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2012年6月14日 (木)

1996年発売のクラシックCDより(1)

雑誌「レコード芸術」の付録にサンプルCDが付きだしたのは1996年3月号からである。このCDには、その月に発売される各CDのサワリ1~2分が30曲あまりも録音されている。よって、それまでは買わないとどんな録音か分からなかったが、それを事前に聞けるようになった。これは画期的なこと・・・。
「レコード芸術」はクラシックレコードの情報雑誌としての老舗。自分も(半世紀前の)学生時代にずっと愛読していた。しかしその後は、ご多分に漏れず、サラリーマンの仕事が忙しくなり、結婚して子どものことなど、生活が変わるに連れて、遠い存在となっていた。しかし、CDが付きだして1年ほど後の1997年7月に、CDが付いていることを知って、また買い出した。そして、その付録のCDから色々な音源を知り、ホンモノのCDを買ったものだ。しかしそれも2003年までで、その後は「レコード芸術」を、買ったり買わなかったり・・・・

その後、ウォークマンのmp3の時代になり、このサンプルCDから気に入った音源をウォークマンに録音して聞くようになった。通勤電車の中で聞く、次から次へのランダム再生は、まあ邪道かも知れないがなかなか面白いもの。
そして先日SONYのHDDオーディオレコーダー(NAC-HD1)を手に入れ、クラシック専用と位置付けてから、今度はリニアPCMとして、気に入った音源をこのレコーダーに録音し始めた。この付録のサンプルCDも、持っていない号をオークションなどを通じて集め、発行済みの196枚中191枚ほどになった。まだ数枚残っているが、これも追々集めるつもり。

前からウォークマンで良く聞いた音源もあるが、NAC-HD1に録音しながら、改めて古いものからじっくり聞いてみることにした。そしてやっと1996年分を選別して録音したのだが、今日は、その音源の中から、オヤッとおもった音源を紹介しよう。普通の演奏では面白くないので、ちょっと変わった録音を・・・・。今日は有名な交響曲を、編曲で・・・

<弦楽五重奏版 ベートーヴェン(エバース編):交響曲第7番#1~プロ・アルテ・アンティクア・プラハ>

<弦楽五重奏版 ベートーヴェン(エバース編):交響曲第8番#1~プロ・アルテ・アンティクア・プラハ>

ベートーヴェンの交響曲はピアノ版は何度も聞いているが、弦楽合奏はなかなか珍しい。

<4手ピアノ版 ドボルザーク:新世界交響曲#2~デュオ・クロムランク>

テーマが有名なだけに、ピアノでも違和感はない。

<オルガン版 モーツァルト:交響曲第40番#1~ニーウコープ、オールトメルセン(org)>

なーるほど・・・・・・

これらは16年前のCDだが、昔はクラシックのレコード業界も充実していた。毎月たくさんのCDが発売されていた。それに比べて、最近のサンプルCDは、前の号と同じ音源が収録されている。つまり、それほど新譜のCDが無いのである。

若い頃に君臨していたロンドン(英デッカ)やドイツ・グラモフォン、フリップス、英EMI、CBSコロンビアなど、今は再編されてどうなっているのか・・・・

しばらく、年を追ってこのシリーズを続けてみようかと思っている。サンプルCDからまた別の楽しみ、発見があるかも知れない。

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コメント

はじめまして。
これらのCDはもう手に入らないのでしょうか?
 ベートーヴェンの曲は聴きたいですね。

【エムズの片割れより】
Amazonで見るとまだ現役のCDで、新品を購入できるようですよ。

投稿: ちびともこ | 2012年6月17日 (日) 15:10

クラシックはモーツアルト以外はあまり聴かないのですが、ベートベンの交響曲第7番は格別。私のお気に入りだった、クラシック音楽ラブ・コメディ・ドラマ「のだめカンタービレ」(2006年にフジテレビで初放送、その後何回か再放送)のテーマ曲でもあり、このドラマの最終回(第11話)はサントリー・ホールで主人公が指揮するこの曲の演奏(クリスマス公演)が成功するところで終わっているからです。先週、同じサントリー・ホールで小林研一郎指揮の東京交響楽団演奏のこの交響曲第7番を家内と聴きましました。生で聴くこの曲の迫力は圧倒的でした。また同じ曲を、別の指揮者、別の楽団で聴いてみたくなりました。

【エムズの片割れより】
そうですか・・・
7番は、自分は何と言っても映画「英国王のスピーチ」が一番印象が深い・・・。良かったら当サイト2012年9月3日の記事を読んでみて下さい。

