子ども用「小公女」を読む
子ども用の本で「小公女」を読んだ。
・・・・というのは、子どもの頃、親父にうるさく読むことを強制されていた類の本だったので・・。つまり「あれは何だったか・・」の解明・・・・。
人間、強制されると面白くない。強制されると、それを拒否する習性がある。よって、子どもの頃に読むことを強制された本は、一部を除いて内容もほとんど覚えていない。
自分がシルバー世代に入り、「あれは何だったのだろう・・・」と、今更だが“疑問”を解きたくなった。半年ほど前、駅で人と待ち合わせたときの時間潰しで、本屋に立ち寄ったとき、その事を思い出して本を探してみた。
題名は「小公子」「クオレ」「十五少年漂流記」「ああ無情」・・・
「レ・ミゼラブル」は高校の時に河出書房新社の全集を買って読んだ。「十五少年漂流記」も何となくスジは分かる。しかし「小公子」「クオレ」は全く覚えていない。
それで本屋で探したのだが無い・・・・、と「小公女」があった。
まあ「小公女」も「小公子」と同じようなものだろう・・・と買ってきたというわけ・・。(少々乱暴か??)
それをフト思い立って連休で読んでみた。もちろん直ぐに読める・・・
Amazonの解説に「女学校の寄宿舎に入った7歳の愛くるしいサアラは幸福だった。それが、父のクルウ大尉の突然の死から悲しい出来事ばかり続いて起る。だが彼女はどんなに辛く悲しい目にあっても勇気を失ったり、友人達への愛情を忘れたりはしなかった。逆境にもめげず明るく強く生きる夢みがちな少女サアラ・クルウの生活を、深い愛情をもって描き、全世界の少女に贈る名著である。」とある。
この作品は、英国のバーネット作で1888年の発表だという。
Amazonの解説には「1849年、イギリスのマンチェスターで生まれた。4歳のとき、父をなくし、のちにアメリカに渡る。10代のころから小説を書いて身を立てようとする。1873年、医師スワン・バーネットと結婚。生涯、旅行にあけくれながら50冊以上もの作品を残す。代表的作品は『小公子』(1886)『小公女』(1888)『秘密の花園』(1911)など。1924年になくなる。」とある。
作者の体験が色濃く作品に出ているのだろうが、イギリスの植民地インドを背景に、その時代の一端が表されている。
しかしこの作品が表現しているものは何だろう? 少女のけなげさ? 素直さ? いや、逆境にあっても失わない誇り?
“積ん読”が趣味だった親父。子どもを殴って躾けるのが趣味だった親父。そんな親父が亡くなってもう16年になる。
「小公子」と「小公女」はもちろん違うが、そんな“類”の本を一冊読んで、親父が何の思いで、自分たちに買って与えたか、少し分かったような気がした。(自分の子ども時代は、まさにヘソが曲がっていたし・・・・)
でもやはり本命の「小公子」を読まねば・・と思って中古を注文してしまった。そのうち「クオレ」も読んでみよう。
相変わらず、過去を“検証”するシルバー族ではある。
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