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2012年5月29日 (火)

森昌子の「池上線」

当サイトでは“凝っている曲”というのがある。ベートーベンの「運命」(ここ)を筆頭に、同じくベートーベンの「月光」、それに「荒城の月」、そして今回の「池上線」である。これらは、視点を変えて何度も出てくる・・・
自分がこの「池上線」に凝り出したのは、チェウニの歌を聞いてから。もちろん以前から西島三重子のオリジナルは知っていたが、チェウニの歌に、はまった・・・・。
この歌は、多くの歌手がカバーしている。チェウニの他に高山厳、水森かおり、森昌子、山本あき、狩人、祝友子、ザン、マルシアなどなど・・・・
その中で、チェウニを別格にすると、自分は森昌子の歌が好きだ。少し聞いてみよう。

<森昌子の「池上線」>


「池上線」
  作詞:佐藤順英
  作曲:西島三重子

1)古い電車のドアのそば
 二人は黙って立っていた
 話す言葉を捜しながら
 すきま風に震えて
 いくつ駅を過ぎたのか
 忘れてあなたに聞いたのに
 じっと私を見つめながら
 ごめんねなんて言ったわ
 泣いてはダメだと胸にきかせて
 白いハンカチを握りしめたの
 池上線が走る町に
 あなたは二度と来ないのね
 池上線に揺られながら
 今日も帰る私なの

2)終電時刻を確かめて
 あなたは私と駅を出た
 角のフルーツショップだけが
 灯りともす夜更けに
 商店街を通り抜け
 踏切り渡ったときだわね
 待っていますとつぶやいたら
 突然抱いてくれたわ
 あとからあとから涙あふれて
 うしろ姿さえ見えなかったの
 池上線が走る町に
 あなたは二度と来ないのね
 池上線に揺られながら
 今日も帰る私なの

それにしても、森昌子は歌が上手・・・・
カバーは、歌い手はもちろんだが、編曲が命だと思う。編曲によって、新たな命がよみがえる。
前にNHKラジオ深夜便で編曲家・若草恵さんのインタビュー番組があった。それによると、編曲家に与えられるのは、原則として旋律と歌詞だけ。作曲家と打合せはするものの、原則は何をしても自由だという。
幾多の「池上線」のカバーを聞いてみると、編曲の違いによって、自分の好き嫌いが大きく変化する。チェウニのように、ぞっこん惚れて何度も聞く編曲もあれば(ここ)、二度と聞かない編曲もある。
その中で、この森昌子の編曲と歌は、自分が好きな方の部類・・・

好きな歌を色々な歌手のカバーで聞く。これも自分にとっては珠玉の時間なのである。

●メモ:カウント~295万

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コメント

たくさんカバーされているとは知りませんでした。
他の人のも聴いてみたくなりました。

>チェウニを別格にすると

同感です。
こちらでご紹介頂いて驚きました。
しかし、本家よりカバーの方がずっと良いなんてねえ。
なんか、気の毒な感じもしなくはないです・・・

【エムズの片割れより】
確かに・・・。自分もオリジナルよりカバーの方が良かった・・という例は、今までありませんでした。

投稿: 通行人 | 2012年5月30日 (水) 10:06

この曲は若かりし頃?より知っていましたが、地味な印象でした。ご紹介の如く、数年前朝日新聞の記事になりました。今になって聞き返しますと、このオリジナル曲は他のカバー曲よりも心に染みる気がします。昔の印象が残っているためでしょうか。以前この界隈を訪ねた事があります。曲が発表された当時には、もっと風情に満ちた町並みだったのでしょうね。
話は変わりますが、7月は「博多祇園山笠」が開催されます。

【エムズの片割れより】
歌には、人それぞれの想いがありますよね。
祇園祭ですか・・・。伝統のある街は羨ましい・・・。昔、学生の頃、見たことがあったかどうか・・・・。

投稿: メメント・モリ | 2012年6月 3日 (日) 00:35

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