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2012年6月 6日 (水)

SONYのHDDオーディオレコーダー(NAC-HD1)に惚れた話

先日(2012/06/04)、SONYの株価が32年ぶりに1000円を割り込んだ、とニュースが伝えていた。今日はそんなSONYの応援記事!?

自分が、今大切にしているものは、L-02TというFMチューナーと、先日購入したSTAXのヘッドホンSR-009、そしてSONYのハードディスクオーディオレコーダーNAC-HD1である。そのうち、FMチューナーは30年以上前の機械であり、いつ壊れるか分からない。よって予備機も手に入れてある。そしてSTAXのヘッドホンは現行品であり、またメンテ体制もしっかりしているので安心している。問題はSONYのNAC-HD1(これ)という機械・・・

このNAC-HD1は、SONYではいわゆるジュークボックスという位置付け。250GのHDDに380120606nachd1 枚のCDデータをそのままコピー出来る。もちろんデジタル/アナログの入力からも録音出来る。そして録音された音楽を、色々な雰囲気に合わせて、ランダムに再生する機能がある。まさに個人用のジュークボックスだ。
そして面白いのは、Netを通じて、その音楽の情報を付加する。つまり、FM放送からの音楽を、無音部分で切ってから、その楽曲の曲名、歌い手、アルバム名などを自動的に付けてくれる。ただし、これは曲の冒頭部分の切り方が悪いと認識できない。曲の始めに必要以上の無音部分が無いとうまく認識してくれる。しかし放送では、アナウンスが曲の初めに被ってしまうことが多く、自動ではきれいに楽曲間を切れないのが残念。
そして最大の特徴が音が良いこと・・・。音質悪化の原因となる圧縮を一切していないリニアPCM録音。特にデジタルの出力の音質は定評がある。自分もNAC-HD1内蔵のプアーなD/Aコンバータは使わず、外部の専用D/Aコンバータを使っている。

この製品を手に入れたのが、昨年(2011年)の5月。それ以降、MP3での楽曲収集の趣味を終え、今度はリニアPCMでの良い音の楽曲収集を始めた。
自分にとっては“新しい趣味”という位置付けである。それ以降、レンタルCD屋を巡って録音したり、FM放送から録音したり・・・。内蔵のHDDがいつ壊れても良いように、外部のUSB HDDにバックアップを取りながら、使っている。

今では、無くてはならない存在のNAC-HD1。この機械が、いつまで使えるかが問題。現在は壊れてもSONYが修理をしてくれるので安心だが、SONYのルールに基づいて、そのうち修理期間は終わる。その後が問題・・・。
それでSONYに聞いてみた。「NAC-HD1の修理可能期間はいつまでか・・」・・と。
その回答がこれ・・・・
「この度お問い合わせいただいた件につきまして、以下のとおりご返信申しあげます。
弊社では、NAC-HD1の補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)を製造打ち切り後、8年間保有しています。
この部品保有期間を、修理可能の期間とさせていただきます。
◇NAC-HD1:2007年5月21日発売、2009年10月生産終了
修理のお申し込みは、ご購入店またはお近くのサービス窓口で承っておりますので、ご相談いただきたく存じます。
ソニー修理相談窓口 メール担当:(WTNB)2011/11/07 12:23」

つまり2017年10月までは修理してくれるらしい。よって、あと5年か・・・
この製品はもちろん店頭では手に入らない。もっぱらオークションで手に入れることとなる。当時、小売価格は 110,250円で、当時7~8万円で売られていた製品だが、現在のオークションでは中古品が8~10万円で取引されている貴重品である。(でも出回っているだけマシ・・・)

この1年間、自分は既にこの製品を持っているにも拘わらず、オークションでの出品が気になっていた。つまり、先のFMチューナーではないが、1台ではどうも安心出来ない。それで、ついに決断して先日2台目を入手してしまった。案の定、予備機を持っていることの安心感は何事にも代え難い・・・・。

早速1台目のバックアップデータから2台目に復元を試みた。Netで検証していたが、予想通り2台目へのバックアップが出来た。つまりNetでの検証は個体識別までは行っていなかった。これで将来、現用機が壊れて修理不能となっても、USB HDDのバックアップデータと生きているNAC-HD1がもう一台残っている限り、安心・・・・。

この機械は、不満な点も色々ある。予約した録音が始まらないことがある。(これは2台とも同時刻で同じ現象が発生しているので、ファームの問題?)録音が途中で止まることがある。外部入力録音の音量調整が出来ない。フォルダの階層が3つしかない。フォルダに収納した楽曲のソートが出来ない。(ウォークマンでは、フォルダの中は常にソートされている) CDから録音する時のレベル調整が出来ない。リモコンの指向性が強過ぎ・・・と色々あるが、まあ仕方がない・・・・

そもそも製品コンセプトが、「CDのデータを録音する」ものなので、曲の順番も録音レベルもそのまま・・・なのだろう。
そしてSONYらしく、著作権についてはガチガチ・・。PCM音質のWAVファイルでの外部読み出しは出来ず、MP3モードでの外部転送となる。これも仕方がないか・・・
当時の市場では、先端を行き過ぎた製品、という評価だったらしいが、自分にしてみると素晴らし製品。後継機が無いのは残念。
さて2台目の使い道だが、1台目の録音内容をそのままコピーしておいて、単なるバックアップとして置いておくのももったいないので、1台目は歌専用、2台目はクラシック専用、として使うつもり。
こんな素晴らしい製品を作れるSONY。ぜひかつての元気を取り戻して欲しいものだ。

(関連記事)
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