投稿: KeiichiKoda | 2013年10月28日 (月) 10:58

映画「英国王のスピーチ」は見ようと考えていたのですが、忙しさにかまけているうちにいつのまにか終わっていて見逃してしまった映画です。エムズの片割れさんんのご推薦もあるので、近いうちにぜひDVDを借りて見てみます。
なお、「のだめカンタービレ」は全話がネットのドラマ(映画)サイト(↓)に収録されています(交響曲第7番の演奏は第11話にある)。このドラマのSPがいくつか映画化されていて、劇場でも見ましたしたが、最近の音楽映画は音響効果がすばらしくてまるで生で演奏されているかのようでしたね。

http://youtubetvdoramadouga.blog111.fc2.com/blog-entry-414.html

【エムズの片割れより】
クラシック音楽がふんだんに出てくるドラマも珍しいですね。しかも、Netでドラマが見られる時代・・・。最後に出て来ましたね。No7が・・・

投稿: KeiichiKoda | 2013年10月29日 (火) 10:25

先日の日曜(6/5)のNHKのクラシック音楽館はエッシェンバッハ指揮N響のベートーベンの交響曲7番でした。これは東京芸術劇場での公演を収録したものの放送でしたが、この日(6/5)、私も同じ劇場でコバケン指揮の日本フィルのこの曲7番を聴いたばかりでした。実は、私が生で聴いたベートーベンの交響曲は、ベートーベンといえば第7番というぐらい、7番が断然多いのです(4回目でした)が、たぶん、コンサートで演奏される交響曲としても一番多い曲の一つなのかもしれません。ベートーベンの9つの交響曲の奇数番号の曲は多くは愛称がついています。3番は「英雄」(あるいは「エロイカ」)、5番は「運命」、9番は「第九」ですが、この7番には愛称というか、ニックネームがありません。最近の若い人たちは「ベト七(シチ)」と呼んでいるようですが、耳にしたことはおありでしょうか?先日、「ベートーベンの謎の恋人」という、オリジナルは2001年放送のNHK番組の再放送(「プレミアムカフェ」)を見ていたら、第7番はボヘミアのテプリツェ(ベートーベンがよく行っていた保養地)で出来たので、テプリツェ交響曲とも呼ばれる、とありましたが、私は知りませんでした。

【エムズの片割れより】
「ベト七」は知りませんでした。でも若い人に聞かれるというのは良い事ですね。
どうも最近の若者とクラシックというのが、どうもマッチしませんでしたので・・・
7番というと、映画「英国王のスピーチ」を思い出します。ラストシーンの、第二次大戦を前に行った英国王のスピーチと、7番の第2楽章の音楽が実にマッチしていて良かった!
ベートーヴェンの中では、自分はいわゆる「ウラニアのエロイカ」をよく聞きます。
それと、フルヴェンの「運命」ですね。

投稿: KeiichiKoda | 2022年6月 8日 (水) 11:34

「英国王のスピーチ」はその後私も映画館で観る機会がありましたが、7番の第2楽章が流れていましたね。WOWOWでも今月(19日)にこの映画でも上映されます。吃音の強い国王がプロをやとってスピーチの練習をしてそれを克服しようとする話でした。新しく始まった「映像の世紀バタフライエフェクト」の6/6放送「ヒトラーvsチャップリン、終わりなき戦い」ではヒトラーがプロのオペラ歌手を雇ってスピーチのときの身振り・手振りや発声練習の指導を受ける話がでてきたので、「英国王のスピーチ」を思い出してしまいました(笑)。
WOWOWといえば、昨年末、コバケン指揮のベートーベン全交響曲の生演奏が配信され、パソコンをTVにつないで視聴したことをどこかに感想を書いたと思いますが、同じ演奏が4/29にWOWOWの番組として放送されたので録画してもう一度見ました。ところが、WOWOWにかぎらずBS放送は天候が悪いとき(とくに風雨か強かったり、雷が鳴ったりするとき)画像や音声に乱れやゆがみ(「ブロック・ノイズ」というらしい)が出て、せっかくの録画がだいなしになってしまって困るのですが、最近はこうした現象が頻繁に起こるようになった気がします。(案のじょうベートーベン全曲演奏にもたくさん乱れ・ゆがみが生じました。)エムズさんはこうした悩みはありませんか?我が家のアンテナを含む衛星放送受像装置が劣化したためでしょうか?

