NHKドラマ「はつ恋」にドキドキ??
当サイトに何度も書いているが、ハッキリ言って自分は“ミーハー”である。つまりテレビ番組において、自分の意志など無く、話題になったドラマを後から追いかけて見ている。
現在全8回中5回まで放送されたNHKドラマの「はつ恋」(毎(火)総合22時~)も同じ。見ていなかったが、どこかで今話題になっていると聞き、たまたま深夜放送で集中再放送があるのを録画したのがキッカケで、見出した。これはメロドラマ??
ストーリーは・・・
「村上緑(木村佳乃)は言語聴覚士として充実した日々を送っていた。それはやっと掴んだ日々だった。
初恋の相手の信じられない裏切りで、絶望の淵をさまよった緑は、年下の潤(青木崇高)との出会いに救われ、言葉が人に与える影響の強さを痛感し言語聴覚士となった。それくらいの言葉を初恋の相手、三島(伊原剛志)は残し、医師になったら迎えに来るという約束を信じ続けた緑の前から消えたのだ。今は、緑を心から愛す潤と幼い息子に囲まれて幸せを手に入れた。そんな時緑は肝臓がんと診断される。しかも手術は極めて困難と告げられる。
緑の肝臓がんの切除手術を成功させられるのは唯ひとり、現在パリで活躍する日本人スーパードクターだけだった。潤の奔走の末、その医師との面会がかなうが、緑の目の前に現れたのは、初恋の人、三島だった。思わぬ再会にその場を逃げ出した緑は、三島による手術を拒否する。しかし、愛する家族のために再び生きる決意をした緑は…」(ここより)
広辞苑で“メロドラマ”を引くとこうある。
「メロドラマ【melodrama】=波瀾に富む感傷的な通俗恋愛劇。もと、18世紀イタリアに起った、音楽を伴奏として台詞せりふの朗誦を行う劇。後には歌劇中にも挿入され、変化に富む場面や装置によりさらに神秘でロマンチックなものが多くなった。」
このドラマも典型的メロドラマなのだろう。
確かに展開が波乱に富み、次の展開を期待して(?)、ドキドキする・・・!?
高校時代の恋人同士が ⇒妊娠流産 ⇒大学医学部に行っていた恋人にそれを知らせに行ったら、冷たくあしらわれ ⇒ 言葉の重みから言語聴覚士になった ⇒年下の男からプロポーズされて結婚 ⇒息子にも恵まれ幸せな家庭 ⇒手術が難しい肝がん発症 ⇒世界的スーパードクターに手術を依頼 ⇒その医師が元恋人 ⇒昔、医師として初めて患者を死なせた時に、たまたま彼女が訪ねていった事を知る ⇒その医師が脳出血で失語症に ⇒言語聴覚士として元恋人を治療・・・
といった展開。
東京から失語症の治療に訪れた病院が、何で緑の居る静岡の病院???・・・など、不自然な設定も色々あるが、まあドラマだからそれはそれとして・・・。
妊娠までした元恋人に振られて心に傷を負い、35歳まで男っ気のない生活をしていたときに、一方的に結婚を申し込まれて結婚。幸せを掴んだのだが、元恋人に逢って心が揺らぐ・・・・。緑がセリフで言う。「幸せなのに、いったい私は何をしているんだろう」・・・
お互いの理性が勝って、いったんは別れるのだが、今度は医師と患者が入れ替わっての再会・・・という展開に、妻を愛する夫はいったいどうすりゃいいんだろう・・・・
緑にしてみると、夫と出会うずっと前の出来事。しかも夫からの一方的なプロポーズでの結婚だったので、結果として知り合う前の過去のことは、夫は何があってもそれを許す前提での結婚だった、ということになる!? 理屈的にはそうなのだが・・・・
これを一般論で考えてみると面白い。
内容はどうあれ、夫婦の間で、知り合う前の出来事について、現実問題としてお互いにそれをどう扱っているのだろう。なかなか難しい問題だ。それらを、どこまで相手に話すかは難しい問題・・・。
このドラマでは、妻の高校時代の妊娠、流産というショッキングな出来事は、ドラマ5回目現在、夫には言っていない。まあ言わないのが当然だろう。
たぶん誰でも、言えない事情は心に秘めている。それを封印したまま墓場まで持って行ければ、夫婦に波風は立たない。しかしこのドラマのように、いったん何かのキッカケでそれが再燃すると、やっかいなことになる。それはまさに感情の問題なので扱いが難しい・・・。「焼け木杭(ぼっくい)に火が付く(←焼け“ぼっくり”に・・ではない!!)」ということわざもある。
理屈の上では、知り合う前のことは、“お互い許す”しかないのだが、さてさて現状として“焼け木杭”が動き出した・・・。このドラマ、今後どういう展開になるのか・・・・。何よりも夫の今後の動向が気になるな・・・・。
しかし今回の、NHKが深夜放送で放送済み分の再放送をした“粋(いき)な計らい”は、評価に値する。民放では、視聴率アップのためによく午後の時間帯に、それまでの回を再放送をする例はあるが、NHKでは珍しい。
このドラマの話題・・・、メロドラマが嫌いなウチのカミさんは、この話にはまったく乗ってこない。よって、我が家ではこのことについての“議論”は無い。
(何? 自分の若い頃の出来事だって? もちろん自分は“秘密の多い”“複雑な”男なので、カミさんに言えない事は山のようにあるのさ・・・。でも、あんまり多いので、何を秘密にしていたか忘れてしまったけど・・・)
<付録>
自分が過去、NHKのドラマで印象に残っているのは「蔵」(ここ)と「蝉しぐれ」(ここ)。
そのうち、2003年に放送された「蝉しぐれ」の再放送があるという。オリジナルは@45分×7回だったが、今回は@90分×3回だという。45分カット??
当サイトお薦めのドラマなので、もし見ていない人が居られたら、ぜひ・・・・
▼時代劇アンコール 蝉しぐれ <全3回>(ここ)
[BSプレミアム] 7/5(木)~ 7/7(土) 後7:30-8:59
藤沢周平原作の「蝉しぐれ」をドラマ化。
【原作】藤沢周平【脚本】黒土三男
【出演】内野聖陽,水野真紀,勝野洋,竹下景子,
村上弘明,鈴木杏樹,石橋蓮司,平幹二郎,石橋保 ほか
7/5(木)(1)「嵐」
7/6(金)(2)「罠(わな)」
7/7(土)(3)「歳月」<終>
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コメント
こんにちは。
「蝉しぐれ」再放送の情報をありがとうございます。映画版は見ましたが、テレビは見逃していたので、ぜひ見たいと思います。
「はつ恋」、はまっています。
主人公3人の誰に感情移入するかというと…、女性なので、緑さん!と言いたいところですが、木村佳乃さんのややオーバーアクションが鼻につくのと、井原剛さんとの設定が素敵すぎることからくる、嫉妬(我ながら嫌ですが)。
で、一番の好演と思われる青木さん扮するご主人かなぁ。
先日の三島先生の展開はちょっと…(汗)。
でも良質ドラマであることは間違いないので(今のところ)、楽しみに見ます。
【エムズの片割れより】
幸せ家族の演出が、子供の演技も含めて“やり過ぎ・・・”では?
医師もなかなか渋い・・・・。夫も誠実そうで良いですね。でもこれから反撃!?
投稿: アンディーのママ | 2012年7月 1日 (日) 17:24