「第12回シルバー川柳」入選20句
今朝の日経新聞に、全国有料老人ホーム協会の「シルバー川柳入選20句」なる記事があった。
「シルバー川柳入選20句
全国有料老人ホーム協会(東京・中央)は10日、敬老の日(17日)に向けて募集した「シルバー川柳」の入選作品20句を発表した。
「LED使い切るまで無い寿命」(京都府の78歳男性)、「三時間待って病名『加齢です』」 (新潟県の65歳女性)と高齢を自虐的にとらえて、笑いを誘う作品が目立つ。
「女子会と言って出掛けるデイケアー(千葉県の74歳男性)、「ガガよりもハデだぞウチのレディーババ」(同県の31歳男性)と、老いても元気な女性の姿を詠んだ句も。夫は尻に敷かれているのか「指一本スマホとオレをつかう妻」(北海道の51歳女性)との作品もあった。
主催者によると、超高齢化社会を背景に、古希を「ひよっこ扱い」する作品や、「ぴんぴんころり」「ぽっくり」などの表現で死と明るく向き合おうとする句も目を引いたという。
応募は9353作品で、応募者の平均年齢は65歳。最年長は100歳、最年少は8歳だった。65歳以上の割合は60.2%だった。」(2012/09/11付「日経新聞」p42より)
実は、自分はこの手の川柳が好きで、今までも色々取り上げているが、「シルバー川柳」は初めて・・・。まあ、こんな川柳が気になるのも、自分にセンスが無いことの裏返しなのだが、これらの年配者の川柳も、なかなかの出来だ。
改めて“全国有料老人ホーム協会”のHPをみると、全20句が載っていた。
<「第12回シルバー川柳」入選20句>(順不同)
■日帰りで行ってみたいな天国に (71歳/女性/宮城県/無職)
■延命は不要と書いて医者通い (70歳/男性/宮城県/無職)
■紙とペン探してる間に句を忘れ (73歳/男性/千葉県/無職)
■三時間待って病名「加齢です」 (65歳/女性/新潟県/無職)
■目覚ましのベルはまだかと起きて待つ (71歳/男性/神奈川県/経営コンサルタント)
■起きたけど寝るまでとくに用もなし (73歳/男性/埼玉県/無職)
■年重ねもう喰べられぬ豆の数 (88歳/女性/兵庫県/無職)
■躓(つまず)いて何もない道振り返り(44歳/男性/群馬県/会社員)
■二世帯を建てたが息子に嫁が来ぬ(64歳/男性/神奈川県/会社員)
■改札を通れずよく見りゃ診察券 (46歳/女性/千葉県/主婦)
■遺影用笑い過ぎだと却下され (50歳/女性/愛知県/パート)
■アイドルの 還暦を見て 老いを知る」(54歳/男性/福島県/無職)
■味のない煮ものも嫁のおもいやり (57歳/女性/茨城県/主婦)
■年金の扶養に入れたい犬と猫 (68歳/男性/福岡県/無職)
■ガガよりもハデだぞウチのレディーババ(31歳/男性/千葉県/無職)
■女子会と言って出掛けるデイケアー (74歳/男性/千葉県/無職)
■LED使い切るまで無い寿命 (78歳/男性/京都府/無職)
■おじいちゃん冥土の土産はどこで買う? (44歳/女性/島根県/自営業)
■忘れ物口で唱えて取りに行き (77歳/女性/福岡県/無職)
■指一本スマホとオレをつかう妻 (51歳/女性/北海道/パート)
(全国有料老人ホーム協会のHP(ここ)より)
「介護」という言葉と切り離せない「有料老人ホーム」。少し暗いイメージもあるが、それを笑い飛ばすこの元気…。何とも頼もしい。
自分もそのうち、こんなセンスのある老人になりたいものだが・・・
(何?もう自分も“老人”に達しているって!?)
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