投稿: KeiichiKoda | 2022年6月 9日 (木) 14:42

>KeiichiKodaさん

エムズさんから返信がないようなので・・・
BS放送は雨に弱いです。通常の雨では大丈夫ですが、大雨が降るとブロックノイズどころか全く映らなくこともあります。
TVやレコーダーにはアンテナレベルを表示する機能があるので確認してみて下さい。又、接続機器の同軸ケーブルが緩んでないか、アンテナにぐらつきがないか等も調べた方が良いです。BSアンテナが屋根の上の場合は電気店に来てもらう必要があるかも知れません。
WOWOW(2Kと4K)には私も加入していますが、大雨や先日の雹が降ったときはさすがに全く映らなくなりましたが、それ以外はきれいに映っています。
コバケン指揮のベートーベン全交響曲は、6/27に再放送があります。

【エムズの片割れより】
当方も、よほどの大雨で無い限りちゃんと映ります。
今曇りですが、WOWOWのアンテナレベルを見たら、REGZAのテレビで、「信号強度68(推奨30~65)」「信号品質56(推奨36以上)」、Panaのレコーダーで「信号強度71」「信号品質70」(推奨50以上)でした。
強すぎるレベルです。
classical.sさんのおっしゃる通り、いちどレベルを調べた方がよろしいかも。

投稿: classical.s | 2022年6月11日 (土) 07:13

Clasicalsさん、ありがとうございます。アンテナは屋根の上なので自分で調べるわけにいかないので、電気屋さんに来てもらって調べる必要があるようです。最近は、一見天候がよくてもBS放送には乱れ・ゆがみが入ることが多くなりました。たとえば、NHKBSPの日曜深夜の「プレミアムシアター」という番組では世界各地で演奏されたクラシック番組を流していますが、深夜番組なので録画しておきますが、録画したものをみると、画面が乱れていてがっかりすることがよくあります。WOWOWではだいたい再放送があるので、コバケン指揮のベートーベン全交響曲演奏の番組ももう一度あることは期待していました。

投稿: KeiichiKoda | 2022年6月11日 (土) 10:59

Classicalsさんとエムズさんのアドバイスにしたがって、我が家のTVとブルーレイ録画・再生機の受信強度を見てみました。当地は本日曇りですが、TVのほうはBS1とBSPとも最大95、現在値95で良好、録画機のほうも60以上が良好のところ80以上でAという診断です。なお、WOWOWは受信と録画が同時にできるように録画機を通して受信しています。コバケンのベートーベン全交響曲演奏の放送があった4/29の午後1:00から8:30の受信強度は調べていませんが、天候は本日のような曇りの日だったと記憶しています。
画像が乱れた番組を録画したものは削除してしまうので残っていないのですが、コバケンの録画はとってありますので、6/27に再放送のときもう一度録画して、2つを比べてみるつもりです。

【エムズの片割れより】
アンテナは全く問題ありませんね。あとは、その時の天気ですね。
ゲリラ豪雨は、短時間ですが確実に画面は乱れます。
特に雷がなると、当家でも確実に絵が出ません。
ある程度の悪天候での受信不能は、衛星放送の想定内です。
再放送を期待するしかないと思いますが・・・

投稿: KeiichiKoda | 2022年6月16日 (木) 10:40

昨日6/27にWOWOWでコバケンのベートーベン全交響曲演奏の再放送(1:30pm-6:45pm)があって録画しました。天気は快晴でしたが、6:00近くに遠くから雷鳴が聞こえてきて、心配しましたが、どうやら画面に乱れ・歪みなく無事録画できたようです。この日の明け方のBSPの「プレミアムシアター」ではシューベルトの「第8番グレート」のフル演奏(マレク・ヤノフスキ指揮のN響)を放送でははじめて聴きました。以前、鈴木優人指揮の読響の演奏を聴きましたが、第3楽章の一部がカットされた演奏でした。ところで、この日のNHKFMの「クラシックカフェ」ではモーツアルト、サリエリ、ベートーベン、シューベルトの曲を流しました。この4人は同時代を生きた人たち(ただしシューベルトはモーツアルトが亡くなってから生まれている)で、ベートーベンとシューベルトがサリエリに師事したことは知っていましたが、4人の年齢関係がどうなっているかです。サリエリがモーツアルトよりも6歳の年長で、4人の中ではモーツアルトが一番先に亡くなり(1791年)、サリエリが亡くなるのは1825年(74歳、当時としては非常な長命)、ベートーベンが亡くなる2年前なんですね。ベートーベンの葬儀にも参列したといわれるシューベルトはベートーベンの亡くなった翌年(1828年)には30歳の若さで亡くなる。いずれにせよ、サリエリ作曲の曲(「スペインのフォリアによる26の変奏曲」)を聴いたの久しぶりでした。

投稿: KeiichiKoda | 2022年6月28日 (火) 15:15

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