BSフジの中国TVドラマ「三国志」が終わった
先日、BSフジで毎夕放送していた中国のTVドラマ「三国志」(ここ)が95回で終わった。自分はとうとう全編見てしまった。
若い頃から何度か吉川英治の「三国志」にチャレンジし、その都度挫折していたので、これで何とか挽回したつもり・・・!?
思い返すと、この物語はとにかく登場人物が多いので、それでなくても名前を覚えるのが苦手な自分としては、付いて行けなかったのだ。もちろん今回のTVドラマも登場人物は多い。でもTVは分からなくても勝手に前に進む・・・
4月スタートだったので、全95回の3ヶ月半、よくもまあ見たもの・・・。でもこれで三国志の何たるかは分かったぞ・・!?(写真はクリックで拡大)
少し振り返ってみると、吉川英治版をちょこっとかじった経験から、三国志は劉備玄徳と関羽、張飛の物語と思っていたが、どうしてどうして、終わってみると曹操亡き後は孔明と司馬懿との戦いだった。
全体を貫くのは人心の掌握。人の心の動きを捉える事が出来る者だけが戦いに勝つ。そして軍師の存在の大きさ。戦争は君主ではなく、軍師の指揮で全て動くのだ。よって、劉備の影が薄い。劉備は、善良は良いのだが、見終わってみると後味は良くない。結局、感情におぼれて死ぬ。関羽も自身の高慢さ故に死ぬ。張飛に至っては、酒による部下への狼藉により、部下に殺される。何とも情けない・・・
でもそれぞれの役者はイメージピッタリ。特に孔明の理知的な姿や、曹操のスケールの大きさは、関羽、張飛たちとともに、イメージにピッタリ。
そして最後に生き残るのが、司馬懿とは知らなかった。曹操の息子の単なる家庭教師候補だった司馬懿はしぶとく生き残り、一族は息子の司馬昭から孫の司馬炎になって3国を平定して晋を建国したという。世界史がキライだった自分は、こんなことにも“ヘエ~”なのであ~る。
でもまあ、カミさんにイヤミを言われながらも見た甲斐はあった。まあテレビ番組を見終わって達成感を感じても仕方が無いけど・・・・
7月にTVでやっていたソ連映画の「カラマーゾフの兄弟」を見たが、今回の「三国志」といい、自分は着々といわゆる“名作”を踏破しているのだ。
何度も書いているように、手段はどうあれ、死ぬまでに世の名作は一通りかじっておかないと、せっかくこの世に生を受けた甲斐がない・・・!?
次は「人間の条件」だな。ここ数日放送していたNHK BSでの番組を録画した。この映画も昔から名前だけは知っていたが、見ていない。前に少し見た時には挫折していた。
さあ頑張るぞ!!
ところで今日は終戦記念日。たまたま今朝の朝日新聞に、「日本勢力の最大進出地域」なる地図があり、改めて“へえー”・・・。
お盆と共に、戦争を振り返る毎年恒例の時期ではある。
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