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2012年9月10日 (月)

1枚の写真が語るもの~ビルマの子どもの写真

ウチにはトイレが1階と2階にあるが、自分は主に2階を使っている。先日、洗面所に居ると、カミさんが1階のトイレに手招きする。そしてトイレの壁に飾った1枚の写真を指す……。(写真はクリックで拡大)

この写真は、駅前でホームレスの人が売っている雑誌「ビッグイシュー」(ここ)197号(2012/08/15版)に載っていた写真だという。
120910nanmin この写から何を感じ取るか・・・・。しかし、実に危うい場面だ。何と、この女の子は家の外に飛び出した床の木の端に座っている。どうやってそこまでたどり着いたのか?下まで何メートルあるのか……
ヤラセか?いや、彼女は一心不乱に勉強している。そこに偽りはない。
解説に「夜明け直後の難民キャンプ。声を出して学習に励む女の子(93年、ビルマとタイ国境)」とある。(日本ではミャンマーと呼んでいるが、この「ビッグイシュー」は英国がオリジナルなので、「ビルマ」と表記しているらしい)
こんな場所でしか勉強できない彼女の境遇とは、いったいどんなものなのだろう?
明け方に声を出せる場所は他に無いのか? 難民キャンプでは、外に出る自由が無いのか? いや、こんな場所以外では、誰かに見つかって教科書を取られてしまうのかも知れない? それで人に見つからないように、こんなところに隠れて勉強しているのかな・・・・・・
何とも色々な想像が湧いてしまう…。

しかし、この子どもの勉強に対する情熱は偉大だ。知りたいという欲求は尊い。こんな姿があれば、国は滅びない。
120910bigissueこの写真は1993年というから、もう19年も前だ。よってこの女の子も、もう大人になって現在は国で活躍しているだろう。

それに引き替え、恵まれすぎた先進国の子どもたち。何不自由なく勉強して暮らしている子どもたちは、この写真を見て何を感じるのだろう?
何とも、トイレで用を足すのも忘れて、つい見入ってしまう一枚の写真である。
(そういえば、ビッグイシューを買っていない・・・。今度こそ駅前で見かけたら、(少し抵抗はあるものの・・・)300円、買うことにしよう)

(関連記事)
ホームレス支援の雑誌「ビッグイシュー」

●メモ:カウント~330万

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コメント

何か胸が締め付けられる写真ですね。
テレビで、恵まれない世界の子供たちのを見るたびに、日本の子供達は未だ幸せだ!と、瞬間思うのですが、果たしてそうだろうか? 学校でのいじめ問題が最近クローズアップされています。
福島では大勢の子供達が家族離散の被害を受けている。いつも思うのです。
世界の人口約60億人、60億人全員の不幸が無いように、60億全員の幸せも無いのだろうか?日本もしかり。
いじめも、放射能も原因を作ったのは大人達、そして被害を受けるのはいつも子供などの弱者ばかり....
日本経済80年説を信じれば、頂点から下り坂を下っている途中、谷底まで15~6年位? 谷底に着く前に急上昇する魔術は無いのだろうか?
幼い孫の無邪気な顔を見るたびに、胸が痛みます。チャンスがあったらビッグイシューを是非買いたいですね。 

【エムズの片割れより】
確かに“幸せとは何か?”の話ですね。幾ら経済的に楽になっても、幸せとは限らない・・・。またブータンの話になってしまいますが・・・

投稿: アルプス | 2012年9月11日 (火) 05:09

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