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2012年5月13日 (日)

「リーダーシップの3要件」

ニュースでは、ギリシャで政権樹立が出来ず、どうも再選挙が濃厚らしい。そしてユーロ圏離脱?・・・。一方、ロシアでは7日、プーチン大統領が再スタート。
当blogお気に入りの日経新聞「大機小機」欄に、こんな記事が・・・

リーダーシップの3要件
 デジタル化という第3次産業革命を背景に世界中で大変化が起きている最中、今年は主要国で選挙が相次ぐ。米国経済はデフレを回避したが本格回復はなお不透明である。ユーロについては、今度はスペインの銀行不良債権問題が表面化し、なお収束の道が見えない。アラブの春によって旧政権が崩壊した国でも、新たな体制は混沌としているし、中国も政権移行を前に内部の混乱が表面化している。
 日本でも消費税を巡る与党内部での対立があり、原発や沖縄問題でも先が見えない。経済界でもデジタル化の最先端とされていたトップ企業の苦境が伝えられるなど、明るいニュースが少ない。
 このような時こそ世界的にリーダーが求められているが、リーダーシップを発揮する人は次の3つの要件を同時に満たす必要がある。
 第1に、将来の明確なビジョン、つまり「どこに行くのか」を分かりやすく示すこと。第2に、そこへの移行過程についての基本的な詳細、つまり「どのようにしてそこに行き着くか」を熟知しており、それらを示すこと。第3に、国民の積極的関与がなければ進むべき未来への移行過程は動かないので、そのアイデアを明確に説明して「売り込む」能力を持っていること。この3つの要件は同等に重要であるが、真のリーダーは、この3つの要件を同時に満たさなければならない。
 このような資質を持っていた人物として、歴史上には多くの例がある。近代日本の礎を築いた坂本龍馬をはじめ、1980年代のレーガン米元大統領やサッチャー英元首相は、減税や規制緩和を進めて、社会主義の崩壊や、全世界の新興国における現在の発展を導いた。
 日本は少子高齢化のなか、どこに行くのか。過去20年間、デフレに陥らず3%程度の成長が実現できていれば、日本の国内総生産(GDP)は900兆円近くになり、財政危機もなかったはずである。どのようにして成長を実現し、国民が誇れる国を創るのか。国を率いるリーダーの役割である。
 リーダーシップの本質はビジネスの世界でも変わるところはない。アップルの故スティーブ・ジョブズ氏はその典型である。技術の行く先と行き方を示し、これまでになかった物を創り、顧客に語りかけ感動させる。日本にもこのようなリーダーが多いことを信じたい。(桃李)」(2012/05/03付「日経新聞」「大機小機」より)

さっき、NHKスペシャル「追跡!世界のキティ旋風のナゾ」(2012/05/12放送)を見た。
自分は良く知らないが、サンリオのハローキティは世界109カ国で販売しており、“カップヌードルや味の素を上回る驚異の数字”だそうだ。そのハローキティを32年間育ててきたのは、現在取締役の山口裕子氏だという。国際販売戦略とは別の、デザイナーとしてのリーダーシップのたまもの。

時期的に、新聞では会社決算の話題が続いている。決算発表がそろった電機業界では、日立、三菱などの好業績に対し、SONY、シャープの赤字転落の話題。SONYは、3年前に構造改革に着手して復活した日立に比べ、3年遅れているとのこと。

どの世界も、リーダー次第。そのリーダーには3つの要件があるという。明確なビジョンの提示と、そこに周囲を巻き込んで引っ張って行くパワー。なるほど・・・・
でも最近、そのようなリーダーの才覚は、元々天性として備わったものであり(=オーラ)、努力で身に付く物ではないのでは・・・、と思うようになってきた。
世界的にリーダー不足が言われているが、そうは言っても、あまり常識外れのリーダーも困る・・・。
一例として、どの世界でも、天性の才覚を持ったリーダーを“発掘する仕組み”を考えたらどうだろう。政治の世界のように、二世議員が国のリーダー“たり得ない”とすると、雑草から育って国のリーダーになれる仕組みを・・。(待てよ?松下政経塾もその一つかな・・・?とすると、これは場違いな議論かも・・・・)

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