五郎部俊朗と藤山一郎の「夜の湖」
先日通勤途中で、いつもの携帯プレヤーのランダム再生をしていたら、五郎部俊朗の「夜の湖」が流れた。だいたい自分は、一生懸命に音源を集めるのだが、実はそれを聞けていない。まったく何のための収集なんだか・・・
それで、この五郎部俊朗の「夜の湖」も、録音したもののあまり聞いていなかったので、実に新鮮に聞いた・・・。でも何か心に残る旋律だ・・・
<五郎部俊朗の「夜の湖」>
「夜の湖」
作詞:藤浦 洸
作曲:古賀政男心静かな 夜の湖
濡れて滲む 遠き灯り
山のホテルの 月のベランダ
一人たたずむ 影の淋しや二つ並びし 椅子も悲しく
若き夢の いまださめず
我が身一つに 想い抱きて
夜の深さに 今宵すずまん力か弱く 崩れ終わりし
若き恋の 夢のあとよ
何の心の 訪ね来たりて
哀れ水藻の 花と悲しむ
聞いた時、これは歌曲か?と思った。五郎部俊朗のテノールも朗々としていてなかなか良 い。それでNetで検索してみると、何とこの歌は藤山一郎が昭和27年に歌った歌だという。作曲は古賀政男。
確かに歌詞は流行歌だな。でも何か品を感じる歌・・・。湖はどこの湖だろう・・。避暑地?北海道?それとも・・・・?
湖は歌になる。「霧の摩周湖」「星のみずうみ」「サロマ湖の歌」等々・・・
日本の歌で、自分が未発掘の歌はまだまだある。こんな古い歌でも、誰かが再録してくれると我々も聞く機会が増える。こんな歌の発掘に、当分楽しめそうだ。
最後に、オリジナルに敬意を表して、藤山一郎の歌も聞いてみよう。
<藤山一郎の「夜の湖」>
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コメント
お久しぶりでございます。時々HPへ訪問させて戴いています。今回の五郎部俊朗さんの♪「夜の湖」とてもいい曲で、私もCDを時々聴いています。この方のCDは、7枚所有していて、最近では、6/24に大阪ザ・シンフォニーHでのリサイタルに観覧してきました。やはり生歌声は素晴らしいの一言です。一番最初に生歌ステージを聴いたのは、三浦洸一さんの「踊子」でした。もう何年前のことだったでしょうか?あれ以来ずっと公演参加しています。♪「踊子」の歌唱では、五郎部俊朗さんが、ピッタリです。
残念ながらこの歌のCDは、ありません。
是非CD化していただきたいものです。
そして、五郎部さんは、今春の4月から沖縄の高校の音楽の先生に赴任されたと、ステージで話されました。こんなにお若くして素晴らしい歌手だから沢山の歌を唄い継いでいって欲しいものです。
【エムズの片割れより】
三浦洸一の「踊り子」ですか・・・。五郎部さんにはピッタリの歌のような気がしますね。一度聞いてみたいものです。
投稿: Odoriko | 2012年8月 8日 (水) 19:17
この2つの歌を聴いて、やっぱり藤山一郎は偉大な歌手だったと思います。発声が素直で自然です。聴いていて歌詞も明瞭、柔らかくこちらの心に訴えてくるものがあります。五郎部さんは美しい声ですがきちんと歌いすぎていて少々疲れます。
Odorikoさん、五郎部俊朗さんのCDは何枚か出ています。私は2枚持っています。「歌は美しかった」藤山一郎とその時代というCDに夜の湖は入っています。アマゾンで五郎部さんを検索すると出てくると思います。
【エムズの片割れより】
自分も「歌は美しかった」を注文してしまいます。まだ届いていませんが・・・。
Youtubeで、明大マンドリンクラブの演奏会で、藤山一郎がこの歌を歌っていますが、“この歌をあまり歌わなくてゴメン・・”みたいな事を言っていました。
投稿: 白萩 | 2012年8月 8日 (水) 20:06
初めまして。私も、五郎部さんのファンの一人です。たまたま五郎部さんのことを調べていて、「夜の湖」を聴き、感動しました!
先日、橋本市でのコンサートに行ってきたばかり。この曲は私にとって大発見。初めて知りました。昔の箱根方面の初恋の思い出と重なり、多分、湖は「芦ノ湖」ではないかなと、勝手の思いました。
前の方のコメントに間違いがあり、思わず書いてしまいました。五郎部さんは、バリトンではなくテノールです。それと、今年から沖縄の高校ではなく、沖縄県立芸術大学准教授です。正確な知識で書くようにしたいものですね。
「夜の湖」を聞いて、同じ曲でも表現がこんなに違うのですね。とにかく日本の叙情歌は、五郎部さんが最高です。誠実な人柄が歌に表れていると思いますよ。ほんとに・・・・!!
【エムズの片割れより】
コメントありがとうございます。テノールなのですね、早速修正しました。失礼しました。
投稿: ぶきっちょおばさん | 2012年8月27日 (月) 06:01