
砂漠の国,サウジアラビアは29%です。
大豆の自給率は5%。小麦も野菜も,おおかたは輸入です。
和牛の餌も70%以上は輸入です。
もしも日本でつくられるたべものだけでやりくりするとしたら,
わたしたちは1 日2600 キロカロリーとっているのを,1900 キロカロリーにへらさなくてはなりません。
小麦を50%,肉を90%,油やバターを90%,魚を15%へらして,米を30%,いも類を600%ふやさなくてはなりません。
日本のわたしたちは,食費のうち8%を生鮮食品に,30%を外食に,62%を加工食品につかっています。
加工食品は日本が世界一たくさん輸入しています。
加工食品には,添加物が欠かせません。
日本では,1500 種類の食品添加物を1 人が1 年に24 キロたべていることになります。
小学生と中学生を100 人とすると,朝食をかならずたべるのは77 人です。
19 人はたべないことがあります。2 人はほとんどたべません。
70 人は,給食をいつも,あるいはときどきのこします。
日本のわたしたちは,世界でいちばんたくさんのたべのこしを捨てています。
わたしたちが捨てるたべのこしは,年に2000 万トン以上です。
世界の食料援助量は,年に1000 万トンです。
『世界がもし100 人の村だったら ③たべもの編』(池田香代子+マガジンハウス編)より一部抜粋 」(
ここ)より

「世界がもし100 人の村だったら」については、前に記事を書いた(ここ)。
その続編で“たべもの編”もあったらしい。しかしここに書かれていることは、凄まじい。我々の日常生活も、このように数値化されると、空恐ろしい・・・

改めて、本を読んでみようかな・・・と思って、「世界がもし100人の村だったら 総集編」の中古本をAmazonで注文してしまった。

それにしても、上に書かれている実態。日本人で良かった・・・と思う以前に感じる、このすきま風・・・。これは何だろう??

言うまでもなく、我々の体は食物によって作られている。その食べ物に対して、我々は何と無頓着か・・・。
食事のとき、「頂きます」と両手を合わせよう。と言いつつ、実行したことがない自分・・・。良く考えて食卓に向かおう・・・、と思うこの頃である。(←“また”直ぐに忘れると思うけど・・・)

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