「ジャポニウム」??~理化学研が113番目の新元素発見
今朝の日経新聞「春秋」は新元素発見の話題だった。
「「水兵リーベ僕の船……」と誰かが言う。えーと、このさきは何だっけと口ごもれば、すかさず隣の元秀才がビールをひと飲みして続ける。「あ、それは『七曲がりシップスクラークか』だったな」。昨夜あたり、会社帰りにこんな話で盛り上がった方々もいるだろう。
むかし習った元素周期表の、よく知られた語呂合わせだ。水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム……。多くの人が初めのほうは言えるに違いない。日本の理化学研究所チームが、実にその113番目の新元素の発見を確実にした。8年前に「113番」を捕まえ、国際学会に認めてもらうために実験を続けてきたという。
米国とロシアの共同チームも同じ元素を見つけたと主張しているが、日本に命名権が与えられる可能性が十分あるそうだ。かの周期表に載っている元素はすべて欧米の研究機関が名付け親。フランシウム(87番)もあればアメリシウム(95番)もある。そこに「ジャポニウム」などという新顔が食い込むとすれば頼もしい。
日本発の新元素は、明治時代にも周期表に載りかけた。小川正孝博士が43番と見なした「ニッポニウム」だ。のちに誤認とされたが、博士はじつは75番のレニウムを発見していたとの指摘もある。こんど、1世紀ぶりの雪辱なるかどうか。「水兵リーベ」のオヤジ談議も、理科大好き少年の心も沸かせる周期表のロマンだ。」(2012/9/28付「日経新聞」「春秋」より)
前にカミさんに「水兵のリーベは僕の~船・・・」って何だか知っているか?と聞いたら、化学大嫌い人間の文学部出のカミさんは、まったく聞いたことが無いという。だいたい世の中に物理とか化学とか、数学という学問があること自体を認めない人間なので、こんなことを知るはずもなく・・・・。
でも懐かしい。自分の高校(ここ)では、確かこう教えていた。
「すい(H)へ(He)の りー(Li)べ(Be)は ぼ(B)く(C)の~(N,O) ふ(F)ね(Ne) ソーダ(Na)マグネ(Mg)にアルミ(Al)くん、けい(Si)リン(P)いおう(S)えん(Cl)ある(Ar)か(K)かー(Ca)すぐ(Sc)てぃ(Ti)ぶ(V)くろ(Cr)もん(Mn)て(Fe)こ(Co)い(Ni)・・・」
(さっきまで、(Cl)から(Ca)が出て来なかったが、今思い出した!)
高校の時は、これをバッチリ覚えていて、実は自分が受けた大学の入試に出たのだ。周期律表の所々に穴が開いていて、その部分を埋める。全部書け、の方が良かったのに・・・と答案を埋めながら思ったもの・・・。まあこのお陰か、その大学に合格できたので、この表は何とも思い出がある。
Netで見ると、この表の覚え形も色々あるらしい。でも自分たちは、これで擦り込まれた・・・。
そういえば「めふれせかどけけじょじょ」というのもあった。これは国語の先生が教えてくれたもので、名詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、動詞、形容詞、形容動詞、助詞、助動詞である。これは入試と関係無かった・・・。
しかし、あれから半世紀も経っているのに、まだ頭に残っている。「因と困の区別は分かるか?木を口に入れると困るだろう?」という国語の先生の駄洒落まで、まだ覚えている。
しかし、今はパソコン、スマホの時代。覚える必要性がほとんど無くなった。よって、何かあっても直ぐに携帯のメモに書いて、まるで覚えようとしない。誰でもそうだと思うが、漢字など、忘れたまま・・・・。
最近、眠れない夜のために、「これを読むと直ぐに眠れるよ」とカミさんに言われて、世界史の教科書を再度読みだした。高校の時の教科書だ。フト思いだして、昔書いた記事“「世界史の教科書を読んだ」と書けない事情・・・”(ここ)を開いてみた。すると、何と4年半も前の記事なのだ。つまりそのまま放ってあったのだ。
しかしこの教科書を読みながら(←否、眺めながら)ゾッとする。ここに細かく書いてあることを、世の高校生は全部暗記しないといけない・・・。そんなことは絶対にムリ・・・!!?
今更ながら、“高校を卒業できて良かったな~~~”と思うシルバー族ではある。
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